1/35 タミヤ イギリス LRDGコマンドカー 北アフリカ戦線

「ザクヘッドに群がる中東のジャンク屋たち・・・」
2015.04 製作 / お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆
北アフリカ戦線でドイツ軍の後方撹乱に活躍したイギリス軍の特殊部LRDG(Long Range Desert Group:長距離砂漠挺身隊)は、トラックを改造した重武装のコマンドカーに燃料やジェリカンやドラムカン、バッグ類など豊富な装備品を搭載しています。第二次大戦中の北アフリカ戦線での働きはドイツやイタリア軍将兵に恐れられました。
スペース砂漠の遠距離作戦の1シーンを再現しているこのキットはブレンガンやボーイズ対戦車ライフルなどのほかに、リアルな質感の軟質樹脂製のタイヤが付属しています。フィギュアはターバン姿の将校2名や砂地脱出のためサンドチャンネルを手にする兵士、運転中のドライバー、機銃手などによって臨場感あふれる砂漠の長距離作戦シーンが演出できます。

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製作過程

私の好きなトラックものに装備品満載のアクセサリー、ターバン姿の将校やニット帽姿のフィギュアなど以前からこのキットには興味を持っていました。これを単純に砂漠の情景だけにするのではなく、手持ちのジャンクパーツであるザクヘッドと組み合わせて、1/35スケールならではのコラボレーションを実現させたのがこの作品です。
舞台は被弾して大破、吹き飛んだザクヘッドに群がる中東のジャンク屋たちをイメージしています。1940年代のトラックと宇宙世紀0079年のザクとの時代ギャップはご愛嬌ということで見逃してください。(笑)
1.イメージ
イギリス LRDGコマンドカー
  1. 舞台は中東の砂漠。激しい戦闘によって頭部が吹き飛んだザクの部品取りに群がるジャンク屋たち。
  2. レアなフィギュアでこれまでにない情景を描きます。
  3. 失敗したジャンク扱いのパーツで被弾したザクヘッドを製作します。
  4. 道標などのアクセサリーキットで地味な砂漠にアクセントをつけます。
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2.組み立て1
イギリス LRDGコマンドカー
  1. 久しぶりのタミヤキットの製作です。可能な限りボディを組み立てて、塗装に回します。
  2. タミヤにしては意外にもパーツのフィット感が良くありません。ガンプラに慣れたせいもあるでしょうが、特に足回りでは瞬間接着剤に頼る場面が多発しました。
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3.塗装
イギリス LRDGコマンドカー
  1. 下地塗装として白のサーフェイサーを吹きます。
  2. 車体色は指定色のデザートイエローではなく、より明るいライトサンドにしました。これはウオシッングすることを前提に判断したためです。
  3. 細部は筆塗りしていきます。
    シート・ハンドル・鞄→レッドブラウン、機銃・エアリアルチューブ・バイク→ガンメタル、シェラフ・水筒・ヘルメット・ジェリカン→カーキ、マリンザック・ドラム缶・バイク→NATOグリーン、ウォータータンク→ジャーマングレイ、バッテリー・タイヤ→フラットブラック
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4.組み立て2
イギリス LRDGコマンドカー
  1. 塗装が完了したら、再度パーツを組み立て始めます。一部筆塗りパーツも組み付けていきます。
  2. ハンドルを取り付ける前にドライバーを仮組みして、ポージングを固めます。
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5.ウエザリング&デカール
イギリス LRDGコマンドカー
  1. デカールをマークソフターを使って貼ります。
  2. タミヤ 「スミ入れ塗料(ブラウン)」でスミ入れを意識しながらのウオッシングを行います。
  3. ハブラシを使って、アクリルガッシュの黒や茶系でチッピングをしていきます。
  4. 「Mr.スーパークリアーつや消し」で全体を落ち着かせます。
  5. タイヤ周りの砂はタミヤ「ウェザリングマスターセット」で汚します。
  6. フラットアルミで控えめにドライブラシを行い、金属感を表現します。
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6.ザクヘッド
イギリス LRDGコマンドカー
  1. これまで製作したジャンクパーツでザクヘッドを組み上げます。
  2. 機体色→MSグリーン、内部→ジャーマングレー、動力パイプ基部→セミグロスブラック、モノアイ→シルバーリーフ+クリアーピンクで定番の塗装します。
  3. コンロで焼いたキリで被弾したザクのダメージを付けます。
  4. 希釈したタミヤ 「スミ入れ塗料(ブラウン)」で汚し、除光液で一部塗装を剥がし、ガンメタルで被弾した金属感を表現します。
  5. 臨場感を高めるために、付属のバイクも活用します。
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7.フィギュア
イギリス LRDGコマンドカー
  1. アクセサリーパーツとの組み合わせで仮組みしてフィギュアを接着します。1体は双眼鏡を持ったストックしておいたフィギュアを追加します。
  2. 兵士の肌は砂漠を意識して、赤味を強くして筆塗りします。
  3. それぞれの服装の塗装は説明書の指示やボックスアートのカラーリングは無視して、Amazonに掲載されていた画像を参考に塗装しました。
  4. タミヤ 「スミ入れ塗料(ブラウン)」でスミ入れをします。
  5. 目玉やしわ、スミ入れなどはシャーペンを活用します。
  6. 「Mr.スーパークリアーつや消し」で全体を落ち着かせます。
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8.ジオラマベース
イギリス LRDGコマンドカー
  1. 今回ベースは東急ハンズで見つけた㈱アートプリン社のアーチストパネル/7mm/A3を使用します。これは半面が粘着パネルになっており、ストラクチャーなどの取り付けが容易になります。サイドをジャーマングレーで吹き、マスキングをしておきます。
  2. 崖も東急ハンズで見つけた立方体の発泡スチロール3個で作ります。カッターで崖を削り、ベースへの固定前に壁用補修材を蒔いて、希釈した木工用ボンドで固めます。
  3. タイヤ跡やザクヘッドが盛り上げた土は紙粘土「Premier」で表現します。
  4. ホワイトのサーフェイサーをベースにライトサンドやタンを吹いて下地塗装します。
  5. 「フォーリッジクラスター」「ライケン」「鳥の巣草」、100円ショップ購入の「ディスプレイグリーンマット」を植えます
  6. 砂利をシーナリーバラストや石で表現します。
  7. 壁用補修材はベースの反りを誘発するため、白と茶のパステルを蒔いて仕上げます。
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9.ディテールアップ
イギリス LRDGコマンドカー
  1. これまた以前から気になっていたタミヤ イタレリ「 1/35 MMシリーズ 標識セット2」をアクセサリーとして投入します。
    ドイツ語やフランス語表記の道標が多い中、英語表記のコミカルなメッセージを選択してみました。
  2. ボックスアートを参考にジャンクパーツとデカールから看板を作り、ドラム缶に突き刺しました。
  3. 鉄道模型用の森林セットにはストックしておいた小鳥を取り付けます。
  4. 木工用ボンドでアクセサリーをジオラマベースに接着していきます。
  5. 仕上げにタミヤ 「スミ入れ塗料(ブラウン)」でベースに影やバイクのタイヤ跡を描きます。
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10.仕上がり
イギリス LRDGコマンドカー
  1. マスキングテープを剥がして、大理石調の画用紙を貼り付けます。
  2. 車両とザクヘッドをジオラマベースに配置します。
    ザクヘッド周辺は砂埃として手芸用わたで表現します。
  3. フィギュアは足の裏にピンバイスで穴を開け、真鍮線を通して瞬間接着剤で固定し、ジオラマベースに差し込みます。この一手間が安定したポージングにつながります。
  4. HOBBY BASEのモデルカバースクエア(特大)にジオラマベースを乗せます。
    これでも若干のベースの反りが発生するため、悪化する前に両面テープでベースを固定します。
  5. ディスプレイケースのふたをしたら完成!
製作後記

この作品の主役は中央のターバン姿の2名の将校です。レアなこのフィギュアは独特の薄い緑の衣服がお気に入りです。
一方で主役になるはずのLRDGコマンドカーはこれからジャンクパーツを積み込むために、いつものような過積載にできず、やや消化不良な仕上がりとなりました。また、ザクヘッドはジャンクパーツとはいえ、ダメージとウエザリングで予想外のいい仕上がりになりました。
ジオラマベースは発砲スチロールに頼り過ぎないように紙粘土を組み合わせて、地面の質感の違いを表現しました。塗装は茶色くなり過ぎないよう白を基調にして、キットやフィギュアが浮かび上がるように配慮しました。
これまで重宝していた河合商会製のディスプレイケースがもう入手不能になったためにHOBBY BASEのモデルカバースクエア(特大)を選択しましたが、これにより舞台が大型化し、これまで出来なかった高低差を使った崖からの見下ろすシーンが表現できました。最近はガンプラでのPhotoshop加工が中心でしたので、久しぶりのジオラマを楽しむことができました。

(2018.06 U.C.HARD.GRAPH. の「1/35 バンダイ ジオン公国軍 サイクロプス隊セット」としてリニューアル製作。)

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