1/35 タミヤ アメリカ・M3A2パーソナルキャリヤー

「渓谷で戦略を練るアメリカ兵士たち・・・」
2010.9 製作 / お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★★★
アメリカは第一次大戦中よりハーフトラックに注目し、民間を中心に研究開発が行われていました。第二次大戦が始まりアメリカ自身の参戦と共に本格的な軍用ハーフトラックの開発が行われる事となり、 M2ハーフトラックをかわきりにM3、M3A1など4万台以上を量産し、M3A2はそれらの最終生産型とも言えます。 最大定員12名、143馬力の直列6気筒エンジン、72km/hの最大速度を発揮し、走行性能、兵員・物資の輸送に長けたパーソナルキャリヤー(兵員輸送車)は、より高価で複雑なドイツ式ハーフトラックよりも実用性と機動性で勝ったのです。

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製作過程

絶版モデルのスポット再販です。トラックものが好きな私にとって、このチャンスを外すわけにはいきません!
このキットはM3A2パーソナルキャリヤーの後輪に履帯を装備した独特の姿を実車そのままに再現し、ラダーフレーム、前後サスペンション、駆動系などシャーシもリアルな仕上がりで、エンジンパワーが前後に 伝わるメカニズムを作りながら理解できます。また、運転席や後部座席も立体感十分で、後部座席に 腰を下ろしたリラックスしたポーズの兵士や、ヘルメットをかぶらずニットキャップをかぶった兵士、 ドライバー、機銃手、行軍中の兵士など9体も用意。ライフル、毛布、地雷などのアクセサリーパーツも豊富にセットされています。
今回は ①埃っぽい車体のウエザリング ②9体の兵士の適切な配置 ③緑あふれる渓谷の舞台  をポイントにして製作をしていきます。
1.イメージ
M3A2パーソナルキャリヤー
  1. 車体は派手なチッピングやウエザリングは避け、パステルを使った埃っぽい質感を追求します。
  2. 9体のフィギュアは作例のような全員車両に乗せるのではなく、情景の中に適切に配置します。
  3. 以前製作に失敗したベースをリペアーして、様々な草や木で緑あふれる舞台にします。
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2.組み立て
M3A2パーソナルキャリヤー
  1. 今回は車体上部と下部を分離して組み上げ、最後に合体させる工程にします。これはエンジン周りや排気管の筆塗りを考慮したもので、運転席周りについてもドライバーの取り付け後に接着するものとします。
  2. ホイールはペーパーで磨き、キャタピラは塗装後に取り付けることにします。
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3.塗装1~基本色~
M3A2パーソナルキャリヤー
  1. 下地としてのサーフェイサーはウオッシングで車体色が沈まないよう意識して、明るいホワイトにします。パーツもきれいに同化しました。
  2. 基本色はオリーブドラブ2をスプレーします。
  3. 運転席周りのメーター類やシフトレバー、シートなどを筆塗りします。
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4.塗装2~ウエザリング~
M3A2パーソナルキャリヤー
  1. 薄めたエナメルカラーのフラットブラウン+フラットブラックでウオッシングします。
  2. 薄めたエナメルカラーのオリーブグリーン+フラットブラックでスミ入れします。
  3. デカールはマークソフターを使って貼ります。
  4. 「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  5. 車体下部を黄土色のパステルで埃を付けます。
  6. 仕上げのチッピングとドライブラシをフラットアルミで金属感を強調します。
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5.フィギュア
M3A2パーソナルキャリヤー
  1. 各セクションにフィットできるようにフィギュアの手足を固定し、接着します。
  2. 下地としてのサーフェイサーを吹きます。
  3. 兵士は上着をダークイエロー、ズボンをオリーブグリーン、レギンスをバフ、靴をレッドブラウンで筆塗りしていきます。
  4. 薄めたフラットブラウンで髪の毛の生え際や服の影、しわを付けていきます。
  5. 「Mr.スーパークリアーつや消し」で全体を落ち着かせます。
  6. フラットアルミのドライブラシでハイライトを強調します。
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6.ディテールアップ
M3A2パーソナルキャリヤー
  • このキットの魅力のひとつは豊富な装備品です。リアルな質感の毛布やバッグ、地雷、ジェリカンを取り付けます。これにストックしておいたコンバットレーション用カートンやバッグを追加します。
  • フロントガラス、ドライバー、ハンドル、機銃、伸ばしランナーのアンテナの順に取り付け、仕上げます。
  • お約束の動物は、「1/35 タミヤ 動物セット」から鳥やシェパードを配置します。
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7.ベ-ス
M3A2パーソナルキャリヤー
  1. ベースは粘土の反りで廃棄予定のものを紙粘土「Premier」で繋ぎ目を補修します。
  2. コルクロックを接着し、紙粘土中心にライトサンドでスプレーし、木工用ボンドを霧吹き、壁用補修材を蒔き、ライトサンドを軽くスプレーします。
  3. 「タミヤ 情景テクスチャーペイント (草 グリーン)」「フォーリッジクラスター」「ライケン」「鳥の巣草」「鉄道模型用森林セット」を配置。
  4. めくれあがった箇所を池にするためにアルミホイルを貼り付け、クリアーブルーとクリアーグリーンで筆塗り、透明プラ素材「なみいたくん」貼付。
  5. 「レイアウトストーン」「ガーデニング用小石」「シーナリーバラスト」を地面や池周辺に接着。
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8.仕上がり
M3A2パーソナルキャリヤー
  1. ベースに東急ハンズで購入した「材木小枝セット」から丸太を置いて、車両、兵士、動物を配置します。
  2. 背景パネルは最近お気に入りのヨーロッパの残雪をイメージした画像をまたまた選択。拡大プリントしたもの(W4つ切り)を使用します。
  3. 河合商会社製のディスプレイケースのふたをしたらいよいよ完成! 
製作後記
待ちに待った絶版品の再生産! しかも、フィギュアと装備品満載の大好きなトラックモノです。
今回の舞台は過去に製作したベースに類似したものになりましたが、一度は廃棄を決意した反り上がったベースをリペアーして水と緑あふれる舞台を作り上げました。車両の人・モノ・草木も満載の舞台ですが、 過去の経験を生かしてバランス良く配置できたと思います。
最近スポット再販が続くタミヤですが、昔はいいキットもたくさんあったのだなと感じます。今後の再販にも期待です。

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