1/35 タミヤ アメリカ海軍 PBR31Mk.Ⅱピバー

「メコン川を疾走するアメリカ兵士たち ・・・」
2010.2 製作 / お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★★☆
ベトナム戦争の激戦地の一つとなったメコン河流域。この戦いでその高速性能と重武装を活かして活躍したアメリカのパトロールボートがPBR31Mk.IIピバーです。 全長31フィート、440馬力のエンジンを装備、行動水域の水深の浅さからハイドロジェットの駆動方式を採用し、最高速度48km/hを発揮しました。
小型ながらも12.7mm機銃や7.62mm機銃、40mmグレネードランチャーなど強力な武装で、「メコンの軽騎兵」と呼ばれ、1966年半ばに配備されて以来、解放戦線ゲリラとの戦いに大きな戦果を記録することになったのです。

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製作過程

私がジオラマの中で最も好きなのが水上シーンですが、艦船モデルだとスケール的にディスプレイケースに収めるのは困難・・・。しかし、このモデルは船でありながら、 AFV要素もたっぷり。リアルに表現された操縦席やキャビン内部にジェリカンやラジカセなど豊富なアクセサリー、戦闘中の兵士フィギュア4体など充実のキットで、衝動買いしてしまいました。
そのほかにもドラム缶や弾薬箱、消火器、星条旗にロープ、ライト類のクリアーパーツなどそのまま組み上げるだけでジオラマとして充分成立します。
1.イメージ
PBR31Mk.Ⅱピバー
  1. 今回はジオラマツールがキットに充分付属していますので、基本的にそのまま組み上げていきます。
  2. AFVジオラマとしては初めてLEDの組み込みにも挑戦します。
  3. タミヤの海面プレートをベースとしてそのまま使います。
  4. シリコンを使って、水柱や水しぶきを表現し、躍動感あるジオラマをめざします。
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2.塗装1
PBR31Mk.Ⅱピバー
  1. 船体上部を組み立て、塗装した後では逆さまにして塗装できないため、取っ掛かりは船底の塗装からです。
    説明書では船底の喫水線以下はダルレッドと指定されていますが、手持ちのブライトレッドをサーフェイサーなしで、周囲をマスキング後に直接吹きます。スプレーの食いつきは良くないですが、狙い通りの明るさで、塗装が落ち気味の船底になりました。
  2. 乾燥後、マスキングを反転させてサーフェイサーを吹きます。
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3.組み立て1
PBR31Mk.Ⅱピバー
  1. 船体上部を組み立てます。部品点数は少なく、サクサク進みます。キャンバストップは最後に取り付けます。
  2. 船体上部と下部を接着し、マスキングテープで固定します。
  3. 接着後、マスキングテープを剥がし、キット付属の展示スタンドに船体を乗せて、以後の作業を進めていきます。
  4. 装備品を組み立てておきます。
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4.塗装2
PBR31Mk.Ⅱピバー
  1. 前記状態からサーフェイサーを吹いた後、小型のライトの一部をマスキングし、他全体を基本色のオリーブドラブ2を吹きます。
  2. マスキングした小型のライトをクリアーグリーン、クリアーブルー、クリアーレッドを筆塗りします。
  3. 装備品やキャビン周辺を筆塗りします。
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5.塗装3 + 組み立て2~デカール+ウオッシング+ウエザリング~
PBR31Mk.Ⅱピバー
  1. デカールをマークソフターを使って貼ります。
  2. クラックを避けるため、フラットブラウン+フラットブラックを油絵の具用薄め液「ペトロール」で薄めてウオッシング。影は濃く塗ります。
  3. 兵士が行き来する船の前部やキャビン内部は薄めたダークイエローで筆塗り、塗装の剥がれを表現。
  4. 「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  5. フラットアルミで軽くドライブラシを行います。
  6. アクリルガッシュのブラック・ブラウン・グレーでチッピングを施します。
  7. 黄土色のパステルでハイライトを意識し、沈んだオリーブドラブ2が生き返りました。
  8. キャンバストップ、クリアーパーツ、装備品を取り付けます。
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6.フィギュア
PBR31Mk.Ⅱピバー
  1. 船体や銃にフィットできるように4体のフィギュアの手足を接着します。
  2. サーフェイサー(ホワイト)を吹きます。
  3. 皮膚の塗装は赤みを持たせて、筆塗りしていきます。1名は黒人兵にしました。
  4. ライフジャケットはカーキ、他の服はオリーブグリ-ンを、靴はフラットブラックを筆塗りします。
  5. 薄めたフラットブラウンで髪の毛の生え際や服の影、しわを付けていきます。
  6. 「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  7. 目玉は今回クリアーブルーで入れてみました。
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7.ディテールアップ1
PBR31Mk.Ⅱピバー
  1. LED・・・青島文化教材社「超小型LED点灯セット」でライト点灯のギミックに挑戦。
    • ライトの内2箇所の内側をシルバーリーフでスプレーし、導線の穴を開けます。
    • 導線を両面テープで支柱などに固定。
    • 船体下部とベース、コレクションケースを貫通させ、導線をセロテープで絶縁。
    • ケース外部に点灯スイッチを、配線はライト2個とクリアーレッドに塗装した1個に取り付け。
  2. 国旗/キャビン前張り線・・・裁縫糸で結びます。
  3. 装備品(ジェリカン・ドラム缶・弾薬箱・ウォータータンク・フードコンテナ・ラジカセ・消火器に、ストックのバックや綿糸のロープを取付け。)
  4. アンテナ(延ばしランナーでアンテナ。)
  5. フィギュア(フィギュアの一部に真鍮線で作ったネックレスのストラップを取り付け。)
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8.ベース
PBR31Mk.Ⅱピバー
  1. ベースにはタミヤ限定販売「海面プレートA」をディスプレイケースサイズにカットし、船体色と同じのオリーブドラブ2をメコン河をイメージして裏側から吹きます。
  2. 船の傾き具合を調整しながら、紙粘土で水しぶきを造形します。
  3. 水柱は発泡スチロールを削って作りました。
  4. 水柱と水しぶきにシリコン(ホワイト)を使用。硬化が速いので、ヘラですばやく描きます。
    このプレートは頑丈で粘土によるベースの反り返りの心配ありません。
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9.ディテールアップ2
PBR31Mk.Ⅱピバー
  1. LEDの配線を確認し、最終的に船体とベースを固定。配線の補修が後でしやすいように接着せず、両面テープで固定します。
  2. 液体ゴム(クリア)を使って、船体下部やデッキの一部に水しぶきをすり込みます。
  3. モーリン社製のスノーパウダー(市街地の雪)+グロスポリマーメディウムを調合して水しぶきとして水面にすり込みます。
  4. 水しぶきの細部をクリヤーグリーンやオリーブグリーンで微調整します。
  5. 船体と水しぶきの境目は手芸用わたでぼかしを入れます。
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10.仕上がり
PBR31Mk.Ⅱピバー
  1. 河合商会社製のディスプレイケースのべースにジオラマベースを乗せます。
  2. 背景パネルはメコン河の画像を選び、写真屋で拡大プリントしたもの(W4つ切り)を使用します。
  3. キット付属の展示スタンドをバラして、プレートとしてディスプレイケースに取り付けます。
  4. ふたをしたらいよいよ完成!
製作後記
1/35スケールで楽しめる船のAFVジオラマとして、躍動感を意識して船体の傾きや水柱に水しぶきを表現しました。
今回は1ヶ月間に渡って少しずつアイデアを投入しながら製作し、これといったミスもなく狙いどおりの完成度に仕上がりました。キットそのものの装備品も充実していますが、シリコンや海面プレートのベースなど、新しいツールとこれまでのノウハウとが融合できたと思います。
船体、ベースともにオリーブドラブ2で全体的に暗くなりがちなジオラマを水柱と水しぶき、そして実際のメコン河流域の緑と空が、バランスのとれた情景を演出してくれています。しばらくは水上ジオラマにハマりそうです 。

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