1/144 バンダイ RG RX-78GP01Fb ガンダム試作1号機 フルバーニアン

コウ「ニナ・・・来て欲しいんだ・・・僕と一緒に・・・そばにいて欲しいんだ、いつも!」
2013.8 製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆
ガンダム試作1号機はもともと地上と宇宙に適応が可能でしたが、シーマ艦隊との戦闘で大破し、アナハイムのフォン・ブラウン工場で補修と設計変更を行うことで宇宙戦仕様に改修されたのです。
フルバーニアンと呼ばれたその機体は宇宙用に換装されたコア・ファイターII-Fbの巨大なブースト・ポッドを持ち、ガンダムの主推進力となりました。さらに胸部や脚部など全身のバーニアスラスターを積極的に採用することで機動性は格段に向上したのです。
初陣の月面での戦闘ではヴァル・ヴァロを撃破し、以後もアルビオンの主な戦力として活躍したのです。
最後はコンペイトウの観艦式を襲撃したガンダム試作2号機との激しい戦闘の末相討ちとなり、両者の機体は大破したのです。

Photo Gallery


製作過程

今回2機同時製作ではなく、2機連続製作として「ガンダム試作1号機 ゼフィランサス」製作時に説明書に書き込んでおいたメモを頼りにフルバーニアンにもそのノウハウを転用したいと思います。失敗や新たなアイデアを本キットの製作に生かしたいと思います。
 ゼフィランサスとの違いは、青が目立つ肩の機体色に加え、ユニバーサル・ブースト・ポッド、ショルダーバーニアポッド、リバース・スラスターなど機体各所のバーニアを強調する工夫が必要だと思います。
完成後の ゼフィランサスとの2ショットでどのような違いが見れるか楽しみです。
1.イメージ
ガンダム試作1号機 フルバーニアン

箱を開けた印象は、やはりユニバーサル・ブースト・ポッドが目立ち、気になります。このキットもリアリスティックデカールは少なめでホッとしました。
ゼフィランサス同様、機体色はそのままに、基軸部は金属感を意識した塗装を追加します。 スミ入れ、リアリスティックデカール貼り、つや消しといういつもの流れで進めたいと思います。
心配なのは、やはり変形機構によるパーツのフィット感です。

本キットも「コア・ファイターⅡ-Fb」の組み立てから始めます。

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2.組み立て
ガンダム試作1号機 フルバーニアン
  1. いつもどおり、可能な限り組み上げて塗装につなげ、また組み立てます。
    しかし、予想外の問題発生!
    他のモデラーのレビューにもありましたが、本キットの説明書は不親切な上にイラストが見づらく、ユニバーサル・ブースト・ポッドのバーニアを取り付ける根元を切断してしまったのです。切断したパーツなしでなんとか直接バーニアを接着出来そうですが、本キットの目玉となるパーツだけに設計時の配慮が欲しいものです。
  2. 今回も「コア・ファイターⅡ-Fb」の製作から始めることを念頭置いて、「コア・ファイターⅡ-Fb」単独で先にスミ入れ、デカール貼りまで仕上げてから機体の組み上げへと進めます。
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3.塗装
ガンダム試作1号機 フルバーニアン
  1. 基軸部はジャーマングレーとガンメタルでそれぞれスプレーします。
  2. 頭部の60mmバルカン砲はゴールド、頭部基軸のダクトと足首のシリンダーをフラットアルミを吹きます。
  3. メインカメラのクリアパーツはデカールをそのまま使わず、フラットブラックで目元周辺を筆塗り、グリーンのデカールを貼ります。
  4. ビーム・ライフルのクリアーパーツはクリアーレッドで筆塗りします。
  5. 「コア・ファイターⅡ-Fb」の車輪をフラットブラックで筆塗り、コクピットハッチはマスキングして、ジャーマングレーを吹きます。
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4.コア・ファイターⅡ-Fb
ガンダム試作1号機 フルバーニアン
説明書の指示どおり「コア・ファイターⅡ-Fb」から組み立て、スミ入れ、リアリスティックデカール貼りまで完了したら、ここで「コア・ファイターⅡ-Fb」単独で写真撮影まで終了させます。
なぜこのような手順をとるかと言いますと、私は1/144スケールでの変形機構の必要性を感じないからです。そこで、このまま「コア・ファイターⅡ-Fb」を機体本体に組み込んだら、二度と「コア・ファイターⅡ-Fb」として取り出さないことにしたからです。そういう意味ではこのキットの組み立て手順は私の希望に合ったものでした。
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5.ディテールアップ
ガンダム試作1号機 フルバーニアン
  1. 機体各所のバーニアと足裏のバーニアの内輪をサーフェイサー(ホワイト)で下地塗装し、発色を上げてからブライトレッドを吹き、外輪はガンメタルを吹きます。
  2. メインカメラ脇のロッドアンテナは延ばしランナーでシャープ化します。
  3. 店頭でのデモキットを見た時、ツインアイが見えづらく感じたため、開口部を広げ、シャープ化します。
  4. 胸部の"V"マークもシャープ化します。
  5. 再び組み立てを再開します。塗装前の基軸部の組み立てに比べると頭部や胸部ではやや苦戦しましたが、後の作業のし易さを考えて、一部はスミ入れしながら作業を進めます。
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6.スミ入れ
ガンダム試作1号機 フルバーニアン
  1. メリハリを付けるために原色の濃いパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」で、白いパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れを行います。
  2. シンナーで丁寧に拭き取ります。
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7.デカール
ガンダム試作1号機 フルバーニアン
  1. リアリスティックデカールを貼っていきますが、RGにしては少量なのでストレスなく貼れます。
  2. ツインアイなど輝きのあるデカールはマスキングして、「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。すべてを組み上げてからではなく、パーツごとに表裏を吹き分けるようにしています。
    デカールのコーティングとパーツの白化対策も含め、この作業で色味が落ち着きました。
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8.フィギュア&システムベース
ガンダム試作1号機 フルバーニアン
  1. Photo Galleryの撮影用にバンダイ ビルダーズパーツ「1/144 MSフィギュア01」を活用します。
    メンテナンスクルーが地上用と宇宙用とそれぞれ2セットあるため、関節を曲げるなどポーズを変えてサーフェーサーを吹いた後にOVAを参考に筆塗りします。つや消しを吹いて塩ビ板を土台として接着します。
  2. アルビオン内での整備シーンが多い本作品を再現するためにバンダイ ビルダーズパーツ「システムベース001」を活用します。
    パイプ類などをシルバーリーフで塗装し、マスキングして全体をガンメタルで吹きます。緑や赤の「カラーホイルおりがみ」やホイルシールを各所に貼り付け、さらにジャンクデカールも貼り、マークソフターで馴染ませます。
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9.仕上がり
ガンダム試作1号機 フルバーニアン
  1. すべてのパーツを組み上げていよいよ完成です。
  2. 武器類は少なめのキットですが、OVA劇中のシーンをイメージしてポージングをとります。しかしながら、こちらも変形機構の影響で上半身の接合部がよく外れます。
  3. 画像は劇中ではありえない「ガンダム試作1号機 ゼフィランサス」と「ガンダム試作1号機 フルバーニアン」との2ショットです。
  4. このキットにはフライトジャケットを着たコウ・ウラキのフィギュアが付属していますが、これは使用せずに「1/144 MSフィギュア01」からノーマルスーツをきたフィギュアを塗装し、OVA劇中第7話「蒼く輝く炎で」でケリィと戦うコウの支援に向かったニナと戦闘後に和解する感動的なシーンを再現したいと思います。
製作後記
前述のとおり不親切な説明書の指示やイラストにより、パーツを破損するアクシデントも発生し、なかなかストレスを感じるキットでした。
「ガンダム試作1号機 ゼフィランサス」に続き、今回も変形機構による上半身のフィット感が悪く、私には1/144スケールでこれをやる意義が全く理解できません。また、頭部のパーツのフィット感も悪く、大幅に基軸パーツを削って仕上げることになりました。
「ガンダム試作1号機 ゼフィランサス」と見比べると、カラーリングやユニバーサル・ブースト・ポッドの存在感に目が行きがちになりますが、頭部や足首の造形も異なり、改修機とは思えない別キットといえます。
Photo Gallery用の撮影ために様々なポーズをとらせてみるとスタイリングの良さを実感することが出来ます。また、ゼフィランサスとともにバーニアの赤い塗装のディテールアップは大正解で、いいアクセントとしてお気に入りのポイントです。
RGシリーズの次作品として発売の期待が高まる「RX-78GP02A ガンダム試作2号機」が楽しみです。

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