機動戦士ガンダム35th ガンダム&シャア専用ザクヘッド (プレミアムVer.)

シャア「見せてもらおうか、連邦軍のMSの性能とやらを」
2014.9 製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★★☆

組み立てを楽しむ。そして、ディスプレイを楽しむ。「機動戦士ガンダム」35周年を記念して、1/144と1/35スケールキットにディスプレイベースを付けたビネットアイテムがプレミアムバンダイから登場!
1/144 RG ガンダムはメタリック成型を採用。階調でのカラーリングが施された装甲パーツは見る角度によって深みのある光沢を放ち、印象的なメタリックの仕上がりとなっています。

1/35 U.C.HARD GRAPH シリーズのザクヘッドはMS-06Sシャア専用ザクとして特徴的なアンテナを新規造形で再現。専用の水転写デカールも付属しています。
岩ディスプレイベースは2種類のキットをディスプレイする岩をイメージしており、ヘッドスタンドをはずした状態で1/35 ザクヘッドが収まるくぼみは付属の専用パーツでふさぐこともできます。さらに「機動戦士ガンダム35周年」のロゴが入った名鈑シールが付属しています。

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製作過程

巨大な箱を開けて、まず確認しておきたいのはカラーリングです。
ガンダムのメタリックカラーは白い機体色が思ったよりクリアー感が強過ぎると感じましたし、青色も紺過ぎると感じました。また、黄色いパーツはゴールドを意識したのか、くすんだ発色となっています。取扱説明書はRGの使い回しでした。
一方、シャア専用ザクヘッドはピンク過ぎず、程よい赤のカラーリングです。新規造形のアンテナにもしっかりとモールドが入っているのには驚きました。こちらの取扱説明書はオリジナルのものでした。
最後に岩ディスプレイベースはプラスチック感が強すぎるために塗装が必要です。

1.イメージ
機動戦士ガンダム
2種のキットはいずれも過去に製作しているので、経験を生かした塗装やディテールアップを施したいと思います。
  1. ガンダムの塗装は悩んだ末に、黄色いパーツを塗装することにしました。そのほかにはメタル系が甘いイロプラも塗装します。
  2. シャア専用ザクヘッドはお約束のモノアイ点灯ギミックを追加します。そして、イロプラの配色ミスがあることに注意が必要です。
  3. 岩ディスプレイベースはもちろん塗装が必要です。
  4. ディスプレイケースとしては「コレクションケース デスコ レギュラー 18 」を使用します。
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2.組み立て1(ガンダム)
機動戦士ガンダム
  1. いつもどおり、可能な限り組み上げて塗装につなげ、また組み立てます。
  2. RX-78-2はRGシリーズのファーストキットということで、初めての製作時にはかなりのストレスを感じました。しかし、その後の積み重ねのお蔭か、今回はスムースに組み立てが進みました。
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3.塗装(ガンダム)
機動戦士ガンダム
  1. 前述のとおり、黄色いパーツはキャメルイエローに、基軸部はメタル感が甘く、ガンメタルに、そして足の裏の一部とハイパー・バズーカの筒をシルバーリーフでスプレーします。
  2. 数少ないディテールアップとして、背面のバーニアの内輪をサーフェイサー(ホワイト)で下地塗装し、発色を上げてからブライトレッドを吹きます。
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4.組み立て2(ガンダム)
機動戦士ガンダム
組み立て中にリアリスティックデカール貼りが割り込んできますが、関節部はあいかわらずピッタリと貼ることができません。
組み上げていくとイメージ段階で懸念していたイロプラのメタリックパーツも悪くないなと感じ始めました。
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5.スミ入れ&デカール(ガンダム)
機動戦士ガンダム
  1. 濃い色のパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」で、薄い色のパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れを行います。
  2. 最大の難所であるリアリスティックデカール貼りは、点数が多いうえに粘着力が強力なために今回も苦戦しました。今回頭部のツインアイ周辺のパーツは塗装せずに取扱説明書のとおりのシール対応としました。
  3. いつもならば、仕上げにつや消しを吹くところですが、今回はメタリック感を生かすために取り止めました。これは、機体色の白がいいパール色を放っていたためでもあります。
  4. そして、コア・ファイターもうれしいオマケです。
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6.塗装(シャア専用ザクヘッド)
機動戦士ガンダム
  1. 塗装はザクヘッド内部を中心に行います。モノアイやシリンダー、パイプ系に口先はシルバーリーフ、頭頂部や排気系、動力パイプ内部はガンメタルを吹きます。
  2. そして、このキットの欠陥とも言える後頭部のパーツにはイロプラの配色ミス、漏れがあります。設計上の見落としと思われますが、塗装が必要です。
    装甲のイロプラはそのままに、この箇所のみサーフェイサー(ホワイト)で下地を明るくして、ガンダムスプレー MSシャアピンクを吹きます。全塗装しなくても、うまくフィットしました。
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7.ディテールアップ(シャア専用ザクヘッド)
機動戦士ガンダム
  1. ザクヘッドの製作も4回目となりますが、組み立て前にお約束のモノアイ点灯ギミックを確認します。素材としてはHOBBY PARTS(株式会社ミネシマ)の麦球(レッド)を株式会社オーム電機の電池ケース(単4用)スイッチ・カバー付につなぎます。
  2. このキットのモノアイのクリアーパーツは量産型のそれとは異なり、ピンクに着色されています。これにはアンテナの追加以上に感動ものでした。
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8.組み立て(シャア専用ザクヘッド)
機動戦士ガンダム
恒例のターミネーター状態に組み上げています。今回はパイプ系も細かくシルバーで塗り上げて、これまで以上に手を加えました。
組み上げてから麦球の配線が通るように焼いたキリで穴を貫通させます。再度電池ケースとつないでモノアイ点灯を確認します。モノアイが固定するようモノアイレールを削って固定させます。
しかし、あちこちパーツを削りながら微調整してもこのキットはピッタリはまりません。装甲を組み上げていくと見えないのだから、内部にパーツを詰め込み過ぎではないでしょうか。
また、新規造形のアンテナの先端はやり過ぎない程度に削ってシャープ化します。
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9.スミ入れ&デカール(シャア専用ザクヘッド)
機動戦士ガンダム
  1. 装甲パーツを「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れを行います。
  2. シャア専用ザク用のオリジナルシールを貼り付けます。撃墜マークの☆☆☆☆☆が素敵です。
  3. 最後にデカールのコーティングも含めて、「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
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10.ディスプレイベース
機動戦士ガンダム
岩ディスプレイベースはプラスチック感が強過ぎるために塗装が必要です。地球上の岩というよりも月面上やデブリをイメージしてガンメタルを吹きました。
しかしながら、それでもてかりが強過ぎるために「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹いて輝きを鎮めます。
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11.仕上がり
機動戦士ガンダム
  1. シャア専用ザクヘッドから岩ディスプレイベースに麦球の配線を通す穴を開け、電池ケースに接続します。
  2. それぞれのキットを組み上げて、ディスプレイベースに乗せてポーズをとります。
  3. ディスプレイベースに名鈑シールを貼り付けます。
  4. ディスプレイケースとしては「コレクションケース デスコ レギュラー 18 」を使用しますが、ベースにキットを乗せて電池ケースを固定させます。
  5. 電池ケースのスイッチをONにして、モノアイを点灯させたらいよいよ完成!
製作後記

プレミアムバンダイで定価でしか買えない高価なこのキットを購入した理由はシャア専用ザクヘッドを購入したいからでした。
しかしながら、メタリックVer.のRGガンダムは意外にも程よい金属感でした。塗装を悩んだホワイトもいい感じのパールホワイトで、シルバーカラーのパーツと相乗効果を発揮してくれました。ただし、関節部のホイルシールの脆弱さは改善されていませんでした。
また、本命のシャア専用ザクヘッドですが、モノアイのクリアピンクは評価できるものの、アンテナに刻まれたモールドはなくてもよかったのではないでしょうか?むしろ、もっと長さが欲しいと感じました。
このキットを製作するにあたっては当初、シャア専用ザクヘッドと量産型ザクヘッドを並べて、シャアと整備中のジオン兵とのジオラマを想定していました。しかしながら、ガンプラとしては珍しいビネットアイテムを素直に受け入れることにしました。結果的にはディスプレイケースへの収まりも良く、模型映えする作品になりました。

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