1/100 バンダイ MG FA-78 フルアーマーガンダム Ver.Ka (GUNDAM THUNDERBOLT版)ラストセッションVer.

イオ「なぜだ!?・・・なぜヤツに勝てない!!」
2017.10 製作 / お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★★★

「MG フルアーマー・ガンダム(GUNDAM THUNDERBOLT版)ラストセッション Ver.」は、劇中におけるサイコ・ザクとの戦闘で破損した頭部とシールドのダメージ表現が新規造形で再現され、破損部分は細密なディテールが盛り込まれ、質感をリアルに表現されています。加えて新規デザインのダメージ表現した水転写式デカールも収録されています。
最終決戦の場となった廃コロニーをイメージした3種のデブリパーツも付属し、ディスプレイ用のアームと組み合わせて多彩なディスプレイが実現できるほか、サイコ・ザクとの両アイテムを合わせれば、劇中シーンが再現可能となっています。

Photo Gallery


製作過程

もともとは前作の「MG フルアーマー・ガンダム(GUNDAM THUNDERBOLT版)」の構想の中で最終決戦のジオラマを製作する計画を立てていたのですが、そうするとフルアーマーの装甲を外す決断が必要だったため、結果的に見送りました。その後プレミアムバンダイからこのキットの発売が発表され、瞬時に予約となったわけです。
この”ラストセッション Ver.”はガンプラの歴史の中でもあまり例がないダメージ付きキットです。これまで自身で焼いたキリでザクの装甲を溶かせてダメージ表現をした経験がありますが、製品として発売されたのは記憶にありません。ダメージ効果を高めるために新規の水転写式デカールまで付属しています。

1.イメージ
機動戦士ガンダムサンダーボルト

味気ないボックスアートの箱を開けるとフルアーマーではないにもかかわらず、そこそこの部品点数があります。装甲やサブアーム、1部のシールドなどが見当たりません。
前作の失敗の教訓を生かして製作ポイントを整理します。
①フレームカバーのしわをドライバーやかなずちの柄に巻きつけて細かでリアルなしわを表現する。②赤と青のメタリック塗装は明るくなり過ぎないよう対策する。③ウエザリング処理にクラック防止対策を講じる。

増加装甲が外れたことによって白い機体色が強調されるために、前作とは異なるウエザリング手法が必要になってきます。
また、ダメージ表現付きの水転写式デカールが付属するとは言え、よりリアリティーの高い塗装を施したいと思います。

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2.塗装
機動戦士ガンダムサンダーボルト

赤と青のメタリック塗装には下地にシルバーリーフを吹いてから機体色をスチールウールで剥がすスクレイピング技法で進めます。 ただし、今回はメタリック系の輝きを暗くするためにフラットブラックをシルバーリーフの間に挟んで塗装します。

  • 基軸部、関節部、専用台座、ポリキャップ→ジャーマングレイ
  • 基軸部→ガンメタル
  • 増加装甲→シルバーリーフ+フラットブラック+ディープメタリックブルー+レーシングブルー
  • ダクト、バーニア→シルバーリーフ+フラットブラック+ブライトレッド+メタリックレッド
  • シールド→シルバーリーフ+フラットブラック+ブライトレッド
  • デブリパーツ→シルバーリーフ+フラットホワイト
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3.組み立て
機動戦士ガンダムサンダーボルト

塗装が完了したら本格的に組み立てに取り掛かります。各パーツを切り離してデザインナイフで切り取り、ヤスリがけ、ウエットティシュで拭き取り、組み立てます。
そして最大の難所、フレームカバー処理です。サイコ・ザクでの経験を活かし、フレームカバーのしわは付属のパーツで行わず、適度な太さのかなずちの柄に巻きつけることで、細かでリアルなしわが表現できました。組み付けも過去の教訓を活かしてパーツに目印を付けて、見えなくなる接合部をチェックできるようにしました。

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4.ディテールアップ
機動戦士ガンダムサンダーボルト

ディテールアップの余地はあまりないものの、設計時のイロプラやシールの漏れと思われる箇所がいくつかあるため、映像を見ながら補正を行います。

  • ブレードアンテナ・アンテナのシャープ化
  • 頬にメタリックグリーンのジャンクデカールを貼り付け
  • パイロットの塗装
  • カメラアイ周辺→フラットブラックで塗装
  • 関節部の丸モールド→ガンダムマーカースミいれ用(ブラック)
  • 頭部内部のダクト・シールドのリベット→シルバーリーフ
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5.ダメージ・スミ入れ
機動戦士ガンダムサンダーボルト
ダメージを表現した水転写式デカールが付属していますが、デカールを傷つけないために貼り付けは後回しにします。
  1. 下地に吹いたシルバーリーフを浮かび上がらせるために粗めのフィニッシングペーパーやスチールウール、ドライバーなどでエッジを中心に擦って機体色を剥がすスクレイピング技法を実行します。しかし、機体の白が大半で、効果は僅かなものでした。
  2. さらにシャーペンでスケール感を意識しながら、機体の白色部分に傷や汚れを描いていきます。
  3. 「Mr.ウェザリングカラーマルチブラック/マルチグレー」でスミを流し込み、足りない箇所はシャーペンで書き足します。
  4. シールドのくぼみに綿棒でフラットブラックを塗装し、凹凸を強調します。
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6.デカール・ウエザリング
機動戦士ガンダムサンダーボルト
水転写式デカールはロゴによって通常版とロゴが削れたダメージ版と一部2パターンのデカールが付属しているバンダイでは珍しいキットです。
  1. 増加装甲がないこともあり、少なめのデカールを貼っていきます。頭部は被弾跡のデカールがありますが、独特な癖があり、塗装での補正が必要です。
  2. 乾燥したら、マークソフターでデカールとシールを馴染ませます。
  3. パーツ全体に「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹き、コーティングします。
  4. エッジの強調と傷を追加補正するためにフラットアルミやガンメタルで軽くドライブラシを行い、金属のはがれをさらに表現します。
  5. 仕上げとして余剰分の被弾デカールを左肩とシールドに追加してみました。
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7.仕上がり
機動戦士ガンダムサンダーボルト

専用台座は支柱のみ利用し、ベースはジオラマサイズに合わせて小さめのアクションベース2を利用します。
デブリパーツはサイコ・ザクとの組み合わせで活用するものとします。

すべてのパーツを組み上げ、ガンダムを乗せたら、いよいよ完成です!

製作後記

完成してみると増加装甲がなく、武器も持たないガンダムはこんなにも貧弱に見えるのか!?というのが正直な感想です。
前作での失敗を経て、リベンジ作品でもあったわけですが、改善点としては①赤と青のメタルカラーの発色はスクレイピング技法に対応したイメージどおりの発色に成功しました。②フレームカバーのしわの付け方と関節パーツの組み上げ方を攻略することができました。
失敗点としてはパーツの組み上げ構造の理解不足によって、右腕根元の関節パーツを破損してまったことです。
基本、赤・青・白の3色の機体ではありますが、メタリック塗装や胴体部分の赤はイロプラを活かし、シールドの赤はブライトレッドにするなど多彩なカラーでメリハリを付けました。ウエザリングについても、頭部を被弾したとはいえ、増加装甲を外した直後のために控えめな汚しを意識しました。その他にこのキットの目玉であるシールドも被弾デカールと組み合わせてうまく描くことが出来ました。
このガンダムが「機動戦士ガンダムサンダーボルト」のある意味主役機でもあるサイコ・ザクとの組み合わせでどう生きてくるか楽しみです。

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