1/144 バンダイ HG FA-78 フルアーマーガンダム

イオ「ガンダム・・・俺を・・・夢中にさせてみろ・・・!!」
2014.1 製作 / お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆
機動戦士ガンダムサンダーボルトは、1年戦争末期にア・バオア・クーへの補給路としてジオン公国軍が制空権を握っていた通称「サンダーボルト宙域」で繰り広げられたジオンと連邦の戦闘を描いた物語です。
「サンダーボルト宙域」はかつてサイド4があった場所で、スペースコロニーの残骸(デブリ)が帯電し、放電現象の絶えない暗礁宙域のことです。物語が進むにつれて、この制宙権を握るジオン公国軍のダリル・ローレンツが搭乗するサイコ・ザクと奪還を目指す地球連邦軍のイオ・フレミングが搭乗するフルアーマーガンダムによって戦闘に激しさが増していくのです。
フルアーマーガンダムの武装は腕部2連装ビームライフル、バックパックの右肩部大型ビームキャノン、左肩部ミサイルポッド、ビームサーベルがあります。バックパックは増加ブースターを2基装備し、2基のサブアームが取り付けられて、それぞれシールドを装備しています。
濃い青と白で塗装され、劇中では高速で敵狙撃圏内に突撃し、多数の戦果を挙げたのです。

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製作過程

2012年3月小学館の青年漫画雑誌「ビッグコミックスペリオール」で連載を開始した「機動戦士ガンダム」の世界観を元にしたこの作品は映像化されていないにもかかわらず、2013年12月プラモデル化されました。「機動戦士ガンダム」のMSたちが独自の設定やデザインを盛り込んで続々登場し、ファーストガンダム世代にはたまらないシリーズとなっています。
スペースコロニーのデブリの中でのMS同士の激しい戦闘シーンが多い本作品は、通常のスミ入れ、つや消しの仕上げに加えて、久しぶりにウエザリングも加えたくなりました。期待していた「U.C.HARD.GRAPH.」の新商品発売も滞り、ガンプラによるジオラマ作品もあまりみられなくなった昨今、新たなカテゴリーを切り開いてくれそうなシリーズです。

1.イメージ
機動戦士ガンダムサンダーボルト

箱を開けての感想としてはそこそこのパーツ点数とシール数、主役機にしてはやや暗めのカラーリングが気になりました。
HGということもあり、RGほどの色分けがないために、いつものジャーマングレイやガンメタルに加えて追加塗装を施したいと思います。

激しい戦闘シーンが多い本作品に合わせて、いつものスミ入れとつや消しに加えて、久しぶりにウエザリング塗装を行いたいと思います。

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2.組み立て1
機動戦士ガンダムサンダーボルト

いつもどおりできるだけ組み立てて塗装することにします。
RGのような複雑な関節機構はなく、ポリキャップが中心です。これはある意味安定感あるポージングが期待できそうです。

 

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3.塗装
機動戦士ガンダムサンダーボルト

今回は基軸パーツやライフルだけではなく、大型ビーム砲の一部やシールドにも塗装範囲を広げることにします。

シールドはあえて機体色より明るい赤とし、オレンジ部分には”EFSF”のロゴが目立ち過ぎるために付属のシールは使わずに塗装することにします。

  • 基軸部、関節シ-リング部、ポリキャップ、専用台座→ジャーマングレイ
  • ビームライフル 、ロケットランチャー、エネルギーパック→ガンメタル
  • サブアーム→ヘイズグレイ
  • シールド下部→オレンジ(サーフェイサー+筆塗り)
  • シールド全体→ブライトレッド(サーフェイサー+スプレー)
  • シールドのリベット→ガンメタルで筆塗り
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4.組み立て2
機動戦士ガンダムサンダーボルト
塗装が完了したら再び組み立てに取り掛かります。
このキットの特徴として関節シーリング部がありますが、これはいったん組み込んでしまうと布のような質感としわが表現しづらいため、先に作業を進めます。
サーフェーサーで下地塗装とパーツのつなぎ目を埋め、ジャーマングレイを吹き、フラットブラック+レッドブラウンを薄めてスミ入れ、つや消し、最後にパステルのホワイトをこすり付けます。
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5.ディテールアップ
機動戦士ガンダムサンダーボルト
  • 頭部の青色は暗い機体色と差別化するためにサーフェイサーを吹いて、明るいブリリアントブルーへ塗装。
  • メインカメラとサブカメラの付属のシールはくすんでいるので、明るいゴールドのジャンクシールを貼り、輝きを増します。
  • 腰のVマークはマスキングしてイエローを吹きます。
  • ランドセルの背面のグレーはパソコンからラベル用紙で自作し、貼りつけます。
  • ランドセルのシーリングを薄めたジャーマングレイで強調します。
  • 足の裏のリベットをフラットアルミで筆塗りします。
  • 大型ビーム砲の先端はレッドで筆塗りします。
  • 左右一体のフロントスカートは接続部を切断し、可動式にします。
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6.スミ入れ・デカール
機動戦士ガンダムサンダーボルト
 
  1. 今回はいつもの手順を変えて、組み立て前に濃いパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」で、白いパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れを行いました。ランナーについた安定した状態でスミ入れができます。
  2. HGにしては多いシールを貼っていきます 。塗装では困難な箇所もシールで対応されていますが、両肩のラインは原画に忠実に黒から赤へシールから塗装に変更します。
    また、二連ビームライフルの赤いラインはシールが付属しておらず、モデラーズ社の赤のカラーデカールで補います。”EFSF”のロゴとナンバーは貼りません。
  3. ガンメタルのパーツを除いて各パーツごとに「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
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7.ダメージ・ウエザリング
機動戦士ガンダムサンダーボルト
ガンプラでは久しぶりのウエザリングです。本来はエナメル塗料を薄めてウオッシングをしたいところですが、ガンプラ特有のクラックを避けるために細かいチッピングやドライブラシ、パステルの重ね塗りで対処します。  
  1. コンロで焼いた"ハトメ玉"やキリでシールドを焼き付け、ダメージを表現します。
    その内一つのシールドには"ハトメ玉"を埋め込みます。
  2. 「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」とHBの鉛筆でチッピングを施します。
    1/144スケール感を壊さないように時間は掛かりますが、細かい傷を積み重ねます。
  3. 濃い色のパーツはエッジの強調と傷を表現するためにフラットアルミで軽くドライブラシを行い、金属のはがれを表現します。
  4. 関節シーリング部やランドセルは白いパステルを筆塗りし、乾いた質感を出します。
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8.仕上がり
機動戦士ガンダムサンダーボルト
すべてのパーツを組み上げたらいよいよ完成です!
多くの武器を背負っているフルアーマーガンダムですが、専用台座に乗せて様々なポージングがとれます。
製作後記
ジオラマを想定できる新たな新機軸として大いなる期待を持った「機動戦士ガンダムサンダーボルト」の主役機フルアーマーガンダム。
スミ入れとデカール貼りを終えた時点で、暗い機体色と足の短いロボット体型にこの作品は失敗したと思いました。しかし、ダメージ表現とウエザリングによって一気に逆転!模型としての密度が高まると納得の完成度に変身しました。
製作段階ではイロプラの抜けがちらほらあり、説明書の写真や図にある塗装がなく追加の塗装やシールが必要です。映像化されていない作品だけに情報が少なく、製作途中もしくは完成後に気付く点も多々あります。また、RGのアドヴァンスMSジョイントよりもHGのポリキャップの安定性に期待していたのですが、この機体の特徴である武装やサブアームの差し込み口が狭く、不安定です。
しかし、逆に言えば完成されたRGよりも自分なりのディテールアップを楽しめるキットと言えるかもしれません。 沈んだ機体色の赤と青に対してシールドや頭部の色は明るい色に変更したり、二連ビーム・ライフルの赤いラインのデカールの貼り付けは正解でした。
最終工程の"ハトメ玉"を使った丸いシールドのダメージ表現は、あえて機体より損傷を激しくすることによってシールドが使い回しであること、いかに防御に寄与しているかを示しています。これは原作者の太田垣康男氏によると宇宙空間での爆発は丸くなるという理論を取り入れています。また、最後にほとんど鉛筆を使ったウエザリングによってMSをより大きく変貌させることができました。このキットでの製作ノウハウを活かして次のジムに進みたいと思います。

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