1/144 バンダイ 小学館(特装版) RB-79 ボール(ガンダムサンダーボルト版)

「ボール小隊 敵直上より攻撃!!かかれェ!!」
2014.3 製作 / お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆

ジムを支援すべく、数で圧倒するために低コストで大量生産されたボール。 左右のアームにマシンガンと着地用のソリが装着され、180mm低反動砲を1門装備したモビルポッドなのです。
もともと作業用であるために戦闘力は低く、他の作業にも流用出来る等の利点から180mm低反動砲からクレーンに換装された機体も劇中では登場します。帰艦したMSの収容や破損したジムの組み換えなど、作業用としての運用が目立つボールは前線の兵士からは「丸い棺桶」や「動く棺桶」とも揶揄されたのです。

Photo Gallery


製作過程

小学館より「機動戦士ガンダムサンダーボルト第3集」のプラモデル付き特装版として登場したボール(ガンダムサンダーボルト版)。
ジムと並んでボールの製作も初めてです。名脇役として以前から製作意欲はありましたが、ジオラマを引き立てるツールとして考えていたためにこれまで先送りしていました。ゆえに「機動戦士ガンダムサンダーボルト」のサンダーボルト宙域での激しい戦闘シーンにはぴったりのキットなのです。
しかし、バンダイのキットとはいえイロプラの再現度は低く、付属シールはその代用にはなり得ません。全塗装が必要で、ウエザリングのためのスクレイピング技法も含めてグレー寄りのホワイトをイメージした機体色にしたいと思います。

1.イメージ
機動戦士ガンダムサンダーボルト

コミックに付属するプラモデルということで、どのようなパッケージで本屋の店頭に並ぶのかと思いきや、意外にもコンパクトなコミックサイズ。
軽いイロプラとはなっていますが、シールによる補てんも多く、リアリティーに欠けています。カラーのサンプル画像も少なく、今回は模型誌の作例をもとに製作を進めていきます。

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2.組み立て
機動戦士ガンダムサンダーボルト

とにかく組み上げてみないとどんな色分けにしてよいかイメージできないためにいったんすべて組み立てました。
やはり市販のガンプラとはかけ離れたクオリティーです。どの部分で色分けするか配色を考えます。
また、いわゆるモナカキットなのでパーツの合わせ目消しも必要です。

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3.塗装1
機動戦士ガンダムサンダーボルト

今回も下地にシルバーリーフを吹いてから機体色を塗装し、スチールウールで剥がすというスクレイピング技法を使います。

  1. パーツの合わせ目消しを行うために、180mm低反動砲やアームの合わせ目にしっかりと接着剤を付け、一日硬化を待ちます。
  2. デザインナイフやサンドペーパーではみ出たボンドごと合わせ目を削ります。
  3. サーフェイサー(ホワイト)を全体に吹き、隠ぺいを馴染ませます。
  4. スクレイピング技法のためのシルバーリーフを吹きます。
  5. シルバーリーフを残したいパイプやスラスター周辺の四角いエリアはマスキングしておきます。
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4.塗装2
機動戦士ガンダムサンダーボルト
仮組みをバラしてオリジナルの塗装を施していきます。

  • 機体色→ガンダムカラー MSホワイト
  • 180mm低反動砲1部、パイプ→ヘイズグレイ
  • 180mm低反動砲1部、円形周囲、アーム根元、ハッチ周囲→ジャーマングレイ
  • 180mm低反動砲砲身 、アーム先端→ガンメタル
  • アーム下のパイプ→シルバーリーフ
  • コクピット周囲→ネービーブルー
  • スラスター→Mr.カラー ゴールド
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5.ウエザリング・ダメージ
機動戦士ガンダムサンダーボルト
再び組み上げて、ウエザリングに移ります。この工程でおもちゃっぽさを取り除き、激しい戦場でのダメージを表現したいと思います。
  1. エナメル塗料のグレーをジャブジャブに薄めてウオッシングをします。同時にスミ入れも入ります。
  2. ガンメタルのパーツを除いて各パーツごとに「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  3. 下地に吹いておいたシルバーリーフを浮かび上がらせるために100円ショップで購入した台所用のスチールウールでエッジを中心に擦って塗装の剥がれを表現します。
  4. エッジの強調と傷を追加補正するためにフラットアルミで軽くドライブラシを行い、金属のはがれを表現します。
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6.ディテールアップ
機動戦士ガンダムサンダーボルト
シンプルなキットですので、ディテールアップの範囲はわずかです。
  1. ウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のクリアーピンクにバンダイ「1/144 MSエフェクト01」の円形クリアパーツをクリアレッドに塗装して、接着します。裏面にはホイルシールを貼り、コクピットとして貼り付けます。
  2. 付属のシールは唯一コクピット下のオレンジのシールのみ貼りつけます。
  3. ジャンクシールを追加で貼り付け、ボールの大きさを強調させます。
  4. スラスター、丸モールドはMr.カラー ゴールドで塗装します。最終工程としてウエザリングから除外することで輝きが増します。
  5. 180mm低反動砲砲身の先端はフラットブラックですすを描き、タミヤ ウェザリングマスターCのガンメタルをこすりつけ、馴染ませます。
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7.仕上がり
機動戦士ガンダムサンダーボルト
すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成です!
付属する専用台座に乗せて、クリアーピンクのジャンクパーツを砲身に取り付けたら、躍動感も増します。
製作後記
こんな脇役にここまで手間ひまをかけるかといった感じで、かなりの時間と労力をかけて製作しました。しかし、その甲斐あってイメージどおりの仕上がりになり、大変満足しています。
特にガンプラでは久々のウオッシングがターニングポイントで、全く別のキットに生まれ変わった瞬間を見ました。一方で、クラックが起きないようにドライヤーで急速に乾燥させたにもかかわらす、アームの根元がポキッと逝ってしまいました。やはり、脆弱なガンプラパーツでは防げないのでしょうか?それともプラフスキー粒子のせい?(笑)
スクレイピング技法 もうまくキマッて、スラスターのゴールドも輝きを放っています。つや消しとメタリックの対比が実現できた納得の完成度になりました。
Photo Galleryではジム同様やられ役として複製が可能であり、ジオラマの名脇役としても重宝します。長年製作を先送りしてきた分、積み重ねたスキルを投入することができました。

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