1/144 バンダイ HG MS-05ザク "旧ザク" (ガンダムサンダーボルト版)

ダリル「今まで通り・・・網にかかった獲物を仕留めるだけさ。」

2014.7 製作 / お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★☆☆

ジオンが開発した史上初のモビルスーツ。試作量産機のA型はパイロットの育成や戦技研究のために開発され、後にB型が実戦投入されたのです。一年戦争開戦時にはすでに"旧ザク"と呼ばれ、後方支援のためにリビング・デッド師団にも配備されたのですが、逼迫する戦況においては母艦のドライドフィッシュの護衛任務のほかに、ダリル・ローレンツ少尉がフルアーマー・ガンダムと一戦を交えた名シーンにも登場!非力な機体ながらもビッグ・ガンでイオとの死闘に息を潜めるのです。
このキットには小型のバックパックが取り付けられており、サブアームは展開状態と収納状態が付属。ヒート・ホーク、マシンガン、2種のザク・バズーカや照明弾×2などの武装のほか豊富過ぎるバリエーションの手首が付属しています。さらに足裏には、機体固定用の爪が収納されていてコストパフォーマンス抜群のキットです。

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製作過程

箱を開けるとカラフルなオレンジが目を惹きますが、胴体の黄土色のイロプラには満足できません。今回の製作ポイントもパーツの合わせ目消しと塗装になるでしょう。HGならではの必要性が生じるパーツの合わせ目消しと全塗装にこだわっていきます。
元作業用モビルスーツというイメージから下地にシルバーリーフを吹いてから機体色を塗装し、スチールウールで剥がすスクレイピング技法によって、建設重機のようなカラーリングにくたびれた感を強調したいと思います。豊富な武装が付属していることもあり、価格以上の手間ひまが掛かりそうですが、究極の脇役モビルスーツをめざして製作に取り掛かります。

1.イメージ
機動戦士ガンダムサンダーボルト

腕やショルダー、武器類のパーツの合わせ目消しを積極的に行い、塗装は1部の基軸パーツを除いてイロプラを全塗装とします。
このキットにはサブアームが2種付属しますが、サイコ・ザクに比べると存在感がなく、肉抜き穴を埋める必要性もないと判断しました。

 
  1. パーツの合わせ目消しを積極的に行う。
  2. 下地にシルバーリーフを吹き、機体色をスチールウールで剥がすスクレイピング技法によるウエザリング。
  3. 機体色を筆塗り中心の全塗装とする。
  4. ゴールドパーツをアクセントとして活用する。
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2.組み立て1
機動戦士ガンダムサンダーボルト

取扱説明書に作業手順を描きながら、いつも通り可能な限り組み立てを進めます。
接合部に多めに接着剤を付けてから接着し、乾燥後フィニッシングペーパーで磨いてサーフェイサーを吹きます。
関節シ-リング部を除いてシルバーリーフ+機体色のパターンで筆塗りメインの塗装を進めます。

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3.塗装1
機動戦士ガンダムサンダーボルト

今回は腰の基軸パーツを除いてイロプラを捨て、全塗装します。

  • サブアーム、ザク・バズーカ1、ポリキャップ→ジャーマングレイ
  • ザク・マシンガン、ヒート・ホーク一部→ガンメタル
  • ザク・バズーカ2、ランドセル、プロペラントタンク→ヘイズグレイ
  • 頭部内部、ショルダー(表裏)、腰・ひざ・腕・足の一部、足の関節の丸モールド
    →セミグロスブラック
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4.塗装2
機動戦士ガンダムサンダーボルト

スプレーでの基本塗装が完了したら、ウエザリングを意識した塗装を追加します。発色も考えて筆塗りを進めていきます。


  • 胴体、足の黄色→レモンイエロー+オレンジ
  • 胴体、腕、足→オレンジ
  • 関節シ-リング部、腕の丸モールド、ショルダーとひざの一部→バフ
  • 胴体と足の丸モールド→オレンジ+ガンダムマーカー(ブラック)
  • ヒート・ホーク一部→レモンイエロー
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5.組み立て2
機動戦士ガンダムサンダーボルト
塗装が完了したら再び組み立てに取り掛かります。
このシリーズの特徴でもある関節シーリング部はいったん組み込んでしまうと布のような質感としわが表現しづらいため、先に製作を進めます。
次にパーツの合わせ目消しが必要な腕や足のパーツは組み立て、接着後に関節シーリング部をマスキングします。
さらにパーツの合わせ目消しが必要なパーツにはサーフェイサー+シルバーリーフ+機体色のパターンで塗装を進めます。
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6.ディテールアップ
機動戦士ガンダムサンダーボルト

これまでのノウハウを活かしながら、ディテールアップを進めていきます。

 

  • 頭部のモノアイガードの断面が三角になるように支柱の内側を薄く削ります。
  • 左右一体のフロントスカートは接続部を切断し、可動式にします。
  • モノアイ、ザク・バズーカ、ザク・マシンガンのスコープはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のクリアーピンク裏に銀のホイルシールを貼ったものを付けます。
  • ザク・バズーカ1、ザク・バズーカ2、ザク・マシンガンのグレーライン
    →ジャーマングレイ+ホワイト
  • クラッカーをハンドドリルでモールドを強調し、フラットグリーンで塗装。
  • ザク・バズーカ2の弾倉→ブライトレッド
  • スラスター、ザク・マシンガン1の一部→Mr.カラー ゴールド
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7.スミ入れ・デカール
機動戦士ガンダムサンダーボルト

ウエザリング前に定番の作業を行い、モールドの強調や質感のアップを施します。

 

  1. 組み立て前に濃いパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」で、薄いパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れを行います。
  2. HGにしては多いシールを貼っていきますが、各種モールドは筆塗り対応とします。
  3. クリアーパーツを除いて「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
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8.ウエザリング
機動戦士ガンダムサンダーボルト

元作業用MSらしく、いつもより激しいダメージ表現によって塗装の剥がれを演出したいと思います。 

 

  1. 下地に吹いておいたシルバーリーフを浮かび上がらせるために100円ショップで購入した台所用のスチールウールでエッジを中心に擦って塗装の剥がれを表現します。
  2. タミヤのスミ入れ塗料(ブラウン)でウオッシング気味にスミ入れを再度行います。
  3. 関節シーリング部は白いパステルを筆塗りして乾いた質感を、タミヤウエザリンマスターでは汚れを表現します。
  4. 仕上げとしてエッジの強調と傷を表現するためにフラットアルミで軽くドライブラシを行い、金属の剥がれを改めて表現します。
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9.組み立て3
機動戦士ガンダムサンダーボルト

マスキングやウエザリングのためになかなか仮組みができないキットですが、ついに最終工程を迎えます。

 

  1. ウエザリングから除外したゴールドのスラスターやクリアーパーツを取り付けます。
  2. ザク・バズーカ1・ザク・バズーカ2、ザク・マシンガンの先端をフラットブラックでススを描き、サブアームを活用しながら武器を持たせます。
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10.仕上がり
機動戦士ガンダムサンダーボルト

すべてのパーツを組み上げたらいよいよ完成です!


・・・と言いたいところですが、実は今回の製作ポイントでもあるパーツの合わせ目消しと塗装に納得がいかず、キットの再購入という事態が発生したのです。
腕、足、ショルダーを交換し、途中から作り直すことにはなりましたが、それを逆手にとってパーツの交換やシールのバックアップなどいいとこ取りを積極的に推し進めました。
失敗作になりそうなところから一転、納得のいく完成度になりました。

製作後記
パーツの合わせ目消しに奮闘しながらも、ようやく完成しました!低価格な商品ながらも手を加えなければならない作業も多く、作りごたえのあるキットでした。作業用建設重機のような発色のカラーリングにも成功し、これまでのMSにはない味のある仕上がりとなりました。
反省点としてはスクレイピング技法による塗装の剥がしがスチールウールに頼り過ぎたかもしれません。やや単調なチッピングになってしまい、今後の製作に活かしたいと思います。
サンダーボルトシリーズも経験を積み重ねて、これまでの製作ノウハウから完成度も上がってきました。今思えば、フルアーマーガンダムや量産型ザクにもその手法を投入していれば・・・などと考えてしまいます。
しかし、ドム・ゲルググを差し置いて旧ザクやボールが先行発売されるあたりがこのシリーズの魅力と言えるでしょう。サンダーボルト宙域の激しい戦闘を物語るMSたちを今後もジオラマを意識したウエザリング仕様で表現していきたいと思います。

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