1/144 バンダイ RG RX-0 フルアーマー・ユニコーンガンダム

バナージ・リンクス「 それでも!!!!!」
2018.12 製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆

「機動戦士ガンダムユニコーン」からレッドフレームのRG通常版を経て、最終決戦仕様のグリーンフレームのフルアーマー・ユニコーンガンダムが登場!
ビーム・ガトリングガンと合体したシールド、TV版のオープニングで見られるハイパー・ビーム・ジャベリン、プロペラントタンクなど新規造形の各種武装が付属しています。HGからの大きな進化点としてはユニコーンモードへの変身機構があります。しかしながら、このフルアーマー・ユニコーンガンダムは劇中の最終決戦ではグリーンフレームの覚醒仕様としては登場しないのです。
この他にもRGユニコーンガンダムは「バンデシネVer.」、「 ガンダムベース限定 RX-0 ユニコーンガンダム Ver.TWC」、「ガンダムベース限定 RX-0 ユニコーンガンダム Ver.TWC[LIGHTING MODEL]」など様々な派生キットが生まれ続けています。

Photo Gallery


製作過程

ユニコーンガンダム1号機としてだけも5機目の製作となります。発売後1年以上もレッドフレームのRG通常版を購入しなかったのは、きっとグリーンフレームのフルアーマー・ユニコーンガンダムが発売されるに違いないと予想した点と、もう作り尽くした感もあったからでした。変身機構には全く興味がなく、可動域と新規造形の各種武装がどの程度進化しているかが注目です。
製作のポイントとして真っ先に気になるのはゴールドのブレードアンテナシールです。ここは映像に忠実にイエローで塗装したいと思います。さらに前作では雑誌付録だったハイパー・ビーム・ジャべリンはどの程度進化しているか?HGの経験を生かして塗装を中心としたディーテルアップを行います。

1.イメージ
ユニコーンガンダム

RGサザビーと同じサイズの巨大なボックスを開けて感じることは、ガンメタル系のパーツが多いことと、フルアーマー装備のパーツの割合が多いことです。

  1. HGの取扱説明書と当時のディテールアップの書き込みを読み直して、製作ポイントを復習します。
  2. ホワイトパーツ、一部レッドパーツ、クリアーパーツを除いてすべて塗装します。
  3. 本キットの特徴である変身機構はあるものの、デストロイモード仕様での完成を前提に製作を進めます。
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2.組み立て1
ユニコーンガンダム

パーティンラインの除去とフィニッシングペーパーで丁寧に処理を行い、可能な限り組み立てて、スプレー塗装を施します。
サイコフレームが埋め込まれたアドバンスジョイントフレームは斬新で、切り取りに注意が必要です。
HG版の目玉でもあった大型ブースターユニットのパーツの合わせ目消し箇所は、今回しっかりモールドが入っているため、効率的に作業が進みます。

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3.塗装
ユニコーンガンダム
意外にもグレイ系のパーツは少なく、つや消しのガンメタル系が中心のイロプラですが、金属感を上げるためにあえて塗装します。
  • 3連装ハンド・グレネード・ユニット、ミサイル・ランチャー→ジャーマングレイ
  • 手・関節部・各部機軸パーツ、ビーム・マグナム、ビーム・ガトリング、ハイパー・バズーカ、グレネード・ランチャー→ガンメタル
  • 背面と足のパーツ→レーシングブルー
  • 背面パーツ一部→ディープメタリックブルー
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4.ディテールアップ
ユニコーンガンダム
RGということもあり、パーツ加工のディテールアップはほとんどなく、塗装のディテールアップが中心になります。
  • ブレードアンテナ(シャープ化)→キャメルイエロー
  • ミサイル→ブライトレッド
  • 頭部バルカン、足の関節のパイプ管→シルバーリーフ
  • バーニア→外装をガンメタル、内面をサーフェイサー+ブライトレッド
  • ビーム・マグナムの弾倉→ネービーブルー
  • 大型ブースターユニットのバーニア根元→ゴールド
  • ビーム・ガトリング のスコープは付属のシールではなく、ウェーブ オプションシステム「H・アイズ3ミニ」のクリアーピンクの裏面にホイルシールを貼りつけます。
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5.組み立て2
ユニコーンガンダム

塗装、ディテールアップが完了したら組み立てに移りますが、取扱説明書の手順に従うとユニコーンモードになります。組み立て中にもデストロイモードに変身するよう、可動を確認します。
複雑な機構のためか、取扱説明書が分かりづらく、決してスムースに組み立ては進みません。組み立て中にもホイルシールのマーキングが割り込んできますので、傷つけないように注意します。

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6.スミ入れ&マーキング
ユニコーンガンダム
HGでは大型ブースターを中心に欠落しているマーキングシールが多く、ジャンクデカールや各種テープで補いましたが、RGではうんざりする程のマーキングシールの点数で、最大の難所と言えます。
  1. 白い機体色にくどくならないよう、シャーペンで軽くスミ入れします。
  2. 選択式のツインアイはシールにシールを貼るタイプで起伏を付けます。
  3. ユニコーンモードでの組み上げになるためにサイコフレームのマスキングは不要で、ツインアイのみマスキングをします。
  4. 白い機体のために白化現象のリスクはありませんが、塗装面の色の質感を大事にしながらツヤを消すことができる「GSIクレオス  Mr.トップコート水性プレミアムトップコートつや消しスプレー」を吹きます。
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7.仕上がり
ユニコーンガンダム

ユニコーンモードからデストロイモードに変身させ、武装させたらいよいよ完成です!

水転写式デカールと違ってリアリスティックデカールはこの点はがれのリスクが少なく、そのメリットを実感できます。
今回も「魂STAGE ACT TRIDENT クリア 」を購入し、取り付けました。これは本体と大型ブースターユニット2つを3点止めすることができるフルアーマー・ユニコーンガンダムにとってはなくてはならない台座です。

製作後記

組み立てを完了し、Gallery用の撮影・画像加工を終えての率直な感想は”期待外れ”でした。
RG通常版の発売直後からガンプラの進化を絶賛する口コミを多く見ましたが、私はフルアーマー仕様のHGからの進化はあまり感じませんでした。目玉の変身機構はRGのゼータガンダムのソレに比べると安定はしているものの、同じ変身機構を持つSUPER HCM proがユニコーンガンダムの最高傑作と評価できるでしょう。
HGからRGへの評価できる進化点としては①選択式のブレードアンテナにより、2種作成して完成度の高い方を選択できる②大型ブースターユニットのリアリスティックデカールが充実しており、全身も含めてポージング時の水転写式デカールの剥がれリスクが減った③ハイパー・ビーム・ジャベリンのサイコフレームがクリアーパーツで再現された④左手でハイパー・ビーム・ジャベリンが持てるようになった・・・などがあります。

HGの方の長所としては①レッドカラーVer.のクリーム色の方が映像の色味に近い②ビーム・マグナムの予備の弾倉が付属③シールドファンネルの三連ディフェンススタンドが付属・・・などがありました。
本キットの不満点としては①背面の武装の保持が台座を駆使してもHG同様非常に不安定②ハイパー・ビーム・ジャベリンのサイコフレームの隙間が狭い・・・などです。

総括するとRG化したフルアーマー・ユニコーンガンダムは変身機構と新規造形のハイパー・ビーム・ジャベリン、リアリスティックデカールくらいの進化で、デザイン面での進化はほとんど感じられませんでした。それだけHGの完成度が高かったということなのでしょう。

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