1/144 バンダイ RG MSN-06S シナンジュ

フル・フロンタル「 見せてもらおうか。新しい《ガンダム》の性能とやらを 」

2016.8 製作 / お気に入りランク:★★★☆☆  レア度:★★★☆☆
"袖付き"の指導者フル・フロンタルが搭乗する真紅のシナンジュが主役機ユニコーンガンダムを差し置いて「機動戦士ガンダムユニコーン」からRG初登場!
カトキハジメ氏描き下ろしによる高密度なディティールデザインはロケットエンジンの推力制御接続を考慮した背面スラスター・脚部バーニアの展開ギミックなど中メカを剥き出しにしながら装甲部分がスライドするフレキシブルスラスターのギミックも搭載!よりメカニカル感が進化しています。
本キットの新たな質感表現のポイントとしては、シールを使わずに金色の袖付き模様部分やシールドにメッキ加工とパーツ分割で表現されている「エングレービング」と、組み立てるだけで赤の成形色が美しい曲面の輝きとなる鏡面グロス仕様「グロスインジェクション」の採用が挙げられます。

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製作過程

7つのエピソードからなる物語をオープニングとエンディングを新作のうえ、TVシリーズとして「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」が再編集されました。
HGでも十分な完成度を誇っていたシナンジュがRGで登場!前回は機体色の赤がつや消し後に変色したり、モノアイの開口部が不充分だったり・・・。その5年後「ビルダーズパーツ 1/144 システムウェポン 007」を購入し、ロケット・バズーカをビーム・ライフルに装着するも、その重さに腕で保持できず・・・と心残りな作品でもありました。
そのリベンジとして、新たな「エングレービング」と「グロスインジェクション」の採用、プレミアムバンダイとの連動アイテムが助けとなるか!?
1.イメージ
シナンジュ
今回はHG製作時の反省点を活かしつつも、カトキハジメ氏が新たにデザインしたメカニカル感を強調できるように仕上げていきたいと思います。
《HG製作時に学んだ手法》
  • モノアイの開口部を拡大させる。
  • スライドギミックによるメカ見え演出に対応して装甲やシールド裏をフラットブラックやジャーマングレーで塗装する。
《RGで採用された新仕様に対応する手法》
  • 金色の「エングレービング」と鏡面グロス仕様「グロスインジェクション」に対比するために袖付きの黒とフレキシブルスラスター先端、プロペラントタンクをつや消しとする。
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2.組み立て1&塗装1
シナンジュ
パーツの合わせ目消しはビーム・ライフルとプロペラントタンクに注力し、適宜サーフェサーも吹きます。
塗装は金属感とつや消しの対比が今回のポイントです。可能な限り組み立てて、基本塗装を進めます。機体色の「グロスインジェクション」パーツ以外全塗装します。
  • バーニア内側・中メカ→シルバーリーフ
  • バーニア外側・動力パイプ→ガンメタル
  • 黄色パーツ・白いパーツ・プロペラントタンク→つや消し
  • 黒色パーツ→マットブラック→つや消し
  • 灰色パーツ→ジャーマングレイ→つや消し
  • ビーム・ライフル→ガンメタル→つや消し
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3.塗装2
シナンジュ
HGでの経験を活かした塗装に加えて、組み立て中に細かなモールドをいくつも発見し、シルバールーフを筆塗りで追加していきました。
  • 頭部、装甲裏→フラットブラック
  • シールド裏→ジャーマングレイ
  • 頭部バルカン、装甲モールド、足のシリンダー→シルバーリーフ
  • 黒色パーツ→マットブラック
  • 灰色パーツ→ジャーマングレイ
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4.ディテールアップパーツ
シナンジュ
  • ブレードアンテナは既にシャープになっているため、「グロスインジェクション」の保護のため削り込みは省略します。
    モノアイの開口部は内側から削り込んで拡大します。
  • モノアイはHIQ  PARTSのルミドーム「蛍光グリーン」を使用。
  • ビーム・ライフルとロケット・バズーカのスコープにはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のクリアー裏に本来のグリーンのシールを貼り、取り付けます。
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5.組み立て2・スミ入れ
シナンジュ
今回ここからの組み立てに非常に苦戦しました。パーツのフィット感が得られず、破損が相次ぎました。泣く泣くキット丸ごともう一箱買い直すという最悪の展開となりました。その後組み立てを進めるも、「エングレービング」パーツや「グロスインジェクション」パーツのゲート跡処理がうまくいかず、結果的に2機のパーツからそれぞれいい所取りになりました。
スミ入れはプロペラントタンクはシャーペンで行い、シール、そして「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。「グロスインジェクション」パーツは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」で行います。立体感だけでなく、機体色のてかりが引き締まる効果がありました。
今回初めて消しペンを試しましたが、拭き取りを綿棒で行う手間はシンナーと同じだと感じました。
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6.デカール
シナンジュ
RGならではの「リアリスティックデカール」を貼っていきます。粘着力が強力過ぎて嫌う人もいますが、私は水転写デカールよりも好きです。ここで失敗しても、もう一箱買い直したおかげで、シールのいい所取りに助けられました。
また、「グロスインジェクション」の質感を残すため、ゲート跡のペーパー掛けが出来ません。特に両膝のパーツの合わせ目は見逃すことが出来ず、赤いラインのジャンクシールで埋めました。
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7. シナンジュ用 拡張セット
シナンジュ
  • ロケット・バズーカ×2(伸縮、合体ギミックを搭載し、ビーム・ライフル、シールドとのジョイントが可能。物語終盤登場時の使用シーンで印象的な、2本のバズーカが付属。 )
  • ビーム・アックス用エフェクト×2(TVオープニング映像等で印象的な、ビーム・アックスを連結させビーム・ナギナタ状態で回転させて振りぬくシーンをイメージした剣筋の、ビーム放射を再現。 )
  • 破損した頭部(破損形状の顔部外装から覗く内部メカまでリアルに再現。)
  • ダグザ中佐フィギュア(敬礼をしたダグザ中佐を再現。)
  • ハンドパーツ(握り手) × 左右各1(物語中盤の発進シーン再現など、ポージングの幅が広がる、握り手。)
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8. コスモフリートコレクション ガランシェール(クシャトリヤ付き)[限定復刻版]
シナンジュ

「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」の地上波放送を記念して、 "コスモフリートコレクション  機動戦士ガンダムACT6"で好評を博したネオ・ジオン軍の偽装貨物船『ガランシェール』が限定復刻。
全長約60mmの艦体は細部までディティールを施し、リアルな造形で再現。 ミニメカにはクシャトリヤが付属し、クリアブルーの専用台座が付属します。熱き船長ジンネマンの想いを再現した特別仕様の商品です。
シナンジュの背景を演出するツールとして「シナンジュ用 拡張セット」同様、プレミアムバンダイから入手しました。

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9.仕上がり
シナンジュ
すべてのパーツを組み上げ、シーンに応じたそれぞれ武器を装備したら、いよいよ完成です!
HGフルアーマー・ユニコーンガンダム同様バックパックが重すぎてアクションベースなしでは自立できないため、古いキットでもある「アクションベース1 シナンジュVer. 」を入手しました。黒色パーツのみセミグロスブラックを吹きました。このキットはデカールの見本がデタラメなので、何度もやり直して仕上げに「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
製作後記

RGと言えば緻密な設計で説明書どおりに組み立てれば計算通りに仕上がるイメージでしたが、本キットはパーツのフィット感への不満や破損が相次ぎ、組み立てにかなりのストレスを感じました。具体的には腰の動力パイプの接続不良や両膝のゲート跡などの問題があり、2機購入してパーツのいい所取りをしても補えませんでした。完成後もポージングが安定せず、ポロリが多発します。発売直後からネット上ではパーツのポロリがひどいとの意見が広がっていました。新たな材質を重視するあまりに基本的なキットの合成が犠牲になっていると感じます。
別売りの「シナンジュ用 拡張セット」のロケット・バズーカは「ビルダーズパーツ 1/144 システムウェポン 007」同様、ホワイトの追加塗装を強いられ、クオリティーの進化が感じられません。他にも必然性のないパーツが追加された価格に見合わないとキットと言えます。
また、このキットの目玉だった「グロスインジェクション」の採用はメタリック感と深みのあるワインレッドを期待していましたが、おもちゃ感の強い”てかり”で、ゲート跡のペーパー掛けが出来ないデメリットを犠牲にするほどのものではありませんでした。
一方、精悍なフェイスマスクや「エングレービング」の輝きを放つマットブラックの”袖”は納得のいく仕上がりでした。
総合的には新機軸への挑戦は理解できるものの、基本精度を押さえて欲しかったというのが率直な感想です。今後間違いなく発売されるであろうRGユニコーンガンダムでは無理な変形で合成不足とならないよう、RGZガンダムのような失敗を繰り返さないで欲しいものです。

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