1/144 バンダイ RG MBF-02+AQM/E-X01 ストライクルージュ グランドスラム装備型
お気に入りランク:★★★★☆ レア度:★★★★☆
オーブ国防軍の旗機としてカガリ・ユラ・アスハが搭乗した紅色のストライクルージュはイージスとの戦闘後に回収したキラ・ヤマトが搭乗したエールストライクガンダムの予備パーツを用いて開発されました。 ナチュラルが搭乗できるようOSの改良やPS装甲の稼働時間を延長させる大容量バッテリー「パワーエクステンダー」を採用するなど性能向上も図られ、第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においては実戦投入もされました。
新型ストライカーパック「オオトリ」の完成までエールストライカーが搭載され、加えて打突、斬撃系のあらゆる戦闘に対応できる巨大実体剣であるグランドスラムを装備しています。 しかしながら戦闘での活躍は少なく、「ガンダムSEED DESTINY」ではカガリの本人証明のように用いられるシーンもありました。
なお、エールストライクガンダムと比べてPS装甲の色が赤系統になっているものの、カメラ・アイの色はストライクガンダムの黄色に対してグリーンとなっています。
Photo Gallery
製作過程
ストライクルージュはピンクが主体の配色とはいえ、女の子のアイドルチックな印象はなくカッコイイ機体として以前から気になるMSでした。
しかし、ガンダムベース限定キットのこのキットにはなかなか巡り合うことが出来ませんでした。ガンプラが入手困難なご時世となった中でサプライズ再販として発売され、旅先でその情報を入手したものの、ガンダムベース福岡にすぐに向かうことが出来ずに心配しましたが、帰宅後無事入手することが出来ました。
エールストライクガンダムはお気に入りのMSでもあり、最近はEG(エントリーグレード)でも商品化されて興味深く見ていましたが、色違いキットとは言え、このRGを入手したことによってガンダムSEEDのキットはすべてRGで統一することが出来ました。
1.イメージ
2.組み立て1
塗装が必要なパーツから先に組み立てを始めます。
- 組み立て前にエールストライクガンダムと色違いの差し替えパーツがありますので、取扱説明書で確認して取り違えないように不要パーツはあらかじめランナーから除去しておきます。
- 塗装に備えて基軸パーツを中心に組み立てます。
- HGと違ってパーツの合わせ目消しが不要のため、スムースに作業が進みます。
お手軽な100円ショップ セリアのクッションやすり細め(#1000)を使ってゲート処理をシンプルに行います。
3.塗装
劇中の映像を検証して、ブラックに近い濃いグレーの基軸装甲パーツのフレームは明るいグレイにし、イロプラと合わせて同系色のカラーのバリエーションが広がるように塗装を加えます。
本キットの特徴でもあるグランドスラムは独特のイロプラの質感があるために塗装をせず成形色を生かします。
- 基軸装甲パーツ→軍艦色(1)
- エールストライカーの一部パーツ→ジャーマングレー
- シールドとエールストライカーの一部パーツ→つや消しブラック
- 基軸部内部パーツ、アドヴァンスドMSジョイント、ハンドパーツ、エールストライカーの一部パーツ→ガンメタル
4.ディテールアップ
いつものようにディテールアップの余地が少ないRGですが、劇中の配色との相違点を解消して塗装を加えます。
- お馴染みのブレードアンテナのシャープ化を破損を避けながら、控えめに行います。
- 頭部バルカン→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
- 頭部・各部ダクト→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
- メインカメラ前部・後部、ツインアイ→ジャンクのグリーンのホイルシール
- 胸部ダクト、ビーム・ライフル、アーマーシュナイダーの柄→ガンメタル
- ビーム・ライフルのスコープ→クリヤーブルー(クリヤーグリーンから変更)
- スカート裏、シールド裏→ジャーマングレイ
- アーマーシュナイダーの刃先→アルミシルバー
5.組み立て2
最近はHGのパーツの合わせ目消しに追われて時間もヤスリも消費していましたが、それに比べると組み立ては比較的容易と言えますが、初期のRGに多く見られるポロリが難点です。本体とエールストライカーの接続も不安定ですので、気になる箇所は割り切って接着しておきます。
なお、組み立て中脚部のパーツの組み付けに苦戦し、パーツを一部破損してしまいました。対照先のパーツと合わせ、モールドとしてなんとか処理しました。
今回は仮組みをしなかったため、一旦すべてのパーツを組み付けます。ボックスアートの完成見本よりもかなり明るい印象ですが、この時点ではまだおもちゃ感が残ります。ここからの作業でどう変貌していくかが楽しみです。
6.スミ入れ&マーキング
組み上げた機体を各部パーツごとに再度バラしてスミ入れを行い、マーキング、つや消しコーティングと作業を進めます
- 当初はガンダムマーカーでスミ入れを行う予定でしたが、クラック防止のために細分化されたRGパーツに適当なコピック マルチライナー<ブラック>0.03mmへと変更しました。
タミヤ アクリル塗料溶剤ではみ出したラインを丁寧に拭き取ります。一部はシャーペンで補正します。 - リアリスティックデカールをストライクルージュ用から貼っていき、さらにエールストライクガンダム用を適切に選択しながら辛抱強く貼っていきます。久しぶりのRGですが、この作業にはかなりの時間と体力を奪われます。
なお、初期のRGで多用されていた関節部のホイルシールは粘着力が弱く、可動によってはがれやすいために適宜判断しながら一部除外します。 - 頭部のホイルシールをマスキングして、グランドスラムを除くすべてのパーツをGSIクレオス「Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」でコーティングします。
7.仕上がり
- ホイルシールのマスキングを外します。
- 武装類、そして塗装から除外しておいたグランドスラムを組み上げます。
- すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!
製作後記
久しぶりのRGキットの製作でしたが、過去の製作経験を生かして効率的に仕上げることが出来ました。
細分化されたパーツのRGキットはモールドが細かく、スミ入れによるクラックが起きやすいためにコピック マルチライナーとシャーペンを使い分けてリスクを回避しました。
パーツの合わせ目消しを伴うHGと比べるとスムースでストレスなく作業を進めることが出来ました。
リアリスティックデカールの作業負荷は相変わらずですが、根気強く取り組んだだけの成果は得られます。
また、今回の製作ポイントでもある基軸装甲パーツをブラックに近い濃いグレーから、劇中の色に合わせた軍艦色(1)に塗り替えたことによって機体全体が淡く、女性らしい落ち着いた機体色を表現出来ました。
グランドスラムを肩に背負うポーズはこれまでにない独特の武装ポーズで、プラモデル映えするキットでした。
鮮やかなパッケージ、「RG GAT-X105 エールストライクガンダム」の取扱説明書にストライクルージュ用1枚が加えられています。パーツはこれまであまり見たことがない薄いピンクのイロプラが目を引きます。
しかし、劇中の映像で機体色を確認するといくつかの相違点が浮かび上がってきます。完成見本を見るとブラックに近い濃いグレーの基軸パーツのフレームが目立ちますが、映像では明るいグレイでした。
また、リアリスティックデカールはエールストライクガンダム用がそのまま封入されていますが、ストライクルージュのツインアイはディアクティブモードでは金色でもよいのですが、戦闘時はグリーンのはずです。クリアパーツはグリーンですが、ホイルシールでの輝きを選択するならばジャンクシールが必要です。さらにビーム・ライフルは形状も配色も映像とはまるで違います。