1/100 バンダイ MG ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダム
お気に入りランク:★★★★★ レア度:★★★☆☆
プロヴィデンスガンダムはフリーダムガンダムやジャスティスガンダムと同じ核エンジン搭載の兄弟機にあたり、ラウ・ル・クルーゼ隊長が搭乗。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦のなんと物語のラスト3話目から登場するのです。”雷鳴を背負う天帝”プロヴィデンスガンダムは因縁深いムウ・ラ・フラガが搭乗するストライクガンダムを中破し、キラ・ヤマトのフリーダムガンダムとの一騎打ちへと向かうのです。
ラウ・ル・クルーゼはクローンとして生み出され、老化による短命という運命を背負わせた人類と世界の滅亡を望むのです。最終局面での彼のセリフがとても印象的で、脳裏に残ります。
「私のではない!これが人の夢!人の望み!人の業!他者より強く、他者より先へ、他者より上へ!競い、妬み、憎んで、その身を食い合う!
既に遅いさ。私は結果だよ。だから知る!自ら育てた闇に食われて人は滅ぶとな!」
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製作過程
劇中での活躍とカッコよさからずっと注目していた機体ですが、ガンダムとはいえ「機動戦士ガンダムSEED」の主役機ですら1/100のMGを製作しておらす、敵機であることから製作にはためらいがありました。また、発売前の完成見本の機体色がホワイトで、劇中のカラーリングと相違していることから全塗装すべきキットか悩んでいました。しかしながら、生産直前に変更されたのかグレー系のイロプラでの発売となり、その完成度の高いシルエットとRGでの発売が見込めないことから購入に至りました。
キットとしては3基の大型タイプと8基の小型タイプを装備した背部のドラグーンはすべて脱着式で、台座とクリア支柱によってオールレンジ攻撃も可能となっています。胴体側面とバックパックは左右3本ずつ、計6本の量子通信用ケーブルは外部に露出しており、これまでのガンダムでは見られない特徴があります。そのほかにもユーディキウム・ビーム・ライフル、複合兵装防盾システムなどの武装や、サーベルエフェクトが付属しています。
1.イメージ | |
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箱を開けてみると思ったほどの部品点数ではないですね。懸念していた機体色も適度なグレーで塗装の必要もなく、スミ入れの拭き取りのにじみも心配なさそうです。 |
2.塗装 | |
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3.ディテールアップ | |
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4.組み立て | |
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塗装が完了したら、組み立てもサクサク進みます。パーツのフィット感も良く、久しぶりに楽しみながら組み立てが進みました。 しかしながら、模型誌を参考にすると追加塗装”の必要箇所やイロプラの”抜けがいくつも出てきます。
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5.スミ入れ | |
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「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>/<ブラック>」に加えて、シャーペンも併用してスミ入れを行います。 拭き取りはシンナーに加えて消しゴムも活用します。スミ入れがくどくなり過ぎないようにすることが今回のポイントだと思っています。 |
6.デカール・コーティング | |
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マーキングシールと扱いにくいガンダムデカールを貼っていきます。点数が少なく、RGのようなストレスは感じませんが、なぜ転写式のガンダムデカールが必要なのでしょうか? また、発売当社から「プレミアムエディションなのにプロヴィデンス用の水転写デカールがない!ザフトマーク台座なんかいらない!」とか、「プレミアムバンダイ限定でプロヴィデンス用の水転写デカールがようやく付いて、ドラグーンエフェクトを追加なんて、バンダイの商法にはうんざり!」といった批判の嵐がネット上で飛び交っていました。 コーティングも含めたつや消しとして今回は新製品の「GSIクレオス Mr.トップコート 水性プレミアムトップコート つや消し スプレー」を使用しました。吹き過ぎによる白化現象を抑え、塗装面の色の質感を大事にしながらツヤを消すことができるとのことで、これまでのザラツキが抑えられた気がします。 |
7.仕上がり | |
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すべてのパーツを組み上げ、台座にのせてドラグーンを支柱のクリアパーツに組み替えて射出、ビーム・ライフルを持たせ、ビーム刃を付けたらいよいよ完成です! |
製作後記 |
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敵キャラでダークなイメージのガンダム。以前から気になっていたものの、期待していたRGからは発売されず、不意を突かれての発売でもありました。実際製作してみると、キットとしてのプロポーションや完成度の高さは秀逸で、特にフラットブラックを配した精悍なマスクはお気に入りです。また、このキットはモールドが細かく、やり過ぎない程度のスミ入れを心掛けることによってリアリティーが増します。 |