1/200 バンダイ HWR-00-MkⅡ デストロイド・モンスター

第6話「ダイダロス・アタック」
2010.12 製作
お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★★★
超長距離砲撃型デストロイド。型式名HWRはHeavy Weight Robotの略称。陸上非軌道兵器としてデストロイドの歩行システムを利用した動く要塞、陸上戦艦を目指した恐竜的兵器として開発されました。
その攻撃力はすさまじく、40cm主砲4門には反応弾頭も装填可能で、数個師団による戦略爆撃に匹敵する威力を謳いました。しかし、285tもの自重で2足歩行するのは極めて困難で、運動性は劣悪でした。マクロス艦内では歩くだけで甲板を踏み抜いてしまうため、普段はホバリングでの低速移動を余儀なくされていたのです。
マクロス進宙当時で二機が完成、さらに艦内において三機目が完成し、TV版第6話での『ダイダロスアタック』使用時には、3機のモンスターがトマホーク部隊と共に敵戦艦内部を攻撃したのです。
イマイ1982年製のモデルがバンダイから待望の再販です。中学時代にも製作しましたが、30年ぶりの再チャレンジです。
モンスターをカッコよく見せるポイントとして足を「ハ」の字にするためコトブキヤのポリユニット「スタートセット2」を活用し、股間の幅を広げ、座高を低くとることが出来ました。付属のデカールに加え、手持ちのジャンクデカール、Vertexデカールなどを駆使し、モンスターの巨大感を強調します。腕部ミサイルランチャーの白いラインはパソコンシールを貼り、その他パーツの接合部も隠蔽対策としてジャンクシールを活用しました。 仕上げのディテールアップとして赤く塗装したスタイロフォーム+オレンジに塗装した手芸用わたを組み合わせて砲身先に取り付けました。

Photo Gallery


製作過程

ここ数年オークションでは高値で取引されていた待望のモンスターの再販です。再販後も店頭ではほとんど完売状態の人気キットです。スパルタン同様中学生以来30年ぶりの再チャレンジです。 今回もパチ組みに対してどこまでディテールアップが出来るかが、ポイントです。
1.イメージ
モンスター
ボックスアートのモンスターには詳細な文字が刻まれていて、デカールに対するイメージも湧いてきます。
部品点数は少ないものの、パーツの接合部処理は大変そうです。
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2.組み立て
モンスター
今回も仮組みでいったんすべて組み上げます。
エポキシパテを一部使用し、時間と労力を掛けてペーパーがけを行いましたが、やはり完全に接合部を消すことは出来ませんでした。後は塗装とディテールアップでがんばります。
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3.塗装1
モンスター
  1. いつもより念入りにサーフェイサーを吹きます。
  2. 赤い部分は発色を良くするため、白のサーフェイサーの下地の上に筆塗りします。
  3. 上記箇所に加え、腕部ミサイルランチャーの白い箇所をマスキングし、基本色前に下地としてキャメルイエローを全体に吹きます。これは基本色を明るく発色させるためです。
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4.ディテールアップ
モンスター
モンスターをカッコよく見せるポイントとして足を「ハ」の字にしたいと思います。
コトブキヤのポリユニット「スタートセット2」を活用することで、「ハ」の字にし、股間の幅を広げ、座高を低くとることが出来ました。
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5.塗装2
モンスター
  1. 全体に基本色のオリーブドラブ2を吹きます。
  2. 砲身・ミサイルランチャーの一部、ダクトをガンメタルで、その他モールドはフラットブラックで筆塗りします。
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6.スミ入れ・デカール・コーティング
モンスター
  1. 薄めたエナメルカラーのレッドブラウン+フラットブラックでスミ入れします。
  2. 付属デカール、ジャンクデカール、Vertexデカールを駆使し、モンスターの巨大感を強調します。
  3. 腕部ミサイルランチャーの白いラインはパソコンシールを貼り、その他パーツの接合部も隠蔽対策としてジャンクシールを貼ります。
  4. デカールのコーティングも含めて、「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  5. 仕上げに緑と黄色を調合したパステルで全体を黄緑色に仕上げ、ウエザリング気味にすり込みます。
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7.仕上がり
モンスター
パステルの調合がうまくいき、イメージどおりの色味に仕上がりました。
仕上げのディテールアップとして、赤く塗装したスタイロフォーム+オレンジに塗装した手芸用わたを組み合わせ、砲身先に取り付けました。
製作後記
懸念していたパーツの接合部もペーパー掛けや塗装、デカールにシールの活用などでかなりのところまで隠蔽しました。完全でない部分は今後の課題として受け止めたいと思います。
ただし、「ハ」の字ポーズは座高を低く、股間の幅を広げて、納得のいくパージングをとることが出来ました。30年の月日を越えてよみがえった感慨深い作品となりました。
 

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