1/72 バンダイ MBR-07-MkⅡ デストロイド・スパルタン

第34話「プライベート・タイム」
2010.12製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★★☆
異星人との肉弾戦を想定した歩兵的機体の近接格闘型デストロイド。
歩行兵器開発競争の2番手とされるもので、メインエンジンのみですべてを駆動させる独特の設計で、重装甲と高速性は接近戦において有効な戦力となり、理想主義的な高性能はパイロットから評価されました。実際の格闘戦でも、ひとまわり大きい敵戦闘ポッドおよびバトルスーツ相手に健闘したのです。 戦後統治下のゼントラーディ人不満分子の鎮圧活動においても活躍が目立ち、第34話では主人公一条輝が搭乗。その際には専用の暴徒鎮圧用棍棒を保持していました。

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製作過程

イマイ1982年製 「1/72デストロイド・スパルタン」がバンダイから待望の再販です。中学時代にも製作しましたが、30年ぶりの再チャレンジです。当時からどれほどスキルアップが出来ているかを知ることにもなります。 いわゆるパチ組みに対してどこまでディテールアップが出来るかがポイントです。
1.イメージ
スパルタン
懐かしいボックスアート。アニメーション画像では判らないディテールが描かれていて、非常に参考になります。
部品点数から見ると組み立ては簡単そうに見えますが・・・。
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2.組み立て
スパルタン
今回部品点数が少ないため、私の作品では珍しく、仮組みでいったんすべて組み上げました。これにより、今回ポイントとなる接合部がさらけだされます。
かつてない時間と労力を掛けてペーパーがけを行いましたが、完全に接合部を消すことは出来ませんでした。後は塗装とディテールアップでがんばります。
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3.ディテールアップ
スパルタン
接合部対策に加えて、スパルタンの足は大胆にモールドが省略されているため、ボックスアートを参考にディテールアップを施します。
  1. 薄いプラ版に折れ目を付けた1mmのプラ棒を接着。足の裏側部分にはコトブキヤのマイナスモールドを接着します。
  2. 上記パーツに加えて、細長いプラ版も合わせてパーツ接合部の隠蔽対策を行います。
  3. 股間の取り付け部を斜めに削って、「ハ」の字を強調します。
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4.塗装
スパルタン
接着は行わず、仮組み状態で塗り分けを行います。
  1. いつもより念入りにサーフェイサーを吹き、乾燥後はロケット弾のカバーにピュアーホワイトを吹きます。
  2. 乾燥後、ロケット弾のカバーをマスキングし、全体に基本色のレーシンググリーンを吹きます。
  3. 手はGホワイト2を、足の関節部とガンクラスターは黒鉄色を、ガンクラスターのカバーはブライトレッドを吹きます。
  4. 背中の一部を赤とガンメタルで、マイナスモールドをフラットブラックで筆塗りします。
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5.組み上げ
スパルタン
  1. 塗装が完了したら、最終段階のの組み上げを行ってから、各パーツを接着していきます。
  2. さらにロケット弾のカバーには白のデカールで接合部を隠蔽します。
  3. ロケット弾のカバーの赤い部分も塗装ではなくジャンクでカールで対応します。
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6.スミ入れ・デカール・コーティング
スパルタン
  1. 薄めたエナメルカラーのレッドブラウン+フラットブラックでスミ入れします。
  2. 付属デカール、ジャンクデカール、Vertexデカールを駆使し、デストロイドの巨大感を強調します。
  3. パーツの接合部の隠蔽対策として、接合部に赤いラインのジャンクシールを貼ります。
  4. デカールのコーティングも含めて、「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  5. クリアーオレンジに塗装したクリアーパーツを最後に取り付けます。
  6. 白いパステルで全体を落ち着かせ、足元を中心にタミヤウエザリングマスターで汚しを付けます。
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7.仕上がり
スパルタン
もともと可動部は少なく、ポージングのバリエーションも限定的なキットですが、立たせておくだけでも充分カッコイイ仕上がりです。
製作後記
部品点数が少ないにもかかわらず、大変苦労しました。
しかし、30年前のキットにしてはプロポーション抜群!あまり期待していなかったキットだけに仕上がった時の意外性に感動しました。 ペーパー掛けや塗装、デカールにシールの活用などパーツの接合部の隠蔽対策に掛けた苦労も吹き飛びました。
 

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