1/35 バンダイ ジオン公国軍 サイクロプス隊セット

「ザクヘッドに群がる中東のジャンク屋たち・・・」
2018.6 製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆
この作品は既にA.F.V.カテゴリーとして「1/35 タミヤ イギリス LRDGコマンドカー 北アフリカ戦線」として製作済みです。しかしながら、製作当時「1940年代のトラックと宇宙世紀0079年のザクとの時代ギャップはご愛嬌ということで見逃してください。(笑)・・・」としていたものの、ジオラマベースとフィギュアの質感が思いのほか気に入ったために、いつかLRDGコマンドカーを「サイクロプス隊セット」の四輪軽機動車「サウロペルタ」に入れ替えて、宇宙世紀のガンダムジオラマとして生まれ変わらせたいと考えていました。
そんな中、「EXCEED MODEL ZAKU HEAD ライティング&サウンドバストセット シャア専用ザクII」製作にあたり、「サイクロプス隊セット」のフィギュアが必要になったため、余剰パーツとなった四輪軽機動車「サウロペルタ」の有効活用策として、本ジオラマのリメイクとなったわけです。

Photo Gallery


製作過程

前作のターバン姿の将校やニット帽姿のフィギュア、ジオラマベース、装備品満載のアクセサリーなど作品の良さはそのままに、宇宙世紀の中東における砂漠の情景に生まれ変わらせたいと思います。
当時の製作のきっかけは手持ちのジャンクパーツであるザクヘッドの有効活用でしたが、今回もコンセプトは「被弾して大破、吹き飛んだザクヘッドに群がる中東のジャンク屋たち・・・」というオリジナルのイメージはキープします。

1.イメージ
サイクロプス隊
  1. LRDGコマンドカーを四輪軽機動車「サウロペルタ」に交換し、フィギュア2体を乗せます。
  2. 被弾したザクヘッドの地面が浮き上がりを少し下げます。
  3. レアな従来のフィギュアはそのまま維持します。
  4. 道標などのアクセサリーキットもそのまま維持します。
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2.組み立て
サイクロプス隊

スナップフィットと接着剤を駆使しながらサクサク組み立てます。いったん組み立てても簡単にバラすことが出来ます。

サスペンション周りのフィット感は秀逸で、タミヤ製品にはない組み立てる楽しみを感じることが出来ました。

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3.塗装&ウエザリング1
サイクロプス隊
  1. 「サウロペルタ」の基本色は鮮やか過ぎるので、全塗装することにします。
  2. シャーシの基本色はガンダムカラースプレーGグリーン2を使用し、車輌下部はガンメタルを吹きます。
  3. シートはタン、ダッシュボードやハンドルはフラットブラック、スコップはガンメタル+レッドブラウン、水筒はシルバーリーフで筆塗りします。
  4. ウインカー、ブレーキランプ、ギアシフト、運転席周辺は各色筆塗りします。
  5. 少ないですがデカールを貼ります。今回もボンネットにはジオンマークを貼ります。
  6. 車輌全体を薄めたフラットブラウンでウォッシングをし、軽く拭き取ります。
  7. 「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  8. 白と茶色のパステルでスス、砂ぼこりを表現します。
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4.ウエザリング2&ディテールアップ
サイクロプス隊
  1. フラットアルミでドライブラシを行います。
  2. ジャーマングレイやレッドブラウンで泥を意識してチッピングを施します。
  3. フロントガラスはワイパー跡をマスキングしてタンを軽く吹き、ほこりを再現し、接着します。
  4. バックミラーやドアミラーにはジャンクの銀シールを貼ります。
  5. 延ばしランナーでショートタイプのアンテナを作り、シルバーリーフを吹いて接着します。
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5.ザクヘッド
サイクロプス隊
前作の製作過程は以下の通りです。
  1. これまで製作したジャンクパーツでザクヘッドを組み上げます。
  2. 機体色→MSグリーン、内部→ジャーマングレー、動力パイプ基部→セミグロスブラック、モノアイ→シルバーリーフ+クリアーピンクで定番の塗装します。
  3. コンロで焼いたキリで被弾したザクのダメージを付けます。
  4. 希釈したタミヤ 「スミ入れ塗料(ブラウン)」で汚し、除光液で一部塗装を剥がし、ガンメタルで被弾した金属感を表現します。
  5. 臨場感を高めるために、付属のバイクも活用します。
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6.フィギュア1
サイクロプス隊
新規製作したフィギュアの製作過程は以下の通りです。
  1. アンディ・ストロース少尉とガブリエル・ラミレス・ガルシア軍曹を新規製作しますが、作例と異なり兵士たちは二人とも左向きに加工して接着します。
  2. このフィギュアも全塗装するためにサーフェイサー(ホワイト)を吹きます。
  3. 乾燥すると明るいイエローから筆塗り。顔や手はフラットフレッシュに、希釈したフラットレッドで肌に赤味を付けます。
  4. 軍服はカーキドラブ、髪と靴はレッドブラウン、ベルトはシルバーリーフで筆塗りします。
  5. 「タミヤ スミ入れ塗料 (ブラウン)」 でスミ入れします。
  6. 「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
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7.フィギュア2
サイクロプス隊
前作のフィギュア5体の製作過程は以下の通りです。
  1. アクセサリーパーツとの組み合わせで仮組みしてフィギュアを接着します。1体は双眼鏡を持った、ストックしておいたフィギュアを追加します。
  2. 兵士の肌は砂漠を意識して、赤味を強くして筆塗りします。
  3. それぞれの服装の塗装は説明書の指示やボックスアートのカラーリングは無視して、Amazonに掲載されていた画像を参考に塗装しました。
  4. タミヤ 「スミ入れ塗料(ブラウン)」でスミ入れをします。
  5. 目玉やしわ、スミ入れなどはシャーペンを活用します。
  6. 「Mr.スーパークリアーつや消し」で全体を落ち着かせます。
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8.アクセサリー
サイクロプス隊
前作のアクセサリーの製作過程は以下の通りです。
  1. タミヤ イタレリ「 1/35 MMシリーズ 標識セット2」を投入します。
    ドイツ語やフランス語表記の道標が多い中、英語表記のコミカルなメッセージを選択してみました。
  2. ボックスアートを参考にジャンクパーツとデカールから看板を作り、ドラム缶に突き刺しました。
  3. 鉄道模型用の森林セットにはストックしておいた小鳥を取り付けます。
  4. 木工用ボンドでアクセサリーをジオラマベースに接着していきます。
  5. 仕上げにタミヤ 「スミ入れ塗料(ブラウン)」でベースに影やバイクのタイヤ跡を描きます。
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9.ジオラマベース
サイクロプス隊
前作のジオラマベースの製作過程は以下の通りです。ザクの地面の隆起を一部削ります。
  1. ベースは東急ハンズで見つけた㈱アートプリン社のアーチストパネル/7mm/A3を使用します。これは半面が粘着パネルになっており、ストラクチャーなどの取り付けが容易になります。サイドをジャーマングレーで吹き、マスキングをしておきます。
  2. 崖は立方体の発泡スチロール3個を削り、ベースに壁用補修材を蒔いて固めます。
  3. タイヤ跡やザクヘッドが盛り上げた土は紙粘土「Premier」で表現します。
  4. ホワイトのサーフェイサーをベースにライトサンドやタンを吹いて下地塗装します。
  5. 「フォーリッジクラスター」「ライケン」「鳥の巣草」、100円ショップ購入の「ディスプレイグリーンマット」を植えます
  6. 砂利をシーナリーバラストや石で表現します。
  7. 壁用補修材はベースの反りを誘発するため、白と茶のパステルを蒔いて仕上げます。
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10.仕上がり
サイクロプス隊
  1. 四輪軽機動車「サウロペルタ」とザクヘッドをジオラマベースに配置します。
  2. フィギュアは足の裏にピンバイスで穴を開け、真鍮線を通して瞬間接着剤で固定し、ジオラマベースに差し込みます。
  3. HOBBY BASEのモデルカバースクエア(特大)にジオラマベースを乗せます。
  4. ディスプレイケースのふたをしたらいよいよ完成!
製作後記

前作「1/35 タミヤ イギリス LRDGコマンドカー 北アフリカ戦線」のLRDGコマンドカーを四輪軽機動車「サウロペルタ」に交換することがこの作品のコンセプトですが、LRDGコマンドカーより小さな「サウロペルタ」の方が機動性があり、フィギュアと装備品を乗せるとミリタリーとしての密度が一気に高まりました。

「サウロペルタ」としても2作目となるわけですが、前作とは車体色も変え、フロントガラスのワイパー跡やアンテナの追加など異なるディテールアップも加えました。製作途中は車体色が明る過ぎて不安も感じましたが、パステルを加えることによって砂塵を巻き上げて走ってきた四輪軽機動車に仕上げることが出来ました。

高低差を使ったジオラマベースの中において、ターバン姿やひげ面のレアなフィギュア達も変わらずお気に入りで、ジオラマの質感を大いに高めてくれています。

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