1/144 バンダイ EX YMT-05 ヒルドルブ&
1/144 バンダイ HG MS-06 ザク地上戦セット

「遠吠えは落日に染まった」
2011.6 製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★★★
『機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1年戦争秘録 -』第2話「遠吠えは落日に染まった」に登場するデメジエール・ソンネン少佐搭乗のヒルドルブです。
北アメリカ大陸・アリゾナの半砂漠地帯にてコムサイより投下された後、連邦軍のセモベンテ隊と交戦。61式戦車2台と連邦軍によって鹵獲された陸戦型ザクII(J型)6機を撃破しました。 敵のザクマシンガンを奪い、そのまま使用したシーンはボックスアートにも再現されています。
最後は連邦軍の敵隊長機の接近を許して肉弾戦となり、至近距離からコクピットにマシンガンを撃ち込まれてしまうのです。その後、背後からの一撃で撃破したものの、結果的に相討ちとなったのです。

Photo Gallery


製作過程

戦車にモビルスーツの利点を組み合わせることにより、地球侵攻作戦の要として試作されたヒルドルブはモビルアーマーではなく、モビルタンクと呼ばれ、ガンプラマニアとAFVモデラーの興味をくすぐるキットです。 EXモデルは異常に高価なため、発売後購入をためらう中、入手困難なキットとなってしまいました。
再生産によってようやく手に入れることができ、「ザク地上戦セット」を加えて、『機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1年戦争秘録 -』 第2話「遠吠えは落日に染まった」のラストバトルを再現したいと思います。
1.イメージ
ヒルドルブ
  1. ヒルドルブのウエザリングはウォッシングを抑えて、パステルの吹きつけを中心に行う。
  2. モノアイのLED点灯と「ザク地上戦セット」のザクJ型や付属キットの活用。
  3. キットのサイズと数を考慮し、シンプルなべースとする。
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2.組み立て1
ヒルドルブ
  1. 塗装を前提に可能なところまで組み立てます。バリの切り取りや特に転輪のペーパー掛けを丁寧に行います。
  2. スナップフィットは良好。価格の割に部品点数は少なく、作りごたえとしては低いと言えます。
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3.塗装1
ヒルドルブ
  1. 下地塗装としてサーフェイサー(白)を吹きます。
  2. ネービーブルーと新発売のガンダムスプレーMSグリーンを機体色としてスプレーします。
  3. 塗装にはGSIクレオス「Mr.乾燥トレイ」を活用。とても便利です。
  4. キャタピラ・マシンガンにはガンメタル、関節部分はジャーマングレーを吹きます。
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4.組み立て2
ヒルドルブ
  1. 塗装が完了したら、組み上げます。
  2. ディテールアップやウエザリングのため、バラすことになりますが、仮組をして構造を理解します。
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5.ディテールアップ
ヒルドルブ
  1. モノアイは付属のクリアーパーツではなく、LEDを組み込みます。
    ㈱理研のLEDコード球(赤色)に青島文化教材社(アオシマ)「超小型LED点灯セット」のスイッチキットを組み合わせます。
  2. 胴体内を加工し、LEDのスペースを確保。さらに焼いたキリで胴体とタンク内にリード線のスペースを貫通させます。
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6.塗装2&デカール~ウエザリング~
ヒルドルブ
  1. バンダイ製品特有のクラック対策として、今回は油絵具ホルペンHOCのバーント アンバー、ロー アンバーをペトロールで希釈してウォッシングを行います。
  2. EXモデルとしては意外にも多いデカールを根気よく貼っていきます。
  3. 乾燥したら、「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  4. 茶系のパステルで機体全体にまぶしていきます。
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7.ザク地上戦セット
ヒルドルブ
  1. ザク地上戦セットから「MS IGLOO」の設定に合わせてMS-06J ザクⅡを用います。モノアイは携帯電話用のデコシールを活用し、ガンダムマーカーや前記の油絵具でスミ入れ、「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。茶系のパステルで機体全体にまぶして仕上げます。
  2. 武器は「ザク・マシンガン」(スコープにウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のクリアーピンク)「ヒート・ホーク」「シュツルム・ファウスト」「クラッカー」を使用し、ガンメタルで塗装。
  3. ヒルドルブの巨大感を強調するためにPVN.4/3 ワッパを活用します。
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8.ベース
ヒルドルブ
  1. ベースにはタミヤの「スチレンボード3mm厚」を使用し、ベースサイドをストーン調スプレーで吹き、マスキングをし、水で薄めた木工用ボンドを霧吹きで吹いて、壁用補修材を茶こしで蒔きます。
  2. 乾燥する前にキャタピラのデコボコをつけます。
  3. 地面を薄くライトサンドで缶スプレーします。
  4. マスキングを剥がし、「レイアウトストーン」「ガーデニング用小石」「シーナリーバラスト」を地面や池周辺に接着。
  5. 「シュツルム・ファウスト」とワッパを配置。
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9.仕上がり
ホワイトオーガー
  1. ヒルドルブをベースに設置。
  2. ザクを『MS IGLOO - 1年戦争秘録 -』第2話「遠吠えは落日に染まった」の場面設定そのままにヒルドルブに乗り上げさせます。
  3. 背景パネルは場面設定の天候をイメージし、写真屋で拡大プリントしたもの(W4つ切り)を使用します。
  4. ふたをしたらいよいよ完成!
製作後記
初回生産からなかなか再生産されず、ようやく入手できたヒルドルブ。
モブルタンクと呼ばれる異色の形態はAFVモデラーとしても興味深いもので、ジオン公国軍の試作機ヒルドルブと地球連邦軍のセモベンテ隊が鹵獲したザクとのバトルシーンもまた異色です。 これに合わせた「ザク地上戦セット」は様々なキットが付属し、他にも61式戦車などを追加したかったのですが、今回はスペースの関係から自重しました。
反省点としては、今回ヒルドルブの基本色として新発売のガンダムスプレーMSグリーンを使用しましたが、セットしたザクのイロプラの原色と同じ色味となり、もう少しヒルドルブのウォッシングをきつくして差別化してもよかったかなと思います。

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