1/100 バンダイ MG MS-06J ザク Ver.2.0 ”ホワイトオーガー”

「白き鬼=ホワイトオーガー」
2009.7 製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆
マスターグレード ザクVer.2.0 2作目の挑戦です。ザクと言えば量産型カラー以外にはあまり興味が持てなかったのですが、意外にもシンプルな白黒カラーに惹かれてしまいました。それも膝を着いて、ザク・バズーカを放つシーンが出来るのはVer.2.0だからこそ ! ウエザリングとチッピングをポイントに製作しましたが、果たして !?  時代背景的には『機動戦士ガンダム』と同じですが、ジャンルとしては『MS IGLOO 2 重力戦線』からの製作となります。

Photo Gallery


製作過程

U.C.0079.7。ヨーロッパ北部戦線。壊滅した地球連邦軍の部隊があった。 横転したラコタからは黒煙と炎が上がっている。 そこに、負傷し横たわった連邦軍兵士が1機の白いザクを見上げていた。 『MS IGLOO 2 重力戦線 vol.2』 「 陸の王者、前へ ! 」に登場した一発必中の ザク・バズーカで61式戦車を撃破するエルマー・スネル大尉駆るホワイトオーガー。 こだわりのディスレイケースに入れるジオラマにするため、またまた膝を着いた「かがみ」ポーズにします。 ポイントとしては単調な白黒MSにならないようにウエザリングとチッピングに工夫が必要です。 今回は ①ウエザリングとチッピングで傷ついたザクを表現 ②Ver.2.0の可動性を生かしたポージング③モノアイのLED点灯④MS IGLOO 2 重力戦線の雰囲気そのままにMSを浮かび上がらせるシンプルなべース  をポイントにして製作をしていきます。
1.イメージ
ホワイトオーガー
  1. 今回はウエザリングとチッピングをポイントとしますが、手順は「地球連邦軍 対MS特技兵セット」のガンダムの腕を製作した時の手法で進めたいと思います。
  2. ディスプレイケースに入るザクのポージング。
  3. モノアイのLEDは「ジオン公国軍 ランバ・ラル独立遊撃隊セット」の手法で、配線は頭から足の裏まで通し、ディスレイケース底に電池BOXを設置します。
  4. ベースはスチレンボードでシンプルな砂漠を表現します。
矢印
2.組み立て1
ホワイトオーガー
  1. 塗装を前提に可能なところまで組み立てます。スナップフィットとはいえ、部品点数が多く、バリの切り取りにもなかなか時間を要します。
  2. 頭部のモノアイはLEDの配線を前提に、導線をピンバイスで開けておきます。
  3. スプレー塗装の準備として空箱に両面テープを貼り、部品を置いていきます。部品が小さく、多いと塗装中の飛散が防げます。
矢印
3.ディテールアップ1
ホワイトオーガー
  1. ボックスアートを参考に左肩の装甲とスカートの質感を他と変えてみます。ドロッとした接着剤を塗り、ハブラシで叩いてザラザラとした表面にします。
  2. 指はすべて切り離し、独立可動させます。
矢印
4.塗装1
ホワイトオーガー
  1. チッピングで剥がすことを前提に下地塗装。
    ●骨格部/装甲部・・・ガンダムカラースプレーのファントムグレー
    ●手/ランドセル/関節部/足の裏/武器・・・シルバーリーフ
  2. 乾燥後、本来の色を塗装します。
    ●装甲部・・・ガンダムカラースプレーのGホワイト2(ややグレーっぽいホワイトを選択)
    ●手/ランドセル/関節部・・・ガンダムカラースプレーのファントムグレー
    ●足の裏/武器・・・セミグロスブラック
  3. バーニアと脚部のシリンダーの一部をマスキングをしてシルバーリーフをスプレーします。
矢印
5.ディテールアップ2
ホワイトオーガー
  1. モノアイ基部はウェーブ「オプションシステム」U・バーニア フラット(1)をシルバーリーフで塗装し、受け皿に活用しました。モノアイは付属のクリアーパーツをクリアーレッドで塗装しました。
  2. 青島文化教材社(アオシマ)「超小型LED点灯セット」を使ってモノアイが点灯するギミックに挑戦。LEDを両面テープとシルバーシールで固定→頭部モノアイ→胴体を貫通→足に貼り付け→足の裏を貫通の順で導線を繋げます。導線は100円ショップで購入したモジュラーケーブルで延長しました。
矢印
6.組み立て2
ホワイトオーガー
  1. ここで組み立て前に胴体など一部をスチールウールでチッピングを行います。特に組み上げてしまうとやりづらいエッジを中心に軽く行います。
  2. 取扱説明書に従い、初めから組み立てます。
  3. 早速「かがみ」ポーズをとって、シルエットを確認します。
  4. 同時に私のこだわりであるディスプレイケースの納まりもチェックします。
  5. イロプラのテカテカ機体色がなく、かなりホワイトオーガーの雰囲気が出来ています。これからウエザリングでどう変貌していくか楽しみです。
矢印
7.塗装2~デカール&ウエザリング その1~
ホワイトオーガー
  1. LEDをセットし、モノアイの点灯を確認します。
  2. 付属のマーキングシールとデカールを貼りますが、これらの品質が最悪です。オーソドックスな水転写式デカールにして欲しいものです。
  3. 薄めたエナメル塗料ではクラックの恐れがあるため、今回から油絵の具用薄め液「ペトロール」でスミ入れをします。今回ウォッシングはなしです。
  4. モノアイをマスキングし、てかりを消すために「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  5. 最後にモノアイのクリアーシールドを取り付けます。
矢印
8.塗装3~ウエザリング その2~
ホワイトオーガー
  1. 取扱説明書の作例にならって、アクリルガッシュのブラックとグレーでチッピングを施します。今回は激しいチッピングを意識して筆とハブラシを使ってみました。
  2. 仕上げにタミヤ「ウェザリングマスターセット」とパステルを使って砂埃を被ったように表現します。
矢印
9.ベ-ス1~地面~
ホワイトオーガー
  1. ベースにはタミヤの「スチレンボード3mm厚」を使用し、足の裏をベースに貫通させるため、穴を開けます。
  2. 石粘土「Premier」で地面の起伏をつけます。
  3. マスキングをし、水で薄めた木工用ボンドを霧吹きで吹いて、壁用補修材を茶こしで蒔きます。
  4. 壁用補修材が乾燥する前に砂漠をイメージしながらデコボコをつけます。
  5. 地面をライトサンドとタンで缶スプレーします。
  6. ライトサンドで軽くスプレーした手芸用わたで足の周辺に砂埃を付けます。
  7. ジャンクとして持っていた爆炎を設置します。
矢印
10.仕上がり
ホワイトオーガー
  1. ザクをベースに設置。
  2. LEDの配線をベース、コレクションケースに貫通させ接合し、セロテープで丁寧に絶縁します。
  3. ザク・バズーカの先端に赤く塗装したスタイロフォームに黄色くスプレーした手芸用わたの爆煙を取り付けました。
  4. 背景パネルは砂漠を意識し、PCプリンターで印刷した青空の写真を貼ります。
  5. ふたをしたらいよいよ完成!
製作後記
『U.C.HARD GRAPH』の61式戦車5型つながりもあって、『MS IGLOO 2 重力戦線』のホワイトオーガー製作となりました。
ポイントとしていた装甲の質感はイロプラを無視した下地塗装にスチールウールとハブラシによるチッピングで目標どおりに仕上がりました。「ペトロール」も今後の力強い味方になりそうです。
LEDのモノアイも2作目で、配線の手順にも慣れてきました。クリアーパーツの色も光量も今回の方がうまくいきました。すべての組み付けが終わり、モノアイが無事点灯する瞬間はこの上ない喜びと安堵を感じます。
マスターグレードサイズにもかかわらず、かがみポーズにしたことで、ディスプレイケースへの収納もクリアーし、コンパクトでシンプルなジオラマになりました。

prev 前のページへ このページのトップへ次のページへnext