1/144 HG PMX-001 パラス・アテネ

レコア「そうよ、私は女よ。だからここにいる。貴女の敵になった!!」
2025.2製作
お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★★★

パラス・アテネはパプテマス・シロッコがジュピトリス艦内で独自開発したハンドメイドMS群「PMXシリーズ」の1機です。

シロッコの構想としてはパラス・アテネ、ジ・O、ボリノーク・サマーンの3機で運用する予定であったと言われており、機動力不足は他の機体との連携で補い、パラス・アテネは遠距離攻撃用の支援機としての運用を想定されました。
パラス・アテネは主に火力を重視した設計が施されており、編隊から突出しての対艦攻撃なども想定され、その火力の充実ぶりは破格でフル装備状態では複数の戦闘艦艇を撃破する事も可能であったとされていたものの、結果的に基礎フレームが大型化し、運動性・機動力の低下を招くこととなったのです。
初登場は第28話でジュピトリスの格納庫に塗装前の状態で見られ、第45話からはティターンズに寝返ったレコアの搭乗機として登場し、第49話ではエマのガンダムMk-IIと死闘を繰り広げた末に大破、その残骸もハンブラビの攻撃を受けて爆散しました。

Photo Gallery


製作過程

パラス・アテネもコアなガンプラファンから再販が熱望される「機動戦士Zガンダム」系の超レアキットです。
重量感たっぷりのフォルムと武装でありながらも劇中では目立った戦果を挙げた印象はなく、残念ながら設定された武装の多くは未使用で終わっています。劇中画像を検証してみるとキットでは標準装備の背部のムーバブル・シールドにマウントされた8基の大型ミサイルが見当たらないのです。(Galleryではすべて大型ミサイルを装備した状態でアップしています。)
2024年11月30日、40年の時を経て「HG 1/144 ボリノーク・サマーン」が発売された日にGUNDAM SIDE-Fで整理券配布の1組目で入場することが出来ました。しかし、ボリノーク・サマーンには見向きもせずに多くの客が飛びついたのはZ祭りの再販キットでした。
私もこの日購入したのはガブスレイ、メッサーラ、パラス・アテネで、お目当てのキットが購入出来た興奮と疲労感で、いつもなら立ち寄るはずの家電量販店に行かなかったところ、後日そこにはもう一つのお目当てだったアッシマーが品出しされていたことを知って後悔した忘れられない一日となりました。
 

1.イメージ

パラス・アテネ

このキットの製作ポイントはズバリ塗装です。
特に装甲色のパステルグリーンは劇中の色味とも異なり、受け入れられないイロプラです。一方、イエローのイロプラは劇中の色味どおりのパステルイエローなのです。

  1. 劇中映像やネットでイロプラ漏れを検証して取扱説明書に塗装箇所を書き込みます。
  2. 製作ポイントの装甲色は同じZ系キット、ティターンズのハイザックで採用したキャンディライムグリーンで明るさと重量感を持たせます。
  3. イエローのパーツはパステルイエローのイロプラを生かします。
  4. パーツの合わせ目消しは思いのほか多く、今回は仮組みしてキットの構造を理解する必要がありそうです。
  5. 脚部のパーツの合わせ目など付属のシールで合わせ目を埋める手法がいくつかありそうです。
  6. 動力パイプ、大型ミサイル、シールドの裏はガンメタルで塗装し、重量感を待たせます。
  7. 装甲裏を塗装して重量感をアップします。
  8. 定番のモノアイのディテールアップを行います。
  9. 付属のシールは適切に活用します。
  10. Z系キットのこだわりとしてRG風のマーキングで情報量をアップさせます。

2.仮組み

パラス・アテネ

パーツの合わせ目消しが思った以上に多いため、キットの構造を理解するためにゆるく仮組みしました。
ん~やはりこのパステルグリーンは受け入れられませんね。劇中カラーと違い過ぎますし、これによってパステルイエローも映えない影響をもたらしています。
プロポーションが良いだけに塗装で大胆に変貌させる必要があります。

3.後ハメ加工

パラス・アテネ
  1. 唯一の後ハメ加工の対象箇所は脚部関節です。
  2. 基軸部丸穴の一部を削り、後ハメ加工を施します。
    ハメ込んでみると関節のゆるみは起きませんでした。
  3. これによって脚部の装甲側のパーツの合わせ目消しが可能となります。

4.パーツの合わせ目消し

パラス・アテネ
  1. パーツの合わせ目消しを行う対象箇所は頭部後部、肩部装甲、肩部基軸部、腕部、腰部、膝部、脚部、バックパック、2連装ビーム・ガンとします。
    ただし、肩部は後ハメ加工は行わず、基軸部のパーツの合わせ目消しを行ってから、装甲の合わせ目消しを行う2段階方式で対応します。
  2. タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで2、3日硬化を待ちます。
  3. 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
  4. 部位に応じてデザインナイフで削り込みましたが、とても効果的でした。
  5. サーフェイサー(グレイ)を吹いてパーツの合わせ目が埋まるまで研磨を繰り返します。

5.塗装

パラス・アテネ

パーツの合わせ目消しが完了したら、塗装に移ります。
メタリック感を心配しましたが、キャンディライムグリーンの発色は同じティターンズのハイザックとの整合性の意味でも正解でした。
ほぼ全塗装ですが、レッドとイエローのパーツはイロプラを生かします。
付属のシール対応箇所は無理な塗装はせずに取扱説明書に従ってシールで対応します。

  • モノアイレール→セミグロスブラック
  • 装甲色→キャンディライムグリーン
  • ハンドパーツ、基軸パーツ→ジャーマングレイ
  • 脚部、腰部の基軸パーツ、手の甲、動力パイプ、バーニア外輪、2連装ビーム・ガン砲身と後部、大型ミサイル、シールド裏面
    →ガンメタル
  • 胸部、腰部前部、バック・パック前部、2連装ビーム・ガン上部→ガンダムカラースプレー ティターンズブルー2

6.ディテールアップ

パラス・アテネ

基本塗装が完了したら定番のディテールアップやイロプラ漏れ、一部シール対応箇所の追加塗装を行います。
このキットはバーニア内輪のレッドがイロプラなので助かります。

  • ブレードアンテナのシャープ化。
  • モノアイレール→コピック マルチライナー<ブラック>0.03mm
  • モノアイはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のピンク2.0mmの裏面にセメダインのラピーミニ キラキラテープ(シルバー)を貼り付けて輝きを増します。なお、ザクでは定番のモノアイシールドは今回なしとします。
  • 肩部・首部・腕部・脚部の装甲裏→フラットブラック
  • 肩部丸モールド→フラットホワイト+ピンク
  • 腕部ビーム、胸部モールド、脚部関節後部、スカート、かかと、シールドの丸モールド
    →ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
  • 脚部関節後部、バーニア外輪→ガンメタル

7.組み立て&マーキング1

パラス・アテネ
  1. 仮組み以来の組み立てを進めます。
  2. 独特な合成ゴムの動力パイプを最後に組み付けます。
  3. マーキングの第一段階として付属のシールを組み立てながら貼り付けます。
  4. パーツの合わせ目の隠ぺい目的や一部のモールドにジャンクシールを貼り付けます。

8.スミ入れ&マーキング2

パラス・アテネ
  1. 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
    「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」やシャープなラインが欲しい箇所はシャーペンで補完します。
  2. 廃番となった(株)日本パール加工「モデラーズシール」から蘇った大阪府布帛製品工業組合「ホビーステッカー」をやや控えめのRG風に貼り付けます。
  3. ティターンズのエンブレムは水転写式デカールを貼り付けます。
  4. モノアイをマスキングして「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。
    キャンディライムグリーンのメタリック感を抑えるため、しっかり目に吹きます。

9.仕上がり

パラス・アテネ
  1. 100円ショップキャンドゥで購入した山田化学(株)「ディスプレイスタンド」に機体を取り付けます。
    このキットの接続穴は独特な形状のため、ジャンクパーツを加工したものを間に挟んで取り付けます。
  2. すべてのパーツを組み上げ、武装を持たせたら、いよいよ完成!

製作後記

完成後はHGとMGの中間に迫るその大きさと迫力に圧倒されます。
事前に仮組みやイロプラ漏れの検証などを行いましたが、それでも補修やイロプラ漏れの追加塗装に追われた思いほか手間のかかる製作過程でした。
お気に入りポイントとしてはメタリック感を落ち着かせた鮮やかなキャンディライムグリーンの装甲色、定番の頭部ディテールアップ、武装てんこ盛りのバックパック、メタリック塗装や装甲裏の塗装による重量感、RG風マーキングによる情報量のアップ、しっかりスミが入った正円のシールド、臨機応変のシール対応、ジャンクパーツを活用したディスプレイスタンドなど久しぶりに満足度の高い仕上がりになりました。

苦労の甲斐あって完成後様々なポーズをとらせてみると、こんな良キットを今まで興味を持ってこなかったことを深く反省した素晴らしいキットでした。

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