1/144 HG MS-09R リック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)<Mixing Bild>
お気に入りランク:★★★★★ レア度:★★★★★
ゲルググが配備されるまでの中継ぎとして生産されたこのMSはザクⅡと同じく暗礁宙域仕様として関節などへのシーリング処理が施され、背面には高機動用スラスターを増設した大型ランドセルとプロペラントタンクが備わっており、リアスカートと脚部装甲のスラスターが外部に露出する形となっています。さらに頭部と胸部周りには布状の動力パイプが存在し、肩アーマーのデザインとカラーがドムトローペンに近いものになっています。
武装としてはジャイアント・バズ、MMP-50マシンガン、ザク・マシンガン、ヒート・ホーク、拡散ビーム砲がある一方でファーストガンダムに登場する初代ドムでお馴染みのヒート・サーベルは装備されていません。
ちなみにビッグ・ガンはデブリなどに固定して運用される長距離狙撃用ビーム砲で、使用時には機関部後部とモビルスーツを肩部で固定してグリップとトリガーを保持することで反動を抑えて発射されていました。グリップ前方に設けられたセンサーは管制を行うモビルスーツの照準器と連動して周辺宙域のスキャンや照準を行っていました。対艦攻撃にも高い威力を発揮した反面、発射回数が定められており、20回の発射回数を超えた場合にはバレルの交換が必要となっていました。
劇中の活躍としてはジオン公国軍リビング・デッド師団のフーバー・アイスラとフィッシャー・ネスが搭乗し、ザクⅡと共にビック・ガンの狙撃で地球連合軍ムーア同胞団のジムを排除していました。しかし、ジムに搭乗していたイオ・フレミングがダリル・ローレンツの狙撃で撃墜され、コア・ファイターから脱出した後、フーバー機のリック・ドムを鹵獲するという衝撃的なシーンを演じて、本シリーズを代表するイオの名セリフが生まれたのです。
Photo Gallery

製作過程
「機動戦士ガンダムサンダーボルト」は私にとって「機動戦士Zガンダム」に次ぐ大好きなガンダムシリーズです。そして全シリーズを通して最も好きなMSがドムでもあります。
主役機のフルアーマー・ガンダムやサイコ・ザクの存在感はもちろんのこと、その後ゲルググやアッガイのキット化に期待していましたが、映像化そのものが止まってしまい、2025年9月26日発売のビッグコミックスペリオールにてついに最終話を迎えたのです。
その中でも最もキット化を待ち望んでいたリック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)への挑戦は長い間温めていた企画でもありました。
発売されていないキットを作る。Mixing Bildを今の自分の経験とスキルでどこまでやれるのか!?ますはドムトローペンを入手し、超レアキットの「1/144 HG 量産型ザク+ビッグ・ガン(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)」の再販を街の模型専門店でゲット出来たことにより構想が一気に進みました。
2025年の大晦日の夜、キットを買い揃えて劇中画像を検証し始めたところ、想定以上にキットの改造とミキシングが必要なことが分かり、一時は製作を断念することも考えましたが、2026年元旦” 新しいことに挑戦する! ”という新年の抱負に沿ってMixing Bildのキット製作を決意したのです。
1.イメージ(全体)

2.イメージ(ドムトローペン + 量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.+ ドム/リック・ドム
→リック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

2013年7月製作のドムトローペンをベースにリック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)への改造を進めます。
劇中画像やウェブサイトを参考に改造ポイントを検証します。
- 頭部の赤いラインの変更と動力パイプにシーリングを加えます。
- ショルダーアーマー上部の丸モールドを埋め、底辺を平面にします。
- 胸部両サイドの四角いモールドを削ぎ落し、スラスターをはめ込む四角い穴を掘り込みます。
- 胸部を曲面から平面に加工し、スラスターをはめ込む四角い穴を掘り込みます。
- 腰部のベルト正面を平面にします。
- 腰部の動力パイプにシーリングを加えて取り付けます。←量産型ザクⅡ(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)から移植。
- ランドセルを取り付けます。←量産型ザクⅡ(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)から移植。
- 脚部を交換します。←「1/144 HG ドム/リック・ドム」から移植。
- 交換した脚部にスラスターをはめ込む正面の四角い枠を取り付け、スカート後部と脚部装甲のサイドをカットしてシリコンで作ったスラスターの装甲をはめ込みます。
3.パーツの合わせ目消し&段落ちモールド(ドムトローペン)

製作のドムトローペンをバラして作業開始です。
製作した2013年当時はパーツの合わせ目消しをサボっていましたので、改めてやり直しです。
- パーツの合わせ目消しの対象箇所はショルダーアーマー外装の2層と基軸部とします。
- ショルダーアーマー上層部の丸モールドを埋め、底辺を平面にします。
- タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで2.3日程硬化を待ちます。
- 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- サーフェイサー(グレイ)を吹いて表面を整えます。
4.加工(ドムトローペン+量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.+ドム/リック・ドム)

まずは最初の難関ポイントです。ドムトローペンの上半身をリック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)の上半身に改造します。
劇中画像を参考に改造ポイントを検証しましたが、正直この段階で挫折し掛けたくらい難易度が高い工程です。
(ちなみにモノアイはドムトローペン製作時の取り付けた状態のままです。)
- 頭頂部の赤いラインを後部へ延長するようモールドをケガキ針で彫り込みます。
- 頭部の動力パイプにタミヤ「エポキシ造形パテ(速硬化タイプ)」を加えてシーリングを表現します。
- 胸部両サイドは量産型ザクⅡ(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)から移植します。
- 胸部両サイドの四角いモールドを削ぎ落し、スラスターをはめ込む四角い穴を掘り込みます。
- 胸部を曲面から平面に加工し、スラスターをはめ込む四角い穴を掘り込みます。
- Mixing Bild用に某中古商品買取・販売店で購入した「1/144 HG MS-09/MS-09R ドム/リック・ドム」から拡散砲ビームを切り取り、加工した胸部左に穴を開けて埋め込みます。
- 胸部の補強や隙間をプラバンで埋めます。
- 細部のパーツの不整合はタミヤ「タミヤパテ(ベーシックタイプ)」で埋めて硬化を持ち、ヤスって微調整を繰り返します。
5.組み立て(ドム/リック・ドム)

Mixing Bild用に某中古商品買取・販売店で購入した「1/144 HG MS-09/MS-09R ドム/リック・ドム」の腕部、ハンドパーツ、下半身を組み立てます。
製作前はドムトローペンをベースに改造を進めるつもりでしたが、劇中画像を検証していくと思いのほかドム/リック・ドムの原型を残した設定になっていることに気付かされました。
6.パーツの合わせ目消し&段落ちモールド&後ハメ加工(ドム/リック・ドム)

2023年2月リック・ドム製作時の工程を参考に製作を進めます。
- パーツの合わせ目消しの対象箇所は腕部装甲関節部、脚部装甲上部とします。
- タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで2.3日程硬化を待ちます。
- 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- サーフェイサー(グレイ)を吹いて表面を整えます。
- 段落ちモールドの対象箇所は脚部膝部の上部と側面とし、デザインナイフでケガキます。
- 後ハメ加工の対象箇所は脚部関節基軸部とし、接続部下部を切断します。
7.スジ掘り(ドム/リック・ドム)

劇中画像を参考にドム/リック・ドムとリック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)を比較してモールドを加えます。
- スジ彫り行う対象箇所は腕部装甲と脚部装甲とします。
腕部は劇中画像では3本のモールドですが、キットのバランスを考え2本のモールドとします。 - モールドのデザインをシャーペンで描きます。
- スジ彫りのガイドとしてハイキューパーツ「スジボリ用ガイドテープ 3mm (30m巻)」を使用します。
脚部の曲線はガイドテープの片側にいくつか切れ目を付けて貼り付けます。 - タミヤ「ピンバイス」のドリル刃として取り付けた100円ショップ大創の「精密ケガキ針」(後ろ)を使用してモールドを彫り込みます。
8.シーリング(ドム/リック・ドム)

劇中画像を参考にデブリとの接触による動力パイプの破損を防ぐためのシーリングを再現します。
- シーリングを追加する対象箇所は頭部(先行して処理済)、腕部関節部、胸部、脚部股間・関節部とします。
- 手にハンドクリームを塗ってタミヤ「タミヤ・エポキシ造形パテ (速硬化タイプ)」を対象箇所に塗り付けます。
- 動力パイプは量産型ザクⅡ(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)から流用し、細かいしわ(モールド)が入っていますが、リック・ドムは布のような質感です。前面の合わせ目は指で描きます。
- 関節部のシーリングのしわは爪楊枝で描きます。
9.加工(ドム/リック・ドム)

胸部の加工に次ぐ第二の難関ポイント、下半身の加工に取り掛かります。
劇中画像を参考に各部スラスターの装甲を追加します。
- スラスターの装甲の追加を行う対象箇所はスカート二ヶ所(劇中画像は三ヶ所)、脚部装甲後部二ヶ所×2とします。
- 鉛筆で切り取る箇所を描きます。
- 切り取る対象箇所のエッジをピンバイスで穴を開けてニッパーで切断し、デザインナイフで整えます。
- はめ込むバーニアの装甲は100ショップダイソー「シリコーン ソフトモールド<直方体>」で製作します。
- 大変なのはこのシリコンの塗装で、このままでは塗料が喰いついてくれません。
シリコンを台所用強力洗剤である花王「キッチンマジックリン」に漬け込み油分を軽減し、#240のクッションやすりで表面を粗した上にセメダイン「PPXプライマー」を塗布して塗装に備えます。 - 膝関節の接続部を一部削ぎ落し、スラスターの受け皿として正方形のジャンクパーツを取り付けます。
10.仮組み(ドムトローペン+ドム/リック・ドム)→リック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

加工したパーツを組み付けて上半身のドムトローペンと下半身のドム/リック・ドムを合体させます。
いや~ここまでかなりの時間を費やしましたが、ようやく光が見えてきました。
11.塗装(ドムトローペン+ドム/リック・ドム)→リック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

ようやく全体像が見えてきたので塗装に移ります。
一部の仮組みをバラして塗装工程を考えながらパーツを仕分けします。
今回は塗装後スチールウールで剥がすという「スクレイピング」技法を採用するためにリック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)の下地塗装としてシルバーリーフで全塗装します。
装甲色については劇中画像ではドムトローペンのイロプラに近い赤い薄紫ですが、ドライセンで採用したブルーバイオレットの発色が気に入ったため、今回はそれに近い色味のパープルを選択します。
最終的にはウェザリング仕様とするために多少の色ムラは気にせずにガンガン塗装を進めます。
- 頭部頭頂部(マスキング塗装)、ショルダーアーマー内装、足裏バーニア(マスキング塗装)→イタリアンレッド
- 頭部装甲、胸部基軸部・下部、スカート、ショルダーアーマー外装、膝関節パーツ、脚部スリッパ、脚部装甲裏→マットブラック
- 装甲→パープル
- 胸部上部、胸部動力パイプの接続パーツ→ネービーブルー
- 動力パイプのシーリング→サーフェイサー(グレイ)
- 関節のシーリング、ハンドパーツ→ジャーマングレイ
- 手の甲、足裏→ガンメタル
12.組み立て(ドムトローペン+ドム/リック・ドム)→リック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

塗装が完了したら各パーツを組み付けます。この段階ではシーリングした胸部の動力パイプと各部スラスターはまだ取り付けずに最後の仕上げまで後回しです。
組み上げてみるとよくぞここまでリック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)に近づけたと感無量です。
しかし、第二の難関ポイントであるシリコンの塗装が一部剥がれました。プライマーが機能していないようです。
再度パーツを花王「キッチンマジックリン」に漬け込み、油分と塗装を洗浄し、乾燥後セメダイン「PPXプライマー」を塗布して1分以内に瞬間接着剤を塗布、表面を粗くすることによって下地の喰いつきを上げて塗装します。
果たしてこの表面加工でウェザリングやチッピングに耐えられるでしょうか?
13.組み立て(量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

「1/144 HG 量産型ザクⅡ+ビッグ・ガン(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)」から量産型ザクⅡのランドセルを完全移植します。
簡単に組み立てられる部位でしたので仮組みしてパーツの合わせ目消しの対象箇所を検証します。
14.パーツの合わせ目消し(量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

以外にもパーツの合わせ目消しの対象箇所は少なく、特に加工すべき箇所も見当たりません。
- パーツの合わせ目消しの対象箇所はサブアーム、プロペラントタンクのみとします。
- タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで2.3日程硬化を待ちます。
- 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- サーフェイサー(グレイ)を吹いて表面を整えます。
15.塗装(量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

前作同様ウェザリングはスチールウールで剥がすという「スクレイピング」技法を行うため、下地にシルバーリーフを吹いてからランドセルを塗装します。
- サブアーム→ジャーマングレイ
- サブアームの丸モールドとプロペラントタンクの後部ライン→サーフェイサー(グレイ)をマスキング塗装
- プロペラントタンク→マットブラック
- 角モールド、パイプ→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
- スラスター→ゴールド
- ランドセル本体→ガンメタル
16.ミキシング(ドムトローペン + ドム/リック・ドム + 量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)
→リック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

さあ、ついに各パーツを合体させます!上半身は完成の状態からバラして加工したドムトローペン、下半身は加工したドム/リック・ドム、そして最後に量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.のランドセルを取り付けて完成です。
- 手持ちのジャンクパーツのスラスター大・中・小を準備し、発色を上げるためにサーフェイサー(ホワイト)を吹いた後、イタリアンレッドで塗装します。。
- 合体したリック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)に大・中・小のスラスター各部をスチのりで取り付けます。
- シーリングした胸部の動力パイプをつなぐパイプとして100円ショップ セリアで購入した観賞魚用の(株)エルボー「エアチューブ用ジョイントU型」をカットし、ネービーブルーに塗装します。
- 塗装したパイプとシーリングした胸部の側面の動力パイプを瞬間接着剤で接着し、アルテコ スプレープライマーで硬化させます。
- ここまでで何とか形になりましたが、パーツの破損や接合がうまくいかず、補修に追われました。
腕部基軸部が折れたためにランナーで置き換えたり、上半身と下半身の接合に余剰パーツを流用したり、瞬間接着剤で接着し、アルテコ スプレープライマーによる硬化で何とかしのぎ切りました。 - 最後に背面に穴を開けて量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.のランドセルを取り付けます。
17.スミ入れ&マーキング&ウェザリング(ドムトローペン + ドム/リック・ドム + 量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)
→リック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

スミ入れを行い、デブリが浮遊するサンダーボルト宙域での激しい戦闘を表現する「スクレイピング」技法とウエザリングを施し、マーキングへと進んでコーティング塗装で仕上げます。
- スミ入れは定番の「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でややウオッシング気味に進めます。
- はみ出した箇所はうすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
- そのほかガンダムマーカー スミいれ用〈ブラック〉を併用して補完します。
- タミヤ「ウェザリングマスターセットB、C」でスラスター下部やエッジを中心にすすや汚れを描きます。
- ホワイトのパステルを茶こしでこして、筆でハイライトやシーリングの明度を上げます。
- スチールウールでエッジを中心に装甲の塗装を剥がして下地塗装のシルバーリーフを浮かび上がらせる「スクレイピング」技法を行います。
- エナメル塗料のクロームシルバーでドライブラシをエッジを中心に掛けます。
- プライマーを下地に瞬間接着剤で慣らしたシリコンの表面に何とか塗装とウェザリングが喰いついてくれたくれたようです。
- マーキングは量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.に付属するマーキングシールを流用し、量産型ザクⅡと同じ位置に貼り付けます。
- 劇中画像を参考に左肩のジオンエンブレムをジャンシールで貼り付け、GSIクレオス「Mr.マークセッター」を塗布して綿棒で水分を拭き取ります。
- モノアイをマスキングして「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」をしっかり目に吹いてコーティングします。
- 拡散砲ビームはドム/リック・ドム付属のイエローのホイルシールを貼り付け、ウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のクリアー(4.5mm)をスチのりで貼り付けます。
劇中画像では拡散砲ビームはモールドのみでビーム発射時以外は無色ですが、”ファーストドム”へのリスペクトを込めて敢えてイエローのホイルシールを貼り付けました。
※モノアイシールドのクリアーパーツをドム/リック・ドムからの移植を試みましたが、モノアイの視認性とジオラマで共演するザクⅡと ザクⅠ "旧ザク"に合わせて不採用を決めました。
18.仮組み(ビッグ・ガン)

ここからは「1/144 HG 量産型ザクⅡ+ビッグ・ガン(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)」からビッグ・ガンを製作します。
もちろん過去に製作ですが、イロプラも色味が前作とは異なります。ま、全塗装するわけですが、基本に沿って仮組みから始め、前作の完成品からパーツの合わせ目消しと段落ちモールド、塗装のレシピを検証します。
19.パーツの合わせ目消し&段落ちモールド(ビッグ・ガン)

パーツの合わせ目消しと段落ちモールドに取り掛かりますが、今回はウェザリング仕様であり、ダメージ表現も加えることから、あまり神経質になり過ぎない仕上がりでOKです。
- パーツの合わせ目消しの対象箇所は機関部、グリップ、脚部、砲身とします。
- タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで2.3日程硬化を待ちます。
- 硬化後デザインナイフでカンナ掛け、もしくはフィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- サーフェイサー(グレイ)を吹いて表面を整えます。
- 段落ちモールドの対象箇所はクランプとし、デザインナイフでケガキます。
20.塗装(ビッグ・ガン)

仮組み後、パーツごとにリック・ドム同様「スクレイピング」技法を適用のため下地にシルバーリーフを吹いてから機体色を塗装します。
大型ジェネレーターは下地のシルバーリーフを生かすために内部をマスキングして金属感を強調します。(画僧右下)
なお、バレル内部のパープルのパーツのみイロプラを生かします。
- 脚部→ジャーマングレイ
- 大型ジェネレーター内部→シルバーリーフ
- 機関部、グリップ、センサー→ガンメタル
- バレル外装、大型ジェネレーター、スラスタータンク→ヘイズグレイ
- 大型ジェネレーター外側一部モールド→パープル
- フォアグリップ→ジャーマングレー
- グリップ下のパイプ→レッド
- スラスター、アンテナ、シール対応箇所の丸モールド→ゴールド
21.組み立て(ビッグ・ガン)

塗装が完了したら、再び組み立てます。
ここでもパーツの破損や接合がうまくいかず、補修に追われました。ハンドパーツで握るグリップが折れたためにピンバイスで穴を開けて真鍮線を通して瞬間接着剤で接着し、アルテコ スプレープライマーによる硬化で何とかしのぎ切りました。
MSの製作工程並みの時間を掛けてようやくここまでたどり着けました。ビッグ・ガンは二度目の製作とは言え、これまでのガンプラにはないこの兵器はジオラマに大きな存在感を与えてくれるでしょう。
22.スミ入れ&マーキング&ウェザリング(ビッグ・ガン)

スミ入れが完了したら、デブリが浮遊するサンダーボルト宙域での激しい戦闘を表現するためにウエザリングを施し、マーキングへと進んで仕上げます。
- スミ入れは定番の「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でややウオッシング気味に進めます。
- はみ出した箇所はうすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
- そのほかガンダムマーカー スミいれ用〈ブラック〉を併用して補完します。
- タミヤ「ウェザリングマスターセットB、C」でバレルの砲身のすすや汚れを描きます。
- ホワイトのパステルを茶こしでこして、筆でハイライトの明度を上げます。
- スチールウールでエッジを中心に装甲の塗装を剥がして下地塗装のシルバーリーフを浮かび上がらせる「スクレイピング」技法を行います。
- エナメル塗料のクロームシルバーでドライブラシをエッジを中心に掛けます。
- 付属するマーキングシールを貼り付けます。丸モールドのマーキングシールは一部ゴールドの塗装で置き換えています。
- 「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」をしっかり目に吹いてコーティングします。
23.ジオラマベース1(リック・ドム GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

コロニーの隆起した道路上にリック・ドムがビッグ・ガンを構えるジオラマベースを製作します。
- ジオラマベースの素材は100円ショップ セリアで購入した「MY DIY ホビー用 ポリスチレンフォーム」を採用します。
- 劇中の道路を参考しつつも、クランプで道路をはさめるように形を描いて大型カッターナイフでポリスチレンフォームを切り落とします。
- 道路の傷ついた路面をデザインナイフや、ドライバーで削り、さらにリック・ドムの重量によって埋まった穴を彫り込みます。
- サーフェイサー(ホワイト)を吹いて表面を整えると同時に道路上の白線として吹きます。
- 道路上の白線にしたい箇所をマスキングしてヘイズグレイを吹きます。
- ジオラマベースのサイドは100円ショップ ダイソー「補修用(油性)ラッカースプレー〈マットブラック〉ツヤなし」でラフに吹きます。
- 道路の路面は100円ショップ ダイソー「補修用(油性)ラッカースプレー〈マットブホワイト〉ツヤなし」で薄く吹き、ホコリを表現します。
- さらにホワイトのパステルを茶こしでこして道路の路面に蒔いて、ホコリを表現します。
24.ジオラマベース2(リック・ドム GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

劇中画像を検証したところ、コロニー内の砕けた道路上にリック・ドムがビッグ・ガンのクランプで固定させて構えています。
- ビッグ・ガンがしっかり固定出来るようにジオラマベースにクランプをはめ込みます。
- リック・ドムの足元にジャーマングレイを軽く吹いた手芸用わたでほこりとして配置します。
- 目線を意識しながら、左手でフォアグリップを持たせてリック・ドムをジオラマベースに設置します。
- 劇中画像を検証し、電力供給用の伝送ケーブルと冷却用パイプとしてホームセンターで購入した青色と黄色、白(細)の電気配線に針金のリングを取り付けます。
ランドセルとビッグ・ガン下部の大型ジェネレーターから設置し、ジオラマベースに接着します。
25.ジオラマベース3(量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)

2014年2月製作の「1/144 HG 量産型ザクⅡ+ビッグ・ガン(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)」を改修します。
このジオラマはアニメ版ではなく、コミック版の画像を参考に製作したものです。
- ビーム兵器の爆炎として使用した100円ショップで入手したクリアーカラーのゴムボールの配置を見直し、ジャンクパーツのビームサーベルのクリアーパーツをビームとして爆炎に突き刺します。
- 量産型ザクⅡとビッグ・ガンを安定して立たせるために100円ショップ ダイソー「紙粘土」で足場を作り、壁用補修材を茶こしで蒔きます。
- さらにハブラシで表面を叩いて全体に馴染ませ、水で希釈した木工用ボンドで硬化させます。
- サーフェイサー(グレイ)とサーフェイサー(ホワイト)を吹いてほこりを表現します。
- さらにアクセサリーとしてMGキットのフルアーマー・ガンダムとサイコ・ザク Ver.Ka (GUNDAM THUNDERBOLT版)ラストセッションVer.に付属していたデブリパーツをリック・ドムのジオラマベースと合わせて配置します。
- 量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.の足裏をピンバイスで穴を開け、真鍮線に瞬間接着剤を塗布して差し込み、アルテコ スプレープライマーで硬化させます。
- 量産型ザクⅡ GUNDAM THUNDERBOLT Ver.本体をジオラマベースに突き刺して固定します。
- 劇中画像を検証し、電力供給用の伝送ケーブルと冷却用パイプとしてホームセンターで購入した青色と赤色と黄色、白(細)の電気配線に針金のリングを取り付けます。
ランドセルとビッグ・ガン下部の大型ジェネレーターから設置し、ジオラマベースに接着します。
26.ザクⅠ "旧ザク" (ガンダムサンダーボルト版)

2014年7月製作済の「1/144 HG MS-05 "ザクⅠ "旧ザク" (ガンダムサンダーボルト版)」を今回のジオラマで共演させます。
- ザク・バスーカ1、ザク・マシンガン、ヒート・ホーク、クラッカーの武装フル装備にします。
- 安定したポージングが可能な最新キットのバンダイ「アクションベース7 [クリアカラー]」に接続して固定します。
27.仕上がり

- ジオラマベース全体のベースは紙粘土や壁用補修材の"反り"を防げるMDF(木質繊維を原料とする成型板、中密度繊維板)を372mm×557mmにカットしたものを使用します。
- ジオラマベース全体にダイソー「補修用(油性)ラッカースプレー〈マットブラック〉ツヤなし」を吹いてサンダーボルト宙域に浮遊するデブリ空間とします。
- 「リック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)<Mixing Bild>」+「量産型ザクⅡ+ビッグ・ガン(GUNDAM THUNDERBOLT
Ver.)」+「ザクⅠ"旧ザク" (ガンダムサンダーボルト版)」をジオラマベースに配置します。 - アクセサリーとして100ショップ セリアで購入した山田化学(株)「ミニチュア 電柱」をパーツの合わせ目消しからウェザリング塗装までしっかり作りこみ、コロニーの残骸として配置します。
- バンダイ「カスタマイズエフェクト (爆発イメージVer.) [オレンジ]」を宇宙空間をイメージしたジオラマベースに配置します。
28.ディスプレイラック

充分な横幅と奥行が必要な今回のジオラマはニトリの収納ボックスを活用します。
- ニトリ「Nクリック ディープ ワイド4段(ミドルブラウン2)」(商品コード:8791534)を活用します。
- 背景パネルを製作します。
100円ショップダイソーの「カラーボード(黒)」450mm×840mmを233mm×557mmにカットします。 - サンダーボルト宙域をイメージした画像を作成してコンビニでA3サイズ2枚に分けてプリントし、サイズ調整して両面テープでカラーボードに貼り付け、背景パネルを設置します。
- 完成したジオラマベースをディスプレイラックに収納します。
- ほこりよけとしてホームセンターで購入した富双合成(株)「ハイブリッド透明小巻(厚み0.18mm)4人掛用」
(品番:H018120200)テーブルクロスでディスプレイラック前面を覆います。 - テーブルクロスを100円ショップ大創「カラ画鋲(透明)35本」で固定したら、いよいよ完成!
製作後記
当サイト史上最長項番28の製作過程、製作期間1ヶ月半を経てようやく完成したジオラマです!
ドムトローペン+ドム/リック・ドム+量産型ザクⅡ+ビッグ・ガンの初のMixing Bildへの挑戦!
劇中画像を検証して製作前から挫折しかかるという、今の自分の経験とスキルでリック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)
<Mixing Bild>を完成できるのか!?という不安を抱えながらのスタートでした。
ひたすらヤスり、タミヤ・エポキシ造形パテ (速硬化タイプ)でシーリング、タミヤパテ(ベーシックタイプ)で補修、基軸パーツを破損して真鍮線で補修、シリコンパーツの加工、余剰パーツの流用、スチのりの活用、瞬間接着剤で接着してアルテコ スプレープライマーで硬化、「スクレイピング」技法でサンダーボルト宙域のデブリと激しい戦闘によるダメージ表現・・・などなど仕上がりがウェザリング仕様でなければ成しえなかったかもしれません。電力供給用の伝送ケーブルと冷却用パイプの取り付けによってビッグ・ガンに動力が注ぎ込まれ、これまでにない素晴らしいジオラマのアクセントになりました。
リック・ドム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)のジオラマベースは100円ショップ セリアで購入した「MY DIY ホビー用 ポリスチレンフォーム」を採用しましたが、コンパクトで加工もしやすく、今後のジオラマベースのメイン素材になりそうです。
また、既に製作済の量産型ザクⅡ+ビッグ・ガン(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)を改修、ザクⅠ "旧ザク" (ガンダムサンダーボルト版)の共演など劇中で活躍したMSを可能な限り登場させました。
この製作期間は公私ともに苦しい時期でそれを支えてくれたのが本キットであり、思い出深い作品にもなりました。製作途中に「ようやく光が見えてきました。」や「感無量です。」と感じることもなかなかありませんが、” 新しいことに挑戦する! ”という新年の抱負を実践し、苦難を乗り越えて粘り強く製作したお気に入りの作品です。












初めての本格的なMixing Bildに挑戦です!
まずは「1/144 HG 量産型ザク+ビッグ・ガン(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)」のボックスアートが素晴らしい!私史上最高のガンプラのボックスアートです。
前回製作したのはコミック版とも言える”ガンダムサンダーボルト版”だったわけですが、今回購入したのはイロプラの色味とマーキングシールが変更されたアニメ版”GUNDAM THUNDERBOLT Ver.”です。
製作過程は以下の流れで進めていきたいと思います。
なお、前作同様ウェザリングは下地にシルバーリーフを吹いてから機体色を塗装し、スチールウールで剥がすという「スクレイピング」技法を行います。