1/144 RG ZGMF-X56S/θ デスティニーインパルス
お気に入りランク:★★★★☆ レア度:★★★★★
模型誌ホビージャパンで連載された公式外伝「機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV」よりデスティニーインパルスは8番目のシルエットであるデスティニーシルエットを装備したインパルスガンダムとデスティニーガンダムをつなぐ機体です。
形式番号のΘはギリシャ文字の八番目であり、8番目に設計されたシルエットであるデスティニーシルエットを表しており、デスティニーインパルスは全4機が建造されそのうちの3機がロールアウトしました。
デスティニーシルエットに搭載されたモジュールはレーザー対艦刀や大口径のビーム砲、翼型の高機動スラスターユニットが備わり、本体の追加装備としてビームブーメランとビームシールド発生装置が追加装備されています。しかし、過剰ともいえる重武装・戦闘力は大きな負担をもたらし、その運用性に問題を抱えることになり、新規開発のシン・アスカ専用機「ZGMF-X42S デスティニー」へと引き継がれるのです。
なお、試作された4機のうち3機のデスティニーインパルスは装備したシルエットによってVPS装甲の色が異なり、1号機(マーレ・ストロード)はザフトレッドのような赤、2号機(不明)は赤紫、3号機(コートニー・ヒエロニムス)は青紫の3機それぞれロールアウトされ、4号機についてはその存在以外、詳細不明となっています。
Photo Gallery

製作過程
プレミアムバンダイで最初に発売された時はインパルスガンダムにデスティニーガンダムのバックパックを載せたカラーバリエーションキットという認識で、映像で見たこともないMSVキットを見送っていました。
しかし、YouTubeで本キットは「1/144 バンダイ RGZGMF-X56S/α フォースインパルスガンダム」をベースに「1/144 バンダイ ZGMF-X56S/β ソードインパルスガンダム」と「1/144 バンダイ RGZGMF-X42S デスティニーガンダム」を組み合わせたキットで、バックパックのデスティニーシルエットなど一部新規造形となっており、特徴的な赤紫と白をベースにした成形色はRGジャスティスガンダムにも似ていたことから再販購入を決意しました。
2024年2月ネット上の壮絶な再販の戦いに勝ち抜いて購入に至りました。
1.イメージ

2.肉抜き埋め&パーツの合わせ目消し

さすがRGキットです。パーツの合わせ目消しが必要な箇所はビームライフルくらいしか見当たりません。
これまで回避してきた久しぶりの肉抜き埋めをディステニーシルエットのアームに行います。赤紫のバックアパックアームも出来そうですが、イロプラを生かすためにスルーします。
- ビームライフルのみパーツの合わせ目消しを行います。
- 瞬間接着剤をパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとして硬化を待ちます。
- 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- 100円ショップ大創の「精密ケガキ針」で埋もれたモールドを彫り込みます。
- アームの肉抜きはタミヤ「エポキシパテ」で埋めて一晩硬化を待ちます。
- サーフェイサー(グレイ)を吹いてペーパー掛けをしつつ合わせ目が埋まるまで作業を繰り返します。
3.塗装

独特な装甲のイロプラを生かすために塗装は基本的に基軸パーツのみとします。
- 基軸パーツ、ビームライフル→ジャーマングレイ
- ブラックパーツ→マットブラック
- ABSパーツ→ガンメタル
4.ディテールアップ

ディテールアップの余地が少ないRGですが、今回は組み立て前に金属感を強調する追加塗装やスカート裏の塗装を行っておきます。
- 頭部ダクト→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
- 基軸パーツほか各ダクト、ビームライフルの砲身、コアスプレンダーの車軸→ガンメタル
- スカートの内側→ジャーマングレイ
- コアスプレンダーの車輪→つや消しブラック
- ナイフの刃→シルバーリーフ
5.組み立て

ディテールアップ塗装が完了したら組み立てを開始します。
- 基本的にパーツの組み付けは良好ですが、RGの機動戦士ガンダムSEED系キット特有のポロリを防止するためにバックアパックを中心に一部しっかり接着します。
- アンダーゲートが各所にありますが、むしろこれが作業効率を妨げることになりました。
- 組み立て中に見落としていたダクトの塗装を追加します。
- 頭部については先にホイルシールを貼って組み立てを進めます。
6.スミ入れ&マーキング

RGキットはパーツが小さく、経験上スミ入れ後うすめ液によってクラックが起きやすいため、今回は先にコーティングした上でスミ入れし、マーキング後に2回目のコーティングを行います。
本キットはRGにもかかわらず、リアリスティックデカールではなく水転写式デカールが付属しています。上級モデラーは水転写式デカールを熱望しているようですが、私はマーキング中手にまとわりつきにくいリアリスティックデカールの方が好みです。
- 頭部のホイルシールをマスキングし、クラック防止のために1回目の「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。
- スミ入れは「コピック コピックモデラー【ブラック】0.02mm」をメインに使用し、うすめ液を使って綿棒で拭き取り、必要に応じてシャーペンで補完します。
- 付属の水転写式デカールをデカールを軟化させる力と接着力がアップする「Mr.マークセッター」とデカールを軟化させる力と密着性がアップさせる「Mr.マークソフター」を活用して貼り付けます。
- この段階でコアスプレンダーに多数のイロプラ漏れがあることに気付きました。過去に製作したフォースインパルスガンダムのコアスプレンダーも遡って塗装します。また、キャノピーのエッジはジャンクデカールを貼り付けました。
- 仕上げに2回目の「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。
- 頭部のホイルシールをマスキングしていたテープをはがします。
その他のつや消しから除外しておいたホイルシールがありますが、初期のRGに多いタイプのもので、おもちゃ感が強調され、なおかつ関節部に多くはがれやすいデメリットがあることから除外することにしました。 - 同じくつや消しから除外しておいたクリアー、ブルーメタリック、クリアパールブルー、メタリック系のパーツを取り付けます。
- シン・アスカのフィギュアパーツが付属しますが、ジャンク用にストックします。
7.仕上がり

このキットは豊富な武装を持たせたり、バックパックに取り付けたり、さらにビーム用のクリアパーツを取り付けて様々なポージングが楽しめ、光の翼エフェクトパーツ(RGデスティニーガンダム用)が取り付け可能となっています。プレミアムバンダイの2次再販予約から1ヶ月後に購入機会がありましたが、既に「1/144 バンダイ RGZGMF-X42S デスティニーガンダム」製作時に購入しているために見送りました。Galleryではデスティニーガンダムから流用して撮影しましたが、このパーツは組み付けが悪く、商品見本のような色味や発色がない、おすすめ出来ない商品です。
- 武装が豊富過ぎて自立は困難なためにアクションベース2に差し込み用パーツを換装して機体を取り付けます。
- すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!
製作後記
RGの傑作キットフォースインパルスガンダムをベースにデスティニーガンダムにつながるデスティニーシルエット、ソードインパルスガンダムのエクスカリバーレーザー対艦刀など、3機のいいとこ取りのデスティニーインパルスガンダムは機動戦士ガンダムSEED系キットの完成形と言える素晴らしいデザインです。
比較的新しいキットということもあり、クリアーやパール系の珍しい色味のパーツがあります。ジャスティスガンダムを思わせる機体色は若干の赤紫系色のバリエーションがありますが、ホワイトのパーツにもRG定番のホワイトとグレイのカラーバリエーションが欲しかったです。
機動戦士ガンダムSEED系キットの懸念事項であるポロリは一部新規造形パーツや接着したこともあってほぼ解消されましたが、エクスカリバーレーザー対艦刀はバックアパックから外れやすくなっています。
自身の製作上の反省点としては1回目のつや消しで環境が悪かったのか、一部パーツの白化が起きました。この時数種類のうすめ液でのリカバリーを試みましたが、もっとも有効だったのはZippoオイルでした。この経験は記憶に留めて起きたいと思います。
また、武装パーツにおいて一部 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れを行ったところ、エクスカリバーレーザー対艦刀はスミ入れ自体上手く馴染まず、うすめ液による拭き取り後にクラックを起こしてしまいました。RGは塗装する要素が少なく、パーツ点数も多くて小さいことから、コピック コピックモデラーによるスミ入れが最適だと改めて学習しました。
アクシデントをリカバリー出来たことで今後の製作につなげたいと思います。






RGの機動戦士ガンダムSEED系キットと言えばRG初期のシリーズであり、バックパックを中心にポロリが多いイメージですが、本キットは比較的新しく完成度の高い「1/144 バンダイ RGZGMF-X56S/α フォースインパルスガンダム」がベースとなっており、懸念していたバックパックは新規造形ということで製作前から安心して臨めるキットです。
また、RG定番のリアリスティックデカールはなく水転写式デカールが付属していることも異例です。