1/144 HG MSA-005 メタス

ファ「艦長・・・ブライト艦長! カミーユ・ビダンが・・・聞こえますか?アーガマ!」
2024.6製作
お気に入りランク:★★★☆☆  レア度:★★★★★

宇宙世紀0087年アナハイム・エレクトロニクス社は2機のモビルスーツの開発に成功し、1機は可変機構に問題が生じて非可変MSの百式に、もう1機はムーバルフレームを採用した初めての試作型可変MSメタスとしてロールアウトしました。
頭部メインカメラは2基のモノアイシステムを採用して水平方向と垂直方向に移動します。変形機構の簡素化のため、胴体部は3本のアクチュエーターで腰部と連結されていて強度不足とも言われました。武装は前腕部にアーム・ビーム・ガンが、脚部装甲裏に予備を含めて3基ずつ計6基のビーム・サーベルが装備されています。パイロットはレコア・ロンドやファ・ユイリィらが搭乗し、そのデータが後のZガンダムの開発に大きく影響しました。

メタスは最終話まで物語全編を通じて高い機動性を持つ一方、非力な機体としても描かれており、1号機と2号機はヤザン・ゲーブルのハンブラビによって撃破され、3号機はティターンズとの最終決戦でΖガンダムとガンダムMk-IIを回収し、アーガマへ帰投しました。

テレビ版では百式のメガバズーカランチャーのエネルギー供給という任務をゲルググのレプリカが行っていていましたが、劇場版「機動戦士ΖガンダムⅡ-星の鼓動は愛- 」ではレコアが搭乗するメタスが百式のメガバズーカランチャーのエネルギー供給の任務を遂行し、同時期に開発された2機の連携を見ることが出来ます。

なお、メタスはグリプス戦役を経て続編の「機動戦士ガンダムΖΖ」の序盤までネオ・ジオン軍と戦い続けました。

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製作過程

「機動戦士Zガンダム」のキットはガンプラファンの中では人気が高く、再販時はガンダムベース福岡やガンダムサイドFでは整理券が配布され、一段と人気が加熱します。その中でもメタスは私的にはデザイン的にもガンプラ的にも決してカッコイイとは思えない機体でこれまで購入を見送ってきました。
しかし、レアキットのためにその人気は根強く、家電量販店の新規オープン時にガンプラファンが手にしているところを見て最も好きなシリーズある「機動戦士Zガンダム」のキットとして確保したくなりました。数週間後、またしても家電量販店の新規オープンがあり、10番目の番号札を握りしめて並びました。先客のガンプラファンたちがMGに飛びつく中、お一人様ガンプラ3個までのうちの1つとして本キットを確保することが出来ました。この時家電量販店の新規オープンには再販のレアキットが店頭に並ぶことを学習しました。

 

1.イメージ

メタス

箱を開けると装甲パーツが大きいものの、部品点数は少なめです。
取扱説明書を読み込むものの、可変MSキットの変形機構への理解が困難で、当初は省略するつもりだった仮組みから始めることにします。

  1. 箱を開けると少ないパーツ点数で、第一印象としては難しいキットには見えませんでしたが・・・。
  2. キットの構造を理解するために仮組みから始めます。
  3. 段落ちモールドや後ハメ加工、パーツの合わせ目消しを考えながら製作手順を検証して取扱説明書に書き込みます。
  4. 段落ちモールドや後ハメ加工を行います。
  5. 先に組み付けるパーツの前処理を行います。
  6. 前処理したパーツを組み付け、パーツの合わせ目消しを行います。
  7. 組み付けたパーツをマスキングして装甲パーツを塗装します。
  8. 装甲色は劇中カラーを検証してキャメルイエローとし、パーツの合わせ目消しに伴い全塗装とします。
  9. 装甲裏をセミグロスブラックで塗装して重量感をアップします。
  10. 定番のディテールアップをモノアイ周辺に行います。
  11. 動力パイプを中心にメタリック塗装を加えて金属感をアップします。
  12. RG風のマーキングで情報量をアップさせます。

2.仮組み

メタス

非常に複雑な変形機構で難易度の高いキットのため、まず構造を理解するために仮組みを行いました。
機体の装甲はキャメルイエロー、基軸部は劇中の映像を検証していつものジャーマングレイより明るいニュートラルグレー、濃紺色のパーツはガンダムカラースプレー ティターンズブルー2で塗装します。
部位ごとにパーツの合わせ目消しと後ハメ加工を行う前の検証と前処理を行っていきます。

  1. 頭部
    →頭部内部を後ハメ加工するために内部下部を削り落とします。
    頭部装甲パーツの合わせ目消しを行います。
    モノアイレールをフラットブラックに、基軸部をガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>で塗装します。
    定番のモノアイとモノアイシールドを取り付けます。
  2. 腕部
    →後ハメ加工は不要ですが、前部装甲の一部をマスキングを行った上でパーツの合わせ目消しを行います。
    後部装甲は段落ちモールドで対応します。
    肩部丸モールド内側、角モールド内側、装甲裏をセミグロスブラックで塗装します。
    腕部外側モールドをガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>で塗装します。
    ハンドパーツはジャーマングレイで塗装します。
    装甲裏をセミグロスブラックで塗装します。
  3. 胸部
    →基軸パーツをニュートラルグレーで塗装後、胸部に組み付けてマスキング後パーツの合わせ目消しを行います。
    側面をセミグロスブラックで塗装します。
  4. 腰部
    →基軸パーツの一部をマスキングしてシルバーリーフで塗装します。
  5. 膝部
    →膝部関節を組み付け後パーツの合わせ目消しを行い、マスキング後装甲を塗装します。
    前部は段落ちモールド扱いとし、それ以外はパーツの合わせ目消しを行います。
  6. 脚部
    →基軸パーツはガンメタルで塗装します。
    後部動力パイプは基軸部をカットして後ハメ加工とします。
    基軸部シリンダーをシルバーリーフで塗装します。
    装甲裏をセミグロスブラックで塗装します。
    かかとはパーツの合わせ目消しを行います。
  7. バックパック
    →バーニア基盤をガンメタルで塗装します。
    装甲裏をつや消しブラックで塗装します。
  8. 動力パイプ
    →サーフェイサー(ホワイト)を吹いて基軸部はジャーマングレイに、動力パイプはガンダムマーカー<ガンダムメタグリーン>に塗り分けます。
  9. バーニア
    →外輪はZ系キットはガンメタルで塗装しますが、劇中の映像を検証してレーシングブルー、内輪はサーフェイサー(ホワイト)を吹いてレッドとします。

3.段落ちモールド&後ハメ加工

メタス

装甲パーツの合わせ目消しを行う前に段落ちモールドと後ハメ加工を行います。

  1. 腕部後部装甲とかかとは段落ちモールドで対応します。(→かかとは最終的にパーツの合わせ目消しに変更しました。)
  2. 頭部内部を後ハメ加工するために内部下部を削り落とします。
  3. 脚部基軸の動力パイプを組み付けやすくするために基軸部から動力パイプを切り離す後ハメ加工を行います。

4.塗装1

メタス

装甲パーツの合わせ目消しに取り掛かる前処理やパーツの合わせ目消しの影響を受けないパーツの塗装を進めます。

  1. 各部装甲の裏側をセミグロスブラックで塗装しておきます。
  2. 装甲パーツの合わせ目消しを行う前に組み付けるパーツの塗装を行います。
    基軸パーツのイロプラはZ系キットに見られる薄紫ですが、いつものジャーマングレイではなく劇中のカラーを検証して明るいニュートラルグレーで塗装します。
    腰部基軸パーツのパイプ部は一部マスキングしてシルバーリーフで塗装します。
  3. モノアイレール後部、首基軸部、バックパックのバーニア基盤、メガ・バズーカ・ランチャーのエネルギーケーブルのコネクトパーツ、ランディングギア基軸部はガンメタルで塗装します。
  4. 脚部動力パイプ基軸部、ハンドパーツはジャーマングレイで塗装します。
  5. 濃紺色のパーツはガンダムカラースプレー ティターンズブルー2で塗装します。

5.パーツの合わせ目消し

メタス

前処理した基軸パーツを装甲パーツに組み付け、パーツの合わせ目消しを行います。

  1. 装甲パーツの合わせ目消しを行う箇所は頭部、胸部、腕部、膝部、脚部、かかととします。
  2. 前処理しておいたパーツを装甲に組み付けます。
  3. タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、アルテコ「瞬間接着剤用硬化促進剤 スプレープライマー」を吹いて、大型クリップで挟み込んで硬化を待ちます。
  4. 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
  5. 組み付けた基軸パーツや塗装した装甲裏にマスキングを行います。
  6. 発色を上げるためにサーフェイサー(ホワイト)を吹きます。
  7. 埋もれたモールドは100円ショップ大創の「精密ケガキ針」やハイキューパーツ「ラインスクライバーCS 0.15mm」を活用して彫り直してサーフェイサー(ホワイト)を吹く作業を繰り返します。

6.塗装2

メタス

パーツの合わせ目消しが完了したパーツ、イロプラのままの装甲パーツ、装甲裏を塗装したパーツを塗装します。

  1. 装甲色は劇中の色味に合わせてキャメルイエローで塗装します。
  2. パーツの合わせ目消し後の腕部の装甲裏や胸部側面をセミグロスブラックで塗装します。
  3. マスキングを外してはみ出た箇所をタッチアップします。

7.ディテールアップ

メタス

後ハメ加工やパーツの合わせ目消しの作業工程上、組み立てながら塗装した箇所も含め、ディテールアップポイントをまとめました。
ちなみにこの工程で脚部装甲裏にビーム・サーベル2基装備されていることに気付いて塗装しました。

  1. モノアイレールをフラットブラックに、基軸部下部をガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>で塗装します。
    水平方向のモノアイはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のグリーン3.0mmの裏面にセメダインのラピーミニ キラキラテープ(シルバー)を貼り付けて輝きを増します。ピンバイスで穴を開けてフラットブラックで塗装したモノアイレールにはめ込みます。
    →しかし、組み付けるとモノアイはほぼ見えません。
    垂直方向のモノアイは付属のホイルシールを加工して貼り付けます。
  2. 腕部外側モールドをガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>で塗装します。
  3. ハンドパーツはジャーマングレイで塗装します。
  4. 基軸パーツの一部モールド、シリンダー、パイプをシルバーリーフで塗装します。
  5. 別パーツのビーム・サーベルと脚部装甲裏に同化しているビーム・サーベルをニュートラルグレーとガンダムマーカーEX<シャインシルバー>で塗装します。
  6. バックパックのバーニア基盤をガンメタルで塗装します。
  7. 各部バーニアの外輪はレーシングブルー、内輪はレッドで塗装します。
  8. 動力パイプの基軸部はサーフェイサー(ホワイト)を吹いてジャーマングレイに塗装します。
  9. 動力パイプはガンダムマーカー<ガンダムメタグリーン>に塗り分けます。
  10. メガ・バズーカ・ランチャーのエネルギーケーブルのコネクトパーツをガンメタルで塗装します。
  11. ランディングギアの装甲はキャメルイエローで塗装します。

8.組み立て1

メタス

ディテールアップ塗装の前処理が終わったら組み立てを行います。
動力パイプなどつや消しから除外するパーツの組み付けが困難なため、いったんこの段階で組み立てを留めた状態でスミ入れとマーキングに進みます。

9.スミ入れ&マーキング

メタス

全塗装のためにクラックの懸念がないことから「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」をメインにスミ入れを行いますが、このキットはモールドが浅く細いためになかなか苦労しました。

  1. 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
    各部ダクトは陰影を強調します。
    さらに「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」を併用し、シャープなラインが欲しい箇所はコピック マルチライナー<ブラック>0.03mmやシャーペンで補完します。
  2. 手持ちのジャンクのリアリスティックデカールを貼ります。
    アクセントとしてアナハイム・エレクトロニクス社の”AE”ロゴを各所に配置します。
    パーツの合わせ目消しが困難だった箇所を穴埋め的にジャンクシールで埋めます。
  3. 「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。

10.組み立て2

メタス

スミ入れとマーキングが完了したら、つや消しから除外したパーツを組み付けて最終的な組み立てを行います。

  1. つや消しから除外した動力パイプなどメタリック系パーツを組み付けます。
  2. この段階で頭部のモールドの色分けが劇中と異なることに気付きました。
    頭部上部両サイドは塗装ではなく、ジャンクのブラックシールを貼り付けます。
  3. 垂直方向のモノアイは付属のホイルシールを加工して貼り付けます。
  4. 頭部のクリアパーツを取り付けます。
  5. つや消しから除外した付属のホイルシールを貼り付けます。
  6. 各パーツの処理が完了したら、すべてのパーツを組み付けます。

11.仕上がり

メタス
  1. ザクと異なりモノアイレールの空間が狭いためにモノアイシールドとしてセロテープを頭部正面からセロテープを貼り付けます。
  2. ビーム・サーベルのクリアーパーツを組み付けます。
  3. モビルアーマー形態に変形し、ランディングギアを取り付けます。
    特に変形によるパーツの破損リスクはないキットです。
  4. 予定はありませんが、百式+メガ・バズーカ・ランチャー用のエネルギーケーブルのコネクトパーツにリード線を繋ぎます。
  5. すべてのパーツを組み上げ、武装を持たせたら、いよいよ完成!

製作後記

仮組みの時点でのイメージはイエローの単色で軽量なおもちゃ感が強いキットでしたが、思いのほか手間を掛けなければならないキットでした。段落ちモールド、後ハメ加工、パーツの合わせ目消しなどHG定番の作業に加えて、いかに重量感を加えるかが製作ポイントでもありました。
そこで、装甲裏の塗装、各部ダクトの陰影の強調、バーニアや動力パイプなどのメタリック塗装、ホイルシールのつや消し除外によっておもちゃ感をかなり抑えることが出来ました。しかし、メタスのスタイリング自体が股間が開き過ぎで、なおかつ腰部と胴体部がアクチュエーターに支えられているために貧弱で、いかにも試作型可変MSという印象です。
変形機構があるものの、武装が少な過ぎてポージングのバリエーションも限られており、購入前のメタスのイメージを大きく覆すことは出来ませんでした。反省点としてこのキットはモールド浅く細いため、スジ彫りをしっかり行えばもっときれいなスミ入れで仕上がったかもしれません。
結論として、このキットは単独よりもZガンダムや百式の支援機としてディスプレイして映えるキットであるというのが完成後の率直な感想です。

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