1/144 HG PMX-000 メッサーラ
お気に入りランク:★★★★☆ レア度:★★★★★
メッサーラは木星圏と地球を往還する資源採掘艦ジュピトリスにおいてパプテマス・シロッコが設計・開発した試作可変モビルアーマーです。
木星圏の高重力環境でも運用可能な設計されていたため、大型スラスター・ユニットを装備しているのが特徴です。
武装にはメガ粒子砲、ビーム・サーベル、9連装ミサイルポッドなどが搭載されており、腕部クローにはグレネード・ランチャーが装備され、高い攻撃力を誇ります。
劇中前半ではシロッコ自ら搭乗し、単機で敵部隊を壊滅させるほどの圧倒的性能を見せつけ、エゥーゴのジャブロー降下作戦を阻止する際にはガンダムMk-Ⅱや百式を圧倒しました。この機体は天才パプテマス・シロッコのワンオフ機と言えるものの、劇中後半ではサラ・ザビアロフやレコア・ロンドも搭乗した機体でもあります。
その巨大・重武装・高機動というコンセプトはティターンズの戦力として重要な役割を果たし、変形機構を備えた機動力重視のMA形態と戦闘用のMS形態を切り替える機構は可変モビルスーツ(TMS)技術の実用化に大きく貢献し、後のギャプラン、アッシマー、バウンド・ドックにも多大な影響与えました。
Photo Gallery

製作過程
ガンプラファンの中で「機動戦士Zガンダム」は人気シリーズで、その中でもメッサーラは超人気のレアキットです。
劇中MA形態として登場し、いきなりMSに変形したシーンは印象的で圧倒されましたが、個人的にはさほど興味のあるキットではありませんでした。
しかし、2024年11月30日「HG 1/144 ボリノーク・サマーン」が発売された日に「いずれ買うことになるならば買えるときに買うべきだ。」と考え、そのZ祭りの日にガブスレイ、パラス・アテネとともに購入しました。
製作ポイントは装甲の塗装になりそうです。濃紺パーツのイロプラは劇中カラーとも異なり、完成見本を見てもどうもしっくりきません。劇中カラーを検証してパプテマス・シロッコらしい色味にし、ほかは定番のディテールアップ塗装を施します。
1.イメージ

- ボックスアートは第11話「大気圏突入」をイメージしたデザインとなっていますが、その色味は汚し過ぎた曖昧なものです。
- 変形キットということもあり、構造を理解するために仮組みから製作を始めます。
- 後ハメ加工やパーツの合わせ目消しを適切に行います。
- 本キット最大の製作ポイントは装甲色の選定です。劇中映像や資料を検証して装甲色を決めます。
- 基軸パーツはイロプラを生かしつつも、一部金属感を強調するメタリック塗装で重量感をアップさせます。
- 露出する装甲裏を塗装してさらに重量感をアップします。
- RG風のマーキングで情報量をアップさせます。
2.仮組み

変形キットでもあり、構造を理解する必要があるために仮組みから製作を始めます。
組み上げてみるとやはり大きいですね。差し替えパーツや余剰パーツも収納可能なディスプレイ用スタンドが付属しています。
- 仮組みと言えども粘り強くゲート処理を行いながら組み立てます。
- 仮組み後バラしやすいように組み付けが固いパーツはダボの一部をカットしておきます。
- 後ハメ加工やパーツの合わせ目消しの必要性を検証しながら取扱説明書に製作ポイントを書き込みます。
- さらに装甲色やメタリック塗装のポイント、レッドで塗装するイロプラ漏れの対応も取扱説明書に書き込みます。
- キットの構造を理解したら2024年12月に入手したガンダムベース福岡5周年記念ノベルティ「期間限定オリジナルパーツセパレーター」を活用してパーツを分解します。この工程に思いのほか時間が掛かり苦戦しましたが、さらにキットの構造を理解出来ました。
3.後ハメ加工&パーツの合わせ目消し

塗装に移る前の下準備として仮組みで検証した後ハメ加工とパーツの合わせ目消しに取り掛かりますが、意外にも両方とも対象箇所は少なく、ほぼ段落ちモールドで対応出来る優秀なキットです。
また、ポリキャップが基軸パーツと同色の珍しいキットです。
- 後ハメ加工の対象箇所はバックパックの赤い下部パーツの接続部をカットして塗装後の組み付けに備えます。
- パーツの合わせ目消しを行う対象箇所は前記のバックパックの下部パーツのみです。
- タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで2、3日硬化を待ちます。
- 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- サーフェイサー(グレイ)を吹いて表面を整えます。
- それでもデコボコが気になる場合はタミヤ「タミヤパテ(ベーシックタイプ)」を硬化させて、平面になるようにヤスって整えて上記作業を繰り返します。
4.塗装

劇中映像を検証しましたが装甲の濃紺パーツの色味は違和感を感じます。
この色味をパプテマス・シロッコらしい明るいパープルに変更し、薄紫パーツとモノアイレールはイロプラを生かすことにします。
また、一部ポリキャップは装甲色と同化させた方が良い場合は塗装することにします。
そのほかイロプラ漏れやシール対応箇所も塗装に挑戦します。
- 濃紺パーツ→パープル
- バーニア内輪→サーフェイサー(ホワイト)+イタリアンレッド
- メガ粒子砲砲身内部、動力パイプ、ミサイル→メタリックレッド
5.ディテールアップ

ここではメタリック塗装を中心に装甲裏塗装やシール対応箇所などのディテールアップ塗装を行います。
- 機首先端→シャープ化
- モノアイはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のピンク2.0mmの裏面にセメダインのラピーミニ キラキラテープ(シルバー)を貼り付けて輝きを増します。また、ザクでは定番のモノアイシールドは今回なしとします。
- 腕部内部、動力パイプ基部、動力パイプの溝、各部ダクト(胸部・膝部・脚部・バックパック)、各部丸モールド、バックパックダクト、バックパックの羽の装甲裏、バーニア丸モールド、メガ粒子砲砲身外輪→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
- 腕部クロー、バーニア外輪、バックパック装甲裏→ガンメタル
- 脚部装甲下部シール対応箇所→サーフェイサー(ホワイト)+イタリアンレッド
- 各部パイプ→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
- 頭部あご内側、肩部装甲裏、スカート前部装甲裏、脚部の装甲裏、脚部装甲下部シール対応箇所、脚部羽の装甲裏、バックパックダクト装甲裏、バックパックの羽の装甲裏→フラットブラック
6.組み立て

基本塗装→ディテールアップ塗装が完了したら改めてパーツを組み付けます。
この時点ではメタリック塗装したパーツは金属感を残してつや消し塗装から除外するため、ここでは出来るだけ組み付けないことにします。
パーツの組み付け自体はしっかりとはまり、ポロリはありませんが、バックパックの羽根は接着しておきます。
製作ポイントの装甲の色味ですが、塗装したパープルは濃紺のイロプラパーツより同系色で統一出来て正解と言えるのではないでしょうか。
ちなみにこのパープルの装甲色に決めた参考資料はカードゲームの挿絵でした。
7.スミ入れ&マーキング

いったん部位ごとに分解してスミ入れとマーキングを進めます。
- 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
さらに「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」を併用し、シャープなラインが欲しい箇所はコピック マルチライナー<ブラック>0.03mmやシャーペンで補完します。 - 塗装した箇所以外の付属のシールを貼り付けますが、ホイルシールに変更したい箇所は除外します。
- 頭部のイエローのシールは貼ってみると浮きが目立つため、この段階でイエローに追加塗装しました。
- 廃番となった(株)日本パール加工「モデラーズシール」から蘇った大阪府布帛製品工業組合「ホビーステッカー」をやや控えめのRG風に貼り付けます。
劇中のパイロットのパプテマス・シロッコの立ち位置が微妙なために本キットはティターンズのエンブレムを除外しました。 - モノアイをマスキングして「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」をしっかり目に吹いてコーティングします。
やすり掛け痕やパーツの白化も抑えられ、イロプラパーツと塗装したパーツの一体化を実感出来ました。
8.仕上がり

- Gallery撮影のためにMA形態への変形を試みましたが・・・。
ここでバックパックの羽根を破損してしまいました。これはポロリを防止するために接着しておいたことが仇となり、パーツが落下した際に折れてしまったのです。パーツの合わせ目消しの要領でなんとかつなぎ合わせましたが、その作業に半日掛かりました。 - Gallery撮影が終わったら、MS形態に戻して付属のディスプレイスタンドに機体を取り付けます。
このディスプレイ用スタンドは差し替えパーツや余剰パーツが収納可能となっていますが、ディスプレイとしての見た目やパーツの紛失を考慮して収納しないことにします。 - すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!
製作後記
製作ポイントでもあった塗装はイロプラを生かしつつもパプテマス・シロッコのイメージカラーであるパープルの同系色で上手くまとまったのではないでしょうか。これまで製作したガンプラではあまりないカラーリングのキットとなりました。また、イロプラ漏れやメタリック塗装の追加、装甲裏の塗装など定番のディテールアップ塗装も有効でした。
懸念していたMA形態への変形による塗装やデカールのはがれは回避出来ましたが、Gallery撮影のためにMA形態への変形時にパーツを破損してしまったことが悔やまれます。しかも、MA形態はさほどカッコ良くもなく、修復できたものの、完成までノーミスで仕上がっただけに悔しいエンディングでした。
それでもディスプレイスタンドに乗せてポージングを決めるとなかなか躍動感ある独特なキットは製作前のイメージを覆す良キットでした。







