1/144 EG RX-93 νガンダム

アムロ「ダメだ!摩擦熱とオーバーロードで自爆するだけだぞ!」
2025.1 製作
お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★☆☆

次世代のファーストガンプラEntry Grade第三弾としてνガンダムが登場しました。
ニッパーを使わず手でパチパチと簡単に外せるタッチゲート仕様で、可動域が広く、自由自在にポージングが決められます。ディテールの色分けも組み立てるだけで再現可能となっており、ビーム・ライフルとシールドが付属していますが、フィン・ファンネルは付属していません。
マーキングシールは左肩とシールドのエンブレムのみのキットとなっています。

Photo Gallery


製作過程

当サイトではEG(Entry Grade)はRX78-2 ガンダム以来2作目となります。
GUNDAM SIDE-Fオープン以来ディスプレイされていたアクシズ・ショックのジオラマに刺激され、約2年ジオラマ製作の構想を温めてきました。その間νガンダムに始まり、ジェガン、ギラ・ドーガ、ジムⅢを転売ヤーに手を出すことなく収集しました。
ジェガン、ギラ・ドーガ、ジムⅢはGUNDAM SIDE-Fでアクシズ・ショックイメージカラーが発売され、νガンダムもサイコフレーム発光イメージカラーの食玩として一般発売されていますが、アクシズ・ショックイメージカラーはパーツのヒケが目立ち、発色もイマイチのため通常キットを粘り強く収集しました。
このキットはすべてのガンプラが入手困難だったコロナ渦に、近くの家電量販店で定価1,100円のところを980円で衝動的に購入しました。
アクシズ・ショック再現にあたり、ウェザリング仕様にすること、そして他のHGキットとのグレードのバランスを考えてνガンダムはEGを選択しました。製作はνガンダム→ジェガン→ギラ・ドーガ→ジムⅢ→ジオラマベースの順で、久しぶりの大作ジオラマに挑戦します。

 

1.イメージ

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

アクシズ・ショックをイメージしてνガンダム、ジェガン、ギラ・ドーガ、ジムⅢの順で製作を始め、ウェザリング後最終的にジオラマ化します。

  1. 主役機のνガンダムは安価でニッパー不要のEGを選択しました。
  2. まずは仮組みを行い、キットの構造とイロプラ漏れを検証します。
  3. 平面が多いキットの特性上、スジ彫りを追加します。
  4. パーツの合わせ目消しや後ハメ加工の必要性はなさそうですが、イロプラ漏れの追加塗装は必要です。
  5. スミ入れ後、アクシズ熱風を浴びたイメージでウェザリングを行います。
  6. 地球へ落下するアクシズのジオラマベースを製作します。
  7. アクシズ・ショックを演出するためのハンドパーツやアクセサリー、サザビーのコクピットブロックを追加します。
  8. ジオラマベースにジェガン、ギラ・ドーガ、ジムⅢとともに配置します。

2.仮組み

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  1. 仮組みから始めます。
    EG(Entry Grade)の特性であるニッパー不要でランナーから切り離すことが出来ますが、完全なゲート処理が出来るわけではなく、やすり掛けが必要な箇所もあります。
    肩部のボールジョイントがゆるゆるなのがかなり気になります。
  2. 意外にもパーツ点数はそこそこありますが、パーツの合わせ目消しや後ハメ加工を起こさせないように設計された開発者の意図を感じます。
  3. 一方でスカートの基軸部など、デカールをイロプラで補うために基軸パーツが不自然な配色があります。
    仮組みを行ってからイロプラ漏れをしっかり検証し、製作ポイントを取扱説明書に書き込みます。

3.スジ彫り

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

このEGキットはパーツの合わせ目消しや後ハメ加工を起こさせないコストパフォーマンスに優れた素晴らしいキットなのですが、MG、RGに劣る点としてはつるんつるんが目立つ装甲のモールド不足です。
最終的にウェザリング仕様にすることから、失敗を恐れずに目立つポイントのみスジ彫りを追加します。

  1. モールドのデザインをMGやRGを参考にシャーペンで描きます。
    彫り込む箇所は控えめに肩部装甲、スカート部前後、膝部とします。
  2. スジ彫りのガイドとしてハイキューパーツ「スジボリ用ガイドテープ 3mm (30m巻)」を使用します。
  3. ハセガワ「モデリングスクライバー けがき針」でモールドを彫り込みます。

4.塗装

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

今回は基本塗装は行わずにイロプラを生かします。
しかし、スカートの基軸部など不自然な配色やイロプラ漏れを検証して追加塗装します。

  • バーニア内輪→サーフェイサー(ホワイト)+キャメルイエロー
  • 腕部丸モールド、スカート後部ダクト周辺→キャメルイエロー
  • バーニア外輪→ガンメタル
  • 頭部バルカン、各部ダクト→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
  • 腰部基軸パーツ→ジャーマングレイ
  • シールド裏パーツの丸モールド、ミサイル→レッド

5.ディテールアップ

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

定番のディテールアップやシールの追加のほか、アクシズ・ショックを再現するために拳手から平手へ変更します。
さらにサザビーのコクピットブロックをクラフトパーツで自作します。

  • ブレードアンテナのシャープ化。
  • ハンドパーツは手の甲のみ生かし、拳手から「HG 1/144 次元ビルドナックルズ(丸)」Mサイズの平手を加工します。
  • メインカメラとツインアイ→ガンダムマーカー<ガンダムメタグリーン>
  • スカート前部を左右分割します。
  • 肩部・スカート・脚部装甲裏、スカートサイド下→ジャーマングレイ
  • 脚部関節パイプ・シリンダー→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
  • 頭部後部カメラ、胸部センサー→メタリックグリーンのジャンクシール
  • バックパック上部ライン→イエローのジャンクシール
  • サザビーのコクピットブロックとして100円ショップキャンドゥで購入した(株)ポケット「クラフトパーツ(アクリル太白A )」
    →メタリックレッド+ジャンクシール

6.組み立て&マーキング

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  1. 塗装のために仮組みをバラしたために再度組み立てます。
  2. 肩部のボールジョイントがゆるゆるなので、瞬間接着剤で肉付けします。
  3. 今回はシンプルに付属のシールのみ貼り付けます。
  4. なお、ビーム・ライフルとシールドはジオラマに使用しないため、余剰パーツとなります。

7.スミ入れ&ウェザリング

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

各部パーツごとにスミ入れを行い、ウェザリング、そして一部のホイルシールを除外してつや消しコーティングと作業を進めます。

  1. クラック防止のために「Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」でコーティングします。
  2. タミヤ「スミ入れ塗料 ブラック」でスミ入れし、エナメル溶剤を使って綿棒で拭き取りましたが・・・
    クラックが起こりました。(涙)
    方針変更して「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
  3. シャープなラインが欲しい箇所はコピック マルチライナー<ブラック>0.03mmやシャーペンで補完します。
  4. アクリルガッシュのバーント アンバーをくたびれた歯ブラシとスポンジでポンポン叩き、不規則な汚れを表現します。
  5. 4と同様にクリヤーオレンジでアクシズの摩擦熱とオーバーロードの影響を表現します。
  6. エナメル塗料のクロームシルバーで装甲の剥がれをエッジを中心にドライブラシを掛け、金属感を表現します。
  7. さらにシャーペンでチッピングを加えます。
  8. ホイルシールを除外して全体にGSIクレオス「Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹きます。
  9. 除外しておいた頭部後部カメラ、胸部センサー、ビーム・ライフルにセメダイン「ラピーミニ キラキラテープ」のグリーンを貼り付けます。

8.仕上がり1

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  1. ビルダーズパーツHD-05「1/144 MSエフェクト01」のノズルエフェクトをクリアーブルーに塗装します。
    キットだけでなく、入手困難となっていたこのビルダーズパーツも数年掛けて買いそろえました。
  2. 機体のバーニアにノズルエフェクトを取り付けます。
  3. すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!
  4. トリプルアクションベースにνガンダム、ジェガン、ギラ・ドーガの3機を取り付け、アクションベースの余剰パーツををトリプルアクションベースに組み付けて4機目のジムⅢを取り付けます。

9.ジオラマベース1

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

今回はジオラマと言っても4つの機体をディスプレイすることから、キットの安定性を重視してベースは製作しないものとします。
したがって、①アクシズの岩盤の製作②トリプルアクションベースの改造③エフェクトパーツの追加④背景パネルの製作をポイントに進めます。

  1. ホームセンターで購入した発泡スチロール400mm×400mm×50mmと300mm×300mm×30mmを4ブロックにカットし、
    450mm×285mm×(50~115)mmになるようにスチのりで接着してアクシズの岩盤を製作します。
  2. 劇中に沿って岩盤を上から下へ115mmから50mmの斜面になるように角度を付けます。
    手法としてはまず、ダイソーの補修用油性ラッカースプレー(マットホワイトつやなし)を吹いて岩盤を斜面にします。これは過去の失敗を逆手にとって、油性のスプレーを発泡スチロールに吹くことによって溶ける現象を応用した手法です。
  3. 岩盤を崖らしく大型カッターや彫刻刀で彫り込みます。
  4. さらに石粉ねんどを木工用ボンドで塗り付け、歯ブラシで叩いて密度を上げます。
  5. 水で希釈した木工用ボンドを全体にスプレーし、dufix「壁用補修材」を茶こしを使って撒いて岩盤を描きます。
  6. ここで問題発生です。
    岩盤を上から下に削り、石粉ねんどを塗り付けたことで重量バランスが上下逆転して自立出来なくなったのです。結果的に下部に発泡スチロールを支えとして肉付けし、リカバリーしました。
  7. 以前ヤフオクで購入したトリプルアクションベースにジェガン、νガンダム、ギラ・ドーガの順で取り付け、さらにその横にジャンクのアクションベースの余剰パーツの支柱を組み付けてジムⅢを取り付けます。
  8. アクシズの岩盤とトリプルアクションベースをHOBBY BASEのモデルカバースクエア(特大)のベースに乗せて配置を確認します。
  9. ジェガン、νガンダム、ギラ・ドーガのハンドパーツにラップを掛けて岩盤に取り付く手形を石粉ねんどで型取ります。
  10. サザビーのコクピットブロックも同様に100円ショップキャンドゥで購入した(株)ポニー「戦闘エフェクト(オレンジ)」を石粉ねんどとで型取ります。

10.ジオラマベース2

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  1. 岩盤の塗装前にベースサイドを覆う画用紙の形状やサイズを型取ります。
  2. 次に塗装に進みますが、下地の白の発色を消さないよう、やり過ぎないよう、薄めに吹きます。
    基本塗装はオレンジですが、νガンダム、サザビーのコクピットブロック周辺はサイコフィールドとしてグリーンを吹きます。
    ①エッジ→セミグロスブラック
    ②νガンダム、サザビーのコクピットブロック周辺→キャンディーライムグリーン
    ③岩盤基本塗装→イエロー(下地)+メタリックレッド
    ④陰影→ガンメタル
  3. 100円ショップダイソーのデコレーションネイルパーツのクリスタライズホログラムをキャンディーグリーンで塗装した箇所にサイコフィールドの輝きとして蒔いて木工用ボンドを希釈したスプレーで定着させます。
  4. 塗装と同様にオレンジとグリーンの配色で手芸用わたに吹きつけ、摩擦熱としてハンドパーツの位置に沿って両面テープで貼り付けます。
  5. 岩盤が乾燥したら型取っておいた100円ショップダイソーの色画用紙(黒)を両面テープで貼り付けます。

11.仕上がり2

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  1. 100円ショップ ダイソー「貼れるボード(450mm×300mm×厚さ5mm)」を450mm×285mm×厚さ5mmに加工して背景パネルを製作します。
  2. A3サイズ2枚で印刷した地球の写真を組み合わせて背景パネルに両面テープで貼り付けます。
  3. 改造したトリプルアクションベースの4機のMSに加えてジャンクパーツのディスプレイパーツでジェガンのシールドを取り付けます。これはオーバーロードに耐えきれず爆発していった他のジェガンの一部としてストーリーテラー的な要素を持たせるためです。
  4. HOBBY BASEのモデルカバースクエア(特大)をそのままの高さで使用し、L字アングル(透明)を背景パネルの固定用パーツとしてベースとふたに貼り付けます。
  5. 背景パネルを固定用パーツで取り付けます。
  6. ふたをしたら、いよいよ完成!

製作後記

構想期間2年を経て、転売ヤーに頼ることなく通常版のキットとビルダーズパーツを収集してようやくアクシズ・ショックのジオラマが完成しました。
νガンダム単体での感想としては安価なEGながらもパーツの合わせ目消しや後ハメ加工が起きない素晴らしい構造のキットでした。控え目を心掛けたウェザリングとつや消しの質感はイメージ以上の仕上がりで、おもちゃ感は完全に消すことが出来ました。
ジオラマ全体としては限られたスペースの中で当初MS4機を岩盤から棒で突き刺すことも考えましたが、重量バランスを考えて断念しました。結果的に手持ちのトリプルアクションベースを改造することで安定して4機をディスプレイすることが出来ました。
油性ラッカースプレーで発泡スチロールを溶かして形作った岩盤はオレンジの発色と共に威圧感のある造形が出来ました。さらにグリーンとホログラムがサイコフィールドを表現し、塗装した手芸用わたが摩擦熱とオーバーロードを演出しています。
最後に設置した背景パネルは地球への落下が目前に迫るアクシズの危機的状況を立体的に強調してくれました。

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