1/100 バンダイ MG MSN-04 サザビー Ver.Ka

シャア「これはサイコフレームの共振・・・。人の意思が集中しすぎてオーバーロードしているのか・・・。なのに恐怖は感じない・・・。
むしろ暖かくて、安心を感じるとは・・・。」
2015.12 製作 / お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★☆☆
新生ネオ・ジオン軍の総帥シャア・アズナブルのニュータイプ専用機として開発されたこの機体は、コクピットを頭部に置くことによって胴体部のスペースを利用し、高出力のジェネレーターとサイコミュのメインユニットを装備しています。背面2基のコンテナにはファンネル遠隔誘導ビーム砲台6基を搭載しており、装甲自体にも姿勢制御スラスターやプロペラントなどを装備し、大型MSでありながらも高い機動性を実現しているのです。
地球連邦軍ロンド・ベル隊のνガンダムに採用されたサイコフレームは、アムロと同等のMSで戦うことを望んだシャアによってアナハイム社に意図的に横流しされたものと言われています。νガンダムとの最後の死闘では格闘戦となり、アクシズ表面に激突。その際射出された脱出ポッドはνガンダムに捕らえられ、小惑星アクシズ落下阻止を試みたアムロの意思に応えるかのようにサイコ・フィールドを放ち、シャアとアムロは虹色の光とともに消えていったのです。

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製作過程

模型誌や各種レビューでも非常に評価の高いこのキットは以前から興味がありました。製作時間の確保から購入に迷っていましたが、家電量販店や模型店のショーウインドウで見た完成品の存在感に圧倒され、発売から長く経過して、ようやく製作に至りました。
製作にあたってこだわりたい点としては、①内部フレームやシルバーフレームが露出した際の金属感の強調②サイコフレームの発色③後の”袖付き”をイメージさせる黒いパーツの艶消し感です。
巨大で完成度の高いこのキットは塗装でのディテールアップがメインになるとは思いますが、ポイントは最終のデカール貼りと仕上げの艶消しスプレーでどのように機体色が変貌するかだと予想しています。
1.イメージ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

今回の製作ポイントは内部フレームとシルバーフレームの金属感と黒いパーツの艶消し感との対比を表現します。
これまで黒色と言えば、セミグロスブラックを使用していましたが、今回はさらに踏み込んでマットブラックを採用します。
また、取扱説明書に指示はないものの、サイコフレームを思われるモールドには「ガンダムマーカー メタグリーン」を初めて使用してみることにします。

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2.組み立て1
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
MGらしくパーツ点数もそこそこあり、この機体の特徴でもある巨大なパーツが目を引きます。ロングライフルには数少ないパーツの合わせ目消しを施しました。
いつもどおり、可能な限り組み立てた後に塗装を施します。パーツ点数が多いためにニッパーによるゲート処理→デザインナイフによる削り落とし→ペーパー掛け→ウエットティッシュ拭き取りという工程に最も時間を要します。
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3.塗装
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

巨大なキットのためにスプレー缶も1缶使い切る勢いになりますが、基本的に細かい色分けはないキットです。

  • 黒(成形色)パーツ、バーニア外輪→マットブラック
  • 胸部・腰部・手・足の基軸パーツ、コクピットシート→ジャーマングレー
  • 内部フレーム、ファンネル一部と周辺、首周りのパイプ、手→ガンメタル
  • シルバーフレーム、シリンダー→シルバーリーフ
  • ビーム・ショット・ライフル→ネイビーブルー
  • ビーム・ショット・ライフル一部、ロング・ライフル一部、ビーム・トマホーク一部、ビーム・サーベル→メタリックレッド
  • バーニア内輪→キャメルイエロー
  • サイコフレーム→ガンダムマーカー メタグリーン
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4.ディテールアップ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

完成度の高いキットのために加工する余地はほとんどなく、主に塗装でディテールアップを行います。サイコフレームの塗装指示はないために、モールドや模型誌の作例を参考にガンダムマーカー メタグリーンで塗装します。この時シルバーリーフを下地塗装して輝きを上げます。組み立てながら細かいモールドを発見して塗装することもしばしばです。

  • 頭部先端とアンテナをやり過ぎない程度に削ってシャープ化します。
  • 頭部のグリーンはシルバーデカールを裏面に貼り、ガンダムマーカー メタグリーンで塗装。モノアイも付属デカールからメタリックグリーンのジャンクデカールに変更。
  • ビーム・トマホーク一の一部は劇中を参考にしてメタリックレッドに塗り替えます。
  • バーニア外輪はメタリック系の塗装が定番ですが、他のMSとは異色のマットブラックにします。
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5.組み立て2
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
塗装が完了したら、組み立てを再開します。ここからはサクサク楽しみながら製作できると思いきや、ここが一番難所でした。
取扱説明書の図が不明確で、パーツがなかなかフィットしない事態が多発します。ファンネル・コンテナ、肩のバーニア周辺、足の装甲などは組み上げてはバラし、構造を理解し直し、再度組み上げる作業を繰り返しました。
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6.スミ入れ・デカール・コーティング
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

①「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」でスミ入れを行い、シンナーで拭き取ります。
②水転写式デカールと色分け再現のためのカラーリングシールを貼ります。パーツが大きいにも関わらず、RGシリーズ並みの小ささと点数で、苦労を強いられます。所々、ジャンクパーツで補正に追われました。
③デカール貼りを終えたら、マークソフターで馴染ませ、コーティングも含めて「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
期待通り塗装済みパーツと成形色のままのパーツが一体化し、スミ入れも馴染んで落ち着きました。

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7.仕上がり
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
パーツ各部を組み上げたら、いよいよ完成!
すべての工程が終了するまで、パーツを組み上げず、完成後の楽しみとしました。最終のつや消しも隅々までムラなく吹けます。
付属の軍服姿とパイロットスーツ姿のフィギュアに加えてクリアーのコクピットブロックもうれしいおまけです。
製作後記

大型キットのため慎重に製作を進めましたが、特に大きなミスもなく狙い通りに仕上がりました。オリジナルのサザビーはさほどカッコイイとも思いませんでしたが、内部フレームとシルバーフレームを露出させ、牡蠣の殻のような幾重にも重なった装甲からサイコフレームの輝きを放つVer.Ka仕様は別のMSへと変身しています。
製作しながら機体色は成形色のままでよいのか、つや消しで期待通りの変貌はあるのか不安を感じ、メタリックレッドに塗装することも検討しましたが、成形色+つや消しの方がおもちゃ感が消えるように感じます。バーニア内輪や動力パイプの黄色はゴールドへ、バーニア外輪も黒はシルバーへ変更も検討しましたが、最終的にオリジナルに忠実に色分けしました。
製作途中に「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の映像を確認して塗装やディテールアップポイントをチェックしましたが、キットのディテールやデカールにいくつも相違点が見つかりました。そもそもこのキットはガンダムフロント東京”DOME-G”モデルとしてカトキ・ハジメ氏がデザインしたものであり、最終的に別の仕様のMSなのだと割り切る必要があります。しかし、スカートのシャアのパーソナルマークはデカールに付けてほしかったですね。

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