1/144 HG AMS-119 ギラ・ドーガ
お気に入りランク:★★★★☆ レア度:★★★★★
一年戦争の戦乱による難民を収容する施設として改造されたコロニー”スウィート・ウォーター”を占拠したシャア・アズナブル総帥は地球連邦軍の外郭団体ロンド・ベルとの戦闘において、ネオ・ジオンの主力量産型機としてザクⅡの設計思想を踏襲したギラ・ドーガを投入しました。
ギラ・ドーガは第二次世界大戦におけるドイツ軍の歩兵がモチーフのヘルメットやフレキシブルなシールドが特徴的なデザインで、100機余りが製造されたほか指揮官機10機を含む82機が実戦配備されました。カラーリングも量産型はザクⅡを踏襲しているものの、レズン・シュナイダー少尉専用機に代表される青い指揮官機も登場しています。劇中では開戦直後から実戦投入され、ロンド・ベルの旗艦ラー・カイラムに肉薄してジェガンらと激しい戦闘を繰り広げています。
クライマックスシーンでは地球連邦軍との戦闘を放棄して地球に落下しつつあるアクシズを押し返そうとするジェガンやジムⅢとともに、多くのギラ・ドーガが武器を投げ捨ててアクシズ落下阻止に加わったのです。
Photo Gallery

製作過程
ギラ・ドーガもジェガン、ジムⅢと並んでGUNDAM SIDE-Fでアクシズ・ショックイメージカラーが発売されていますが、パーツのヒケが目立ち、発色もイマイチのため通常キットを選択しました。
GUNDAM SIDE-Fでアクシズ・ショックイメージカラーを買えばジオラマに必要な3キット+νガンダムがもっと早くそろっていたはずですが、構想から約2年掛かりの2024年12月にガンダムベース福岡で店頭在庫ラスト4個目のタイミングでギラ・ドーガを手にし、遂にアクシズ・ショック4キットをコンプリートしました。
これまでギラ・ドーガはなんとなくザクを思わせるものの、「機動戦士ガンダムユニコーン」のギラ・ズール同様ヘルメットと二つ折りのシールドに違和感を感じ、あまり購入意欲はありませんでした。
しかし、アクシズ・ショック再現にあたり、唯一のネオ・ジオンMSとして重要なピースであり、私の好きなマッシブ系MSでもあるため、食わず嫌いにならないよう、購入することにしました。
1.イメージ

2.後ハメ加工

パーツの合わせ目消しを検証する中、後ハメ加工が必要な個所に対応します。
- 脚部膝関節の基軸パーツを丸モールドと動力パイプに分割します。
- 丸モールドは脚部装甲内部に接着してパーツの合わせ目消しへ、動力パイプは塗装して後ハメします。
3.パーツの合わせ目消し

硬化時間を考えてパーツの合わせ目消しから取り掛かります。
段落ちモールドは必要なさそうです。
- パーツの合わせ目消しの対象箇所は肩部、ショルダーアーマー、脚部装甲前部上部と後部下部、バックパック、ビーム・マシンガンとします。
- タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで3日程硬化を待ちます。
- 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- サーフェイサー(グレイ)を吹いてパーツの合わせ目が埋まるまで研磨を繰り返します。
4.スジ彫り

スタイリングやデザインは素晴らしいキットなのですが、大型のMSだけにつるんつるんの装甲が気になるためにスジ彫りを行い、モールドを追加します。
今回は最終的にウェザリング仕様にすることから、こだわり過ぎず控えめに目立つポイントのみスジ彫りを追加します。
- モールドのデザインはMGを参考にシャーペンで描きます。
彫り込む箇所は控えめに胸部前部、スカートとします。 - スジ彫りのガイドとしてハイキューパーツ「スジボリ用ガイドテープ 3mm (30m巻)」を使用します。
- ハセガワ「モデリングスクライバー けがき針」でモールドを彫り込みます。
5.塗装

発色の良いガンメタルの基軸パーツを除いて、ほぼ全塗装にします。ここではまず基本塗装です。
暗い色味の装甲は劇中画像を参考に明るい発色のグリーンに変えて、完成イメージを大きく変更します。
- 濃いグリーンのパーツ→レーシンググリーン
- 薄いグリーンのパーツ→ライトグリーン
- 頭部先端ダクト→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
- ハンドパーツ→ジャーマングレイ
- ビーム・マシンガン→ジャーマングレー
- シュツルム・ファウスト先端→メタリックレッド
- バーニア外輪、シュツルム・ファウスト支柱、グレネードランチャー、ビーム・ソード・アックス→ガンメタル
- バーニア内輪、脚部バーニア内輪、スカート前部ダクト→サーフェイサー(ホワイト)+キャメルイエロー
6.ディテールアップ

定番のディテールアップ加工と塗装を行います。ガンメタルのイロプラは基軸パーツ以外塗り替えます。
- 指揮官機の頭部ブレードアンテナ、ショルダーアーマーのスパイクのシャープ化。
- モノアイはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のピンク3.0mmの裏面にセメダインのラピーミニ キラキラテープ(シルバー)を貼り付けて輝きを増します。なお、ザクでは定番のモノアイシールドは今回なしとします。
- モノアイレール→セミグロスブラック
- ハンドパーツは手の甲のみ生かし、拳手から「HG 1/144 オプションパーツセット ガンプラ04(ビルドハンズ 丸型)」Mサイズの平手を加工して変更します。
- 動力パイプ→ゴールド
- 腕部シリンダー→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
- 頭部装甲裏、ショルダーアーマー装甲裏、スカート装甲裏、脚部装甲裏→フラットブラック
- シールドのネオ・ジオンエンブレム→ガンダムデカールNo.72 HGUC 1/144 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ネオ・ジオン軍MS用」を貼り付けます。
- ビーム・マシンガンの角モールドにジャンクシールのメタリックレッドを貼り付けます。
7.組み立て&マーキング

組み立ててみると、この段階では眩しいグリーンの機体色です。
付属のシールはホイルシールのみですが、シールドのネオ・ジオンのエンブレムは全塗装すると使えないため、デカールを別途用意する必要があります。
- 仮組みを行わなかったためにここで組み立てます。
- 付属のシールのネオ・ジオンのエンブレムは使用せずにガンダムデカールNo.72 HGUC 1/144 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ネオ・ジオン軍MS用」のエンブレムを貼り付けます。
- 劇中画像を検証し、シールドはジオラマ再現時に使用しますが、 ビーム・マシンガンとビーム・ソード・アックスは余剰パーツとなります。
8.スミ入れ&ウェザリング

各部パーツごとにスミ入れを行い、ウェザリング、そしてモノアイをマスキング、ホイルシールを除外してつや消しコーティングを行います。
- クラック防止のために「Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」でコーティングします。
- 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
- シャープなラインが欲しい箇所はコピック マルチライナー<ブラック>0.03mmやシャーペンで補完します。
- アクリルガッシュのバーント アンバーをくたびれた歯ブラシとスポンジでポンポン叩き、不規則な汚れを表現します。
- 4と同様にクリヤーオレンジでアクシズの摩擦熱とオーバーロードの影響を表現します。
- エナメル塗料のクロームシルバーで装甲の剥がれをエッジを中心にドライブラシを掛け、金属感を表現します。
- さらにシャーペンでチッピングを加えます。
- タミヤ「ウェザリングマスターセットC」でバーニア周辺にブラックのすすを加えます。
- ハイライトとして白のパステルを茶こしでこしてアイシャドウ用のウレタンチップでこすりつけます。
- ホイルシールを除外して全体にGSIクレオス「Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹きます。
- モノアイのマスキングを外します。
- バックパックとビーム・マシンガンの角モールドにセメダイン「ラピーミニ キラキラテープ」のメタリックレッドを貼り付けます。
9.仕上がり

- アクシズ・ショックのジオラマ用にビルダーズパーツHD-05「1/144 MSエフェクト01」のノズルエフェクトをクリアーブルーに塗装します。
キットだけでなく、入手困難となっていたこのビルダーズパーツも数年掛けて買いそろえました。 - 機体のバーニアにノズルエフェクトを取り付けます。
- すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!
- アクシズ・ショックのジオラマにνガンダム、ジェガン、ジムⅢとともに配置します。
製作後記
アクシズ・ショックのジオラマを製作しなければ購入しなかったであろうギラ・ドーガですが、組み立ての段階で想像以上のシルエットに期待感が高まりました。塗装やディテールアップが必要なパーツ点数も多く、ジオラマの脇役としては手間が掛かりましたが、重量感あるマッシブな機体に仕上がりました。量産型ながらも格上のヤクト・ドーガよりカッコイイと思います。
これを機に青い機体のレズン・シュナイダー少尉専用機も製作してみたいと思いました。
製作ポイントとしては装甲色を暗い量産型ザク系の色味から、劇中の配色に近い明るいグリーンに変える決断が必要でしたが、正解だったと思います。地球連邦軍のMSとの差別化と言う意味でも発色の異なる機体としてアクセントが効いてると思います。
後ハメ加工やパーツの合わせ目消しなどの工作は順調に進みましたが、控え目を意識しなければならなかったウェザリングはアクシズ・ショックのジオラマ4機の中では一番汚し過ぎたかもしれません。








アクシズ・ショックの脇役としてギラ・ドーガの製作に取り掛かります。
2008年発売のキットということでイロプラ漏れやパーツの合わせ目消しはある程度覚悟しなければならないと考えています。
劇中画像を検証し、明るい配色のほぼ全塗装とします。