1/144 HG MSN-03 ヤクト・ドーガ(クェス・エア専用機)
クエス 「あんな所にも隠れているのがいる!?」
お気に入りランク:★★★★☆ レア度:★★★★★
開発された2機のヤクト・ドーガの内、本来シャア総帥の乗機として下地塗装されていた本機は予備機とされていましたが、地球寒冷化作戦の途上でパイロットとなったクェス・エア専用機となりました。ギュネイ・ガス専用機と異なる点は機体色のほかには後頭部の飾りツノとメガ・ガトリングガンを装備している点です。
ちなみにクェス・エアとは父親が政府高官のアデナウアー・パラヤであることを隠すため、つまり本名のクェス・パラヤを隠すための偽名なのです。
ヤクト・ドーガを与えられたクェスは慣熟訓練後ルナツー強襲作戦で実戦参加し、父アデナウアー・パラヤが乗る連邦軍のクラップ級巡洋艦のブリッジをメガ・ガトリングガンで連射。その時父アデナウアーが放った印象的なセリフが「馬鹿なっ!?条約違反だ!!」。
作戦終了後右腕を破損したヤクト・ドーガはムサカに帰還するも、シャアを追って発進しようとしたクェスに対して「被弾したヤクト・ドーガなど放出してしまえ!」という艦長の言葉によって発進が許可されました。
ちなみにクェスが強引にサザビーのコックピットに乗り移って以降は、α・アジールに搭乗するために本機は登場していません。
Photo Gallery

製作過程
ヤクト・ドーガはギュネイ・ガス専用機とクェス・エア専用機とセットで並べるべきキットとして認識していました。
2024年7月、この頃から転売ヤー対策のために再販日が読みづらくなってきました。SNSで再販当日の昼頃ガンダムベース福岡の情報をキャッチし、夕方では入手困難と判断してサイドFに向かって無事ヤクト・ドーガ2種を購入することが出来ました。
ヤクト・ドーガは装甲がつるんつるんで、鳥のようなフェイスにザクの流れをくむMSとは一線を画したデザインのために敬遠していたキットでもあります。今回購入した動機はサイドFで展示されていたRE/100「1/100 ヤクト・ドーガ (ギュネイ・ガス機) [スペシャルコーティング]」の美しいゴールドメッキ加工とメタリック成形色の美しい質感に感化され、この2機をメタリック塗装にしたいと考えたからです。
まずはクェス・エア専用機で製作ノウハウを身に付けてギュネイ・ガス専用機へと製作を進めたいと思います。
1.イメージ

2.仮組み

今回は2機製作でもあり、1機目のクェス専用機は仮組みを行います。
後ハメ加工やパーツの合わせ目消しが必要な個所を検証して取扱説明書に製作ポイントを書き込みます。
イロプラのままだとやはりおもちゃ感が強いですね。
3.スジ彫り

つるんつるんの装甲にスジ彫りを加えます。
新しく購入したハセガワ「モデリングスクライバー けがき針」に加えて、YouTubeを参考に100円ショップ大創の「精密ケガキ針」の先端のタングステン鋼を分解して前後を入れ替え、タミヤ「ピンバイス」のドリル刃として取り付けてスジ彫りを行います。これによって太く、安定したモールドが彫れるようになりました。
- モールドのデザインを感覚的にシャーペンで描きます。
- スジ彫りのガイドとしてハイキューパーツ「スジボリ用ガイドテープ 3mm (30m巻)」を使用します。
- ハセガワ「モデリングスクライバー けがき針」とタミヤ「ピンバイス」のドリル刃として取り付けた100円ショップ大創の「精密ケガキ針」(後ろ)を使用してモールドを彫り込みます。
4.後ハメ加工

マスキング塗装での回避も検討しましたが、やってみると意外と簡単な後ハメ加工でした。
- 脚部基軸パーツのほぼ真ん中(青いライン)をカットします。
- カットした上部の基軸パーツを後ハメ出来るようにダボ穴上部を切り取ります。
- 仮組してカチッとはまるか確認したら、脚部装甲パーツを組み付けてパーツの合わせ目消しへと続きます。
5.パーツの合わせ目消し

後ハメ加工を終えた脚部装甲とバックパック、メガ・ガトリングガンを対象にパーツの合わせ目消しに取り掛かります。
- タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで時短のためにアルテコ「瞬間接着剤用硬化促進剤 スプレープライマー」を吹きます。
- 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- サーフェイサー(ホワイト)を吹きます。
- それでもデコボコが気になる場合はタミヤ「タミヤパテ(ベーシックタイプ)」を硬化させて、平面になるようにヤスって整えます。
6.塗装

赤い装甲色はRGサザビーと同じ要領でシルバーを下地にメタリックレッドを吹いて重量感を持たせます。ただし、外部に露出する装甲の裏側はセミグロスブラックで塗装してマスキング後に装甲色を塗装します。
さらに、メタリックレッドはFFサザビー同様、タミヤとMr.カラーで塗り分けます。
基軸パーツはイロプラの質感が非常に良いので、つや消しを吹くだけで色味を保ちます。
- 装甲→ブライトシルバー(下地)+メタリックレッド(タミヤ)、一部装甲裏→セミグロスブラック
装甲の頭部、スカート前後→メタリックレッド(Mr.カラー) - 後部スカートダクト→イロプラをマスキングして中心部をガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>で塗装します。
- ハンドパーツ内側、股間ダクトの外側、脚部爪先→ジャーマングレイ
- 脚部爪先内側→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
- ハンドパーツ甲、動力パイプ、ショルダーアーマー内側、ビーム・サーベルのグリップ、3連式ミサイル、ガトリングガン
→ガンメタル - バックパック→ジャーマングレー
- 薄いグレーのイロプラパーツ、ヒート・ナイフ→アルミシルバー
- コクピットハッチ、各部丸モールド、股間・シールドダクトの淵→イタリアンレッド
- メガ粒子砲内蔵シールド中心部→マットブラック
- バーニア外輪→ガンメタル
- バーニア内輪→サーフェイサー(ホワイト)+イタリアンレッド
- ファンネル→アルミシルバー+ゴールド
※ガンメタルで塗装しない基軸パーツ→「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹きます。
7.ディテールアップ

基本塗装完了後にディテールアップを行います。
- 頭部先端をシャープ化。
- モノアイをはめ込むためにモノアイレールをピンバイスで彫り込み、モノアイはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のピンク2.8mmの裏面にセメダインのラピーミニ キラキラテープ(シルバー)を貼り付けて輝きを増します。
- つや消しを吹いた後にモノアイシールドとして、ランナーが入っている透明の袋を切り取り、両面テープで頭部内側の両サイドから貼り付けます。
- 腕部基軸パーツのシリンダー、ショルダーアーマー内側の丸モールド、ガトリングガンの先端とパイプ
→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー> - ガトリングガンのスコープのUVレジン化
メタリックピンクのジャンクシールを貼り付け、100円ショップキャンドゥで購入した(株)まるき「LED・UV用レジン液(クリア)をシールに塗布し、100円ショップキャンドゥで購入した(株)ツクリエ「UV-LEDライト」を2、3分照射して、硬化させます。 - メガ粒子砲内蔵シールドのビーム砲のジオンエンブレムと塗装
付属のシールのジオンエンブレムの外郭をマスキングテープ代わりに貼り付け、下地塗装としてアルミシルバーを吹いて乾燥後、さらにゴールドを吹きます。
乾燥後、付属のシールのジオンエンブレムにそのまま貼り付けて、シールドをマットブラックで吹くことによって塗装したゴールドをマスキングします。
乾燥後、マットブラックで筆塗りし、タッチアップを行います。
8.組み立て

すべての塗装が完了したら、バーニアやモノアイなどつや消しを除外するパーツ以外を再度組み立てます。
頭部などパーツの組み付けが一部悪い箇所はダボをカットしながら進めます。
ポロリのない比較的固めのキットです。
9.スミ入れ&マーキング

少なめのモールドにスミ入れし、専用の水転写デカールを貼り付けます。
メタリック塗装ですが、おもちゃ感を消すためにいつも通りつや消しを吹きます。
- 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れします。
- 乾燥後、うすめ液を使って綿棒で拭きとります。
- ガンダムデカールHG 1/144「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ネオ・ジオン軍MS」用の水転写デカールを適材適所にやや控えめに貼り付けます。一部を大阪府布帛製品工業組合「ホビーステッカー」で補います。
- 乾燥後、GSIクレオス 「Mr.マークソフター」を塗布して綿棒で水分を拭き取ります。
- メタリック塗装ですが、敢えてつや消しの「GSIクレオス Mr.トップコート水性プレミアムトップコートつや消しスプレー」を吹いて落ち着いた金属感を表現します。
10.仕上がり

- モノアイシールドとして、ランナーが入っている透明の袋を切り取り、両面テープで頭部内側の両サイドから貼り付けます。
- つや消しから除外したモノアイとバーニアを取り付けます。
- 付属の軟質クリア棒を加工してファンネルを取り付けます。
- 各武装とエフェクトパーツを取り付けたら、いよいよ完成!
製作後記
イロプラは朱色っぽい赤でしたが、シルバーを下地にメタリックレッドを吹いた装甲色は過去に製作したRGサザビーと同じ色味になり、クェス・エア専用機がシャア総帥の乗機として下地塗装されていた予備機という、そもそもの設定に沿ったものになりました。
メタリック塗装と装甲裏の塗装によっておもちゃ感が消え、重量感のある仕上がりになりました。メガ粒子砲内蔵シールドのジオンエンブレムとファンネルのゴールドもいい仕事をしてくれています。
反省点としては後ハメ加工の脚部をはめ込んだ際に消したパーツの合わせ目が割れたことです。事前検証が甘かったかもしれません。また、スジ彫りのスキルはまだまだで、このキットは回避してもよかったかもしれませんが、反省点を生かしつつ本キットとほぼ同様の工程でギュネイ・ガス専用機への製作へと続きます。






後に製作するギュネイ・ガス専用機をメタリック塗装することからクェス・エア専用機もメタリック塗装での完成をイメージします。
さらにメガ粒子砲内蔵シールドのジオンエンブレムも塗装します。