1/144 バンダイ HG RX-79[G] 陸戦型ガンダム
お気に入りランク:★★★★★ レア度:★★★☆☆
型式番号RX-79[G]。主なパイロットはシロー・アマダ、カレン・ジョシュワ、テリー・サンダースJrなどで、RX-78の余剰パーツを流用して量産した陸戦用モビルスーツと言えます。コア・ブロックシステムなど宇宙戦闘用の装備は取り外し、陸戦用の機体として設計され、バックパックは大型のウェポンラックを備えた独特の形状で、空挺降下用パラシュートパックなども装備しています。
その性能はジム以上で、ザクにも互角以上の戦闘ができたものの、実戦投入については20機が極東方面軍の東南アジアに展開するコジマ大隊に配備されたのみでした。
また、補修用パーツが不十分だったため、修理というよりもジャンク品を用いた現地改修が行われた機体も多く、劇中では主人公のシロー機が現地改修型である「ガンダムEz8」へと改造されたのです。
Photo Gallery
製作過程
密林の中から膝を就いて、180mmキャノンをシ-ルドの上に乗せて敵を狙い撃つ陸戦型ガンダムをイメージすると、ウエザリング仕様の製作にせざるを得ません。
1/144スケールだからこそできる陸戦型ガンダムの地上からの攻撃とグフ・フライトタイプの空からの攻撃の対比を、ジオラマベースの高低差を使って表現したいと思います。
1.イメージ | |
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箱を開けて取扱説明書を見ながら、いつもどおり色鉛筆片手に色の塗り分けを考えますが、最新のキットといえども、HGならではのイロプラの抜けが多いことに気付きます。 機体色であるグレー寄りのホワイトのイロプラはそのまま維持します。 紺や赤のパーツは下地にシルバーリーフを吹いてから機体色を塗装し、スチールウールで剥がすというスクレイピング技法を使います。 |
2.組み立て1 | |
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塗装前にできるだけ色分けごとにパーツを組み立てます。 |
3.塗装 | |
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基本的な部分はいつもと同じように金属感を強調する塗装を組み立て前に行いたいと思います。さらにスクレイピング技法のための下地塗装も行いますが、胸部の紺色はメタリック系にして重量感を持たせます。
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4.ディテールアップ | |
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映像を見ると足裏が色分けされていることに気付きましたので、マスキングして塗り分け、胸部のバルカン砲はハンドドリルで貫通させ、穴を開けます。
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5.組み立て2 | |
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乾燥したら、再び組み立てに取り掛かります。
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6.ウエザリング&シール | |
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7.ジオラマベース1 | |
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8.ジオラマベース2 | |
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9.仕上がり | |
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製作後記 |
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完成見本にあるものの、塗装指示もなく、イロプラ漏れが多いキットであります。白い機体色のMSということでウエザリングをやり過ぎないように心掛けましたが、狙い通りの程よい”汚し”を実現できました。 限られたスペースの中でグフ・フライトタイプとの特性を生かし、崖を使った高低差のあるもの仕上げました。地上でシールドを立てて、狙い撃つ陸戦型ガンダムとの対比がうまく表現できたと思います。両機とも足の裏まで露出し、塗り分けた甲斐があった躍動感あるポージングがとれました。 |