1/144 バンダイ HGUC RX-79[G] 陸戦型ガンダム

シロー「これだけは言っておく・・・絶対に死ぬな!」
2018.7 製作 / お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★☆☆

型式番号RX-79[G]。主なパイロットはシロー・アマダ、カレン・ジョシュワ、テリー・サンダースJrなどで、RX-78の余剰パーツを流用して量産した陸戦用モビルスーツと言えます。コア・ブロックシステムなど宇宙戦闘用の装備は取り外し、陸戦用の機体として設計され、バックパックは大型のウェポンラックを備えた独特の形状で、空挺降下用パラシュートパックなども装備しています。
その性能はジム以上で、ザクにも互角以上の戦闘ができたものの、実戦投入については20機が極東方面軍の東南アジアに展開するコジマ大隊に配備されたのみでした。
また、補修用パーツが不十分だったため、修理というよりもジャンク品を用いた現地改修が行われた機体も多く、劇中では主人公のシロー機が現地改修型である「ガンダムEz8」へと改造されたのです。

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製作過程

『機動戦士ガンダム第08MS小隊』は地球上での激しい戦闘シーンをイメージしたジオラマ製作を誘う世界観があります。
密林の中から膝を就いて、180mmキャノンをシ-ルドの上に乗せて敵を狙い撃つ陸戦型ガンダムをイメージすると、ウエザリング仕様の製作にせざるを得ません。
1/144スケールだからこそできる陸戦型ガンダムの地上からの攻撃とグフ・フライトタイプの空からの攻撃の対比を、ジオラマベースの高低差を使って表現したいと思います。
1.イメージ
陸戦型ガンダム
箱を開けて取扱説明書を見ながら、いつもどおり色鉛筆片手に色の塗り分けを考えますが、最新のキットといえども、HGならではのイロプラの抜けが多いことに気付きます。
機体色であるグレー寄りのホワイトのイロプラはそのまま維持します。
紺や赤のパーツは下地にシルバーリーフを吹いてから機体色を塗装し、スチールウールで剥がすというスクレイピング技法を使います。
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2.組み立て1
陸戦型ガンダム

塗装前にできるだけ色分けごとにパーツを組み立てます。
ペーパーがけを丁寧に行い、パーツを切り離す際の白化やゲート跡に注力しますが、パーツのフィット感に問題はありません。
組み立てながらイロプラ漏れやディテールアップ箇所に気付くことも多数あり、随時追加塗装をしていきます。

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3.塗装
陸戦型ガンダム
基本的な部分はいつもと同じように金属感を強調する塗装を組み立て前に行いたいと思います。さらにスクレイピング技法のための下地塗装も行いますが、胸部の紺色はメタリック系にして重量感を持たせます。
  • バーニア内側→サーフェイサー(ホワイト)+ブライトレッド
    バーニア外側→ガンメタル
  • 機軸部、ポリキャップ→ジャーマングレイ
  • ランドセル、武器類、シールドのグリップ→ガンメタル
  • 胸部→シルバーリーフ(下地塗装)+レーシングブルー
  • 腹部、脚部→シルバーリーフ(下地塗装)+ブライトレッド
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4.ディテールアップ
陸戦型ガンダム

映像を見ると足裏が色分けされていることに気付きましたので、マスキングして塗り分け、胸部のバルカン砲はハンドドリルで貫通させ、穴を開けます。

  • ブレードアンテナは「ビルダーズパーツHD MSブレード01」に置き換えます。
  • 胸部のバルカン砲(マスキング塗装)とマルチランチャー→穴開け、
    足首のシリンダー→シルバーリーフ
  • 腹部の黄色Vマーク(マスキング塗装)→サーフェイサー(ホワイト)+
    キャメルイエロー+ブライトレッド
  • 膝下ダクト→キャメルイエロー
  • 足→シルバーリーフ(下地塗装)、足上部→ブライトレッド、足下部→ガンメタル
  • 頭部ダクト→ガンダムマーカースミいれ用(グレー)
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5.組み立て2
陸戦型ガンダム

乾燥したら、再び組み立てに取り掛かります。
取扱説明書を見てもページ数は少なく、組み立てにストレスを感じることなく進められます。HGならではのポリキャップによる間接可動も安心感があります。


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6.ウエザリング&シール
陸戦型ガンダム
  1. Mr.ウェザリングカラーのマルチブラックを専用うすめ液でジャブジャブに薄めて、スミ入れを意識しながらウオッシングします。
  2. 綿棒で筆跡が残らないように専用うすめ液を含ませて馴染ませ、クラック防止のために間髪入れずにドライヤーで速乾させます。
  3. 次にMr.ウェザリングカラーのステインブラウンで泥の巻き上げを描きます。
  4. 輝きが不要の一部シールを貼ります。
  5. カメラアイをマスキングして全体に「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  6. スチールウールや粗いフィニッシングペーパーで機体を削り、下地塗装したシルバーリーフを浮かび上がらせます。
  7. その他はシルバーリーフでドライブラシを行い、エッジを強調します。
  8. 輝きが必要な残りのシールを貼ります。
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7.ジオラマベース1
陸戦型ガンダム
  1. ジオラマベースはMDF(木質繊維を原料とする成型板、中密度繊維板)を使用しますが、とにかく注意点はベースの"反り"を防ぐことです。
  2. ベースサイドをマットブラックで塗装し、乾燥後マスキングをします。
  3. 発泡スチロールで崖や地面を作り、MSを支える支柱をジャンクの台座から用意して、崖に差し込み口を掘っておきます。ベースサイドはフラットブラックを吹きます。
  4. 壁用補修材を蒔いて固めます。ジオラマベースに接着せずに先に崖や地面を固めることによって接着後のベースの"反り"を防ぎます。
  5. 乾燥後、ホワイトのサーフェイサーをベースにライトサンド、タン、ジャーマングレイ、マットブラックを吹いて塗装します。
  6. ジャンクの透明プラ板をクリアブルーとクリアーグリーンで塗装し、裏面にアルミホイルを貼り、キラキラした川を作ります。川の中心をマスキングをしておきます。
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8.ジオラマベース2
陸戦型ガンダム
  1. ベースの"反り"を防ぐために崖や地面は両面テープで接着します。
  2. 100円ショップで購入した「ガーデニング用小石」や「麦飯石」を地面に木工用ボンドで接着します。
  3. シーナリーバラストや鉄道模型用のカラーパウダーを撒いて、木工用ボンドを希釈したスプレーで硬化させます。
  4. 「フォーリッジクラスター」「ライケン」「鳥の巣草」など鉄道模型用の木や雑草を植え、仕上げに埃として白のパステルを降り掛けます。
  5. すべてのマスキングを剥がし、発泡スチロールのベースサイドを黒の画用紙で囲みます。
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9.仕上がり
陸戦型ガンダム
  1. ジオラマベースにはグフ・フライトタイプとともにビーム位置を調整しながら、陸戦型ガンダムを設置しますが、陸戦型ガンダムの左足裏は真鍮線を埋め込んでジオラマベースに固定させます。
  2. ストックしておいた「ザク地上戦セット」から1/144スケールの61式戦車を配置します。
  3. HOBBY BASEのモデルカバースクエア(特大)にジオラマベースを乗せます。
  4. ふたをしたら、いよいよ完成!
製作後記

完成見本にあるものの、塗装指示もなく、イロプラ漏れが多いキットであります。白い機体色のMSということでウエザリングをやり過ぎないように心掛けましたが、狙い通りの程よい”汚し”を実現できました。
陸戦型ガンダムでは必須の180mmキャノンをシールドの上に乗せて、敵を狙い撃つポーズも見事にとることが出来ます。HGながらもポリキャップで実現できる安定した可動力は感動ものです。
ジオラマベースは壁用補修材やカラーパウダー、シーナリーバラストなど何層も積み重ね、森の緑や川の青などとともにリアリティーを追求しました。特にクリアーカラーとアルミホイルで輝く、美しい深みのある川の色がお気に入りです。

限られたスペースの中でグフ・フライトタイプとの特性を活かし、崖を使った高低差のあるもの仕上げました。地上でシールドを立てて、狙い撃つ陸戦型ガンダムとの対比がうまく表現できたと思います。両機とも足の裏まで露出し、塗り分けた甲斐があった躍動感あるポージングがとれました。

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