1/144 HG RX-110 ガブスレイ

マウアー「守ってみせるって言ったろ…ジェリド?」
2025.2製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★★★

ガブスレイはMA形態が基本の可変MAが全盛の中、パプテマス・シロッコの設計概念をもとにムーバブルフレームを本格的に導入したことによってMS並みに小型化し、MS形態の運用を主軸とした可変MA、可変MSとして完成しました。
MA形態では装甲が前面に、スラスターが後方に集中する理想的な変形システムを実現しており、装甲内に有した22基のスラスター・ロケット・ノズルと16基の補助バーニア・ノズルによって高い機動性と運動性を誇る機体です。

ガブスレイはルナツーでハンブラビともに同時期に開発されましたが、ハンブラビに比べ複雑な可変機構が災いして製造コストが高く、整備性にも難があるという欠点を抱え、制式採用されたのはジェリドとマウアーが搭乗したわずか数機の生産に留まりました。

シロッコ配下のMS隊専用として使用されたガブスレイは宇宙へ戻ったカミーユのガンダムMk-IIを圧倒して一度は勝利したものの、Ζガンダムに乗り換えたカミーユには苦戦を強いられ、被弾したジェリド機を庇うためにマウアー機は撃墜されたのです。

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製作過程

ガブスレイはコアなガンプラファンから再販が熱望されるキットです。今回の再販前は「機動戦士Zガンダム」系MSということで、先行して発売された模型店や家電量販店でも激しい争奪戦があったようです。
2024年11月30日、40年の時を経て「HG 1/144 ボリノーク・サマーン」が発売された日にGUNDAM SIDE-Fで整理券配布の1組目で入場することが出来ました。しかし、ボリノーク・サマーンには見向きもせずに多くの客が飛びついたのはZ祭りの再販キットでした。
私もこの日購入したのはガブスレイ、メッサーラ、パラス・アテネで、お目当てのキットが購入出来た興奮と疲労感で、いつもなら立ち寄るはずの家電量販店に行かなかったところ、後日そこにはもう一つのお目当てだったアッシマーが品出しされていたことを知って後悔した忘れられない一日となりました。
ガブスレイ自体はカラーリングが地味過ぎるために、あまり購入意欲が湧きせんでしたが、リサイクルショップの完成品キットを見て、そのデザインに魅かれて購入することにしました。

 

1.イメージ

ガブスレイ

箱を開けてみると昆虫のようなフォルムのためか、パーツの配色もガンプラではレアなブラウンのパーツが目を引きます。
ビスとナット付きのレアなディスプレイスタンドも付属しているコストパフォーマンスの高いキットです。

  1. 劇中映像やネットでイロプラ漏れを検証して取扱説明書に塗装箇所を書き込みます。
  2. パーツの合わせ目消しは意外にも少なめです。
  3. バーニアのレッドは珍しくイロプラですが、装甲の丸モールドや角モールドは筆塗り塗装が必要です。
  4. グリーンの動力パイプの塗装も必要です。
  5. 装甲裏を塗装して重量感をアップします。
  6. 定番のモノアイのディテールアップを行います。
  7. 付属のシールは適切に活用します。
  8. Z系キットのこだわりとしてRG風のマーキングで情報量をアップさせます。

2.後ハメ加工

ガブスレイ

後ハメ加工を行う対象箇所は肩部、腕部です。

  • 肩部装甲裏のダボ穴を一部削り落とし、基軸パーツをはめ込むことが出来るよう調整します。
    しかし、これによって関節がユルユルになったために基軸パーツ側を接着剤で肉付けします。
  • 腕部については一部の基軸パーツのみ組み付けてパーツの合わせ目消しを行います。
  • 肩部と腕部をつなぐ基軸パーツは幸いにも後で組み付けが可能となっているために後ハメ加工を容易にしてくれます。

3.パーツの合わせ目消し

ガブスレイ
  1. パーツの合わせ目消しを行う対象箇所は肩部基軸部、胸部基軸部、腕部装甲、フェダーイン・ライフルとします。
    ただし、肩部基軸部は腕部を組み付けてパーツの合わせ目消しを先に行います。
  2. タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで2、3日硬化を待ちます。
  3. 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
  4. 部位に応じてデザインナイフで削り込みましたが、とても効果的でした。
  5. サーフェイサー(グレイ)を吹いてパーツの合わせ目が埋まるまで研磨を繰り返します。

4.塗装

ガブスレイ

パーツの合わせ目消しが完了したら、塗装に移ります。
色味を悩んだ装甲色のウッドブラウンはこのキットにぴったりでした。
ほぼ全塗装ですが、レッドとイエローのパーツはイロプラを生かします。
付属のシール対応箇所は無理な塗装はせずに取扱説明書に従います。

  • 装甲色→ウッドブラウン
  • 胸部、スカート、フェダーイン・ライフル→レーシンググリーン
  • ハンドパーツ、基軸パーツ→ジャーマングレイ
  • 肩部メガ粒子砲、脚部クローアーム、バーニア外輪→ガンメタル
  • ディスプレイスタンド→セミグロスブラック

5.ディテールアップ

ガブスレイ

基本塗装が完了したら定番のディテールアップやイロプラ漏れ、一部シール対応箇所の追加塗装を行います。
このキットはバーニア内輪のレッドがイロプラなので助かります。

  • ブレードアンテナのシャープ化。
  • モノアイレール→コピック マルチライナー<ブラック>0.03mm
  • モノアイはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のピンク2.0mmの裏面にセメダインのラピーミニ キラキラテープ(シルバー)を貼り付けて輝きを増します。なお、ザクでは定番のモノアイシールドは今回なしとします。
  • 動力パイプ→ガンダムマーカー<ガンダムメタグリーン>
  • 装甲裏、スカート裏→フラットブラック
  • スカート後部装甲裏→サーフェイサー(ホワイト)+レッド
  • 各部丸モールド外輪→油性ペン「マッキー極細」レッド
  • 各部丸モールド内輪→コピック マルチライナー<ブラック>0.03mm
  • 腰部・背面の丸モールド→フラットホワイト+ピンク
  • バーニア外輪→ガンメタル
  • ビーム・サーベル→レーシンググリーン
  • 腕部・スカート前部・背面パーツ・脚部装甲・足裏・フェダーイン・ライフルのモールド
    →ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>

6.組み立て

ガブスレイ

全ての塗装が完了したら、組み立てを始めます。
パーツの組み付けは思ったより硬く感じます。
大きな欠陥として武器が保持出来ないハンドパーツが挙げられます。ポージングの際は接着が必要です。
また、塗装漏れや補修など思いのほか、この工程で苦戦しました。変形キットだけに仮組みした方がよかったかもしれません。

7.スミ入れ&マーキング

ガブスレイ
  1. 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
    「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」やシャープなラインが欲しい箇所はシャーペンで補完します。
  2. 付属のシールを一部貼り付けます。
    ここで一部方針転換。ディテールアップで塗装したピンクの丸モールドを付属のシールに切り替えることにしました。
  3. 廃番となった(株)日本パール加工「モデラーズシール」から蘇った大阪府布帛製品工業組合「ホビーステッカー」をやや控えめのRG風に貼り付けます。
  4. ティターンズのエンブレムは水転写式デカールを貼り付けます。
  5. モノアイをマスキングして「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。

8.仕上がり

ガブスレイ
  1. 完成目前に片方の肩部の後ハメ加工が不十分だったためにダボ穴が破損してしまいました。
    対応策としてRGシナンジュの肩部のように上から乗せるような組み付けで対応しました。一旦ポージングを決めてしまうと肩部が固定出来たために大事に至りませんでした。
  2. すべてのパーツを組み上げ、付属のディスプレイスタンドに持たせたら、いよいよ完成!

製作後記

2025年4月のガンプラ値上げ前に定価税込1,760円で購入出来た超レアキットの完成です。
HGながらもパーツの合わせ目消しは最小限に抑えられ、変形によるパーツの破損や塗装のはがれのリスクもない、デザイン的にも優れたコストパフォーマンスの高いキットです。
ただし、このキットは仮組みして事前に構造やイロプラ漏れを検証すべきでした。イロプラ漏れの追加補修塗装に追われたり、完成目前に後ハメ加工の甘さによってパーツを破損するなど思いほか手間のかかる製作過程でした。
しかし、完成してみると昆虫のようなシャープなデザイン、ウッドブラウンの落ち着いた色味の質感、メタリック塗装や装甲裏の塗装による重量感、RG風マーキングによる情報量のアップ、安定感あるディスプレイスタンドによるポージングなど満足度の高い仕上がりになりました。

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