HG TORO-800 トロハチ

バナージ「 止めるって、何を?」
オードリー「戦争・・・」

2024.7製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★★☆

機動戦士ガンダムユニコーンの冒頭、バナージが操縦していたプチモビルスーツの作業用機がトロハチです。
無重力区に投げ出されたオードリーを発見したバナージが駐機されていたトロハチに乗り込み、彼女を救出して不時着後、トロハチはそのまま乗り捨てられました。
トロハチは愛称で、正式名称は「トルロ社製プチモビルスーツ TOLRO-800型」ですが、モビルスーツと言っても戦闘用に設計されておらず、武装もカメラやモニターも装備していませんが、球状に囲まれたガラスドームのコックピットが特徴的です。
他のプチモビルスーツと同様、コロニー内や宇宙空間での作業に用いられ、インダストリアル7では本機による作業はアナハイム工専の学生達にとって人気の高いアルバイトでもあったようです。

Photo Gallery


製作過程

機動戦士ガンダムユニコーンからガンダムベース限定キットとして発売され、発売日当日にガンダムベース福岡に並んで入手することが出来ました。レアキットですが、その後もサプライズ的にガンダムベースで再販されているようです。
コックピットハッチはクリアパーツで開閉が可能となっていて、コックピット内部はモニター類の再現は必要になるものの、比較的形状は精密に再現されています。また、肩関節レールの可動やアームの伸縮ギミック、クローの可動、スラスターノズル、脚部裏面ディティールも再現されています。
購入後気付いたのですが、本キットはHGながらもノンスケールとなっています。

1.イメージ

トロハチ

インダストリアル7内で不時着し、乗り捨てられたウエザリング仕様のジオラマが完成イメージです。

  1. ボックスアートは「こんな映像が劇中にあったかな?」という印象です。
    箱を開けるとなんとランナー3枚!これで定価2,200円(税込)は高い!
  2. イロプラも2色のみでイロプラ漏れを劇中の映像をしっかり検証したうえで全塗装になりそうです。
  3. 少ないですが、パーツの合わせ目消しが必要な箇所があります。マスキング塗装で後ハメ加工は回避します。
  4. コクピット周りのディテールアップ塗装やホイルシールも劇中の映像をしっかり検証して貼り付けます。
  5. スミ入れ→コーティング→マーキングまで進めたら、Gallery用にトロハチが点灯する前の画像を撮影します。
  6. 第一弾の撮影後、ウエザリング仕様にして劇中を再現したビネット風のジオラマを目指します。

2.仮組み

トロハチ

パーツの合わせ目消しとイロプラ漏れの塗装箇所を検証するために仮組みをすることにしました。
パーツの合わせ目消しが必要な箇所は意外に少ないものの、イロプラ漏れの箇所は明るい発色が必要な塗装箇所が多く、下地としてサーフェイサー(ホワイト)を吹くことから始める必要がありそうです。

3.パーツの合わせ目消し

トロハチ
  1. パーツの合わせ目消しを行う対象箇所は腕部のみです。
  2. タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、2,3日硬化を待ちます。
  3. 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
  4. 埋もれたモールドはデザインナイフや100円ショップ大創の「精密ケガキ針」で彫り込みます。
  5. 基軸部をマスキングしてサーフェイサー(ホワイト)を吹いて平面になるまで整えます。

4.塗装

トロハチ

イロプラ漏れの箇所は明るい発色が必要なため、下地としてサーフェイサー(ホワイト)を吹くことから始める点と、パーツの合わせ目消しで後ハメ加工を回避したためにマスキング塗装が必要な点が通常の塗装工程と異なります。
ここでは基本塗装を行います。

  1. コクピット内部、コクピット上部フレームの一部、コクピットシートの丸モールド、バックパックの丸モールド、バーニア内輪
    →サーフェイサー(ホワイト)
  2. イエローのパーツ、コクピット上部フレーム、コクピットシートの丸モールド→キャメルイエロー
  3. 脚部パーツ、バーニア外輪→ガンメタル
  4. ハンドパーツ→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
  5. コクピットハッチフレーム→シルバーリーフ

5.ディテールアップ

トロハチ

基本塗装を終えたらマスキング塗装とディテールアップ塗装に移ります。

  1. コクピット上部フレームの一部、コクピットシートの丸モールド→キャメルイエロー
  2. コクピットシート、コクピット上部フレームの一部、バックパックの丸モールド周辺、バックパックのバーニア周辺
    →つや消しブラック
  3. コクピット内部タンク、バックパックの丸モールド、バーニア内輪→レッド
  4. コクピットハンドル→レッドブラウン
  5. コクピット内ボタン→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
  6. コクピット内モールド、腕部丸モールド→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>

6.スミ入れ&組み立て&マーキング

トロハチ

スミ入れ→組み立て→マーキング→コーティング→マーキング(ホイルシール)→ディテールアップマーキングの流れで進め、完了したらウエザリング前の画像を撮影するために作業を一時中断します。

  1. 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でパーツごとにスミ入れを行い、一部コピック マルチライナー<ブラック>0.03mmを併用して補完します。
  2. 手持ちのジャンクのリアリスティックデカールを貼ります。
    アクセントとしてアナハイム・エレクトロニクス社の”AE”ロゴを各所に配置します。
    パーツの合わせ目消しが困難だった箇所を穴埋め的にジャンクシールで埋めます。
  3. 山田化学(株)「ミニチュアベース用カスタイマイズシール」の黄色と黒色のシールを活用して作業用機を意識したマーキングを行います。
  4. 「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。
  5. 付属のホイルシールを貼ります。フレームの一部は塗装しました。
  6. ボックスアートを参考にハンドパーツと脚部に100円ショップダイソーの装飾テープ(グリーン)を貼り付けます。
  7. コクピットのモニターは劇中の画像をラベルシールで印刷し、貼り付けます。
    一部モニターは山田化学(株)「ミニチュアベース用カスタイマイズシール」を活用します。
  8. ウエザリング前のGallery用画像を撮影するために一時作業を中断します。

7.ウエザリング

トロハチ

Gallery用の写真撮影が終わったら、ジオラマ化に向けてウエザリングを行います。

  1. 機体前方から軽くタンを吹いて墜落時に巻き上げた砂ぼこりを表現します。
  2. 「Mr.ウェザリングカラー ステインブラウン」と「タミヤ スミ入れ塗料(グレイ)」を使って、スポンジでポンポンしながらチッピングを行います。
  3. 「タミヤ エナメル塗料 クロームシルバー」でエッジを中心にドライブラシを掛けます。

8.ジオラマベース

トロハチ

今回はジオラマというよりもビネット(小型の立体模型)のイメージで劇中の場面をシンプルに仕上げます。
完成イメージは”バナージとオードリーが墜落後乗り捨てたトロハチ”です。

  1. 100円ショップ大創で300円商品の「コレクションボックス アーチ(深型)」をディスプレイケースとして使用します。
    外寸は230mm×133mm×134mmとなっていますが、アーチ状の中央が広がっていてトロハチにちょうどよいサイズです。
  2. ベースは東急ハンズで購入した㈱アートプリン社のアーチストパネル/7mm/A3のジャンクを使用します。これはのり面があり、芝シートを貼る場合はとても便利です。
    ディスプレイケースのサイズに合わせてカットして側面をセミグロスブラックで塗装します。
  3. 鉄道模型用の芝シートを同じサイズに合わせてカットし、芝に明るいパークグリーンを吹きます。
  4. 墜落したトロハチの軌跡に合わせて芝シートを削り、「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」と「Mr.ウェザリングカラー ステインブラウン」で塗装し、掘り返された地面を表現します。
  5. 鉄道模型用のTOMIXシーナリーバラストと茶色のパステルを蒔いて希釈した木工用ボンドで定着させます。
  6. 周辺のほこりをタンを吹いた手芸用わたで表現します。

9.仕上がり

トロハチ
  1. インダストリアル7内で不時着し、芝生を削りながら止まった後に乗り捨てられたイメージでトロハチを配置します。
  2. ディスプレイケースのふたをしたら、いよいよ完成!

製作後記

発売された当時はガンプラ供給不足のこのご時世にキット化の声もなかったであろう意外なキットを発売したものだと思いました。
しかもノンスケールキットで他のキットとの組み合わせも出来ませんし、何よりもこのパーツ点数でこの価格にするならば、バナージとオードリー、ハロのフィギュアも付属すべきだと思いました。
製作面ではイロプラ漏れも多く、劇中の画像を検証して各所に追加塗装が必要でした。ディテールアップとしては単調なおもちゃにならないようにウエザリング仕様とし、コクピットのモニターは劇中の画像をラベルシールで貼り付けたり、プチモビルスーツの作業用機らしく黄色と黒色のシールを貼るなど独自の解釈を取り入れました。
仕上がりとしては大袈裟なジオラマではなく、ビネット風のコンパクトな情景をディスプレイケースに収納しました。

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