1/144 HG RAS-96 アンクシャ

ナイジェル「殺生はせずか・・・」
2025.12 製作
お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★★☆
アンクシャは「機動戦士Zガンダム」に登場したアッシマーの後継機としてアナハイム・エレクトロニクス社が開発した地球連邦軍の量産型可変モビルスーツ(TMS)です。
主力機であるジェガンとパーツ規格を共通化することで生産性と整備性を高めた機体で大気圏内運用に特化した航空戦力として超大型輸送機ガルダに配備されました。
アッシマー同様円盤状のMA形態へ変形して空中戦闘能力を発揮し、背面に他のMSを乗せるサブ・フライト・システム(S.F.S.)としての機能も備え、武装としては頭部バルカン、両腕のバインダーに内蔵されたビーム・ライフル、膝部バインダーに収納されたビーム・サーベルを装備しています。
しかし、劇中ではユニコーンやバンシィの圧倒的な戦闘力の前ではあっけなく撃破されるやられキャラを演じるしかありませんでした。

Photo Gallery


製作過程

アンクシャ再販にあたって、直前にアッシマーを某中古商品買取・販売店で定価の●倍の価格で購入してまで準備していました。
2025年10月待望のアンクシャ再販日ガンダムベース福岡、GUNDAM SIDE-Fともに事前抽選に落選。当日GUNDAM SIDE-Fのフリー入店1時間前に訪れると既に数百人の行列が・・・。待機列からアンクシャの残り数個が見え、絶望を感じた直後次々と在庫が補充されたのです。
そう、この数か月前に販売されたドーベン・ウルフと同じ現象が起きたのです。人気の再販キットがGUNDAM SIDE-Fで大量に品出しされて翌日以降も店頭に並んだのです。バンダイの新工場稼働の効果を初めて体感した瞬間でした。それまで万博ガンダムの量産に向けられていた新たな生産能力が2025年大阪・関西万博終了によって再販キットに反映されてのではないかと私は想像しています。
今回はアッシマー製作後、その後継機であるアンクシャを製作するというレアな工程を2キットの共通点と進化を感じながら製作を進めたいと思います。

1.イメージ

アンクシャ

製作前にまず劇中画像を検証してみるとアンクシャの劇中カラーは白飛びしたような明る過ぎるグリーンの機体色なのです。これは全く受けられないカラーリングなので今回はイロプラの色味と取扱説明書の作例をベースに塗装を進めたいと思います。
2005年6月発売のアッシマーを製作した直後に2012年5月発売のアンクシャを製作するというキット購入前からの計画を実行して行きます。

  1. 変形キットのため仮組みを行いながら取扱説明書に製作ポイントを書き込みます。
  2. イロプラの色味をベースに取扱説明書の作例を参考に装甲の塗装レシピを考えます。
  3. 基軸パーツはジャーマングレイとガンメタルで塗り分けます。
  4. ダクトにはシタデルベースの新たなカラーを試してみます。
  5. 装甲裏を塗装することによって重量感を増します。
  6. 手元のジャンクガンダムデカールで地球連邦軍を強調したマーキングを行います。
  7. アッシマーとほぼ同じ位置に同じマーキングシールを貼り、2機の継続性を表現しつつ、いつものRG風のマーキングにします。

2.仮組み&段落ちモールド

アンクシャ

変形キットのため、仮組みを行って変形時のパーツの干渉やパーツの合わせ目消しや段落ちモールドの必要性を検証します・・・
のはずが、この時期年末で慌ただしく変形を試すことを忘れていました。完成後の一発勝負になります。

  1. パーツの合わせ目消しと段落ちモールドの対象箇所を検証し、取扱説明書にポイントを書き込みます。
    検証の結果、目立ったパーツの合わせ目消しの必要箇所はないために段落ちモールド1ヶ所のみに留めます。(画僧青いライン)
  2. 段落ちモールドの必要箇所は膝部のみとし、モールドをケガキ針やデザインナイフで彫り込みます。
  3. パーツの組み上げをしていくとアッシマーの後継機としてその構造が引き継がれていることを実感出来ます。
    組み上げてみるとアッシマーより足が長く、全体的なシルエットが大きくカッコ良く感じます。

3.塗装

アンクシャ

ここでは基本塗装を行います。
劇中カラーを検証するとあまりにも明るいグリーンで模型映えしないカラーリングです。重量感ある取扱説明書の作例を見本に全塗装します。
付属のマーキングシールは1つのみ使用し、他のシール箇所はマスキング塗装することにします。

  1. 薄いグリーンの装甲→コバルトグリーン
  2. 濃いグリーンの装甲→暗緑色(日本海軍)
  3. 薄いグレイのシール箇所→灰色9号
  4. レッドパーツ→イタリアンレッド
  5. 基軸パーツ、バックパック、ハンドパーツ、台座→ジャーマングレイ
  6. 基軸パーツ、バーニア装甲下部、ムーバブル・シールド・バインダー内側、ビーム・ライフル、MA形態時用グリップ→ガンメタル

4.ディテールアップ

アンクシャ

ここではディテールアップ塗装を行います。
付属のシール対応箇所(胸部・装甲)は先にシールに対応する色を塗装後、マスキング塗装で装甲色を塗装します。
基軸パーツの一部は基本塗装でジャーマングレイとガンメタルで色分け、金属感を強調しています。
今回ダクトの外周部はバウでいまいちだったシタデルベース「アヴァーランド・サンセット」から色味の明るい「フラッシュギット・イエロー」に変更しました。

  • スカート前部の分割
  • 薄いグレーのシール対応箇所→灰色9号
  • 腕部シール対応箇所→ジャーマングレイ
  • 各部装甲裏→つや消しブラック
  • 頭部バルカン、膝裏パイプ部、クリアーパーツ内部→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
  • 腕部モールド、バックパックモールド→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
  • 地球連合軍Vマーク、各部ダクト外周部のシール対応箇所→シタデルベース「フラッシュギット・イエロー」
    はみ出た箇所は台所用強力洗剤である花王「キッチンマジックリン」で綿棒を使って拭き取ります。
  • 各部ダクト外周部の塗装が終わったら、ダクトの中心部は山田化学(株)「ミニチュアベース用カスタマイズシール」のガンメタルっぽいものを切り取って貼り付けます。塗装よりエッジが効きます。
  • この段階で付属のシール1枚のみ後頭部に貼り付けておきます。

5.組み立て

アンクシャ

基本塗装、ディテールアップが完了したら再び組み立てます。
改めてアッシマーとの共通点を実感しながら組み立てを進めることが出来ます。パーツのフィット感も良好でアッシマーからアンクシャまでの技術とデザインの進化を実感出来ます。
そして、この時点で気になる点は濃いグリーンの装甲の色味です。イロプラとはやや異なる暗緑色(日本海軍)の色味はこれでよかったのか?ここから艶消し塗装でどのように変化するのか?

6.スミ入れ&マーキング

アンクシャ

前作アッシマーとほぼ同じマーキングで後継機としてのオマージュを表現したいと思います。ただ、相違点としてティターンズのマークを外す必要があり、地球連合軍マークに置き換えます。

  1. いつものスミ入れと異なり、コピック マルチライナー<ブラック>0.03mm、シャーペンをメインに「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」で補ってスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
  2. まずは水転写式デカールから手元のジャンクガンダムデカールで地球連合軍のマークとロゴを貼り付けます。
    GSIクレオス「Mr.マークセッター」を塗布して綿棒で水分を拭き取ります。
  3. 最近定番の大阪府布帛製品工業組合「ホビーステッカー」と山田化学(株)「ミニチュアベース用カスタマイズシール」でやや控えめのRG風に貼り付けて情報量をアップさせます。
  4. 頭部のクリアーパーツを除外して「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。
    若干グリーンの装甲の色味に変化が生じました。
  5. 乾燥後、頭部のクリアーパーツを取り付けます。

7.MA形態

アンクシャ

Gallery撮影のためにMA(モビル・アーマー)形態に変形させます。
仮組みでMA形態の変形を失念していましたが、アッシマー同様比較的容易に変形出来てパーツの破損リスクは少ないと感じます。
変形パターンもアッシマーとほぼ同じです。

8.仕上がり

アンクシャ
  1. MS形態に戻して両手にビーム・サーベルを持たせます。
    ビーム・ライフルはバインダーと一体化しており、ギャプランを想起させる機体です。
  2. キットを付属の台座に取り付けます。
  3. すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!

製作後記

アッシマー製作からの後継機であるアンクシャの完成です!
完成後のアッシマーとアンクシャを比べるとまずドム似の頭部がジェガンタイプに、腕部にはムーバブル・シールド・バインダーが装備され、足が長くなり、アッシマーにはないビーム・サーベルを両手に持たせるとアンクシャの方がひと回り以上大きくなっています。
今回の製作ポイントでもある濃いグリーンの装甲の色味ですが取扱説明書の作例を見本とするならば採用した暗緑色(日本海軍)はやや外しました。また薄いグレイのシール箇所を塗装した灰色9号も思ったより白過ぎました。いずれもスプレー缶の蓋の色味とのズレがあったためです。今回は独自解釈カラーとすることにします。
しかし、完成後のシルエットは製作前のイメージ以上に素晴らしく、マーキングにおいても同じ位置に同じシールを貼るという後継機としてのオマージュを表現しながら楽しんで製作することが出来ました。
また、新たな試みとして採用したシタデルベース「フラッシュギット・イエロー」の発色は正解で、MA形態時のみ見える頭部内部や背面のイエローは良いアクセントとなりました。
アッシマーの製作ノウハウを生かしつつも、洗練されたデザインと変形構造にガンプラの進化を感じられる製作過程でした。

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