1/35 タミヤ アメリカ M113A2 デザートワゴン

「朝食をとるイラクに派遣されたアメリカ兵士たち・・・」
2007.4 製作 / お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★★☆
2003年春のイラク戦争において、アメリカ軍主力部隊の余りにも速い進撃速度から補給の遅れが懸念される中、持ち前の信頼性と機動力で戦闘部隊を支え続けたベテラン兵員輸送車M113。 様々なタイプが開発された兵員輸送車M113の中でも、ベトナムでの戦訓を取り入れて1979年に生産を開始したのがM113A2です。駆動系と操縦装置に改良が加えられ、冷却システムやサスペンションも強化。 また外部燃料タンクをオプションで装備、発煙弾発射機も装着でき、トリムベーンも大型のタイプが使われています。
M113A2は湾岸戦争やイラク戦争にも出動、その信頼性を活かしてアメリカ軍を支えたのです。

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製作過程

今回の作品は以前製作した「地球連邦軍 陸戦MS小隊ブリーフィングセット」で使用した食事シーンをAFVでも取り入れたいと思ったことがきっかけです。 車輌は装備品満載のトラックもの、こちらもアメリカM113装甲兵員輸送車として以前製作したM113シリーズの現代版M113A2に決めました。
時代背景はまさに現代。2003年春のイラク戦争がその舞台です。サダム・フセインを倒すべく、イラクへ侵攻するアメリカ兵たちの束の間の朝食シーンを再現してみました。
1.塗装1
M113
  1. イメージは手持ちのイタレリ「フィールド・ツール・ショップ」のテーブルの上に乗せたタミヤ「ドイツ野戦炊事セット」に付属するパンやフルーツからスタートしました。
  2. 次に食事をとる兵士としてタミヤ「アメリカ将校・野戦会議セット」をヤフオクで入手。絶版品のレアものですが、テーブルに手をかけるポーズがねらいどおりでした。
  3. 舞台は砂地に崖という設定にしようと思います。
  4. 今回はフィギュアを多数投入する予定なので、レイアウトは作りながら考えることにします。
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2.組み立て
M113
  1. M113A2はアメリカM113装甲兵員輸送車と比較すると内部が簡略化され、部品点数も少なく、簡単に仕上がりました。とりあえず、足回り以外ほぼすべて組み上げます。
  2. むしろ今回はフィギュアと装備品に時間を費やすことになりました。
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3.塗装1~下地塗装&基本色&デカール~
M113
  1. 下地塗装としてサーフェイサーを吹きます。
  2. 車輌とフィギュアの基本色のライトサンドを吹きます。
  3. 装備品はオリーブドラブを中心に吹きます。
  4. 乾いたら、後回しにしていた組み立てを完成させます。
  5. 少なめのデカールをマークソフターを使って貼ります。仕様は第3機械化歩兵師団 第1旅団 第69機甲連隊 第3大隊 大隊本部 所属車としました。
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4.塗装2~ウエザリング~
M113
  1. 今回初めて使用する薄めたエナメルカラーのフラットブラウンでスミ入れと軽いウォッシングを意識しながら重ね塗りをします。
  2. さらに雨だれとチッピングを意識しながら筆塗りします。
  3. フラットアルミで軽くドライブラシを筆で行い、金属感を表現します。
  4. タミヤ「ウェザリングマスターセット」で砂や埃を表現します。
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5.フィギュア
M113
今回使用した主なフィギュアキットは
  • キット付属のフィギュア
  • タミヤ「アメリカ将校・野戦会議セット」
  • タミヤ「アメリカ機甲歩兵セット」
  • タミヤ「ドイツ野戦炊事セット」
  • タミヤ「トリケラトプス情景セット」
  • その他余りパーツから流用し、一部首の挿げ替えやスキンヘッドを施しました。M113は13名が搭乗可能とのことで、13体作ってみました。
    迷彩塗装に初挑戦。(画像は迷彩塗装前)
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6.ベース1
M113
  1. ベ-スにはスタイロフォームを使用。
  2. 彫刻刀で崖の接着面やキャタピラ跡を彫っていきます。
  3. ベースのサイドをいつものストーン調スプレーで吹き、乾燥を待ち、ベース周囲をマスキングします。
  4. 水で薄めた木工用ボンドを霧吹きで吹いて、壁用補修材を茶こしながら蒔きます。
  5. 下地として地面と岩肌に軽くライトサンドを吹いておきます。
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7.ベース2
M113
  1. パステル(黄土色・茶色・白色)を使って砂や土の質感を再現します。
  2. 崖としてNOCH製のコルクロックを石粉粘土で固定し、木工用ボンドで接着します。
  3. 砂利としてシーナリーバラストを、石は光栄堂のレイアウトストーンを木工用ボンドで接着します。
  4. 雑草として、ライケンと鳥の巣草や竹ぼうきを木工用ボンドで接着します。
  5. ⑩草の根元や影をアクリルガッシュの茶色で表現します。
  6. 最後にマスキングを剥がします。
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8.仕上げ
M113
  1. 車輌に装備品を接着し、ベルトやワイヤーロープ、アンテナに国旗などカスタマイズを施してベースに設置します。
  2. フィギュアを "適材適所"に配置します。
  3. 手持ちのアクセサリーを惜しみなく設置します。
  4. 背景パネルは朝日をイメージしたものを選び、写真屋で拡大プリントしたもの(W4つ切り)を使用します。
  5. 河合商会社製のディスプレイケ-スのベ-スサイドを隠すように黒のビニ-ルテ-プを貼ります。
  6. ふたをしたらいよいよ完成!
製作後記
食事シーンと手持ちの余りパーツの有効活用が今回の製作の目的でしたが、結果的にフィギュアと装備品満載のごみごみとした情景になったかもしれません。フィギュアについては過去最大の10名を投入。13名まで搭乗可能ということで13体製作しましたが、レイアウトを考え、10名に留めました。迷彩塗装についてもまだまだ経験不足を実感・・・。
一方でエナメルカラーでのウエザリングや装備品・銃の革ベルトの取り付けなど新しい手法にも挑戦し、国旗や兵士の書いた落書きなど、遊び心も取り入れてみました。
私の模型製作はディスプレイケースに納まるジオラマを一つのこだわりとしていますが、そのためレイアウトもワンパターンになりがちで、特に今回は舞台のスペースの制約を感じずにはいられませんでした。

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