1/144 バンダイ HGUC AMS-123X-X ムーンガンダム

サラサ 「ムーン」、ミネバ 「ガンダム」
2018.10 製作 / お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★☆☆

宇宙世紀0091年、ティターンズ残党と遭遇した地球連邦軍ロンド・ベル隊のアムロ・レイは新型サイコミュ兵器を搭載したガンダムを撃破するところから物語が始まります。
撃墜された機体の頭部とサイコミュ兵器であるサイコプレートの一部は一年後「機動戦士ガンダムZZ」に登場する忘れられたコロニー、ムーン・ムーンに漂着するのです。さらにロンド・ベル隊の巡洋艦ラー・ギルスと交戦状態になったネオ・ジオンの偽装貨物船アタラント3がムーン・ムーンに入港し、コロニー内部の人々を巻き込んでいくのです。
主人公のユッタ・カーシムは友人を助けるために戦闘に巻き込まれ、漂流していたミネバ・ラオ・ザビも助け出すという活躍を見せました。混乱の中ユッタはサザビーのプロトタイプとも言える「バルギル」のボディに、回収されたガンダムタイプの頭部とサイコプレートを連結させた「ムーンガンダム」を起動させ、ムーン・ムーンの人々のために出撃するのです。
「機動戦士ガンダムZZ」から「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」までの空白期間を描く物語であることから、独立コンテンツではなく 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のカテゴリーとさせていただきます。

Photo Gallery


製作過程

サザビーへ繋がるディテールに、可動に合わせて装甲が連動する脚部、HGながらもRGを思わせる細かなモールド、パーツ分割で色分けされたカメラアイ周辺、分離や組み替えができるサイコプレートなどスタイリッシュな機体はガンプラファンとしては飛びつかざる負えません。
しかしながら、HGとは思えないこだわりキットは高価になってしまった影響か、成形色の抜けが目立ったり、シール・デカールが付属していなかったりと省かれたものも多く、かなり手を加えなければならないようです。
一方、箱を開けてみるとうれしい誤算もありました。トリコロールカラーのブルーの成形色です。ネットの作例画像を見ると原画のパープルとは程遠い濃紺に見えました。原型であるバルギルのパープルを引き継ぐ設定ならば、これは塗装しなければと考えていましたが、実際の成形色は薄いパープルで、塗装の必要のない色味でした。また、頭部の一部や腰部のレッドも塗装の必要はなく、イエローパーツはネットの作例ではレモンイエローに見えましたが、実際の成形色はキャメルイエロー寄りになっており、追加塗装もこの色味でいこうと思います。

1.イメージ
機動戦士ムーンガンダム

ム-ンガンダムは連載中コミックスの描写でも登場したばかりで、細かいカラーリングやポージングなどが情報不足で、見切り発車でのキットの発売感は否めません。
今回の製作ポイントはコミックスやミニ設定資料集を参考に、オリジナルにどこまで近づけるかがポイントになりそうです。

  1. 選択式の頭部ユニットはガンダムマーカーを活用して塗り分けます。
  2. 成形色の抜けを筆塗りで追加塗装します。
  3. サイコプレートのクリアパーツ裏にあたる白いパーツ側をシルバーリーフで塗装し、輝きを増します。
  4. HGとは思えない細かいモールドに粘り強くスミ入れを行います。
  5. 付属しないシールをミニ設定資料集を参考にジャンクデカールで補います。
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2.組み立て1
機動戦士ムーンガンダム
HGとは思えない箱の大きさ、小さめのランナーのパーツ点数に圧倒されます。「アクションベース5」が付属していることにも驚きです。
ホワイトのパーツはホワイトとグレーを含んだホワイトの2色の成型色で構成されています。サイコプレートのクリアーパーツは思ったほどクリアー感がなく、がっかりです。
組み立てはいつもどおり、可能な限り組み立てた後に塗装を施しますが、追加塗装の手順を考えながら、パーツを仕分けして組み立てます。
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3.塗装
機動戦士ムーンガンダム

情報が少ないムーンガンダムのディテールアップポイントと塗装ポイントを取扱説明書にしっかりと書き留めて組み立てを進めていきます。
今回の基本塗装はガンメタルの追加塗装を抑えて、設定色のジャーマングレイの艶消し感を尊重して進めていきます。

  • 胸部・腰部・手・足の基軸パーツ・ランドセル、ビームライフル→ジャーマングレイ
  • 首周辺→ガンメタル
  • カメラアイ周辺、「アクションベース5」の差し込み用パーツ→マットブラック
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4.ディテールアップ
機動戦士ムーンガンダム

頭部周辺のディテールアップと追加塗装がメインです。カメラアイのパーツはグリーンとクリアーの選択式となっていますが、両方塗装して仕上がりのいい方を選択しました。

  • 前後のツノをシャープ化します。
  • カメラアイ周辺→ガンダムマーカーのメタグリーン、フラットブラック
  • ランドセル一部→ガンメタル
  • サイコプレートの一部→キャメルイエロー
  • 頭部バルカン、首周辺のパイプ、脚部パイプ、スカート裏パイプ、ランドセル一部、
    スラスター、サイコプレート裏面にあたるホワイトのパーツ側
    →シルバーリーフ
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5.組み立て2
機動戦士ムーンガンダム

組み立てを再開しますが、組み立て後だとスミ入れが困難なパーツもあるため、組み立てながら一部スミ入れを先行させます。
頭部の二つのツノのシャープ化はパーツを破損させないように組み立て手順を工夫して進めます。今回頭部の塗装やディテールアップに最も時間を要しました。
また、このキットはHGながらもポリキャップを使用しない新たな挑戦が盛り込まれていますが、パーツのフィット感が気持ちいいです。

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6.スミ入れ
機動戦士ムーンガンダム
淡い機体色のこのMSの場合は、スミ入れを主張し過ぎないように濃度を抑えます。
機体のレッドのパーツは「マックスファクトリー コピックモデラー [0.02 ブラック スミ入れ用]」で、パープルのパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」で、ホワイトのパーツはシャーペンでスミ入れを行い、シンナーで拭き取ります。
正面からは見えませんが、サイコプレートの裏面が最もスミ入れが強調されるポイントになるので、丁寧に作業を進めます。
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7.デカール・コーティング
機動戦士ムーンガンダム
  1. シール・デカールが一切付属しないこのキットには手持ちのジャンクデカールでRG風に仕上げたいと思います。Amazon 限定のコミックス「機動戦士ムーンガンダム (1)(2)巻セット」に付属する ミニ設定資料集を参考に進めますが、画像が小さいために拡大コピーして設定に近いデカールを探します。
  2. 手持ちのリアリスティックデカールと水転写式デカールを組み合わせますが、最近はリアリスティックデカールに慣れているせいか、水転写式デカールが貼り付け後にまとわり付いて本当に苦労しました。
  3. 「Mr.マークソフター」を掛けて乾燥したら、頭部周辺のメタグリーンをマスキングし、コーティングも含めて「GSIクレオス Mr.トップコート水性プレミアムトップコートつや消しスプレー」を吹きます。
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8.仕上がり
機動戦士ムーンガンダム

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」公開当時のイメージボードにも描かれたロング・ライフルが、「HG ムーンガンダム連動ロング・ライフル(ガンダムエース2018年11月号付録)」として発売されました。塗装、デカールの追加、黄色いラインのシールの追加を施して右手に持たせます。

すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成です。
本キットに付属する「アクションベース5」に乗せると様々なポージングを楽しめます。

製作後記

薄いパープルの機体色が鮮やかで、サザビーにも繋がるという異色のガンダムです。
RG並みの可動域とモールドの細かさに根気よくスミ入れ、本キットの弱点でもあるデカールを補うことによって高密度の機体に仕上げることが出来ました。「GSIクレオス Mr.トップコート水性プレミアムトップコートつや消しスプレー」のつや消し感が、薄いパープルをさらに上品にしてくれました。また、シールに頼らない頭部パーツはフラットブラックとガンダムマーカーのメタグリーンで塗り分けることによって新たなガンプラ製作の手法を導いています。
サイコプレートなどの新機軸も多数盛り込まれていますが、ポリキャップを使用しないパーツはフィット感に問題ないものの、ポロリが気になります。また、久しぶりにジャンクの水転写式デカールを使用しましたが、ポーズをとらせる度に剥がれてしまい、何度も修復作業を強いられました。リアリスティックデカールの有効性を改めて認識させられました。
コミックスの物語が進行しておらず、ムーンガンダムの展開や今後どのようなMSが登場するのかも未知数でもあり、とりあえず「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のコンテンツとしておきます。

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