1/144 バンダイ HG MS-09F ドムトローペン

ゲイリー「あれはザクか!連邦に下ったのか?その姿は忍びん・・・」
2013.7 製作
お気に入りランク:★★★☆☆  レア度:★★★☆☆
大好きなMSでもあるドムですが、トローペンはドイツ語で熱帯、英語のトロピカルの意味で、砂漠・熱帯用の機体です。
脚部のホバー用サンドフィルター付き吸気口は、ドイツ空軍のBf109G戦闘機の熱帯仕様の過給器用空気取入口に装備されているものを参考にしているようで、サーフィンのような疾走は他のMSにはない特長です。
劇中ではドム・トローペンに搭乗したゲイリーがトリントン基地を襲撃してアナベル・ガトー少佐のガンダム試作2号機奪取を支援したシーンが印象的でした。

Photo Gallery


製作過程

RGシリーズの「機動戦士ガンダム0083」ラインナップ化にあたってOVAを見直していたところ、目に留まったのがドムトローペンの活躍シーンです。大好きなドムということもあり、RGのガンダム試作1号機発売前に製作することにしました。
お気に入りの機体にもかかわらず、ドムは完成品のコレクションがほとんどで、製作するのは30年ぶり???古い モデルでもあり、HGUCでもあるため、出来る限りのディテールアップを施したいと思います。
1.イメージ
ドムトローペン
箱を開けた印象は思ったよりカラフルなパーツが目に付きます。初代ドムとはやや印象が異なり、アニメ映像ともカラーリングが異なります。これはカトキハジメ氏によるリニューアルデザインによるものですが、説明書を見ながら塗装をイメージすると自分なりの解釈によるアレンジが必要になりそうです。
今回はボックスアートのカラーリングよりもOVAの映像を参考に塗装を施していきたいと思います。
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2.塗装
ドムトローペン
  1. 基軸部分の色はパステルカラーの紫ですが、これではドムの重量感が損なわれるため、背面の一部を残しジャーマングレーに塗り替えてOVAカラーに倣います。
    ラケーテン・バズやポリパーツもジャーマングレーに塗り替えます。
  2. 予備マガジンとラケーテンバズの一部をガンメタルで塗装します。
  3. 手の甲はパステルカラーの紫から機体色の紫に調合して塗装します。
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3.ディテールアップ
ドムトローペン
  1. モノアイは付属のホイルシールを使わず、ウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のクリアーグリーン裏に銀のホイルシールを貼ったものを貼り付けます。
  2. 頭部ユニットのモノアイ周辺は付属のシールではなく、フラットブラックで塗装し、パイプもフラットアルミで塗装します。
  3. ヒート・サーベルはクリアーイエローのジャンクパーツに差し替えます。
  4. バーニア、ダストフィルター、かかと、足の裏をガンメタルで塗装し、周囲やホバーユニットをシルバーリーフもしくはフラットアルミで塗装します。
  5. バーニア内側、ダストフィルター、足の裏の一部をサーフェイサー(ホワイト)で下地塗装し、発色を高めてからブライトレッドで塗装します。また、胸部のビームポイントや足の一部も説明書に倣ってレッドで塗装します。
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4.組み立て
ドムトローペン
  1. いつもどおり可能な限り組み上げて塗装につなげ、また組み立てます。
  2. 組み立てながらも塗装の追加やディテールアップに気付いたら積極的に取り入れていきます。
  3. HGUCのクオリティーではパーツのつなぎ目が目立つ箇所があるため、デカールによる隠蔽も検討します。
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5.スミ入れ
ドムトローペン
  1. メリハリを付けるために胴体の濃紺色パーツ、ジャーマングレーのパーツ、ダストフィルターは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」で、紫のパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れを行います。
  2. 綿棒を使ってシンナーで丁寧に拭き取ります。
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6.デカール
ドムトローペン
  1. 付属のシールは頭部のブラックとモノアイのみですが、いずれも使用しません。ジャンクデカールでMSとしての巨大感を演出したいと思います。
    さらに、このキットを購入時に入手したバンダイガンダムUC スペシャルデカールキャンペーンの「ジオン汎用マーキングセット」を活用しました。
  2. デカールのコーティングとパーツの白化対策も含めて、「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。やや薄いと感じた機体色の紫はこの作業で色味が落ち着きました。
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7.仕上がり
ドムトローペン
  1. すべてのパーツと武器を組み上げます。
  2. 最後につや消し処理から除外したモノアイを頭部ユニットに取り付けたら、いよいよ完成です!
    モノアイ裏のホイルシールの効果は絶大で、いいアクセントになりました。
製作後記

完成した印象はとにかく小さい!後継機でもあるドライセン(ユニコーンVer.)の2/3の身長で、とにかく重量感と迫力不足なのです。特徴でもある赤の配色の多用もおもちゃっぽく見えます。それでもディテールアップ塗装やデカールの追加でなんとか精密感と巨大感をもたらすことができたと思います。
OVA第1話を意識して、ホバーユニットで疾走する名シーンを画像加工で仕上げました。パラパラ漫画風の面白い画像に仕上がりましたので、Photo Galleryのサムネイルを順にクリックしてみてください!
ドムは大好きなMSだけにまた別の形で・・・、たとえばジオラマなどで再チャレンジしてみたくなりました。

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