1/48 バンダイ RX-78F00 ガンダム[BUST MODEL]

「動け、ガンダム。」
2022.1 製作
お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★★★
2020年12月19日から横浜・山下ふ頭でオープンしている実物大"動くガンダム"の公開施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の開催期間が1年間延長され、2023年3月31日までとなることが決定しました。
横浜の港で圧倒的な存在感を誇るRX-78F00 ガンダム、いわゆる横浜ガンダムが1/48スケールの非可動胸像ディスプレイモデルで特徴的なフォルムや装甲のパネルラインが精密に再現されたキットです。選択式の首と肩のオプションパーツによって実物大ガンダムのフォルムを再現することも可能で、さらに頭部に組み込まれたLEDユニットによってメインカメラとツインアイが発光可能となっており、機体各所のマーキングを再現できるホイルシールとマーキングシールも付属しています。

Photo Gallery


製作過程

さてさて、ちょうど1年前に製作した「1/144 バンダイ RX-78F00 ガンダム&ガンダムドック」が思いのほかの好キットで、その時同時注文していなかったこのキットにもYouTubeなどネットでずっと注目していました。さらにガンダムベース福岡で展示されていたキットを見て製作意欲に火が付き、購入に至りました。
1/144スケールとの違いは見事に再現されたそのイロプラ、成型色でしょう。ディテールアップとしての追加塗装も必要がなく、パネルラインもしっかり入った1/48版RGとも言えるような素晴らしいキットです。
これまで自作でLEDや麦球でツインアイやモノアイを点灯させたことはありましたが、キット付属のLEDユニットを頭部に組み込むのは意外にも初めてかもしれません。

 

1.イメージ

機動戦士ガンダム

箱を開けると上半身のみとは言え、パーツ点数が少なく、ストレスフリーで製作出来そうです。LEDユニットやクリアパーツ、ビスなどパーツリストをしっかり確認しておきましょう。
このキットにはディスプレイ用のベースが付属していますが、その大きさは横長なもので、ひと工夫したいと思います。

  1. 色ごとに細分化されたパーツは塗装の必要がないと思わせる成型色ですが、基軸パーツのみ塗装します。
  2. LEDの光量を上げ、光の漏洩を防ぐ工夫を施します。
  3. サーチライトにオリジナルのディテールアップを加えます。
  4. クラック対策をしつつ、スミ入れを辛抱強く行います。
  5. マーキングシールを辛抱強く貼ります。
  6. トップコートはつや消しとつやありの二刀流で対比させます。
  7. 付属のベースは使用せず、手持ちのディスプレイケースに収まるディスプレイベースを模索します。

2.塗装

機動戦士ガンダム

このキットは成型色の色分けの再現度があまりにも素晴らしいので、塗装は基軸パーツ、エッジパーツ、バーニアのみとします。1/144スケール製作時悩んだロイヤルライトグレイ+ジャーマングレイで筆塗りした微妙な色味の箇所も見事に再現されています。
なお、装甲との差別化を図るために基軸パーツは塗装後つや消しとします。

  1. 基軸パーツを黒鉄色で塗装します。
  2. エッジパーツ、バーニアはガンメタルで塗装します。
  3. 基軸パーツのみ、装甲との質感を対比させるために「GSIクレオス Mr.トップコート水性プレミアムトップコートつや消しスプレー」を吹きます。

3.組み立て

機動戦士ガンダム

組み立てはストレスなくサクサク進みます。パーツのフィット感も素晴らしく、作っていて気持ちがいいキットです。
今回は100円ショップ セリアで購入したブロックバッファー(スーパーシャイン)を使ってバリ取りやパーティングラインの処理を行いました。本来はネイル用ですが、フィニッシングペーパーよりソフトでマイルドに仕上がります。
いつもはシャープ化しているブレードアンテナは充分シャープなので、破損リスクを避けてシャープ化は行いませんでした。頭部はLEDユニット点灯のために頻繁に開閉するので、ブレードアンテナの破損に注意が必要です。
選択式の首と肩のオプションパーツは実機の立像のプロポーションに近づけない方が自然な姿に感じられたため、首パーツは取り付けず、肩パーツは取り付けることにしました。

4.ディテールアップ

機動戦士ガンダム
  1. ツインアイの光量を上げ、装甲からの光の漏洩を避けるために頭部内部にホイルシールを貼り付けます。
  2. 胸部にあるサーチライトは実機の横浜ガンダムはクリアーですが、Mk-ⅡやGP01の系譜に倣ってクリアーグリーンにディテールアップします。ウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のクリアーグリーン裏に銀のホイルシールを貼って取り付けます。

5.スミ入れ&マーキング

機動戦士ガンダム
  1. 青や赤の濃い色のパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」でスミ入れを行います。
  2. 白い色のパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れを行います。
  3. 大創の「オイルライター専用オイル」を使って綿棒ではみ出たラインを拭き取ります。クラックは発生しませんでした。
  4. RG並みのクオリティーのマーキングシールを貼り付けます。このスケールとしては珍しいですね。
  5. つや消しを施した基軸パーツとツインアイをマスキングしておきます。
  6. 今回も実機のイメージに合わせて光沢を選択しますが、装甲パーツのみ「Mr.スーパークリアー光沢」でコーティングします。4、5回吹いていつも以上に厚みを増して輝きを強調します。

6.ディスプレイベース

機動戦士ガンダム

このキットを見た時、完成品はぜひとも「コレクションケース デスコ レギュラー 18 」に収納したいと考えました。しかし、キット付属のベースでは横幅が長過ぎます。
そこで製作しながらひらめいたのが、保有していた「アクションベース ライトニングベース プレートタイプ グリーンVer.」の活用でした。
台座の中心部をガンダムの差し込み部に合わせてピンバイスやドリル刃でくり抜きます。

7.仕上がり

機動戦士ガンダム
  1. トップコートのためのマスキングを外し、すべてのパーツを組み上げます。
  2. ガンダムを「アクションベース ライトニングベース プレートタイプ グリーンVer.」に取り付けます。
  3. 「コレクションケース デスコ レギュラー 18 」にディスプレイベースを乗せます。
  4. LEDユニット(ブルー)にボタン電池(LR41)2個(パナソニックLR41P)を、ディスプレイベースに単四電池3個をセットします。
  5. ツインアイとディスプレイベースのスイッチオン!ふたをしたら、いよいよ完成!

製作後記

とにかく精密に分割、色分け、再現されたパネルラインのこのキットはストレスフリーで製作出来ました。どうしてこんな素晴らしいキットが一般発売されていないんだろうと感じられる再現度、完成度の高いキットです。
「1/144 バンダイ RX-78F00 ガンダム&ガンダムドック」製作時には多くの動画や画像を参考に実機の色分けを検証したものですが、あの苦労は一体何だったんだろうと思ってしまいます。そして、リアリスティックデカール同等のマーキングシールが横浜ガンダムの巨大感を演出してくれます。
胸部のサーチライトのクリアーグリーンには賛否両論あるかもしれませんが、Mk-ⅡやGP01に繋がる系譜に裏打ちされたものとして、独自解釈しました。
また、初めての純正LEDユニットによるツインアイとライトニングベースの鮮やかなグリーンが胸像モデルらしくディスプレイしてくれています。胸像としてだけでなく、ジオラマとして手を加えてみても面白いキットなのではないでしょうか。

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