1/144 バンダイ HG MS-06F ドアン専用ザク

ドアン「君はこの子供たちのために戦えるか?」
2022.8 製作
お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★★★

映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」はテレビアニメ「機動戦士ガンダム」いわゆるファーストガンダムのエピソード第15話「ククルス・ドアンの島」をモチーフに劇場用作品として製作されました。

ククルス・ドアンはジオン公国軍のサザンクロス隊の元隊長で、その実力は”シャアかドアンか”と言われるほどでした。ドアン専用ザクは脱走後無人島であるアレグランサ島の子供たちを守るため、そしてある目的のために地球連邦軍やジオン公国軍の迎撃に運用され、倒したMSの部品でその機体の補修・改修を行い、装甲は剥がれた左右非対称となっています。
テレビアニメ版では”作画崩壊”とまで酷評された第15話のザクは映画化にあたってデザイナーのカトキハジメがガンプラファンの声を安彦良和監督やイムガヒ副監督に進言し、面長な顔は下顎部のジョイントが外れかかっているという解釈の下、違和感がないように設定変更されて作品に取り入れられました。

Photo Gallery


製作過程

ORIGIN版ザクに新規造形を交えて再現されたドアン専用ザクは面長で印象的な形状の頭部、機体各所の剥がれた装甲や動力パイプ部のパーツ欠損、側頭部・後頭部のディテール、バーニアの見えないランドセル形状、シールド各所に及ぶ装甲の剥がれまで忠実に再現されています。
さらにジオン公国軍サザンクロス隊の部隊章やコーションマークの水転写式デカールが付属しており、納刀状態と抜刀状態を再現できるヒート・ホークと左平手パーツも付属しています。
私のガンプラ製作の経験の中でも数少ないダメージ付きキットは「機動戦士ガンダムサンダーボルト」のフルアーマーガンダムとサイコ・ザク以来の製作となります。このキットのダメージはしっかり彫り込まれているものの、筆塗りが多数必要で、出撃間もない”ククルス・ドアンの島版ガンダム”と比べて島に長く居た”ドアン専用ザク”はウェザリングに時間をかけて再現する必要がありそうです。

 

1.イメージ

ドアン専用ザク

このキットもプレミアムバンダイ限定商品にもかかわらず、フルカラーのスペシャルパッケージとなっています。右下にノーマルスーツを着用したドアンが描かれていて、旧キットを思い起こさせます。取扱説明書は本キット専用のものですが、モノクロ仕様です。
箱を開けて見るとORIGIN版ザクからの流用のため、余剰パーツが多く発生しそうです。武装はヒート・ホークのみとなっています。
後ハメ加工・パーツの合わせ目消し・ダメージ表現・ウェザリンググ塗装・ジオラマ製作がポイントになり、取扱説明書にチェックポイントをしっかり書き込んで作業を進めます。

  1. スパイクアーマー、肩部、腕部、脚部の後ハメ加工とパーツの合わせ目消しを施します。
  2. 基軸部、胸部、脚部は段落ちモールドで対応します。
  3. 一部の成型色を生かしますが、ほぼ全塗装します。
  4. 基軸パーツは金属感を意識して、部位ごとに塗り分けます。
  5. モノアイはドアン専用ザク仕様として初めてのディテールアップに挑戦します。
  6. バーニアの見えないランドセルをバーニアが見える開閉式のランドセルに改造します。
  7. ダメージ表現とウェザリング塗装を丁寧に筆塗りします。
  8. ククルス・ドアンの島版ガンダムとの組み合わせで、劇中冒頭の対決シーンを再現するためにアレグランサ島の岩壁をイメージして、ジオラマベースを製作します。

2.組み立て1

ドアン専用ザク
  1. ORIGIN版ザクの製作経験を生かしながら組み立てます。取扱説明書に後ハメ加工、パーツの合わせ目消し、ディテールアップポイントを記入してから作業を進めます。
  2. 最近は100円ショップの様々なヤスリを試していますが、今回はセリアで購入したブロックバッファー(スーパーシャイン)とクッションやすり(細目#1000)でゲート処理を行いました。クッションやすりはエッジにも使い易く、今後の主力となりそうです。
  3. 余剰パーツが多いために、思ったほど組み立てにストレスは感じません。左右非対称の特殊なザクは組み立てていて楽しいです。

3.仮組み

ドアン専用ザク

いつもはパーツの破損や効率性を重視して仮組みを行わない私ですが、前作のゲルググに続いて珍しく今回も仮組みしました。
これは後ハメ加工やパーツの合わせ目消しが多発するために構造を理解するためです。
独特な作画崩壊頭部と装甲が剥がれたザクはブサカッコイイキットです。

4.後ハメ加工

ドアン専用ザク
  • スパイクアーマーの内側を隠すような変なディテールを削ぎ落します。
    肩部基軸パーツの2つの穴の両サイドカットし、後ハメ加工を施します。
  • 肘の黒いパーツが後ハメ出来るように差し込み先の干渉部を削ぎ落します。
  • 腕の基軸パーツを分割して後ハメ加工を施します。
  • 脚部はORIGIN版ザクと異なり、パーツの合わせ目が両サイドではなく、後部のみになっていたことはうれしい驚きでした。
    脚部も基軸パーツを中心部で分割し、後ハメ加工を施します。
  • 直立すると隠れてしまう膝関節の基軸パーツに目立つパーティングラインがあるため、ヤスっておきます。

5.パーツの合わせ目消し

ドアン専用ザク
  1. スパイクアーマーと腕部には瞬間接着剤を、肩部と脚部にはタミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで4、5日硬化を待ちます。
    部位によって接着剤を使い分けた理由はスパイクアーマーと腕部のパーツの合わせ目が深く、モールドへの干渉を考慮したためです。
  2. 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
  3. 0.5mmのピンバイスとハイキューパーツ「ラインスクライバーCS 0.15mm」で埋まったモールドを彫り込みます。
  4. ここでスパイクアーマーと脚部装甲裏をフラットブラックで先に筆塗りしておきます。
    ここは私の経験上重要なポイントで、パーツの合わせ目消し前に塗装すると合わせ目から塗料がはみ出ますし、機体色の塗装後に筆塗りすると汚れるリスクがあるためで、この段階である程度装甲裏を筆塗りしておき、のちに補正します。
  5. 乾燥後フラットブラックで塗装した箇所と基軸パーツをマスキングしてサーフェーサー(ホワイト)を吹きます。
  6. パーツの合わせ目を再チェックし、必要に応じてヤスリで補正し、サーフェーサー(ホワイト)を吹きます。
  7. 1日以上乾燥させてから、ガンダムカラー MSグリーンを吹きます。
  8. 脚部装甲後部のリベットの外枠をガンメタルで、内輪をガンダムマーカーEX<シャインシルバー>で筆塗りします。
  9. 乾燥後、装甲裏のフラットブラックと基軸パーツのガンメタルの補正塗装をします。
    また、ドアン専用ザクならではの剥がれた装甲の一部をガンメタルで筆塗りします。

6.塗装

ドアン専用ザク

パーツの合わせ目消しの硬化を4、5日待つ間に残りのパーツの塗装を進めます。脚部の露出したグリーンの成型色のパーツやランドセルなどを除いてほぼ全塗装します。
胸部にもパーツの合わせ目が出来ますが、悩んだ末ORIGIN版ザク同様段落ちモールドで対応することにします。
また、動力パイプなどのシール対応箇所は筆塗りします。

  • 機体装甲→ガンダムカラースプレー MSグリーン
  • 胸部・スカート部→ガンダムカラースプレー MSディープグリーン
  • モノアイレール・胸部・関節部・足裏→マットブラック
  • 手・腕部基軸パーツ・ポリキャップ→ジャーマングレイ
  • 頭部・頭部基軸パーツ・動力パイプ・ヒートホークの動力パイプ→ガンメタル
  • 動力パイプ一部(シール対応箇所)→サーフェーサー(ホワイト)+ガンダムカラースプレー MSグリーン
  • 動力パイプ一部(シール対応箇所)、脚部露出部→ガンメタル
  • 足裏のバーニアとリベット→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
  • ヒートホークの柄→サーフェーサー(ホワイト)+パープル
  • ヒートホークの刃先→サーフェーサー(ホワイト)+キャメルイエロー

7.ディテールアップ

ドアン専用ザク

モノアイシールは使用せず、今回初めて外枠付きのモノアイを製作します。狙いはブサイクな頭部で、TV版ドアン専用ザクに寄せた過去最小サイズのモノアイを製作します。

ランドセルのバーニアはTV版の映像では背面の噴射光の描写があるにもかかわらず、バーニアが無いように見えます。これは個人的には作画ミスと想像しますが、映画版では開閉式のバーニアカバーだったと解釈し、実際映像にも描写されています。
このキットはディテールアップの余地が少ないキットでもあるので、敢えて工作にチャレンジしてみます。
(ランドセルのバーニアはGUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE MS-06F ドアン専用ザク【ククルス・ドアンの島】では開閉式ギミックが再現されています。)

  • モノアイレールのシール貼り付け箇所を削り落とし、ガンメタルで塗装したウェーブ「U・バーニア フラット【1】」3.0mmに定番のウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のクリアーピンク1.5mm裏にセメダイン「ラピーミニ キラキラテープ」を貼り付け、スチのりで接着します。
  • ランドセルのバーニアカバーにあたる部分をデザインナイフとハイキューパーツ ラインスクライバーCS 0.15mmで掘り込み、バーニア内部の接続部と合わせて削り落とします。ランドセルとカバーに0.6mmのピンバイスで穴を開けて真鍮線を通します。
    ジャンクパーツでランドセル内部の基軸パーツを作り込み、ランドセル内に収まるサイズのジャンクのバーニアを取り付けます。
    ランドセル外部に開けた穴の隠ぺいのためにガンメタルに塗装したウェーブ「U・バーニア フラット【1】」2.5mmを接着します。
    ランドセルカバーを持ち上げる支柱をジャンクパーツで作成して取り付けます。

8.スミ入れ

ドアン専用ザク

すべてのパーツを組み立てないままここでスミ入れを行います。これはこれまでの経験を踏まえて、スミが基軸パーツに流れることによって起こるクラックを避けるためです。
「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」を「Mr.ウェザリングカラー 専用うすめ液」でジャブジャブに薄めて、スミ入れします。うすめ液を使って綿棒で拭き取ったら、クラック防止のためにドライヤーで速乾させます。

9.組み立て2

ドアン専用ザク

塗装から除外したパーツの合わせ目消しのパーツも含めてすべての塗装が完了したら、機体を組み上げます。

  1. 後ハメ加工した基軸パーツを腕部と脚部の外装パーツに挿入して、瞬間接着剤でしっかり接着します。
  2. スパイクアーマーを後ハメ加工した基軸パーツにはめ込み、肩部に取り付けます。
  3. すべてのパーツを組み上げます。

10.マーキング&ウェザリング

ドアン専用ザク

ここまで順調に製作が進んできました。苦手としていた後ハメ加工とパーツの合わせ目消しも予想以上の完成度です。機体色の色味も素晴らしく、この時点で終わりにしてもいいくらいです。
ここはなんとしてもウェザリングで汚し過ぎてしまうことは避けなければなりません。モデラーの製作過程を見てみるとウォッシングをしている方もいますが、私は1/144スケールに合わせたドットの積み重ねによってMSの巨大感とドライブラシによる剥がれた装甲の金属感にこだわりたいと思います。完成イメージはAFVのウェザリングです。
そしてもう一つのこだわりとして、Blu-rayで映像を確認して傷や汚れの箇所も可能な限り再現します。実際映像を検証すると、場面が変わってもちゃんと傷や汚れの位置が同じなのです。

  1. 水転写式デカールを貼り、「Mr.マークソフター」でデカールを馴染ませます。ダメージ仕様のデカールも素晴らしい!
  2. モノアイをマスキングしてGSIクレオス「Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹きます。
    イロプラを生かした破損・交換部分のパーツも一体化されておもちゃ感が消えました。
  3. タミヤ「ウェザリングマスターセットB、C」で足元を中心にブラウンの汚しを、シールドの露出部周辺や装甲裏、バーニア周辺はブラックのすすを加えます。
  4. 「Mr.ウェザリングカラー グランドブラウン」を爪楊枝で錆や傷のドット、雨垂れを描きます。
  5. アクリルガッシュのバーントアンバーをくたびれた歯ブラシで叩き、泥の跳ね返りの不規則な汚れを表現します。
  6. この段階で再度「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹きます。
  7. 「ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>」で装甲の剥がれとエッジを中心にドライブラシを掛け、輝きを放ちます。
  8. モノアイ支柱内側に両面テープを貼り付け、ランナーが入っている透明の袋を切り取り、モノアイシールドとして取り付けます。

    いよいよドアン専用ザクの完成です!

11.ジオラマベース1

ドアン専用ザク

アムロとドアンが出会った劇中の印象的なシーンを再現するため、ジオラマベースを製作します。
最近は鉄道模型店を探しても入手困難な立方体のスタイロフォームの代わりに発泡スチロールを、同じく入手困難なコルクロックの代わりにカブトムシ・クワガタ飼育用の止まり木、くち木を使って土台を作ります。

  1. ホームセンターで購入した立方体の発泡スチロール(スチロールブロック200×200×200mm+100×200×200mm)をスチのりや真鍮線、両面テープを駆使して土台を作ります。
  2. 100円ショップ大創の「カブトムシ・クワガタ飼育用の止まり木、くち木」をスチのりで岸壁として接着します。
  3. アサヒペン「ストーン調スプレー(ホワイトストーン)」を下地として吹きます。
  4. 100円ショップ大創の紙粘土で各ブロックのつなぎ目を埋めます。
  5. 水で希釈した木工用ボンドをスプレーし、dufix「壁用補修材」を茶こしを使って撒きます。
  6. ガンダムとドアン専用ザクの足にラップで巻いて紙粘土に埋め込んで足跡を形作ります。

12.ジオラマベース2

ドアン専用ザク

ここではアムロがドアン専用ザクと対峙した瞬間、瞬時に接近戦を覚悟してガンダムのビーム・ライフルを海中に投げ捨てたシーンに繋がるよう、ストーリーを暗示する海中を製作します。
さらに海面をジオラマベースから取り外せるギミックにも挑戦したいと思います。

  1. 海面は100円ショップキャンドゥで購入した「クリアシンプルケース カトラリー 236×76×40mm」を使用します。
    側面には100円ショップ大創のクリアファイルのクリアブルーを流用し、ケースの内側に貼り付けます。
  2. ガンダムのビーム・ライフルが海面に浮き出るポジションに合わせ、焼いたキリでケース上面に穴を開けます。
  3. 大久保「なみいたくん」や手元のジャンクツールをスチのりでケースに接着します。スチのりの塗りムラは透けると水の泡のように見えます。
  4. 海面から浮き出たビーム・ライフル周辺にフラットホワイトで水しぶきを描きます。
  5. 海底はスチレンボードと発泡スチロールで形作り、ダークブルーとクリアーグリーンで塗装します。
  6. そこにシーナリーバラストや100円ショップで購入した「ディスプレイグリーンマットB」「ガーデニング用小石」「麦飯石」を木工用ボンドで接着します。
  7. 海底に海面のケースを乗せ、接着せず取り外せる余地を残してジオラマベースにはめ込みます。
    海底の中身はほとんど見えなくなりますが・・・(笑)。

13.ジオラマベース3

ドアン専用ザク

劇中のシーンに合わせて、ガンダムが投げ捨てたビーム・ライフルを海面に配置し、戦闘時の夜間の曇り空を意識してやや薄暗いイメージでジオラマベースの塗装を行います。

  1. ジオラマベースはベースの"反り"を防げるMDF(木質繊維を原料とする成型板、中密度繊維板28.5㎝×28.5㎝)を使用します。
    サーフェイサーを吹いた後、側面はマットブラックで塗装し、乾燥後マスキングしておきます。
  2. 岸壁はガンメタル、海面はダークブルー、岩はヘイズグレイやジャーマングレイを吹きます。
    岸壁はストーン調スプレー(ホワイトストーン)の下地を一部残すことでグラデーションを付けます。
  3. 地面は100円ショップ大創の防カビ水性塗料リネンベージュを水で希釈して、ガンメタルやジャーマングレイで影を付けます。
  4. シーナリーバラストや鉄道模型用のカラーパウダーを撒いて、木工用ボンドを希釈したスプレーで硬化させます。
  5. 100円ショップで購入した「ディスプレイグリーンマットB」「ガーデニング用小石」「麦飯石」を木工用ボンドで接着します。
  6. 「鳥の巣草」など鉄道模型用の木や雑草を植え、仕上げに埃として白のパステルを降り掛けます。今回の設定は夜間でもあるために緑の要素は抑え気味にします。
  7. 岸壁の一部にフラットホワイトでドライブラシを掛けて水しぶきを描きます。
  8. コーティングとして「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹きます。
  9. 海面と岸壁の接地面を水しぶきとして手芸用わたを配置します。
  10. 発泡スチロールの背面の淵を塗装するために安価な100円ショップ大創の「補修用ラッカースプレー(油性)」を吹きました。
    ここでアクシデント発生!!なんと塗装の数分後発泡スチロールの溶解が始まったのです。本来はこの面に黒い画用紙を貼り付ける予定でしたが、そのエッジが崩壊したのです。すぐに溶けたのであれば止めることも出来ましたが、数分後の溶解に気付き、呆然としました。完成目前にしてここから修復作業を始めなければなりません。
  11. ホームセンターで購入したブラックアングルを支柱としてベース裏面下にスチのりで接着します。
  12. 東急ハンズで購入したゴークラ「カラー工作用紙 525×380mm」をベースサイドの形状に合わせて切り取り、裏面の淵をマットブラックで塗装します。乾燥後、両面テープとスチのりで接着することでなんとか修復出来ました。
  13. HOBBY BASEのモデルカバースクエア(特大)のベースに乗せてジオラマベースの完成です。

14.仕上がり

ドアン専用ザク
  1. ガンダムの左足裏とドアン専用ザクの両足裏に1.0mmのピンバイスで穴を開け、針金を瞬間接着剤で接着してジオラマベースに取り付けます。
  2. 武装類を持たせて劇中のポーズを決めたら、アレグランサ島におけるガンダムとドアン専用ザクの激突シーンがいよいよ完成!
  3. HOBBY BASEのモデルカバースクエア(特大)のクリアカバーはいつもは300mmの高さにカットすることが多いですが、今回は420mmのフルサイズのまま使用します。

製作後記

自分史上最高のザクと言ってもいい完成度ではないでしょうか!
”作画崩壊”とまで酷評された面長な頭部と装甲が剥がれたドアン専用ザクがここまでブサカッコイイキットに仕上がるとは思っていませんでした。苦手としていた後ハメ加工とパーツの合わせ目消しも順調に進み、ダメージ表現やウェザリング塗装など色味もイメージどおりで、汚し過ぎに注意しつつも金属感と砂や埃のウェザリングのバランスがうまくいきました。また、モノアイやバーニアギミックなど初めてのディテールアップにも挑戦し、HGとは思えない情報量を持たせました。
一方、順調に製作が進んだドアン専用ザクに対してジオラマベースは最後に発砲スチロールの溶解というアクシデントが待ち受けていましたが、なんとかリカバリーすることが出来ました。ジオラマベースでもカブトムシ・クワガタ飼育用の止まり木やくち木を使った岸壁、クリアケースを使った海面、投げ捨てたビーム・ライフルにストーリーを思い起こさせる演出など新たな挑戦も取り入れました。
ディスプレイケースの容積をフルサイズで使ったジオラマの完成です。

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