1/144 バンダイ HG MS-07H-8 グフ・フライトタイプ

ギニアス「私のアプサラスは無敵だ!」
2018.6 製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆

OVA『機動戦士ガンダム第08MS小隊』よりグフ・フライトタイプはグフ飛行試験型の最終型で、グフカスタムをベースにH型シリーズの完成型として少数が量産されました。

グフと言えばドダイYSに乗せて運用するイメージですが、この機体は脚部に熱核ジェットエンジンを搭載し、大推力で強引に機体を浮かせるため、脚や両肩がドムのように肥大化し、バックパックにも大型の推進器が備え付けられています。武装もグフカスタム同様ガトリング砲付きシールドなど共用の武装を持っています。
本編では第10話に登場。第11話ではラサ基地を包囲した地球連邦軍を攻撃するために発進したアプサラスⅢの護衛として2機が登場。アプサラスIIIの稼動を見届けてザンジバル級機動巡洋艦「ケルゲレン」に帰投するも、大気圏離脱中の「ケルゲレン」がジム・スナイパーに狙撃され、その際1機がケルゲレンと共に爆散、さらに脱出した1機も撃墜されたのです。

Photo Gallery


製作過程

スカパーで『機動戦士ガンダム第08MS小隊』の全話一挙放送を見ていたところ、気になったMSがこのグフ・フライトタイプでした。そして、偶然にも同時期にプレミアムバンダイから商品化のメールが届いたことが本キット製作のきっかけとなりました。
熱核ジェットエンジンを搭載した脚部ユニットをはじめ、飛行用に改修された肩部アーマー、バックパック、腰部スカートなど特徴的な機体形状を新規造形で再現されています。
1.イメージ
グフ・フライトタイプ

箱を開けてパーツを見てみると、意外にも細かくパーツが色分けされていますが、一方で余剰パーツが多い点も気になります。値引きなしの定価販売なのだから、この点は価格にも反映して欲しいものです。

塗装については機体色(ジャーマングレー?orブラウングレー?)はイロプラそのままに、機軸部はガンメタルなどで金属感を付けたいと思います。一方でパープル色を多用したパーツには違和感を感じるため、一部置き換える必要性を感じます。
また、『機動戦士ガンダム第08MS小隊』の舞台背景から陸戦型ガンダムと共演したウエザリング仕様のジオラマ作品を目指します。

矢印
2.塗装
グフ・フライトタイプ
機体色以外はほぼ塗装となります。バーニアの赤はイロプラ漏れがあるためにサーフェイサーで発色を上げて塗装します。
スチールウールでの傷跡を付けることを前提に、膝や足の黒いパーツの下地にはシルバーリーフを吹いておきます。
  • バーニア内側、排気系→サーフェイサー(ホワイト)+ブライトレッド
    バーニア外側→ガンメタル
  • 胸部、膝→シルバーリーフ(下地)+マットブラック
  • モノアイ周辺、ガトリングシールド→マットブラック
  • ヒートサーベル、3連装35㎜ガトリング砲→ガンメタル
  • 機軸部→ジャーマングレイ
矢印
3.組み立て
グフ・フライトタイプ

塗装が完了したパーツから順次組み立てていきます。

僅かですが、付属のシールを貼ります。

イメージの時点では気付かなかった塗装やディテールアップも組み立てながら、それぞれ手を加えていきます。

矢印
4.ディテールアップ
グフ・フライトタイプ
一部の筆塗りやモノアイ、スコープなどお約束の ディテールアップを施します。
  • ブレードアンテナをシャープ化。
  • モノアイとスコープは付属のホイルシールを使わず、ウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のクリアーピンク裏に銀のホイルシールを貼ったものを埋め込みます。 モノアイはそのままでは取り付けできないため、頭部キットの加工が必要です。
  • コクピット内部のクリアパーツにジャンクの銀シールを貼ります。
  • 動力パイプの機軸部、足裏ダクト→ガンメタル
  • 頭部ダクト・腰部・ガトリング砲のパイプ、脚部インテーク→シルバーリーフ
  • ヒート・サーベルの刃→シルバーリーフ、柄→マットブラック
  • 脚部スカート内側→フラットブラック
矢印
5.ウエザリング
グフ・フライトタイプ
  1. Mr.ウェザリングカラー ステインブラウンを専用うすめ液でジャブジャブに薄めて、スミ入れを意識しながらウォッシングします。
  2. クラック防止のために間髪入れずにドライヤーで速乾させます。
  3. 綿棒で筆跡が残らないように専用うすめ液を含ませて馴染ませます。
  4. モノアイと胸部のクリアーパーツをマスキングして全体に「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  5. スチールウールや粗いフィニッシングペーパーで機体を削り、下地塗装したシルバーリーフを浮かび上がらせます。
  6. その他はシルバーリーフでドライブラシを行い、エッジを強調します。
  7. 仕上げに茶色のパステルで足元を中心に汚します。
矢印
6.仕上がり
グフ・フライトタイプ
  1. ジャンクの台座用支柱にジャーマングレイを軽く吹いた手芸用わたを巻き付け、ジオラマベースに差し込んでMSを設置します。
  2. 次にビーム位置を調整しながら、陸戦型ガンダムを設置します。
  3. HOBBY BASEのモデルカバースクエア(特大)にジオラマベースを乗せます。
  4. ふたをしたら、いよいよ完成!
製作後記
フライトタイプと言いながらも地味な機体色で、どちらかと言うとデザートタイプと呼んでもいいようなカラーリングのグフですが、組み上げてみると意外とカッコイイ!独特のショルダー・アーマーやバックパックの翼、ドムを思わせる足のスカートは重厚感を感じさせます。
ウエザリング仕様にすることで地味な機体色をジオラマに溶け込ませることが出来ます。落ち着いた機体色にバーニアの赤を塗装することによっていいアクセントとなっています。
プレミアムバンダイでしか購入できないコストパフォーマンスが悪いこのキットをジオラマベース上で陸戦型ガンダムと共演させることで、それぞれの存在価値を高めることができました。映像にはないMSの共演ではありますが、空からのグフ・フライトタイプの攻撃と迎え撃つ陸戦型ガンダムとの高低差を使った渾身のジオラマ作品です。

prev 前のページへ このページのトップへ次のページへnext