1/144 バンダイ HG RX-9/B ナラティブガンダム B装備(ガンダムベース限定)

ヨナ・バシュタ「君が鳥になるなら、俺は、俺も鳥になる!」
2020.1 製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★★★

ナラティブとは”神話”という意味で、ナラティブガンダムはRX-93 νガンダム以前にサイコフレーム試験機として開発され、「不死鳥狩り」作戦のためにロールアウトしました。パイロットはヨナ・バシュタ少尉。
上腕部、大腿部、そしてコクピット周辺の装甲がないためにムーバブルフレームやコア・ファイターのキャノピーがむき出しとなっており、劇中では「やせっぽち」とも呼ばれました。

B装備は市街戦を想定した構成となっており、サイド6の18バンチ学園都市メーティスにおいてゾルタン・アッカネン搭乗のシナンジュ・スタインと激突することになりました。そこではミシェル・ルオの思惑どおり、サイコフレームの共鳴によってフェネクスが現れ、ナラティブガンダムのNT-Dシステムが発動してインコムからケーブルが外れ、ファンネルやサイコ・キャプチャーとして機能を始めたのです。さらに、ナラティブガンダムはⅡネオ・ジオングと合体しかけたものの、フェネクスによってその暴走を抑えられたのです。

Photo Gallery


製作過程

2019年11月30日「THE GUNDAM BASE FUKUOKA(ガンダムベース福岡)」が東京お台場に次いで国内2店舗目として福岡にオープンしました!
約2000種類のガンプラはもちろん、店内で組み立てることができる工作スペースにプロモデラーの作品が展示されていますが、個人的にうれしいのは”プレミアムバンダイ限定キット”の完成見本です。購入することはできませんが、まさか福岡で間近で見れるとは・・・。そして、通販でも入手困難だったのが、”ガンダムベース限定キット”です。これまでイベント会場や一部通販での購入でしたが、これからは発売日当日からでも購入できるということで早速本キットを入手しました。
ナラティブガンダムはサイコ・キャプチャーなど高機動用オプションと大型兵装群を装着したA装備、最終決戦のサイコフレームを纏ったC装備と発売され、B装備はこれまでA装備を購入し、プレミアムバンダイで「B装備拡張セット」を購入して本体と組み合わせるしかありませんでしたが、今回ナラティブガンダム本体にB装備がセットされ、ガンダムベース限定キットとして商品化されたのです。
1.イメージ
機動戦士ガンダムNT
ガンダムベース福岡で完成品を目にしましたが、第一印象は色味が地味、そしておもちゃ感が否定できないことです。艶消しと重量感を意識して製作したいと思います。
  1. 様々な画像を参考に追加塗装を検証します。
    最終的にはシナンジュ・スタインとのセットでジオラマ化することをイメージしておきます。
  2. 白い機体色以外はほぼ全塗装し、機体の重量感やディテールアップを加えます。
  3. ブレードアンテナをシャープ化します。
  4. 白い機体に目立ち過ぎないように控えめなスミ入れを行います。
  5. ジャンクデカールを多用してRG風のマーキングを施します。
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2.組み立て1
機動戦士ガンダムNT

ゲート跡の除去とフィニッシングペーパーで丁寧に処理を行い、ウエットティッシュで拭き取ります。

部品点数は思いのほか少なく、サクサク組み立てが進みます。

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3.塗装
機動戦士ガンダムNT
HGだけにイロプラ漏れが懸念されるために今回も事前の検証がポイントです。Blu-rayディスクで本編の画像やボックスアートを検証して取扱説明書に塗装箇所を書き込みます。
気になった薄紫の成型色のパーツはニュートラルグレイで配色のバランスを整えます。
  • ポリキャップ・機軸パーツ→ジャーマングレイ
  • 足裏・バックパック一部・バーニア外側→ガンメタル
  • バーニア内側→シルバーリーフ
  • 薄紫パーツ→ニュートラルグレイ
  • バックパック・足元のパーツ→レーシングブルー
  • ミサイル発射口根元→フラットブラック
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4.ディテールアップ
機動戦士ガンダムNT

地味な機体色に重量感と精密感を与えるために細やかな塗装でディテールアップを図ります。

  • ブレードアンテナをシャープ化します。
  • スカートを分割し、可動範囲を拡大します。
  • 頭部バルカン・脚部各シリンダー・脚部リベット・足裏バーニアをシルバーリーフで筆塗りします。
  • 装甲のリベット→ガンメタルで筆塗りします。
  • 「有線式遠隔攻撃端末」の内側をジャーマングレイで筆塗りします。
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5.組み立て2
機動戦士ガンダムNT

塗装が完了したら、再び組み立てを開始します。
組み立てを進めていくと追加塗装の効果が実感できました。製作前の地味な機体色によるおもちゃぽさの懸念が消えました。

組み立て中に頭部のホイルシールを貼っていきます。

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6.スミ入れ&マーキング
機動戦士ガンダムNT
  1. 濃い機体色のパーツは「マックスファクトリー コピックモデラー [0.02 ブラック スミ入れ用]」で、ホワイトやグレイのパーツはシャーペンで目立ち過ぎないようにスミ入れを行います。
  2. HGユニコーンガンダムの水転写デカールを貼り付け、RG風の密度とMSの巨大感を強調します。
  3. 頭部のホイルシール、コアファイターのキャノピーをマスキングします。
  4. 新商品の「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いて水転写デカールをコーティングします。
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7.仕上がり
機動戦士ガンダムNT
  1. 付属の手のパーツはグーしかないために手のひらを広げた手元のジャンクパーツを流用します。
  2. すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!
製作後記

地味なカラーリングにHGということもあり、あまり期待していなかったMSですが、ディテールアップを加えたことによって期待以上の仕上がりになりました。
特に薄紫パーツをニュートラルグレイに塗装したことでおもちゃ感が消えて大人の落ち着いた色味になりました。マーキングはユニコーンガンダムの続編という背景からユニコーンガンダムの水転写デカールを貼り付けました。久しぶりの水転写デカールで、苦労の甲斐あってMSの密度をさらに高めることが出来ました。

仕上げに新商品の「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を試しましたが、高価で少量の「GSIクレオス Mr.トップコート水性プレミアムトップコートつや消しスプレー」にも劣らない性能を発揮してくれました。
キャノピーがむき出しのコア・ファイターなど、独特のスタイルのガンダムですが、シナンジュ・スタインとの組み合わせでジオラマ化することによってどう化学変化するか楽しみです。

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