1/144 バンダイ HG MSK-008 ディジェ(ナラティブVer.)
お気に入りランク:★★★★★ レア度:★★★★★
映画「機動戦士ガンダムNT」ではルオ商会が運用し、改良した百式用ビーム・ライフルにジェガンやリゼルと共通規格のEパックを使用する形状に変更し、隊長機のみ左肩にサーチライトを装備したMSとなっています。
劇中終盤にナラティブガンダム→フェネクスと乗り継ぐ主人公のヨナ・バシュタが、序盤にアナハイム・エレクトロニクス社のマーサ・ビスト・カーバインを襲撃する作戦でディジェに搭乗しています。
実戦初のヨナは、襲撃の首謀者であるミシェル・ルオをコックピットに同乗させた隊長機とルオ商会の私設軍隊として雇われた傭兵たちとともにこの作戦を実行しました。
Photo Gallery
製作過程
設計は旧ジオン系の技術者が担当しているだけにゲルググを思わせるフェイスに、ドムのような重量感ある胴体は私にとってどストライクのMSなのですが、機体色がかえるのような緑から夜間迷彩塗装をイメージしたダークグレーに変更されたことによってイメージが格段に向上しました。
サブ的な役割のMSにもかかわらず、劇場での上映終了から早い段階でプレミアムバンダイでの発売が決定し、バンダイの自信も期待値も高いキットと言えそうです。
1.イメージ | |
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劇中では4機のディジェが登場しますが、今回はミシェルが手のひらに乗るサーチライト付きの隊長機と傭兵機の2機を製作します。
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2.塗装 | |
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今回は事前の検証がポイントです。取扱説明書をしっかり読み込み、Blu-rayディスクで本編の画像やネット上の作例を検証して、塗装箇所をチェックします。 イロプラ漏れもいくつか見つかり、クレイ・バズーカなど不要パーツも多数あります。
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3.組み立て | |
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ゲート跡の除去とフィニッシングペーパーで丁寧に処理を行い、ウエットティッシュで拭き取ります。 ただしビーム・ライフルはパーツの合わせ目消しが必要なため、しっかり接着剤を付け、ペーパー掛け後、サーフェイサーを吹いて塗装します。 また、工程中、足の一部にシールが必要になりますが、ここは塗装することなくそのまま貼っても問題ない質感です。まずは1機を組み立て、また1機を組み立てます。 |
4.ディテールアップ | |
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今回はイロプラの成型色を生かすために塗料の手間とコストは削減できますが、それでも細かい箇所で筆塗りが必要だったり、気になるポイントがいくつも見つかります。
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5.スミ入れ&マーキング | |
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今回は成型色を生かして機体のほとんどを塗装しない分、質感にこだわって仕上げたいと思います。
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6.ウエザリング | |
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ここで作業を一時停止し、ウエザリング前の機体でGallery用の撮影をします。
スミ入れ→マーキング→つや消しと進めると質感が向上してウエザリングがもったいない気もしますが、さらなるリアリティーを追求するために激しい空中戦と雪の中での地上戦をイメージしてジオラマ仕様に仕上げます。
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7.アクセサリー | |
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マーサ襲撃シーンの再現とMSの巨大感を演出するため、映像をしっかり検証してアクセサリーを自作します。
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8.ジオラマベース1 | |
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9.ジオラマベース2 | |
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10.仕上がり | |
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製作後記 |
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ゲルググを思わせるフェイスにドムのような重量感あるディジェは、このナラティブVer.の夜間迷彩をイメージしたダークグレーの成形色がベストです。イロプラを生かしたつや消しも狙いどおりで、RG風のマーキングもMSの巨大感と緻密さを強調出来ました。ただ、完成してみるとプロポーションがイマイチなのです。HGとは言え、全体的にサイズが小さく、足が短く、頭が大きいのです。 また、今回アクセサリーとジオラマベースの考証にはBlu-rayディスクで何度も映像を確認し、かなりの時間を掛けました。 フィギュアはほぼ実写のフォルムに近づけ、移送車輛は実写とは異なるデザインですが、1/144スケールに合わせた重量感ある装甲と扉でオリジナルの車輛としました。 ジオラマベースは予算を抑えるために極力手持ちの素材で製作しながらも、雪が積もり始まる前の北米のコロラド山岳地帯の襲撃現場を再現しました。スノーパウダーは控えめにし、ラメパウダーのキラキラが雪の情景に動きをもたらしてくれました。今回ベースを先に両面テープで固定し、メインの崖を高くしたため、懸念していた”ベースの反り”を避けることが出来ました。フォトフレームにはめ込んだこともジオラマの完成度を高めてくれました。 同時期にROBOT魂のディジェの発売も発表され、当初どちらを購入するか迷いましたが、2機製作でジオラマ、そしてRG風のマーキングにすることによって、HGで正解だったと確信出来ました。 |