1/144 バンダイ RG ZGMF-X42S デスティニーガンダム

シン「アンタが悪いんだ・・・アンタが・・・アンタが裏切るからぁぁぁ!!」
2013.5 製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆

「機動戦士ガンダムSEED」の続編「機動戦士ガンダムSEED  DESTINY」から主役のシン・アスカ駆るデスティニーガンダムの登場です。と言っても物語後半から主役はシン・アスカなのか前作のキラ・ヤマトなのかわからない展開となっていきます。
ソフト・ハード両面に通常をはるかに超える能力を見せ始めたシン・アスカ用に設計され、デュートリオン送電システムと核エンジンのハイブリッドであるハイパーデュートリオンが搭載されたMSとして開発されました。 その性能は同時期に開発されたレジェンドガンダムを差し措き「火力、機動力、防御力、信頼性、その全ての点に於いてインパルスガンダムを凌ぐ"最強のモビルスーツ"」と評され、 デスティニープランを守る象徴として戦い続けたのです。
当サイトでは別作品とはいえ、DESTINYはあえて独立カテゴリーとせず、「機動戦士ガンダムSEED」のカテゴリーの中で紹介させていただきます。
またPhoto Galleryでは第37話「雷鳴の闇」の地球上での戦闘をイメージした撮影としたいと思います。

Photo Gallery


製作過程

パイロットのシン・アスカのキャラクターイメージが悪く、購入をためらうキットではありますが、MGグレードから気になっていた"光の翼"のエフェクトパーツに魅かれたことが製作のきっかけとなりました。
まず、ボックスアートの完成イメージを見ると最新のガンプラとしては足が短く、トリコロールカラーのガンダムとしては青の占める面積が広くも感じます。赤い涙を流すようなフェイスは主役機というよりは悪役機にも見えます(笑)。
このMSは圧倒的に空中戦のイメージなのでアクションベースでのポージングが撮影のキーとなりそうです。
1.イメージ
機動戦士ガンダムSEED DESTINY

箱を開けてみるとRGにしては部品点数は少なく感じます。説明書を見てもバックパックユニットの占める割合が高く、機体本体はスムースに製作出来そうです。

また根気の要る「リアリスティックデカール」もバックパックユニット用のものが半分を占めています。
いつもどおりの金属感を強調する塗装を施し、スミ入れ、つや消しという流れで製作していきたいと思います。

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2.塗装
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
外装パーツは見事に塗装されているため、新たな塗装は行いません。特にバックパックユニットのブラックは見事なつや消し感が表現されています。
基軸部分は金属感をより強調するためにいつものジャーマングレーに代えてガンメタルを吹きます。
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3.ディテールアップ
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
  • 頭部アンテナは充分にシャープなので強度を重視し、削りません。頭部のディテールアップとしてはツインアイをフラットブラックで、クリアー部分はクリアーグリーンで筆塗りします。
  • 頭部内部はバルカン、ダクトを意識して、シルバーリーフを吹きます。
  • 胸部をガンメタル、ダクトはガンメタル:フラットアルミ=1:2で筆塗りします。
  • デスティニーガンダムの決めポーズ、手のひらビーム砲のために手のひら部分をフラットアルミで筆塗りします。
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4.組み立て
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
第一印象とは異なりゲート跡の除去とフィニッシングペーパーでの処理に思った以上に苦労しました。スナップフィットがポロポロ外れるのを嫌って可動箇所以外、特にスカートはなるべく接着します。
気になった点としてはキットの白化が目立つパーツが多く、ランナー構成に配慮が欲しい・・・、背中に背負うビームソードが固定できない・・・などを感じました。
また、頭部の組み立てはぴったり隙間なく組み上げるのに若干苦労します。
ディテールアップ前のバックパックもない完成状態だとおもちゃっぽく見えるカラフル過ぎるキットに見えます。
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5.スミ入れ
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
メリハリを付けるためにバックパックは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」で、機体本体は「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れを行います。
拭き取りはシンナーで綿棒を使って丁寧に行います。
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6.デカール・コーティング
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
いつもなら根気が要る「リアリスティックデカール」も今回は適量で楽しみながら進めることが出来ました。ビームシールド用のマーキングシールは面白い透明感ですが、粘着力が強すぎるために水で濡らしてから微調整をするとうまく貼り付きました。
逆にバックパックのホイルシールはエッジ部分が剥がれやすく、粘着力不足で接着剤が必要となります。
コーティングも含めて「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
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7."光の翼"
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
プレミアムバンダイで取り寄せた「RG 1/144 デスティニーガンダム用 拡張エフェクトユニット"光の翼"」です。グラデーションプリント及びホログラム表面加工により複雑な光を華やかに表現されています。
これはフリーダムガンダムの能動性空力弾性翼を発展させたもので、ハイパーデュートリオンによりビームシールドや光の翼といったビーム系デバイスが搭載されています。この巨大な光の翼は超加速を発揮し、ミラージュコロイドを広域散布することで、超高機動と同時に周囲に自機の光学残像を形成し、敵からの補足を困難にさせているのです。
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8.仕上がり
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
すべてのパーツを組み上げます。豊富な武器に加えて、エフェクト用クリアーパーツも盛りだくさんです。パーツを組み合わせて、様々なポージングがとれます。
仁王立ちでは足が短く感じる機体ですが、「RG 1/144 デスティニーガンダム用 拡張エフェクトユニット"光の翼"」に付属する特別カラーのアクションベース2(ブラックスモーククリア)で様々な空中戦が楽しめます。
製作後記

デスティニーガンダムを仕上げてプレミアムバンダイから”光の翼”の到着を待っていましたが、箱を開けた感想は「えっ!?この価格でこの内容?」です。”光の翼”自体はMG RX-93 vガンダム Ver.Ka ニューガンダムの「ダブル・フィン・ファンネル拡張ユニット」に近い質感で、想像していた虹色のクリアーパーツとは大きく異なるチープなものでした。アクションベース2を無理やり付けて単価を上げたと見ざるを得ません。
また、ビームシールドはアニメ映像と比較するともっと大型化して欲しかったと感じますし、頭部は歴代のガンダムの中でも精悍なフェイスマスクですが、機体のカラーリングに薄紫の暖色が入ったことでしまりがない感は否めません。
とはいえ製作前には模型誌の技法も参考にしましたが、プロモデラーでもあまり手を加える余地がないくらい完成されたキットです。作業量の多いRGキットの中ではこのキットは作りやすく、楽しみながら組み立てが進みます。パーツの安定感も良く、バックパックユニットの展開時の安定性はフリーダムのそれをはるかに凌ぐ完成度で満足のいくキットです。

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