1/144 バンダイ RG ZGMF-X20A ストライクフリーダムガンダム

キラ「未来を作るのは・・・運命じゃないよ」
2013.12 製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆
フリーダムの後継機であるストライクフリーダムは英語で「攻撃」と「自由」を意味します。
元々はザフトで開発されていた機体ですが、地球連合とザフトの軍事衝突に介入したクライン一派によって秘密裏に奪われた後、ラクス・クラインの指示によってキラ・ヤマトの搭乗を前提として再開発されたのです。
フリーダム同様マルチロックオンシステムも健在で、高機動空戦形態のハイマットモード、全武装を解放したフルバーストモード、ドラグーン・システム、ヴォワチュール・リュミエールシステムなど新装備したこのハイスペック機はキラ以外には操縦困難な機体となっています。 ちなみにVPS装甲作動値が最大にされた時、部材で抑えきれなかった負荷は光の形で装甲の隙間から外部に放射され、フレームは金色に輝いて見え、フリーダムとの識別ポイントでもあります。

Photo Gallery


製作過程

RGシリーズの中でも最大のラインアップ数の「機動戦士ガンダムSEED」に最終兵器ストライクフリーダムガンダムが登場しました。バンダイのこの偏った入れ込み数はなぜなのかと思いますが、このキットの製作にあたって思うことはフリーダム製作時に不満だったウイングの回転軸の不安定さが改善されているかどうかです。見た目のフリーダムとの違いはウイングと基軸部の金色くらいしか見当たりませんが、フリーダムのリベンジ作品として挑戦したいと思います。
製作にあたってストライクフリーダムの登場がBSで放送中のHDリマスター版で追い付いていないためにDVDで本編を改めて見直しましたが、途中から事実上の主役、キラ・ヤマトの最終搭乗機にもかかわらず、登場シーンがあまりに少ないのです。無敵の強さを誇る機体ながらも最終決戦ではシン・アスカが搭乗するデスティニーガンダムとの対決シーンはなく、やや消化不良でした。

1.イメージ
機動戦士ガンダムSEED

箱を開けてパーツを見た感想は金メッキパーツの鮮やかさに感動するとともにB、EパーツとF1パーツの黄土色のがっかり感です。当然塗装は必要で、金メッキパーツのみ生かして塗装したゴールドとの競演としたいと思います。

それ以外は模型誌でもプロモデラーでもさほど手直しやディテールアップの必要性は無さそうです。いつものスミ入れとリアリスティックデカールとつや消しで十分な仕上がりが期待できそうです。

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2.組み立て1
機動戦士ガンダムSEED

いつもはジャーマングレーやガンメタルの基軸部は中途半端な黄土色のために、まずできるだけ組み立てて塗装することにします。
今回ゲート処理、ヒケ処理がとてもスムースで、ペーパーがけもかなり抑えることができました。

 

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3.塗装
機動戦士ガンダムSEED

塗装はかなり少なめで、ゴールドとビーム・ライフルのグレーくらいですが、ゴールドについては今回いつものタミヤスプレーではなく、GSIクレオスのMr.カラースプレー使います。
塗り比べてみるとタミヤはくすんだゴールドでGSIクレオスの方が明るく、輝きがあるためです。

  • 基軸部(B、Eパーツ)、ウイング基軸部(F1パーツ)→Mr.カラー ゴールド
  • ビーム・ライフル グレーパーツ→ジャーマングレー
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4.組み立て2
機動戦士ガンダムSEED
今回は塗装待ちのためにパーツの切り離しを先行させておいて、終わったら一気に組み上げる手順としました。そのおかげで組み合立てはサクサク進み、RGシリーズの進化を感じられます。
前述のとおりゲート処理やヒケ処理のストレスが少ないため、ここまではスムースに進みましたが、終盤パーツの破損が数回発生しました。柔らか過ぎるパーツは可動負荷が掛かり、一度仮組みしたら怖くてバラせない箇所もありました。
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5.ディテールアップ
機動戦士ガンダムSEED

数少ないディテールアップポイントは頭部に集中し、かなりシャープで引き締まる効果を得ました。

  • 頭部アンテナは黄色と白色ともにやり過ぎない程度にシャープ化。頭部ヘルメットのホホ当て内側も薄く削ってシャープ化。
  • ツインアイは一体型シールではなく、フラットブラックで筆塗りし、目のみシールを貼ろことによって起伏を付けます。
  • 頭部内部はバルカンをシルバーリーフを筆塗りします。
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6.スミ入れ・デカール
機動戦士ガンダムSEED
 
  1. 白いパーツが少なく、今回はスミ入れが楽だというモデラーの声もありましたが、がんばって原色の濃いパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」で、白いパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れを行いました。
  2. いつも根気が要る「リアリスティックデカール」は今回もそこそこあります。
    デスティニーガンダム同様、ビームシールド用のマーキングシールは粘着力が強すぎるためにお湯で濡らしてから微調整をするとうまく貼り付きました。
  3. コーティングも含めて各パーツごとに「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
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7.仕上がり
機動戦士ガンダムSEED
すべてのパーツを組み上げたらいよいよ完成です!
アクションベース2に乗せて様々なポージングがとれます。「機動戦士ガンダムSEED」のMSはアクションポーズが激しいのでPhoto Galley用の撮影も大変で、撮影だけで5時間、画像加工に3日を要す大作となりました。
製作後記
「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの最終最強MSストライクフリーダムガンダムとあってかなりの期待を持って取り組みましたが、★5つとはなりませんでした。
懸念していたウイングの回転軸の不安定さは改善しており、ポイントとなるゴールドは金メッキパーツと並行してGSIクレオスのゴールド塗装も成功し、組み立ても快調でした。
しかし、後半はパーツの柔らかさによるゲート処理、ヒケ処理のし易さとは裏腹にパーツの破損が頻発しました。激しいポージングの多い「機動戦士ガンダムSEED」のMSとしてはある程度パーツの交換やポーズによって負荷がかかることは予想できますが、腰や腕のアドヴァンスMSジョイントがあっけなく破損し、まるでエナメル塗料によるクラックのような症状が発生するのです。
また模型誌でも指摘されていた肩軸が短く、腕を曲げるとショルダーが干渉し、腕が曲がりきらないのもマイナスポイントです。
とはいえ全体のシルエットは秀逸で、さすがRGの最新版!過剰なポーズをとらなくても十分にカッコイイキットです。プレミアムバンダイからは「拡張エフェクトユニット”天空の翼”」が発売されており、RGデスティニーガンダムのそれにMGvガンダム Ver.Kaのダブル・フィン・ファンネル拡張ユニット を組み合わせた様なものですが、いずれも前作で費用対効果を感じなかったために購入を見送りました。代わりに画像加工で再現しましたのでPhoto Galleyでお楽しみください!

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