1/144 HG RGM-86R ジムⅢ
お気に入りランク:★★★★☆ レア度:★★★★★
ジムⅢはジムのマイナーチェンジとも言えるジムⅡを経て、コストパフォーマンスに難があったネモからジェガンが開発されるまでのつなぎの機体として新設計されたMSです。
エゥーゴおよびカラバの緑と白を基調としたジムⅢの開発にはカラバも関わったとされており、ガンダムMk-Ⅱと同型のパーツを換装することによって高いパフォーマンスを実現したとされています。
地球連邦政府の中央議会があるアフリカ大陸西岸の都市ダカールを占拠したネオ・ジオンに対して、奇襲を仕掛けたガンダム・チームと連携したカラバはアウドムラからドダイ改に騎乗したジムⅢを続々と出撃させました。
また、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のクライマックスでは地球に落下しつつあるアクシズを押し返そうとジェガンや敵機のギラ・ドーガとともにνガンダムの支援に駆けつけました。
歴代のジムの中ではジムⅢの活躍期間はジェガンが登場したことによって短命に終わり、ジムの名を冠する最後の機体となりました。
Photo Gallery

製作過程
ジムⅢもジェガン、ギラ・ドーガと並んでGUNDAM SIDE-Fでアクシズ・ショックイメージカラーが発売されていますが、パーツのヒケが目立ち、発色もイマイチのため通常キットを選択しました。
このキットは2024年7月にGUNDAM SIDE-Fで他の再販キットと同時に購入し、最後のアクシズ・ショックキットのギラ・ドーガの通常版購入待ちとなり、しばらく積みプラとなっていました。
アクシズ・ショックのジオラマを製作しなければ購入することもなかったであろう、私の中では地味なやられキャラのイメージのMSでした。
改めて劇中シーンを検証すると「機動戦士ガンダムZZ」での僅かな登場シーンからの「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のクライマックスを見直すと、泣かせる役割を担っている機体です。
1.イメージ

2.パーツの合わせ目消し&段落ちモールド

後ハメ加工の必要はなく、パーツの合わせ目消しに取り掛かれそうです。
- パーツの合わせ目消しの対象箇所は頭部、肩部、脚部前部下部、バックパック、ビーム・ライフルとします。
なお、バックパックは上部パーツのパーツの合わせ目消しを行った後、バックパック本体に組み付けて再度本体側のパーツの合わせ目消しを行う、2段階の工程を踏みます。 - タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで3日程硬化を待ちます。
- 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- ビーム・ライフルはサーフェイサー(グレイ)を吹き、装甲パーツはイロプラを維持します。
- 胸部側面、膝部は段落ちモールドで対応します。
3.スジ彫り

モールドはそこそこあるキットですが、スカートがつるんつるんで気になるためにスジ彫りを行い、モールドを追加します。
今回は最終的にウェザリング仕様にすることから、こだわり過ぎず控えめに目立つポイントのみスジ彫りを追加します。
- スカートの前後側面にスジ彫りを行います。
スカート前部はバトルオペレーション2」のジムの画像を参考に、その他はオリジナルのデザインをシャーペンで描きます。 - スジ彫りのガイドとしてハイキューパーツ「スジボリ用ガイドテープ 3mm (30m巻)」を使用します。
- ハセガワ「モデリングスクライバー けがき針」でモールドを彫り込みます。
4.塗装&マーキング1

基本塗装としては赤いくすんだイロプラの塗装がメインになります。
角型の各部ダクトは中心部を塗装、淵は付属のシールと余剰のシール、マジックペンで対応します。
再現が難しい薄いグリーンの再現はパステルを活用します。
- 赤いイロプラパーツ→イタリアンレッド
- 手の甲→サーフェイサー(ホワイト)+ガンダムスプレー MSホワイト+グリーンのパステル
- シール対応箇所(首、脚部装甲下部)→ジャーマングレイ
- シール対応箇所(角型の各部ダクト中心部)→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
- シール対応箇所(角型の各部ダクトの赤い淵)→マジックペン(レッド)
- シール未対応箇所(角型の各部ダクトの赤い淵)→付属のシールと余剰部で対応。
- シール未対応箇所(角型の各部ダクトの緑の淵)→付属のシールと余剰部で対応。
- 脚部丸モールド→ガンダムマーカー スミいれ用<グレー>
- バックパック上部、腰部基軸パーツ、ビーム・ライフル→ジャーマングレイ
- バックパック本体→ジャーマングレー
- バーニア内輪(足裏含む)→サーフェイサー(ホワイト)+レッド
- ミサイル・ポッド淵、バーニア外輪(足裏含む)、足裏バーニア淵→ガンメタル
- シールド丸モールド→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
- 大型ミサイル・ランチャー→ガンメタル
5.ディテールアップ

基本塗装は少ないものの、イロプラ漏れやシール対応の追加塗装が必要です。
頭部のクリアーパーツは今回シルバーのホイルシールを裏面に貼るのではなく、頭部パーツのモールド側の塗装で対応します。
また、各部ダクトは赤い淵は塗装せずに付属のシールで、ダクト中心部はグレイのジャンクシールで対応します。
そのほか本キットはハンドパーツが豊富で平手も左右付属しています。
- ブレードアンテナをシャープ化します。
- 頭部前部モールド、頭部バルカン、脚部基軸パーツのパイプ部→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
- スカートを左右分割します。
- バックパックダクト→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
- 頭部下部、スカート裏、脚部装甲裏、膝部裏→ジャーマングレイ
6.組み立て&マーキング

- 仮組みを行わなかったためにここで組み立てます。
- 付属のシールは塗装時に並行して貼り付けましたが、マーキングシールはここで貼り付けます。
本キットは「機動戦士ガンダムZZ」のキットとして発売されているためにKARABAのロゴシールが付属していますが、今回は「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のラストシーン再現のため、KARABAのロゴシールは除外して地球連邦軍のシールのみ貼り付けます。 - 劇中画像を検証すると、ビーム・ライフルとシールドは装備しており、ジオラマの配置にあたって余剰パーツはほぼ出ません。
ただし、ミサイル・ポッドは選択式となっています。
7.スミ入れ&ウェザリング

各部パーツごとにスミ入れを行い、ウェザリング、そしてクリアーパーツをマスキングし、ホイルシールを除外してつや消しコーティングを行います。
ただし、アクシズ・ショックにおけるジムⅢは後から支援に来る設定のため、ウェザリングは控えめにし、摩擦熱とオーバーロードの表現は行いません。
- クラック防止のために「Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」でコーティングします。
- 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
- シャープなラインが欲しい箇所はコピック マルチライナー<ブラック>0.03mmやシャーペンで補完します。
- アクリルガッシュのバーント アンバーをくたびれた歯ブラシとスポンジでポンポン叩き、不規則な汚れをやや控えめに表現します。
- エナメル塗料のクロームシルバーで装甲の剥がれをエッジを中心にドライブラシを掛け、金属感を表現します。
- さらにシャーペンでチッピングを加えます。
- タミヤ「ウェザリングマスターセットC」でバーニア周辺にブラックのすすを加えます。
- ホイルシールを除外して全体にGSIクレオス「Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹きます。
- クリアーパーツのマスキングを外します。
- 頭部前後のメインカメラ、ミサイル・ポッドのセンサーにセメダイン「ラピーミニ キラキラテープ」のメタリックグリーンを貼り付けます。
- すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!
8.仕上がり

- アクシズ・ショックのジオラマ用にビルダーズパーツHD-05「1/144 MSエフェクト01」のノズルエフェクトをクリアーブルーに塗装します。
キットだけでなく、入手困難となっていたこのビルダーズパーツも数年掛けて買いそろえました。 - 機体のバーニアにノズルエフェクトを取り付けます。
- すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!
- アクシズ・ショックのジオラマにνガンダム、ジェガン、ギラ・ドーガとともに配置します。
製作後記
ファーストガンダムのようなトリコロールカラーではありませんが、独特なグリーンとレッド、イエローの配色、そして頭部のクリアーグリーンのパーツが映えるキットです。アクシズ・ショックのジオラマ4機の内3機は地球連邦軍の白色系MSですが、それぞれの色味が異なり、並べてみると面白いものです。
製作前はやられ役のイメージのジムⅢでしたが、ホームページ製作にあたって性能を調べてみるとカタログスペック上はガンダムMk-Ⅱとほぼ同等の性能を発揮できるとされ、バックパックなどはまさにガンダムMk-Ⅱそのもので、ミサイル・ポッドや大型ミサイル・ランチャーなどの武装も充実しています。
Galleryでは「機動戦士Zガンダム」のディジェで使用した「HG 1/144 ド・ダイ改」を流用して、ダカールで登場するジムⅢのシーンを再現しました。








やられ役のイメージの強いジムですが、このジムⅢは重装備で特徴的なグリーンの胸部の色は製作済みのジム(ガンダムサンダーボルト版)をイメージしました。
薄いグリーンの機体色は缶スプレー派の私には再現不可能なためにイロプラを生かします。そのため、極力段落ちモールドで対応してパーツの合わせ目消しは最小限に留めます。