1/144 HG RMS-192M ザク・マリナー
お気に入りランク:★★★★★ レア度:★★★★★
ザク・マリナーは1年戦争終結後、地球連邦軍がジオン公国軍から接収し運用されていたザク・マリンタイプを改良した水陸両用MSですが、その後ネオ・ジオンがダカールを制圧した際に接収され、ジオン系のMSとして運用されました。
肩部とハイドロジェットを内蔵したバックパックにはサブロックが計14発、左腕にはマグネット・ハーケンが装備され、4連装スプレーミサイル・ガンを装備しています。 頭部は指揮官機はブレードアンテナ、一般機はロッドアンテナを標準装備し、モノアイレールは全周式となり、更に上方向も向くことが可能となっており、潜航時前方を視認することが出来ます。
劇中「機動戦士ガンダムΖΖ」第24話ではアフリカ大陸の西岸でネオ・ジオンが制圧したダカールに着水したアーガマを撃沈するために最寄りの島に住む少年タマンが搭乗するカプールに加えてネオ・ジオン軍の兵士3名、さらに彼らに雇われた島の漁師3名がザク・マリナーに搭乗してアーガマを襲撃しました。
「機動戦士ガンダム ユニコーン」ではトリントン基地を襲撃するジオン残党軍の機体として確認されていますが、モノアイレール中央の支柱が無くなり、スカートの形状が異なるなど一部仕様が異なっています。
Photo Gallery

製作過程
リアルタイムのTV放映時、前半のコミカルな展開の「機動戦士ガンダムZZ」には嫌悪感があり、その後のMSやガンプラキットにも興味がありませんでした。今回のザク・マリナーもその存在を私は認識していませんでした。
このキットを店頭で見たのは家電量販店で入荷直後の完売目前の状況で見かけましたが、前述の理由でレアキットと分かりながらも購入を見送りました。この頃ガンプラの再販がガンダムベースよりも先に家電量販店で品出しされる傾向に変わり始めていました。数日後、ザクⅢ改を購入するためにGUNDAM SIDE-Fを訪れた際に入荷していたザク・マリナーと再会しました。その時完成見本としてディスプレイされていたキットのデザインを見て、これは単にザクⅡの装甲を取り替えただけの余剰パーツが大量発生するキットではない興味深いキットだと認識を改めて購入することにしました。
1.イメージ

2.後ハメ加工

後ハメ加工は脚部は不要でしたので、腕部のみ行います。
- 腕部の基軸パーツと装甲パーツを組み立て、構造を理解します。
- 基軸パーツの差し込み口の一部に赤ペンで切り落とすラインを描き、デザインナイフとニッパーで切り落とします。
- 加工した基軸パーツを装甲パーツに差し込み、精度を確認します
- ゆるゆるだった場合はタミヤセメントを塗布して肉付けします。
3.パーツの合わせ目消し&段落ちモールド

後ハメ加工が完了したら、パーツの合わせ目消しに取り掛かります。
- パーツの合わせ目消しの対象箇所は後ハメ加工した腕部、胸部(上部のみ)、バックパック、脚部装甲(後部のみ)、サブロック・ガンとします。
- タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで3日程硬化を待ちます。
- 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- サーフェイサー(グレイ)を吹きます。
- それでもデコボコが気になる場合はタミヤ「タミヤパテ(ベーシックタイプ)」を硬化させて、平面になるようにヤスって整えます。
- 胸部の下部は段落ちモールドで対応します。
4.塗装

本作の最大の製作ポイントである色分けを劇中を検証しつつも、オリジナルの要素を取り入れ、しっかりと考証して進めます。
各部ダクトは先にサーフェイサー(ホワイト)+レッドで塗装を済ませて、マスキング後装甲を塗装します。
- 上腕→サーフェイサー(グレイ)
- 肩部、前腕(右手肘除く)、膝、足の甲→ミディアムブルー
- 頭部、胸部、前腕(右手肘)、バックパック、スカート、脚部装甲、足裏→レーシングブルー
- モノアイレール、股間接続パーツ、プラモデルオリジナル胸部パーツ→セミグロスブラック
- 首周辺部→サーフェイサー(ホワイト)+イエロー
- 各部ダクト、4連装スプレーミサイル・ガン→レッド
- ミサイル→サーフェイサー(ホワイト)
5.ディテールアップ

基本塗装を終えたら、劇中カラーを検証したイロプラ漏れと取扱説明書からの変更点を追加塗装します。
なお、イロプラ自体暗い色のために発色を上げるためにサーフェイサー(ホワイト)を吹いて、マスキングの上塗装します。
- 指揮官機用のブレードアンテナをシャープ化します。(一般機のロッドアンテナは棒状のため、シャープ化は不要)
- モノアイはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のピンク3.5mmの裏面にセメダインのラピーミニ キラキラテープ(シルバー)を貼り付けて輝きを増します。ピンバイスで穴を開けてセミグロスブラックで塗装したモノアイレールにはめ込みます。
- 胸部首周辺→サーフェイサー(ホワイト)+イエロー
- 頭部ダクト、バックパックバーニア外輪、足裏スクリュー&モールド、モールドサブロック・ガン先端
→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック> - バックパックバーニア内輪、各部ダクト内輪→コピック マルチライナー<ブラック>0.03mm
- ミサイル本体→サーフェイサー(ホワイト)
- 脚部前後のダクト、ハイドロ・ジェット、サブロック・ガン先端、各部ロケット弾→サーフェイサー(ホワイト)+レッド
- マグネット・ハーケン先端、ミサイル先端→レッド
- 前腕部・スカート・脚部の装甲裏、股間部→セミグロスブラック
6.組み立て

塗装を終え、乾燥したら各パーツを組み立てます。
仮組みを行っていないためにようやく機体の全貌が見れます。色味はボックスアートに比べるとやや暗めですが、劇中に沿った水中仕様の迷彩カラーと解釈できるのではないでしょうか。メタリックカラーによって重量感は表現できていると思います。
7.スミ入れ&マーキング

ここからは定番のスミ入れ、マーキングへと進みます。
このキットはHGにもかかわらず、ホイルシールに加えてしっかりとしたジオン系の豊富なマーキングシールが付属しています。
- スミ入れはレーシングブルーに塗装したパーツを中心に行います。ガンダムマーカー〈グレー〉やコピック マルチライナー<ブラック>0.03mmでスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
- 付属のマーキングシールを貼り付けます。
- モノアイをマスキングし、「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。
- モノアイシールドとしてランナーが入っている透明の袋を切り取り、両面テープで頭部内側の両サイドから貼り付け、頭部を組み立て直します。
- 付属のホイルシールの多くは塗装しましたが、バックパックのシールのみ貼り付けます。
8.ジオラマベース

当初はコレクションケースを水中ジオラマ化して、すべて手作りのジオラマベースを製作する予定でしたが、製作直前にガンダムベース福岡で「カスタマイズシーンベース (水上Ver.)」が再販されいるのを発見。2個組み合わせたディスプレイに刺激されて予定を変更しました。
- 「カスタマイズシーンベース (水上Ver.)」を2個組み立て、仮組みします。
- 2個のパーツを使用しても前面の支柱が1本しか取り付け出来ないために強度不足となります。
手持ちのジャンクパーツを追加して2本目の支柱を取り付けます。 - 全体的に強度不足のために必要に応じてパーツを接着します。
- ベースの支柱追加用の穴を1箇所除いてふたをします。
- ベースサイドをマスキングし、レッドブラウンを吹きます。
- 海底に光栄堂の「レイアウトストーン」や「ガーデニング用小石」を接着します。
- 鉄道模型用の「フォーリッジクラスター」など、手元のジャンク素材で海藻として植えます。
- ベースを奥はレーシングブルーを、手前はサーフェイサー(ホワイト)を吹いて海底として仕上げます。
- ベースサイドのマスキングを剥がします。
- ベース前面の6面の内両サイドの2面はクリアファイル(クリアーブルー)を切り取って貼り付け、水中らしさを強調します。
- 最後にザク・マリナーを取り付ける短い方の支柱を取り付けます。
9.仕上がり

ベース前面の内4面も透明プラ板で閉じる案も検討しましたが、MSが見やすくて取り出しやすいままにしておくことにしました。
- ザク・マリナーにサブロック・ガンとマグネット・ハーケンを持たせます。
- ジオラマベースにザク・マリナーを取り付けます。
- すべてのパーツを組み上げ、武装を持たせたら、いよいよ完成!
製作後記
ここ最近製作したキットは色味の判断を誤った感がありましたが、今回は成功と言えるのではないでしょうか?
製作ポイントである塗装は地味ではあるものの、水中用迷彩色らしくメタリック塗装と相まって重量感を表現出来ました。劇中画像でディテールアップ塗装箇所を検証しましたが、この当時の映像ではシーンによって色が変わってしまっているサブロックなどがありましたが、思い切ってレッドにすることで良いアクセントとなりました。
キットとしても指揮官機用のブレードアンテナや一般機用のロッドアンテナ、全周式と上方向にも動くモノアイレール、重量感あるバックパック、豊富な武装など、ありがちなザクのバリエーションキットではない個性があります。さらにHGにしては豊富なマーキングシールが付属しており、コストパフォーマンスの高い良キットと言えます。
また、方針変更して再販のタイミングをキャッチした「カスタマイズシーンベース (水上Ver.)」の活用は自分なりのアレンジも加え、新たなジオラマのチャレンジにもなりました。








このキットの製作の悩みどころは塗装です。
劇中、ボックスアート、取扱説明書、イロプラ・・・それぞれの色味が異なります。劇中カラーは暗く、ボックスアートは明る過ぎ、取扱説明書とイロプラは缶スプレーでは表現できない色味なのですが、劇中カラーと違い過ぎます。
ここは劇中の色味を尊重しつつも、メタリック塗装や色数を増やした塗り分けで、オリジナルの解釈の塗装をしたいと思います。