1/144 HG AMX-014 ドーベン・ウルフ

ラカン「馬鹿な!?あれには子供が乗っているんだぞ!」
2025.10製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★★★

ドーベン・ウルフはティターンズによって開発されたサイコガンダムMk-Ⅱをベースに巨大MA的な機能をMSサイズに凝縮されたガンダムMk-Vをアクシズ(ネオ・ジオン)が鹵獲して開発された量産型MSです。
グレミー・トト率いるネオ・ジオンの反乱軍の主力MSとしてネェル・アーガマを襲撃するために配備され、ラカン・ダカラン率いるスペース・ウルフ隊6機が主に運用されました。 メガ粒子砲やメガ・ランチャーのほかにサイコミュ技術によるインコムを使ったオールレンジ攻撃や高出力砲撃でジュドー・アーシタのダブルゼータガンダムやプルツーのキュベレイMk-Ⅱを苦しめました。 ちなみにラカン機は指揮官仕様で、無線式ビームハンドと隠し腕を装備し、マシュマーのザクⅢ改の爆散を見届けたものの、最終的にはラカン自身もダブルゼータガンダムによってコクピットを直撃されて爆散するという壮絶な最期を遂げました。
このドーベン・ウルフは「機動戦士ガンダムユニコーン」では”袖付き”仕様として再登場しますが、そのほかにはスリムな印象を持ち、試験的な仕様の「機動戦士ガンダムUC バンデシネ」に登場するシルヴァ・バレト、 白いカラーリングが特徴の「機動戦士ガンダムユニコーン」に登場するシルヴァ・バレト(ガエル・チャン専用機)、右腕が破損しても交換できる特殊な仕様の「機動戦士ガンダムNT」に登場するシルヴァ・バレト・サプレッサーなど様々な派生機があります。

Photo Gallery


製作過程

今更ながら「機動戦士ガンダムZZ」キットにはまり中ですが、改めてTVシリーズを見直して気になったのがこのドーベン・ウルフです。
2025年再販予定のキットの中でも数か月前から心待ちにしていたこのキットはガンダムベース福岡、そしてGUNDAM SIDE-Fの抽選入場にはずれ、再販予定日前後から模型店の巡回を強化していたものの出会うことなく、先行した大手家電量販店の品出し情報をキャッチし損ねて購入チャンスを逸しました。さらに追い打ちをかけるように家庭の事情で再販予定日から5日間福岡を離れなければならなくなりました。
ドーベン・ウルフの再販日ガンダムベース福岡では早々に完売したものの、GUNDAM SIDE-Fではなんと異例の5日間も在庫を維持したようで、予定を切り上げて再販日から5日目午後に帰福したものの、博多駅ホームで昼過ぎにドーベン・ウルフ完売の悲報が・・・。
ここから執念を燃やし、その足で博多駅前の某中古商品買取・販売店を巡回。1店舗目はキットはあったものの定価の3倍価格で見送り、2店舗目の某中古商品買取・販売店では定価の●倍価格のキットを確認。これ以上のストレス、ガンプラ巡回の長期化を避けるために手を打ちました。
長期間のリサーチと時間、体力を費やして最後の手段で強制的に手にしたこのキットはしっかりと時間を掛けて丁寧に製作していきたいと思います。

1.イメージ

ドーベン・ウルフ

このキットもドライセン同様劇中の時系列的には「機動戦士ガンダムZZ」で先に登場するドーベン・ウルフですが、「機動戦士ガンダム ユニコーン」のドーベン・ウルフ(ユニコーンVer.)(2013年08月07日発売)から先に発売され、その後本家のZZ Ver.(2014年02月22日発売)が発売されています。

  1. 鮮やかでカッコイイ箱を開けると機体の色味はギャプランと同じでいいと思いました。
  2. かなりゴテゴテした機体のためにキットの構造を理解する必要があるために仮組みを行います。
  3. パーツの合わせ目消しや後ハメ加工、段落ちモールド、塗装ポイントの必要性を検証します。
  4. 機体の情報量はそれなりにあるのでスジ彫りは行わないものとします。
  5. 膝アーマーとかかとの肉抜き穴を埋めます。
  6. 劇中画像やネット画像を検証し、イロプラ漏れの追加塗装を行います。
  7. 定番のディテールアップのモノアイやグレイ系の塗分け、メタリック塗装を加えてメリハリを付けます。
  8. 付属のホイルシールは適切に取捨選択し、塗装とシールのバランスの最適化を図ります。
  9. RG風のマーキングでスジ彫りの代わりに装甲の情報量をアップさせます。

2.仮組み

ドーベン・ウルフ

パーツの合わせ目消しや後ハメ加工、段落ちモールド、塗装ポイントを検証するために仮組みを行います。

  • 組み上げた感想は腰部が貧弱でマッシブな印象はなく、細くて直線的なデザインに感じます。
  • 組み立てながらイロプラ漏れの追加塗装箇所やディテールアップなどの製作ポイントを取扱説明書に書き込みます。
    各部にバーニアが多く、発色を上げるためのサーフェイサーとマスキングを駆使して装甲を塗装する必要があります。
  • ポロリもいくつかあり、適宜接着が必要です。
  • シャープ化が必要なポイントもあり、パーツの破損に注意です。

3.パーツの合わせ目消し&段落ちモールド

ドーベン・ウルフ

そこそこパーツの合わせ目消しの必要性はありますが、後ハメ加工を回避するために段落ちモールドやマスキング塗装で対応したいと思います。

  1. パーツの合わせ目消しの対象箇所は頭部、肩部、腕部、腕部・腰部・脚部の基軸パーツ、メガ・ランチャーとします。
  2. 段落ちモールドの対象箇所は胸部、肩部ビーム・キャノン、バックパックとし、デザインナイフで掘り込みます。
  3. タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで2.3日程硬化を待ちます。
  4. 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
  5. サーフェイサー(グレイ)を吹いて表面を整えます。

4.肉抜き埋め

ドーベン・ウルフ

スルーしようかとも思いましたが、膝アーマーとかかと裏にある肉抜きを埋めることにします。
しかーし、ここで大チョンボを起こしました。かかとの肉抜きをすべて埋めてしまったのです。そう、基軸パーツとの接続部である凹面まで埋めてしまったのです。とほほ・・・。

  1. 肉抜きをタミヤ「エポキシ造形パテ(速硬化タイプ)」で埋めます。
    後処理が楽になるようになるべくはみ出ないように整えます。ハンドクリームを手に塗ると作業がしやすくなります。
  2. 一晩放置して硬化を待ちます。
  3. 一晩明けてかかとの埋めてしまった凹面に気付きます。硬化が進んでしまっているので、基軸パーツとの接続部を彫刻刀とデザインナイフで彫り込みます。
  4. この掘り込みによって傷ついた面はタミヤパテ(ベーシックタイプ)を溶剤で溶かして塗布し、硬化を待ちます。
  5. 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
  6. それでも小さな穴が出来てしまったために瞬間接着剤をパテ代わりに塗布して硬化後研磨を繰り返します。
  7. 膝アーマーはサーフェイサー(グレイ)を、かかとはサーフェイサー(ブラック)を吹いて表面を整えます。

5.塗装

ドーベン・ウルフ

機体装甲色はギャプランと同じコバルトグリーンとしますが、機体各部にバーニアが配置されているために発色を上げるためのサーフェイサー(ホワイト)を吹きながら塗装を進めます。
また、脚部やメガ・ランチャーに大胆なイロプラ漏れもあり、劇中画像を参考に適宜筆塗り対応も必要です。赤いイロプラパーツのみ生かしてここでは基本塗装をほぼ全塗装で行いますが、基軸パーツはジャーマングレイ、ジャーマングレー、ガンメタルで塗り分けます。

  • 装甲→コバルトグリーン
  • ハンドパーツ、基軸パーツ、展示用台座→ジャーマングレイ
  • 頭部、胸部、腰部、脚部、手の甲→ジャーマングレー
  • 動力パイプ、基軸パーツ、足裏、メガ・ランチャーの砲身・パイプ→ガンメタル
  • メガ・ランチャーのスコープ枠→イタリアンレッド

6.ディテールアップ

ドーベン・ウルフ

ここでは頭部やモノアイの定番のディテールアップ、イロプラ漏れへの対応、金属感を意識したディテールアップ塗装、装甲裏の塗装などがポイントになります。
また、本キット製作では某YouTubeモデラーが「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」から「1/144 HG リック・ドム ガイア機/オルテガ機(GQ)」の鬼のようなバーニアの塗装で使用していたシタデルベース「メフィストン・レッド」を試してみることにします。 筆塗り後、台所用強力洗剤である花王「キッチンマジックリン」を綿棒に付けて拭き取ります。

  • 頭部アンテナ、バックパックの先端をシャープ化します。
  • 頭部バルカンの穴を強調します。
  • モノアイを埋め込む穴をピンバイスで削っておきます。
    モノアイはHIQ PARTS「VCドーム」のレッド2.0mmを埋め込みます。
  • 肩部ダクト内側、胸部メガ粒子砲内輪・腰部ダクト内側→シタデルベース「メフィストン・レッド」
  • 胸部・バックパックダクト周辺、バーニア各部内輪→サーフェイサー(ホワイト)+キャメルイエロー
    胸部ネオジオン紋章は付属のホイルシールの淵をマスキングテープ代わりにしてキャメルイエローを塗装しましたが、粘着力が強すぎて基本塗装がはがれてしまい、再塗装後に付属のシールを貼ることにしました。
  • バーニア外輪→ライトガンメタル
  • 頭部バルカン、各部パイプ、各部シリンダー、メガ・ランチャーの動力パイプ・角モールド
    →ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
  • 各部ダクト、かかとのモールド→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
  • 各部装甲裏→ジャーマングレイ

7.組み立て

ドーベン・ウルフ

塗装とディテールアップが完了したら再度組み立てます。
グレイ系の色味の塗分けやバーニア、ダクトに塗装を加えることによってキットの質感が変わりました。
しかし、う~ん。やはり細くて直線的なデザインのロボットに見えます。ここからスミ入れとマーキングでどこまで変貌できるでしょうか。

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8.スミ入れ&マーキング

ドーベン・ウルフ

完成目前のこの過程で2つアクシデント発生!
1つ目はスミ入れ後のうすめ液で肩部ビーム・キャノンの装甲の塗装がはがれてしまいました。缶スプレーを再購入して再塗装を強いられました。
2つ目はマーキングをしやすくするために左足を外す際に接続部をひねり過ぎために折れてしまいました。ハンブラビ製作時と同じミスです。真鍮線でなんとか修復しました。

  1. 今回のスミ入れは最近の定番の「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」を外してコピック マルチライナー<ブラック>0.02mmをメインにシャーペンを併用して進めます。
  2. はみ出した箇所はうすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
  3. 大阪府布帛製品工業組合「ホビーステッカー」と山田化学(株)「ミニチュアベース用カスタマイズシール」、ネオ・ジオンの紋章やその他ジャンクシールをやや控えめのRG風に貼り付けます。
  4. モノアイをマスキングして「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」をしっかり目に吹いてコーティングします。

9.仕上がり

ドーベン・ウルフ
  1. 頭部上部パーツをバラし、モノアイのマスキングテープをはがします。
    いつものモノアイシールドは視認性を上げるために取り付けずにひさしの部分のみランナーが入っている透明の袋を切り取り両面テープで貼り付けます。
  2. メガ・ランチャーのスコープには付属のピンクのシールではなく、てかりのある100円ショップ大創の装飾テープ(ピンク)貼り付けます。
  3. 大型キットのため、最新のディスプレイベースのバンダイ「アクションベース7 [クリアカラー]」に接続します。
    浮遊ポーズでなく仁王立ちでも安定したポージングが可能です。今回のような脚部の接続部を破損した場合には最適です。
  4. すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!

製作後記

製作過程で何度も触れましたが、完成後の感想はやはり直線的過ぎて思っていたイメージと違うな~といったところです。ドライセン(ユニコーンVer.)製作直後でもあり、もっとマッシブなシルエットを期待していましたが、下半身が貧弱なのです。胸部メガ粒子砲からサイコガンダムMk-Ⅱが連想されるところから直線感につながるのかもしれません。これがドーベン・ウルフ(ユニコーンVer.)だとエングレービングの袖によってさらに直線が強調されます。そういう意味では同時期にユニコーンVer.の購入チャンスもありましたが、ZZVer.を選択してよかったとは思います。
本キットはコバルトグリーンとレッドの奇異なカラーリングに目が行きますが、長くシャープな頭部アンテナ、ロケットパンチ(笑)、肉抜き埋め、機体各所に配置されたバーニアとダクト、2種のグレー系の塗分け、完成目前のアクシデント・・・など製作期間1ヶ月のかなり苦労したキットでした。しかし、最後のGalleryの画像製作がイメージどおりに仕上がったことで救われた作品となりました。

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