1/144 HG AMX-011 ザクⅢ
お気に入りランク:★★★★☆ レア度:★★★★★
ザクⅢはザクⅡの正統な後継機としてハイザックやマラサイをザクの正統後継機とは認めなかった旧ジオンの技術者たちによって開発されました。
劇中初登場は第27話「リィナの血(前)」でダカールの迎賓館前に2機が門番のように立っていましたが、本格的に戦闘で活躍したのは第35話「落ちてきた空」のラカン・ダカランが搭乗してからです。ハマーン・カーンが恐怖による支配を強めるために地球へのコロニー落としを敢行したのです。
カラバのハヤト・コバヤシのアウドムラと共に市民の救助を急ぐ彼らの前にラカンが搭乗するザクⅢが立ちはだかり、ダブルゼータガンダムと交戦した際、難民船にまで攻撃するラカンの残忍さにジュドーの怒りが爆発しました。
乱戦の中コロニーがダブリンへ落下した際、グラスゴーにいたカミーユ・ビダンが多くの人々の苦しみを感じとる印象的なシーンの裏ではこのザクⅢも絡んでいたのです。
Photo Gallery

製作過程
このザクⅢはザクⅢ改のカラーバリエーションキットと思いきや、頭部、バックパック、ショルダーアーマー、フロントスカートのビーム・キャノン、ヒート・サーベルなど多くの点が相違しています。しかし、MSとしては本格的な量産は行われていないために名称も量産型とは呼ばれず、一般型ザクⅢと呼ばれているようです。
グレーを基調とするその機体色もエースパイロットのパーソナルカラーとも言われています。
劇中第44話に登場したザクⅢ改がHGナンバー003として先にキット化され、第27話から登場した一般機のザクⅢがHGナンバー014として後発でキット化されています。
ザクⅢ改があまりに素晴らしいキットだったために、ザクⅢの再販チャンスを逃さずに2025年3月ガンダムサイドFで値上げ前価格で購入することが出来ました。
1.イメージ

2.パーツの合わせ目消し&段落ちモールド

ザクⅢ改同様鬼のようなパーツの合わせ目消しです。
モールドを追加する意味でも適度に段落ちモールドで対応します。
- 胸部の上部
- 肩部の基軸部
- スカート前部
- シールド上部、下部
- 脚部装甲
- バックパック左右
- ビーム・ライフル
- 胸部下部
- 胴体部左右
- バックパック
- 膝部前後
- 脚部装甲前後
製作イメージが出来たら、パーツの合わせ目消しと段落ちモールドに取り掛かります。
- タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで3日程硬化を待ちます。
- 硬化後、デザインナイフでカンナがけを併用しつつ、フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨きます。
- 最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
- ホワイト系のイロプラはサーフェイサー(ホワイト)、グレー系のイロプラはサーフェイサー(グレイ)を吹きます。
3.スジ彫り

スジ彫りは100円ショップ大創の「精密ケガキ針」1本で挑戦してみました。
- モールドのデザインはザクⅢ改に倣ってシャーペンで描きます。
- スジ彫りのガイドとしてハイキューパーツ「スジボリ用ガイドテープ 3mm (30m巻)」を使用してモールドを彫り込みます。
- 脚部装甲でモールドを一部引き間違いましたが、タミヤ「タミヤパテ(ベーシックタイプ)」で埋めてパーツの合わせ目消しの要領で整えました。(画像右上)
4.塗装

- 肩部、スカート、脚部の装甲裏を装甲色塗装前にセミグロスブラックで塗装し、マスキングして装甲の塗装に備えます。
- 前処理が完了したら装甲色の塗装に進みます。なお、赤いイロプラのみ生かすことにします。
・シールド、ショルダーアーマー、胸部、スカート部、足(スリッパ)→ニュートラルグレー
・頭部、腕部、手の甲、膝部、腰部、脚部装甲→灰色9号
・ハンドパーツ、足首関節(筆塗り)→ジャーマングレイ
・関節パーツ、かかと、ビーム・ライフル→ジャーマングレー
・腹部、脚部関節→フラットブラック
・バックパック、動力パイプ、バーニア基軸部、オプションラック、ビーム・サーベル、ヒート・サーベル→ガンメタル
5.ディテールアップ

ザクⅢ改を参考に定番の工作と塗装のディテールアップを進めます。
- ブレードアンテナを中心、左右のシャープ化します。
- モノアイを埋め込む穴をピンバイスで削っておきます。
モノアイはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」のピンク2.5mmの裏面にセメダインのラピーミニ キラキラテープ(シルバー)を貼り付けて輝きを増します。 - モノアイシールドは仕上がり直前に取り付けます。
- 頭部ダクト前部をガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>で、後部をガンメタルで塗装します。
- 左肩のスパイクアーマーの先端をフィニッシングペーパーで軽くヤスってシャープ化します。
- オプションラックの予備のビーム・サーベルはガンメタル、クラッカーはガンメタル、支柱とオプションラックシールド内側はジャーマングレイで塗装します。
- スカート前部は先端はレッド、四角いモールドはガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>で筆塗りします。
- 足首をジャーマングレイで塗装します。
- 動力パイプはガンメタルで塗装します。
- バーニアの外輪はガンメタル、内輪はサーフェイサー(ホワイト)+イタリアンレッドとします。
- バーニア基軸部をガンメタルで、パイプ部をガンダムマーカーEX<シャインシルバー>で塗装します。
- 股間部バーニア周辺をガンメタルで塗装します。
- バックパックのダクトはガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>で塗装します。
- ビーム・サーベルとヒート・サーベルのグリップを切断し、バンダイ「ビルダパーツHD 1/144 MSエフェクト01」のビームエフェクトをクリヤーイエローで、ヒート・サーベルはクリヤーブルー塗装し、ピンバイスで穴を開けて取り付けます。
- ビーム・ライフルの動力パイプ→アルミシルバー(下地)+メタリックレッド
- ビーム・ライフルのリベットをガンダムマーカーEX<シャインシルバー>で塗装します。
- シールド・ショルダーアーマー・スカート・脚部の装甲裏をマスキングしてセミグロスブラックで塗装します。
6.組み立て

仮組みを省略したためにここでようやく機体の全貌が見れます。
地味なイメージのカラーリングでしたが、意外にも重量感ある落ち着いた色味です。
ここまで順調に作業が進んできたのですが、組み立ての段階でアクシデント発生です。・・・(涙)。
- 左肩のショルダーアーマーの基軸部をポリキャップに差し込む際にポキッ・・・(涙)。
→なで肩にする必要はないのでいかり肩にして瞬間接着剤で固定します。
→破損したパーツを余剰パーツのポリキャップを加工して瞬間接着剤で接着することによって隠蔽します。 - 右足の装甲パーツの基軸部をポリキャップに差し込む際にポキッ・・・(涙)。
→破損パーツを余剰パーツのポリキャップを加工して瞬間接着剤で接着しました。 - パーツの組み付けはやや複雑で、本来ならつや消し塗装後に後付けしたいバーニアもこの段階で組み付けます。
- ビーム・サーベルとヒート・サーベルのグリップにクリアパーツを取り付けます。
7.スミ入れ&マーキング

レッドパーツを除いてほぼ全塗装のためにクラックの心配はありませんので、Mr.ウェザリングカラーをメインにスミ入れします。必要に応じてガンダムマーカーやコピック マルチライナー、シャーペンで補完します。
マーキングはパーツの合わせ目消しの補完も考慮して適切に配置します。
- 胸部ダクトをガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>で塗装します。
- 中心のブレードアンテナにコピック マルチライナー<ブラック>0.03mmでラインを引きます。
- 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
さらにガンダムマーカーやコピック マルチライナー<ブラック>0.03mm、シャーペンやを併用して補完します。 - ガンダムデカール「機動戦士Zガンダムシリーズ用」と「機動戦士Zガンダム/機動戦士ガンダムZZ汎用①」に手持ちの水転写式のジャンクデカールを使ってRG風にマーキングをしていきます。
ジオンのエンブレムマークを効果的に貼ります。 - 「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」をしっかり目に吹いてコーティングします。
8.仕上がり

組み上げてみるとHGにしてはかなり大きいです。ザクの最終形態と言ってもそのサイズは全く別のMSです。ザクⅢ改同様可動域は狭く、大胆なポーズはとれないためにディスプレイは仁王立ちにします。
- ディテールアップしたモノアイを取り付けます。
- モノアイシールドとして、ランナーが入っている透明の袋を切り取り、白化を避けるためにスチのりで両サイドから貼り付けます。
- つや消しから除外したビーム・ライフルのモールドに100円ショップダイソーの装飾テープ(グリーン)貼り付けます。
- 本キットのハンドパーツはビーム・ライフルとビーム・サーベルを左右どちらでも持てる仕様になっているため、二刀流も可能です。
- ビーム・サーベルのエフェクトパーツがグリップから折れました。この段階でのアクシデント発生です。・・・(涙)。
真鍮線を差し込んで瞬間接着剤で固定し、修復しました。 - ザクⅢでは股間部にピンバイスで穴を開けてアクションベース用のマウント穴を彫りましたが、今回は見送ってザクⅢ改と2ショットの仁王立ちとし、「1/48 バンダイ RX-78F00 ガンダム[BUST MODEL]」のディスプレイベースに乗せます。
- このキットはバックパックの荷重により自立が困難なため、コクヨ「プリットひっつき虫」で足裏を固定します。
- すべてのパーツを組み上げ、武装を持たせたら、いよいよ完成!
製作後記
傑作ガンプラザクⅢ改の兄弟キットということで迷わず購入したものの、機体のカラーリングが地味なためにさほど期待はしていなかったキットでしたが、完成してみると意外と落ち着いたカラーリングに大満足です。
量産型ザクといえばライトグリーンのイメージですが、ニュートラルグレーに塗装したこの一般型ザクⅢもドイツ戦車同様のイメージを感じさせます。灰色9号→ジャーマングレイ→ジャーマングレー→フラットブラックといった同系色に加えてガンメタル、メタリックレッド、ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>、ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>などによって重量感を加えて単調な色調にならないように工夫しました。
最近多めのパーツの破損ですが、今回はポリキャップに差し込む際の基軸パーツ2か所の破損、エフェクトパーツの破損がありましたが、焦ることなく落ち着いて修復出来るようになりました。
スジ堀りやマーキングなどは基本的に前作のザクⅢ改の工程に倣いましたが、ザクⅢ改との相違点は頭部、バックパック、ショルダーアーマー、フロントスカートのビーム・キャノン、ヒート・サーベルなど2機並べてみるとカラーリング以上に違いを感じます。
仕上がりは全く別の機体に見えるザクⅢ改と一般型ザクⅢですが、両機ともに可動範囲は低いために仁王立ちが一番似合います。2キットをディスプレイベースに並べて眺めると思わずニンマリです。
ラカン・ダカランは劇中ではザクⅢのほかドライセン、ドーベン・ウルフなどいずれもカッコイイ、ネオ・ジオンの中核となるMSに搭乗しています。ドライセン、ドーベン・ウルフ・・・何としても手に入れたい!








ザクⅢ改の製作ポイントを取扱説明書に書き写しつつ、両キットの相違点を見極めて書き込みます。 とにかく本キットは量産型ということもあり、地味なカラーリングのため、複数のグレー系色を組み合わせて装甲色に重量感と深みを付けたいと思います。
後ハメ加工やパーツの合わせ目消し、段落ちモールドを考えながら手順を検証します。
今回はザクⅢ改の製作ノウハウを生かし、仮組みの工程をカットします。
ここでは部位ごとのパーツの合わせ目消しや段落ちモールド、塗装工程の検証をイメージしていきます。
→今回はモノアイレールの後ハメ加工は行わず、パーツを組み付けてマスキング塗装で対応します。
ブレードアンテナをシャープ化します。
モノアイレールにピンバイスで2.5mmの穴を開けてピンクの輝きのレンズパーツを取り付けます。
完成後にモノアイシールドを取り付けます。
頭部はモールドがなくツルツルですが、これはこれでレアなのでモールドを加えずにいきます。
→右肩のオプションラックシールドは上部下部ともにパーツの合わせ目消しを行います。
オプションラックシールド内側の予備のビーム・サーベルとクラッカーを塗装します。
左肩のスパイクアーマーはパーツの合わせ目消しを行った上でスパイクアーマーの先端をシャープ化、装甲裏はセミグロスブラックで塗装します。
右肩のオプションラックシールドにスジ彫りを加えます。
→モールド追加のスジ彫りを加えます。
→上部のみパーツの合わせ目消しを行い、側面下部は段落ちモールドで対応します。
→段落ちモールドで対応します。
→スカート裏はセミグロスブラックで塗装します。
今回は股間下部にディスプレイスタンド用のマウント穴3.0mmをピンバイスで開けません。
スカート前部下部ビーム・キャノンは今回塗装します。
→段落ちモールドで対応します。
→後ハメ加工は不要ですが、装甲パーツの合わせ目消しを行います。
装甲裏はセミグロスブラックで塗装します。
→パーツの合わせ目消しを行います。
→ガンメタルで塗装します。
→外輪はガンメタル、内輪はサーフェイサー(ホワイト)+イタリアンレッドとします。
股間部はイロプラを生かしてマスキング塗装します。
→動力パイプ部はメタリックレッドで塗装します。
→ビームと一体化しているパーツのグリップを切断し、ビームをクリアパーツ化します。