1/35 バンダイ ジオン公国軍 ランバ・ラル独立遊撃隊セット

「ザクの整備を急がせるシャア」
2010.11 製作
お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★★☆
一年戦争前半ルウム戦役ではたった一人で5隻もの戦艦を沈め、「赤い彗星」の異名を得たシャア・アズナブル。この功績により中尉から少佐に二階級特進し、モビルスーツ中隊長の任に付いたのです。 生涯のライバルとなるアムロ・レイのガンダムと初対決を繰り広げ、始終アムロを圧倒するものの、ガンダムを目のあたりにしその性能に驚嘆することに・・・。その後、ホワイトベースとガンダムの追跡を続けるものの、 多数の部下とザクを失うことになるのです。
今回はファーストガンダム前半「連邦の白いヤツ」の登場に焦りを隠せないシャアを中心に舞台を表現しました。またザクヘッドは前回製作した「ジオン公国軍 ランバ・ラル独立遊撃隊セット」とは全く異なるコンセプトで仕上げ、モノアイ点灯にも挑戦しました。

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製作過程

模型誌の作例では被弾したザクヘッドが圧倒的に多い中、今回はキット付属の整備用土台(?)のコンセプトそのままに、整備中のザクⅡを製作します。 また、フィギュア4体(ランバ・ラル、クランプ、ハモン、ゼイガン)をフル活用し、シャア・アズナブルの製作に挑戦し、パイロットスーツ着用の兵士も追加購入します。
今回は ①ロールアウト前のピカピカのザクヘッド ②シャア・アズナブルのオリジナルフィギュア製作 ③LED点灯ギミックの挑戦 ④メカニカル・チェーンベースとの融合 をポイントにして製作をしていきます。
1.イメージ
ザク
  1. ほぼ整備完了済のザクヘッドはシンプルな仕上げ塗装にします。
  2. フィギュアはすべてオリジナル化。シャア、パイロット、整備責任者の3体を製作します。
  3. 超小型LED点灯キットとクリアパーツを活用して、ザクのモノアイ点灯を再現します。
  4. メカニカル・チェーンベース2台を活用したコンパクトなジオラマベース。
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2.塗装
ザク
  1. 装甲はペーパーで丁寧に仕上げます。
  2. サーフェイサーを装甲のみ吹きます。
  3. 頭部メカはガンダムカラースプレー ファントムグレー、パイプ系統はシルバーリーフを吹きます。
  4. 「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  5. 装甲については、ガンダムカラースプレーGグリーン2を使用します。動力パイプはGグリーン2を塗装後バラし、機軸をセミグロスブラックでスプレーし、再度組み立てます。
    ※ザクヘッドの後頭部(動力パイプ基部)と首基部は本来の装甲色(グリーン)になっていない箇所があるので(イロプラ配色ミス?)要注意です。
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3.組み立て&デカール
ザク
  1. 別々にスプレー塗装した頭部メカと装甲を組み立てていきます。スナップフィットのお陰で、いったん組み立てても簡単にバラすことが出来ます。仮組みを行い、スナップフィットの構造を理解します。スミ入れに備えて、クリアーシールド以外いったんすべてを組み上げます。
  2. マークソフターを使ってデカールを貼ります。所属やナンバーを示すデカールは敢えて貼りません。
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4.ディテールアップ
ザク
  1. 青島文化教材社(アオシマ) 「 超小型LED点灯セット 」を使ってモノアイが点灯するギミックに挑戦。
  2. ウェーブ「オプションシステム」H・アイズのピンクをモノアイに2個埋め込み。
  3. 導線を延長してザクヘッドの頭部メカ内に通し、両面テープでLEDを固定。ベース、コレクションケースを貫通させ接合し、セロテープで丁寧に絶縁。
  4. コレクションケース外部に点灯スイッチをジャンクパーツで製作しました。
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5.ウエザリング
ザク
  1. 今回はロールアウト前のため、ウエザリングは最小限にし、エナメル溶剤に弱いバンダイのキットにはアクリルガッシュを薄めたブラウン+ブラックで薄くスミ入れします。
  2. ウォッシングもドライブラシもチッピングもなしです。
  3. 仕上げの「Mr.スーパークリアーつや消し」を吹きます。
  4. 最後にシールドを取り付けます。
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6.フィギュア
ザク
  1. シャア・アズナブル・・・フィギュア4体をフル活用。ヘルメット(ジャンク+エポキシパテ)、顔(ゼイガン改+エポキシパテ)、マント(ランバ・ラル改+エポキシパテ)、手・胴体(クランプ改)、足(ハモン改)。
  2. パイロット・・・「ジオン公国軍 機動隊偵察セット」からバンダイにフィギュアを部品注文。ソルのボディに顔はタミヤ1/35「ドイツ歩兵自転車行軍セット」から移植。ヘルメットと靴のカラーリングはアニメどおり忠実に塗装。
  3. 整備責任者・・・一般兵2体改+クランプのマント。
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7.ベース
ザク
  1. KOTOBUKIYA「 MSGメカニカル・チェーンベース 」の008と010を連結させ、ガンダムカラースプレー ファントムグレーでスプレーします。
  2. ウェーブ「オプションシステム」Z・バーニアをシルバーリーフで塗装し、「オプションシステム」H・アイズのクリアを使って天井ライトに改造。
  3. 青島文化教材社「 超小型LED点灯セット 」を活用して天井ライトを点灯するギミックに挑戦。
  4. Amazon で蝶プラ工業社製の「 コレクションケース デスコ レギュラー 18 」を購入。
  5. ジャンクパーツで作業台を演出。
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8.仕上がり
ザク
  1. ザクヘッドを完全に組み立てます。
  2. ベースにピンバイスを使って穴を開けて、3名のレイアウトを考えてフィギュアを設置します。
  3. 蝶プラ工業社製の「 コレクションケース デスコ レギュラー 18 」にベースを乗せます。
  4. 背景パネルは不要です。
  5. ふたをしたらいよいよ完成!
製作後記
出来上がって見ると木も緑もないジオラマベースにウエザリングもないザクヘッドはシンプルで簡単な作品に見えますが、久しぶりに膨大な時間と労力を費やした作品になりました。
構想期間が長かった割には初挑戦のLEDのギミックでは考証不足を露呈し、シャアのフィギュア製作では何度も修正作業を繰り返しました。材料費だけでも1万円超!苦労しながらも目標どおりの仕上がりで、感慨も一入です。
シャアのフィギュアを作ったのだから、角を付けて「シャア専用ザク」にしたら? という考えもありですが、敢えて主役級にスポットを当て過ぎずに、戦場の一場面を人物を中心に切り取る『U.C. HARD GRAPH』のコンセプトに従うと、ザクはやっぱり量産型カラーが一番です。天井付きのメカニカル・チェーンベースに納まったザクのシルエットには惚れ惚れします。

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