1/144 バンダイ HG REVIVE RX-178 ガンダムMk-Ⅱ〔エウーゴ仕様〕

エマ「カツ、戻ってきなさい!」

カツ「まだ戦えます。」

2024.1製作
お気に入りランク:★★★★☆  レア度:★★★☆☆

ガンダムMk-Ⅱの重戦用装備としてアナハイム・エレクトロニクス社がGアーマーのコンセプトをベースに開発した可変戦闘機がGディフェンサーです。主なパイロットはカツ・コバヤシで、ガンダムMk-Ⅱと合体する事で輸送形態「Gフライヤー」に、MS形態になると”スーパーガンダム”となるのです。

”スーパーガンダム”は 長距離狙撃用のロング・ライフルを始め14連装ミサイル・ポッド 、バルカン砲などが装備され、正式名称は「Mk-Ⅱディフェンサー」です。Gディフェンサーの機首のコックピット部分はコア・ファイターとなっており、ガンダムMk-Ⅱとの合体時は分離して速やかに戦線を離脱しなければなりません。

第26話から登場したGディフェンサーはラーディッシュの主戦力として活躍し、ティターンズとの最終決戦ではハンブラビを撃墜するも、カツの乗るコアファイターも被弾し、ダンケルを撃墜するもののヤザンのハンブラビに背後から”スーパーガンダム”のGディフェンサー部分を破壊され、ガンダムMk-Ⅱ単独での戦闘を余儀なくされたのです。

Photo Gallery


製作過程

これまでRGで製作したキットをHGで製作することはありませんでしたが、フライングアーマー目的で2度目の「1/144 HG Gディフェンサー&フライングアーマー」を再販購入したところGディフェンサーが余剰パーツ扱いになり、フリマサイトへの出品を検討していたところ、”スーパーガンダム”として製作することにして購入したのが今回のREVIVE ガンダムMk-Ⅱです。
ガンダムMk-Ⅱと連動させて様々なシーンが再現できるフライングアーマーとGディフェンサーのセットとなっている「1/144 HG Gディフェンサー&フライングアーマー」は2012年RGガンダム製作時にも使用したキットで、その時はジャブロー流域を水上ホバーするフライングアーマーのジオラマ製作のために購入しましたが、今回はアーガマのカタパルトデッキから飛び立つフライングアーマーのために購入しました。
たまたまガンダムベース福岡を訪れたところあっさり店頭にREVIVE ガンダムMk-Ⅱがあったために”スーパーガンダム”製作の背中を押されて購入に至りました。最近はガンプラ増産によってこのあたりの主役機は家電量販店でも時期によっては入手しやすくなっているようです。
今回の完成イメージ形態はずばり”スーパーガンダム”です。

1.イメージ

ガンダムマークⅡ
  1. ボックスアートや取扱説明書の完成見本を見ただけでも非常にスタイリッシュなフォルムでREVIVE版に期待感が高まります。
  2. 基軸パーツの薄いパープルは劇中のカラーリングには合致しているのですが、ガンプラとしては違和感があります。ここはRG同様ジャーマングレイに塗り換えます。
  3. REVIVE版と言えどもHGならではのイロプラ漏れがあります。この検証がGディフェンサーと合わせて必要です。
  4. 定番のディテールアップに加えて装甲裏の塗装など最近注力しているディテールアップを加えます。
  5. 手持ちのリアリスティックデカールでやや少なめのRG風に情報量をアップさせます。

2.組み立て&パーツの合わせ目消し

ガンダムマークⅡ

HGにしてはパーツの合わせ目消しは少なめです。腕部に大きな合わせ目があると言えばあるのですが、段落ちモールド扱いとします。
また、パーツの合わせ目消し時にアルテコ「瞬間接着剤用硬化促進剤 スプレープライマー」は瞬間接着剤使用時に吹いていましたが、最近はタミヤセメントでも問題なく効果を発揮出来ています。

  1. パーツの合わせ目消しを行う対象箇所は頭部、股関節部、ビーム・ライフル、ハイパー・バズーカとします。
  2. タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったらアルテコ「瞬間接着剤用硬化促進剤 スプレープライマー」を吹いて硬化の時短を図ります。
  3. 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
  4. 部位によってはデザインナイフによる削り込みも効果的でした。
  5. 塗装するパーツは色味に応じてサーフェイサーを吹きます。
    ハイパー・バズーカ→サーフェイサー(ホワイト)
    頭部、股関節部、ビーム・ライフル→サーフェイサー(グレイ)

3.塗装

ガンダムマークⅡ

基軸パーツは劇中に沿った薄いパープルなのですが、今回もジャーマングレイに塗り替えます。
その他イロプラ漏れはディテールアップ扱いとします。

  • 基軸パーツ→ジャーマングレイ
  • バルカン・ポッド・システム、接続パーツ→ジャーマングレー

4.ディテールアップ

ガンダムマークⅡ

REVIVE ガンダムMk-Ⅱは意外とイロプラ漏れが多く、加えてバーニア、動力パイプ、ダクト、シリンダー、装甲裏といった定番の塗装が発生します。また、ビーム・ライフルとハイパー・バズーカは全くの単色なので全塗装になります。
また、このキットはハンドパーツが左右ともに拳手しかありません。そこで最近購入したばかりの「HG 1/144 ビルドナックルズ(丸)」のSサイズ平手を左手用に追加します。手の甲のモールドを削り落としてから塗装します。

  • 頭部アンテナとバルカン・ポッド・システムアンテナのシャープ化。
  • スカート前部の分割。
  • バーニア内輪→サーフェイサー(ホワイト)+ブライトレッド
  • バーニア外輪→アルミシルバー
  • バックパック・脚部の動力パイプ、バルカン・ポッド・システムアンテナ、スカート前部ダクト、バルカン・ポッド・システムの
    アンテナ→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
  • 足首のシリンダー→ガンダムマーカーEX<シャインシルバー>
  • スカート・脚部の装甲裏→ジャーマングレイ
  • サイドスカート上部→ジャンクシール(レッド)
  • 脚部装甲ダクト外側→キャメルイエロー
  • ビーム・ライフル→ブルー、ジャーマングレイ
  • ビーム・ライフルの砲身→ガンメタル
  • ハイパー・バズーカ→サーフェイサー(ホワイト)、ジャーマングレー
  • ハンドパーツ(追加分手の甲)→サーフェイサー(ホワイト)+灰色9号

5.組み立て

ガンダムマークⅡ

仮組みを行わずに作業を進めてきましたので、ここでようやく機体の全貌が見れます。
モールドは少ないものの、RGと違ってポロリもなく安定したパーツのフィット感で触覚が気持ちいいガンプラです。

6.スミ入れ&マーキング

ガンダムマークⅡ

製作前は余剰パーツとなったGディフェンサーの有効活用が今回の製作目的でもあったためにマーキングはホイルシールまでに留めることも考えていましたが、REVIVE ガンダムMk-Ⅱのクオリティーの高さに触発され、マーキングにも力を入れることにしました。
なお、このキットのツインアイはクリアグリーンのパーツ裏に銀のホイルシールを貼るというチャレンジングな構造となっていますが、残念ながら輝きは補強されないために定番のジャンクシールで補います。

  1. クラック防止を考慮し、濃い色のパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」で、ホワイトのパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れます。
    シャープなラインが欲しい箇所はシャーペンで補完します。
  2. RGのガンダムMk-Ⅱ 〔エウーゴ仕様〕、ガンダムMk-Ⅱ〔ティターンズ仕様〕、ゼータガンダム用のジャンクリアリスティックデカールを中心に抑え気味の点数でマーキングします。
  3. 「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。
  4. 付属のホイルシールを貼ります。
  5. 輝きを補強するためにツインアイはクリアーパーツの上からジャンクのホイルシールを貼ります。

7.Gディフェンサー1(パーツの合わせ目消し&塗装)

ガンダムマークⅡ

Gディフェンサーのパーツの塗装を一部行いますが、ロング・ライフルはパーツの合わせ目消しが必要です。

  • ロング・ライフル→ジャーマングレー
  • ロング・ライフルの動力パイプ→ガンダムマーカーEX<ヘビーガンメタリック>
  • 基軸パーツ、ミサイル・ポッド→ガンメタル

8.Gディフェンサー2(組み立て)

ガンダムマークⅡ

Gディフェンサーの組み立ては2度目のはずですが、フライングアーマーと比べると意外に時間を要しました。
構造も複雑なために完成イメージが描けないまま組み立てを進めているとパーツの合わせ目がガッツリあることに気付き、愕然としました。

9.Gディフェンサー3(スミ入れ&マーキング)

ガンダムマークⅡ

Gディフェンサー本体のパーツの合わせ目は消すにはかなりハードルの高い構造となっていました。
そこで、今回のパーツの合わせ目消しはホイルシールの余剰部分を活用して埋めることにしました。イロプラと同色のために違和感なくお手軽に合わせ目を埋めることが出来る段落ちモールドならぬ起伏が出来る”段上げモールド処理”というわけです。

  1. クラック防止を考慮し、濃い色のパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」で、ホワイトのパーツは「ガンダムマーカースミいれ用<グレー>」でスミ入れます。
    シャープなラインが欲しい箇所はシャーペンで補完します。
  2. 付属のリアリスティックデカールをやや抑え気味の点数で貼ります。
  3. 付属のホイルシールを貼ります。
  4. Gディフェンサーも劇中の映像で検証するとイロプラ漏れが多く見つかります。イロプラ漏れのイエロー部分である本体先端のモールドやコアファイターのパーツの合わせ目はホイルシールの余剰部分を活用して貼り付けます。
  5. ディテールアップとしてイロプラ漏れの追加塗装を施します。
    ・コア・ファイタースラスター、本体後部メインスラスター、本体先端モール、本体後部三角モールド→レッド
    ・コア・ファイター前部ダクト→キャメルイエロー
  6. 「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。

10.仕上がり

ガンダムマークⅡ
  1. REVIVE ガンダムMk-ⅡとGディフェンサーのすべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!
  2. Gフライヤーへの合体、スーパーガンダムへの変形と進めます。

製作後記

今回の”スーパーガンダム”は余剰パーツ扱いになりかけたGディフェンサーの有効活用からREVIVE ガンダムMk-Ⅱとの合体で繋がった異例の製作経緯でした。なので、あまり強い思い入れも無かったのですが、いつも通り製作しているとイロプラ漏れやディテールアップポントも多数あり、結構な製作時間となりました。今後の製作にも生かせる新たな手法として”段上げモールド処理”を見つけましたし、期待以上の仕上がりに満足です。
また、REVIVE ガンダムMk-Ⅱはスタイリッシュなフォルムで、特に胸部の押し出しがお気に入りポイントです。RGよりもREVIVE ガンダムMk-Ⅱの方が劇中のフォルムに近い気がしますし、ポロリを心配しなくても安定したポージングが楽しめる良キットです。
欠点と言えば武器類のイロプラが単色で、Gディフェンサーにも言えることですがイロプラ漏れが各所にあるところでしょうか。

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