1/144 HG ORX-005 ギャプラン

 ロザミア「子供のようなこと言うんじゃない!」
2024.5 製作
お気に入りランク:★★★★★  レア度:★★★★★

地球連邦軍特殊部隊ティターンズ所属のギャプランはMS形態への変形機構を持つ可変MA(モビルアーマー)です。
型式番号のOは開発したオークランド・ニュータイプ研究所に由来します。近接戦闘能力もあり、両側面にバインダーを装備した高い加速性能を持つものの、通常のパイロットではそのGに耐えられないために強化人間専用機となっていました。
「機動戦士Zガンダム」第14話で登場したギャプランは強化人間のロザミア・バダムが搭乗し、カラバのアウドムラと共に戦うカミーユ・ビダンのガンダムMk-IIやクワトロ・バジーナの百式と交戦して高い戦闘力を発揮したものの、最終的にカミーユのリック・ディアス(劇場版ではガンダムMk-II)に撃墜され、ロザミアはシートを射出して脱出したのです。

宇宙での運用時は一般パイロット用に調整された機体にヤザン・ゲーブルが搭乗しました。しかし、調整されたこの後期型はサラ・ザビアロフによる情報提供どおり全天周囲モニターの下方に欠陥があったものの、ヤザンの指示によってその後調整・改善がなされています。

劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」では冒頭マフティー・ナビーユ・エリンをかたる武装集団が旅客シャトルハウンゼンをハイジャックするシーンにも登場しています。

Photo Gallery


製作過程

「機動戦士Zガンダム」に登場するMS、正しくはMA(モビルアーマー)の中でいわゆる敵キャラで最も好きなギャプランはもう10年以上追い続けてきたキットです。10年以上購入を検討していたものの、他に製作したいキットがあったために購入機会を逃し、その後コロナ渦とガンプラブームの再燃によって超入手困難なキットとなってしまいました。再販機会もなかなか見込めず、ついにこれまで手を出したことの無いルートで入手しました。
ネット通販やフリマサイトでの転売ヤーからの購入は商品の状態や取引過程が余りにリスキーなために店舗で直接商品を手にとって購入が可能な某中古商品買取・販売店で入手しました。適正な価格だったとはとても言えませんが、これ以上待っても再販が期待出来ないために定価の約2倍の価格で購入しました。2003年11月に2,420円で発売されたこのキットは定価で購入出来たとしたならばとてもリーズナブルなキットと言えたでしょう。

 

1.イメージ

ギャプラン

古いキットですがボックスアートもいいですね。劇中ではさほど印象に残らなかった大型ブースターもしっかり付属しており、専用ディスプレイスタンドも同梱されているために当時のHGとしては大きめの箱に入っています。
ギャプラン TR-5[フライルー]製作時の経験を生かしてこのお気に入りキットに臨みたいと思います。

  1. 取扱説明書を見ると実質3ページの組み立て工程です。
    ギャプラン TR-5[フライルー]の取扱説明書と見比べて製作当時の注意事項を書き込みます。ギャプラン TR-5[フライルー]と比べるとかなりシンプルな構造です。
  2. ランナーを見るとまず気になるのが、機体の成形色が緑に寄り過ぎている点です。劇中の画像を検証してほぼ全塗装とします。
  3. 今回は関節の強度を重視して後ハメ加工を行わずにパーツを組み付け、パーツの合わせ目消しを行った後にマスキング対応で塗装することにします。
  4. 定番の金属感を強調するディテールアップ塗装を行います。
  5. ディテールアップパーツを追加します。
  6. 手持ちのジャンクシールで情報量を上げ、RG風のマーキングにします。

2.塗装1

ギャプラン

パーツの合わせ目消しを行うにあたって、組み付ける基軸パーツからジャーマングレイで塗装を進めます。
イロプラ漏れをボックスアートや取扱説明書の完成見本や劇中の画像で検証します。
今回は過度な全塗装にはこだわり過ぎずに付属のシールも柔軟に取り入れることにします。

3.ディテールアップ1

ギャプラン

今回は関節の強度を重視して後ハメ加工を行わずにパーツの合わせ目消し後にマスキングを駆使して塗装を行います。
事前作業として接着後に困難な装甲裏の塗装や内部に組み付けるパーツの塗装を行います。

  1. パーツの合わせ目消しを行う前に装甲裏をフラットブラックで塗装して、機体の重量感を強調するディテールアップ塗装を入れていきます。
    なお、この時の注意点としてパーツの合わせ目消しを行う装甲裏については合わせ目のフラットブラックが接着剤によって溶けて表面に出て来ないように合わせ目の塗装を削ぎ落しておく必要があります。
  2. 装甲内部のパーツは先に塗装を進めてからパーツを組み付けます。

4.パーツの合わせ目消し

ギャプラン

事前準備が出来たらパーツの合わせ目消しに取り掛かります。
後ハメ加工を行わないために一部はパーツを組み付けてからパーツの合わせ目消しを行います。
ギャプラン TR-5[フライルー]では段落ちモールドで回避した背面大型パーツの一部とかかとについても今回パーツの合わせ目消しを行います。

  1. パーツの合わせ目消しを行う対象箇所は背面大型パーツの一部、肩部、腕部、膝部、脚部装甲、かかと、大型ブースターとします。
    なお、肩部については基軸パーツを先にパーツの合わせ目消しを行い、装甲パーツに組み付けておきます。
  2. タミヤセメントをパーツの合わせ目にたっぷり付けてむぎゅっとなったら、大型クリップで挟み込んで2、3日硬化を待ちます。
  3. 硬化後フィニッシングペーパーで400番→600番→1000番の順に磨き、最後にスポンジ研磨材で仕上げます。
  4. 肩部と膝部の丸モールドにウェーブ「U・バーニア フラット[1]5.0mm」を取り付け、この段階で一部ディテールアップを入れておきます。
  5. 後ハメ加工を行わない代わりのひと手間として、装甲内部に組み付けたパーツをマスキングします。
  6. サーフェイサー(グレイ)を吹いて平面になるまで作業を繰り返します。
  7. 肩部の四角い凹んだモールドをレッドに塗装するためにサーフェイサー(ホワイト)を吹いて乾燥後マスキングしておきます。
  8. サーフェイサーで埋もれたモールドを100円ショップ大創の「精密ケガキ針」で掘り起こします。

5.塗装2

ギャプラン

頭部のレッドの成形色パーツのみイロプラを生かし、他はすべて塗装するものとします。
成形色が全般的にグリーン過ぎるために劇中の画像を検証して基本塗装を進めます。ティターンズブルー2とコバルトグリーンは初めて使う塗料でどのような色味とバランスになるか楽しみです。
塗装後、マスキングを外して装甲裏のタッチアップを行います。

  • 肩部、胸部、スカート部、かかと、ムーバブル・シールド・バインダー、ビーム・サーベルの持ち手
    〈イロプラ漏れ〉背面大型パーツの後部ダクト外側→ガンダムカラースプレー ティターンズブルー2
  • 頭部、腕部、腰部、脚部、大型ブースター→コバルトグリーン
  • 専用ディスプレイスタンド→つや消しブラック

6.ディテールアップ2(追加塗装)

ギャプラン
  • モノアイはウェーブ オプションシステム「H・アイズ」ピンク3.5mmの裏面にセメダインのラピーミニ キラキラテープを貼り付けます。
  • 胸部ダクト→キャメルイエロー
  • マスキングしておいた肩部の四角いモールドの外側をブライトレッドで塗装し、内側はジャンクシールで埋めます。
  • 動力パイプは劇中画像を参考に下地にシルバーリーフを塗装し、ガンダムマーカー<ガンダムメタグリーン>で上塗りし、シリンダーはシルバーリーフで塗装します。
  • バーニア外輪、ビーム・ライフルの砲身→シルバーリーフ+ガンメタル
  • 背面大型パーツのダクト内側、大型ブースター後部ダクト→ガンメタル
  • 腕部、ムーバブル・シールド・バインダーの丸モールド周辺、胸部ダクト→ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>
  • 腕部、ムーバブル・シールド・バインダーの丸モールド→レッド
  • ハンドパーツ「HG1/144 次元ビルドナックルズ(丸)」のLサイズ平手と拳手の追加→ジャーマングレイ
  • 古いキットのためにビーム・サーベルにクリアパーツが付属せず、持ち手と一体化しています。取扱説明書の完成見本ではビームがブルーですが、劇中の画像ではイエローでした。
    ビーム部分を切断し、持ち手をピンバイスで彫り込んでハイキューパーツ「フルバーストソード 1/100 クリア」をクリヤーイエローで塗装し、「GSIクレオス Mr.スーパークリアー 光沢」を吹いて持ち手に差し込みます。
    敢えて1/100サイズでビームを延長させました。

7.組み立て2

ギャプラン

ディテールアップが完了したら組み立てを開始します。
古いキットのためにパーツの組み付けが硬く、一部ダボ穴等削りながら組み立てを進めます。

8.スミ入れ&マーキング

ギャプラン
  1. ほぼ全塗装のためにクラックの心配がないために「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でスミ入れし、うすめ液を使って綿棒で拭き取ります。
  2. 「ガンダムマーカースミいれ用<ブラック>」や「コピック マルチライナー【ブラック】0.03mm」やシャーペンで補完します。
  3. 付属のマーキングシールをモノアイシール以外すべて忠実に貼り付けます。
    これまで経験を踏まえて、シール箇所を塗装する過度なこだわりを捨てて付属のシールを柔軟に取り入れることにします。
  4. ギャプラン TR-5[フライルー]同様「1/144 バンダイ RG RX-178 ガンダムMk-Ⅱ〔エウーゴ仕様〕」と「1/144 バンダイ RG RX-178 ガンダムMk-Ⅱ〔ティターンズ仕様〕」のリアリスティックデカールを部品注文したかったのですが、在庫切れで叶いませんでした。
    手持ちのジャンクシールや100円ショップセリアで販売されている(株)日本パール加工「モデラーズシール」を使い、RG風マーキングで情報量をアップさせます。
  5. モノアイをマスキングして「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてコーティングします。
  6. モノアイのマスキング外し、つや消しから除外したバーニアを取り付けます。
  7. 組み立て後気付いた頭部サイドのモールドを動力パイプに解釈してガンダムマーカー<ガンダムメタグリーン>で追加塗装しました。

9.仕上がり

ギャプラン
  1. モノアイシールドは赤いバイザー下部からセロテープを貼り付けることで対応します。
  2. このキットはモビルアーマー形態にあたって差し替えパーツもなく、パーツの破損リスクもないため、珍しくモビルアーマー形態に変形してGalleryを撮影します。
    シーンに応じてハンドパーツを使い分けてGalleryを撮影します。
  3. 専用ディスプレイスタンドに機体と大型ブースターを合わせて取り付けます。
  4. HGとしては予想外に大型キットとなりました。
    今回初めてディスプレイケースとして使用するのはコストコ「クリアシューズボックス 4個セット 」です。ガンプラファンの中では密かに人気で、コストコ非会員の私は某フリマサイトで割引購入しました
  5. すべてのパーツを組み上げたら、いよいよ完成!

製作後記

今回の製作ポイントでもあるティターンズブルー2とコバルトグリーンがキットの印象を大きく変えました。濃いグリーンからティターンズブルー2に変えたことによって胸部デザイン、スカート、脚部とZガンダムをイメージさせる機体だと感じました。一方頭部デザインや特徴的なムーバブル・シールド・バインダー、バックパックなど独創性もある機体です。
製作当初ギャプラン TR-5[フライルー]製作時の経験を生かす予定でしたが、オリジナルのギャプランの方がはるかにシンプルな構造で理解しやすいキットでした。しかし、パーツの組み付けが硬い、腕部の可動範囲が狭い、イロプラ漏れや劇中画像との相違点など課題はあるキットですが、ハンドパーツやモールドの追加などディテールアップとRG風マーキングで情報量を大幅にアップすることが出来ました。
不要と思っていた大型ブースターと専用ディスプレイスタンドも取り付けてみるとサイコ・ザクを思わせる迫力あるディスプレイが実現出来ました。長い間待ち望んで購入し、慎重に完成させた満足度の高い作品になりました。

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