Realistic Model Series 1/144スケール HGUCシリーズ用 アーガマ カタパルトデッキ
お気に入りランク:★★★★★ レア度:★★★★★
強襲用宇宙巡洋艦アーガマは反地球連邦組織エゥーゴの象徴としてグリプス戦役や第一次ネオ・ジオン抗争で活躍し、地球圏最大の巨大複合企業アナハイム・エレクトロニクス社会長のメラニー・ヒュー・カーバインによってアーガマと名付けられました。
アーガマはホワイトベースを参考に建造されたものの、二層式のMSデッキや開放型のカタパルトデッキを持ち、居住ブロックは艦の外側に設置、専用アームを伸ばして回転させて遠心重力を発生させるなどホワイトベースから大きく進化しています。また、大気圏突入時にはバリュートが、離脱時には大型ブースターが必要となっており、メガ粒子砲からハイパーメガ粒子砲に載せ替えるなど随時改修も行われていたものと思われます。
初代艦長はヘンケン・ベッケナーであり、その後ブライト・ノアへと引き継がれて「機動戦士Ζガンダム」から「機動戦士ガンダムΖΖ」でも活躍したのです。
Photo Gallery
製作過程
ホワイトベースカタパルトデッキに続く1/144 HGUCシリーズ専用ジオラマディスプレイモデルとして「強襲用宇宙巡洋艦アーガマ カタパルトデッキ」が発売されました。
このキットはホワイトベースとは対照的な開放型カタパルトデッキの組み換えによって、コンパクトな約40㎝幅の「フォートレスモード」から
「ショート」、「セミロング」、最長約1mの「ロングカタパルトモード」とスペースに応じて4形態にモードチェンジが可能となっています。甲板上を移動するMS発射台は格納ゲート内からスライド移動が可能となっており、ゲート裏には「1/144ビルダーズパーツウェポンラック」をジョイントできる互換スリットも設置されています。
本体は彩色済みの半完成キットとなっており、マーキングデカールはもちろん、壁面ディスプレイに対応する専用アタッチメントも付属しています。
このアーガマを舞台として共演させるために事前に用意したキットは以下の通りです。
- 「1/144 RG ゼータガンダム〔U.C.0088〕」
- 「1/144 RG ガンダムMk-Ⅱ〔エウーゴ仕様〕」
- 「1/144 HG リックディアス(クワトロ・バジーナ機)」
- 「1/144 HG Gディフェンサー(RG ガンダムMk-Ⅱ専用)」
- 「ビルダーズパーツHD 1/144 MSフィギュア01」
1.イメージ
2.スミ入れ
彩色済みキットであることから組み立てという工程はほとんどなく、キットを見て最初に必要性を感じたスミ入れから作業を開始します。
今回のジオラマの主役であるHGゼータガンダムでクラックを起こした"バンダイキット+タミヤ製エナメル塗料"というスミ入れの組み合わせは今回回避します。
- 「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」はレッドとグレイのパーツに、「Mr.ウェザリングカラー マルチグレー」はホワイトのパーツにスミ入れを行います。
- 拭き取りは綿棒と「ガイアノーツ G-06br フィニッシュマスター極細R」を併用して「Mr.ウェザリングカラー 専用うすめ液」で行います。
- 必要に応じてガンダムマーカーやシャーペンでスミ入れを補正します。
3.塗装
キットの彩色は予想より完成度が高く、ほとんど塗装を加える必要があるか箇所は見当たりません。
- いくつかある丸モールドをガンダムマーカーのシャインシルバーで筆塗りします。
- 機体側面のバーニアをガンメタルで筆塗りします。
4.組み立て
ブロックごとにスミ入れが完了したら、全ブロックを組み立てます。
4形態モードから「セミロングカタパルトモード(H260mm×W850mm×D330mm)」を選択します。
このキットには壁掛け用アタッチメントと固定用ビスが付属しますが、ディスプレイカバーなしで、壁に直接取り付ける人がどれだけいるのだろうと思ってしまいます。
埃対策を考えたディスプレイ方法が必要です。
5.マーキング
- 箱の完成見本を見ながら付属の水転写式デカールを貼ります。これだけでもかなり質感がアップします。
- このキットのために購入したガンダムデカール「1/100 機動戦士Zガンダムシリーズ用」、「機動戦士Zガンダム/機動戦士ZZ汎用」、「1/144 RGゼータガンダム用」を使用し、エウーゴのデカールを中心に貼り付けます。
- 手元のリアリスティックデカールのジャンクシールも使って補います。
- 「Mr.マークソフター」でデカールを馴染ませます。
6.ウエザリング
- デカールが乾燥したら、茶こしでこしたパステル(ホワイト/グレイ)を機体に擦り付けてほこりっぽさを付け加えます。
- 「GSIクレオス Mr.スーパースムースクリアー つや消しスプレー」を吹いてデカールをコーティングします。
- カタパルトの発射台のレールを中心にガンダムマーカーのシャインシルバーでドライブラシを掛けて使用感を演出します。
7.ディテールアップ
- 「ビルダーズパーツ 1/144 システムウェポン 010」から専用フックのみガンメタルで塗装してアーガマの壁面に設置します。
- RG ゼータガンダムのビーム・ライフルとRG ガンダムMk-Ⅱのハイパー・バズーカをフックに掛けます。
- コトブキヤ「プラユニット マイナスモールドⅣ」とウェーブ「U・バーニア フラット【1】」をシルバーリーフで塗装して、適切な位置に取り付けます。
- シャインシルバーで塗装したアーガマ本体の丸モールドで、発進用の信号と解釈できるものについてはウェーブ「H・アイズ2【クリア】」をランプとして取り付けます。
8.フィギュア
- 「ビルダーズパーツHD 1/144 MSフィギュア01」から整備兵と誘導兵を映像を参考にクリアーグリーン、ジャーマングレイ、ブラックで塗り分けます。
- 宇宙空間を想像させるクルーを1名作ります。
ジャーマングレイで塗装したジャンクパーツとリード線で浮遊するクルーを1名演出します。 - フィギュアを「Mr.スーパークリアー光沢」でコーティングします。
9.仕上がり
- すべてのブロックとパーツを組み上げます。
- 浮遊する1名と5名のクルーを配置します。
- このジオラマのために製作したMS「1/144 RG ゼータガンダム〔U.C.0088〕」、「1/144 RG ガンダムMk-Ⅱ〔エウーゴ仕様〕」、「1/144 HG リックディアス(クワトロ・バジーナ機)」と過去製作分ののストックから同スケールの「1/144 HG Gディフェンサー(RG ガンダムMk-Ⅱ専用)」を配置したら、いよいよ完成?
10.ディスプレイラック
今回の製作で最も悩んだのは巨大なディスプレイケースの確保です。バンダイのウェブサイトでは「セミロングカタパルトモード」のサイズはH260mm×W850mm×D330mmと表記されていますが、実寸ではH285mm×W880mm×D340mmは必要と思われます。
ディスプレイケースや水槽、カラーボックスやAVボードなどネットやホームセンターを探しましたが、W900mm以上は見つかるものの、D300mmを超えるものはなかなか見つかりませんでした。
苦肉の策として既に使用中のスチールラックのスペースを活用することにしました。
光(Hikari) 塩化ビニル樹脂板EB965-1 トウメイ(910mm×600mm 厚み:0.5mm)をカットして四方を囲み、L字のブラックアングル(15mm×15mm×10,000mm)を活用してディスプレイラックとしました。この塩ビ板は透明度が高く、L字アングルとともにとても加工しやすい素材でした。
製作後記
1ヶ月以上の製作期間を経て、MS3機とフィギュア、そしてアーガマのジオラマがついに完成しました。
予約段階から構想を考え、「機動戦士Zガンダム」で最も好きなガンダムMk-Ⅱをまず製作し、アーガマの発売に合わせたと思われるリックディアスのアップデート、Zガンダムの再販キットを購入して、着々と準備を進めてきました。Gallery用には既存の百式[ゴールドコーティング]を撮影素材として再登場させ、Gディフェンサーはジオラマ用の追加素材して活用しました。
前回の「Realistic Model Series 1/144スケール HGUCシリーズ用 ホワイトベースカタパルトデッキ」ではKOTOBUKIYA「MSGメカニカル・チェーンベース」に毛が生えた程度のクオリティーにもかかわらず、法外な価格設定でしたが、本キットは彩色済みかつウエザリング仕様で価格に見合った一定の評価は出来ます。何よりもこれだけの巨大ジオラマキットを発売しようとした企画力とその決断に拍手です。
そのほかにウエザリングやディテールアップもやり過ぎに注意して、寸止めにしたことで完成直前にアクシデントが起きることもなく、製作過程全体を通して、少しずつ完成していく喜びを感じながら楽しく作業を進めることが出来ました。
2024年1月プレミアムバンダイで「1/144 HG Gディフェンサー&フライングアーマー」を再販購入し、ガンダムMk-Ⅱがフライングアーマーに搭乗してアーガマから飛び立つシーンを追加しました。
予想を裏切るぺったんこで、鮮やかな箱がプレミアムバンダイから届きました。
中身を見るとパーツやブロックごとに彩色済みのキットが丁寧に包装されていました。
予約時は本当に完成見本のような彩色済みなのか?ウエザリングはされているのか?価格に見合うキットなのか?疑心暗鬼になっていましたが、結果はほぼWEB上の完成見本どおりと言ってよいでしょう。 製作ポイントは以下の通りです。